『伝説のオウガバトル』とは、QUEST制作(現版権保持者はスクウェア・エニックス)のSRPGである。
当時としては真新しいリアルタイム制に、カオスフレームをはじめとした独特なシステムを持つ。
オウガバトルシリーズの第一作。複数の機種に移植され、現在ではWiiのバーチャルコンソールでもプレイ可能。
ストーリー
狂気にかられたのか賢者ラシュディはかつての友であったグラン・ゼノビア王を暗殺すると、
北方の軍事大国ハイランドを率いる女帝エンドラと共に4つの王国を相手に戦争を始めた。
圧倒的な軍事力を誇るハイランド軍はわずか1年で大陸全土を制圧し、神聖ゼテギネア帝国が誕生した。
帝国の支配はまさに恐怖政治そのものであった。
圧政から逃れようとする者たちや旧王国派の生き残りには、ようしゃなく追手が差し向けられた。
密告や裏切りが人心を惑わし、多くの血が大地に流されていた…。
帝国暦24年。
ここシャロームの辺境では、ゼノビア王国騎士団のわずかな生き残りが最後の戦いを挑もうとしていた…。
システム
進行
自軍に登録された多数のキャラクターから部隊「ユニット」を編成、物語に沿ってステージを攻略していく。
各ステージには自軍本拠地・敵本拠地が設定されており、各地に点在する都市を拠点としつつ、本拠地を陥落させることが骨子となる。
ただし、その前提として軍資金のやりくり・都市占領時や選択肢で増減する民衆の支持率「カオスフレーム」・部隊単位で調整の必要なキャラ育成・・・と、熟慮すべき点が複数存在するため、尋常ならざる難度のゲームに仕上がっている。
(特に、民意の象徴であるカオスフレームは、マルチエンディングの選定基準として重要な位置を占めているため、多くのプレイヤーが泣かされたのではないだろうか)
戦闘
自軍ユニットと敵ユニットの接触で発生。
各キャラに設定された行動が規定の回数分オートで行われ、その結果で勝敗が決まる。
プレイヤーは戦闘行動の基盤となる作戦選択か、特殊効果を秘めた「タロットカード」の使用でしか戦闘に介入できないので、事前のキャラ育成・部隊編成による入念な準備が必要となる。
育成
各キャラクターは、経験値を得ることでレベルを上げて成長する。
その際にパラメータが一定の値を満たすとクラスチェンジが可能となり、成長率・攻撃方法などはチェンジ後のクラスに準ずるものとなる。
ただ、レベル上昇やクラスチェンジはコストの高騰や都市占領時のカオスフレーム増減にも影響するので、単純に上げていけば良いとは限らない。
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