プロフィール
『オウガバトル』シリーズの名物キャラクター。
時には小悪魔的な少女、時には妖艶な美女として登場する。実年齢は不明。
転生魔法を用いて肉体を若く保っていると思える節もあるが、本人は一応否定している。
カボチャをこよなく愛する魔女で、「パンプキンヘッド」という人造生物を作ってしまうほどだが、実験のために畑を荒らしたり、廃棄した作品が反乱を起こしたりと、トラブルの種には事欠かない。
初出の『伝説のオウガバトル』では敵役としての登場で、男性にはいい顔をするが女性に対しては厳しい態度を取る悪女としての一面も見せていたが、その後のシリーズでは「研究熱心ではあるが、研究のためなら周囲の迷惑を顧みない傍迷惑な人物」というトラブルメーカーのお姉さんといったキャラで定着している。
伝説のオウガバトル
CV:折笠愛(PS・SS版)
神聖ゼテギネア帝国の保有する大量の魔道書と引き換えに帝国側に協力していた。
彼女の支配する地域は「デネブの庭」と呼ばれ、ランダムで野生化したパンプキンヘッドが出現する。
美しさに惹かれて居城にやってきた男を人体実験に用いることもあったという。
オピニオンリーダーが男性か女性かで対面時の台詞が大きく異なる。
彼女を倒した後、彼女を生かしておくとカオスフレーム(民衆からの支持率)が下がり、殺してしまうとALI(善悪)が悪に傾く。
生かしておけば後々アイテムを入手できたり仲間にする機会が訪れたりするのだが、仲間にするにはカオスフレームが低くないといけないという、こちらも厄介な条件を抱えている。
彼女自体は仲間にしてもしなくてもエンディングに影響はないのだが、SS版では彼女がいないと出現しない追加ステージが存在する。
その後のシリーズにも普通に登場しているところを見るに、(仲間にしたかどうかはわからないが)この時点では生かされたというのが正史のようだ。
…実は殺されて転生しているのかもしれないが、本人は否定しているので…。
クラスは汎用の「ウィッチ」。前列では貧弱な直接攻撃しかできない(ただしボスとして戦う際はレベル差のおかげで結構痛い)が、後列では敵全体をマヒさせるスタンクラウドを使える。
このゲームはボス戦以外の勝敗が「部隊全体のHPをより多く減らす」ことで判定されているので、そもそも敵を行動させないスタンクラウドはハマれば非常に強力。
またトドメをさせないという問題も、デネブ自身のALIの調整が楽で解放部隊に向き、適度に弱らせて他ユニットの育成に使いやすいという利点になるのでなかなか便利である。
ただあくまで汎用クラスの(色違い)ウィッチでしかないので、こだわりが無い限りはサクッと殺してしまっても良い。
というのも、殺した場合のみパンプキンヘッドを上位クラスの「マッドハロウィン」にチェンジさせるアイテムが手に入るからだ(一応ランダムドロップでも入手可能だが、確率は極めて低い)。
パンプキンヘッドは敵のHPを半減させるドラッグイーターが凶悪なのだが、戦闘中に一回しか使えず本人の能力もかなり低いという弱点があり、戦力としては計算しづらい。
しかしマッドハロウィンになれば能力が大幅改善かつドラッグイーターが二回になるので、十分戦えるようになる。
やたらしぶといドラゴンを一発でボロボロにするのは非常に爽快であり、地味にアンデッドキラーとしても使えるので、戦力的にはこちらの方がおすすめである。
伝説のオウガバトル外伝
エンディング後に出現。
通信対戦でのみ入手可能なアイテムを所持していると仲間になってくれる。
もしくはフリーバトルエリアで中立キャラクターに30連勝すると出現し、倒すと仲間にできる。
固有クラスは「うぃっち」。
前作のウィッチは単発クラスだったが、上位クラスとして状態異常のバリエーションが増えた「ハガル」が追加されており、うぃっちはさらにその強化版。
タクティクスオウガ
4章から出現する。
一種の隠し要素であり、町ごとに設定された日にショップに入るといつもとは違うデネブの店になる。通常のショップでは販売していない貴重な品を扱っている。
また死者の宮殿で入手できる「ガラスのカボチャ」を売却すると、その分だけパンプキンヘッドを雇用可能になる。
今作ではゼノビア王国魔法団に所属しており、魔法研究の資金稼ぎのためにヴァレリア島へやって来たという。
シリアスな雰囲気が漂う本編の中で、カノープスを「カノぷ~」呼ばわりしたりとフリーダムに活動し、一服の清涼剤となってくれる。
デネブの店で255個アイテムを購入すると仲間にすることが可能。
さらにパンプキンヘッドを10体雇用しておくと(除名しても可)、レベルと所持アイテムが強化された状態で仲間になる。
ちなみに強化デネブの所持品でしか手に入らないアイテムが3種類もある。うち一つは即死魔法。
固有クラスは「うぃっち」。
汎用ウィッチと成長値は同じだが使用可能魔法が大幅に増えており、補助魔法のみだったウィッチと異なり神聖魔法以外は全て使える上位互換クラス。
そしてデネブ個人のステータスの特徴として強運…LUK70という圧倒的な高さがある。
このゲームのLUKはダメージ・命中回避・クリティカル等あらゆる計算式に絡んでくるステータスだが、基本的に成長しない数値である。そしてほとんどのキャラは50前後に設定されており、5ほど差があれば違いを実感できるぐらいの影響が表れる。
なのでデネブは固有キャラ特有の基礎ステータスボーナスに加え、常に他キャラより一回りほど強い能力を持っていることになる。
難点は高レベルで仲間になるのでステータス吟味の余地が無いことで、特にAGI(素早さ)は平凡な魔法職でしかない。これが汎用クラスならアーチャーで修行させることで補強できたのだが。
ちなみにパンプキンヘッドは相変わらずドラッグイーター等の変則的な技を持つが、何よりも特徴的なのが異様なまでの狙われやすさであり、CPUの攻撃優先度が最高に設定されている。
ただ、その割に耐久力はトップというわけでもないので、育成段階からステータスボーナスで補い、さらに装備も固める必要がある。
仲間にできるのが後半ということもあり、運用は趣味の範疇といえる。
タクティクスオウガ 運命の輪/リボーン
リメイク版でも同様にデネブのお店を営んでいる。
相変わらず貴重なアイテムを売ってくれる他、地味に汎用ユニット雇用時にゼノビア人が出現するようになる。
また仲間にした後もカボチャが店番をしてくれるようになったので、レアアイテム入手に困ることは無くなった。
仲間にする条件はかなり複雑化しており、プレイヤーたちを大いに悩ませた。
ヒドラを含む全9種類のドラゴンをオークションにかけると売り出される各属性のオーブをそれぞれ5個ずつ購入すると仲間イベントが発生する(ドラゴン一匹につきオーブ2個なので、それぞれ3匹必要)。ヒドラは出現場所が少ないので、計画的に捕獲しておきたい。
強化デネブにするには上記に加え、ガラスのカボチャを30個入手しデネブの店で売ること。
「うぃっち」は相変わらずウィッチの強化版。またデネブ自身はシャーマンにもチェンジできるようになった。
ただしウィッチ自体もウィザードと統合されて攻撃魔法を使用可能になったので、使用魔法の差は少ない(禁呪と竜言語魔法の一部のみ)。
固有の特徴としては、自己強化スキルと男性ユニットのみの魅了技を持つことと、遠距離攻撃が汎用の投石ではなく言葉で責めるになっていること(一見ネタだが、魔法攻撃の一種なので地味に火力が高い)。
ちなみに今作では汎用クラスのウォーロック&セイレーンに人形系クラスを強化するスキルが追加されたのだが、うぃっちはカボチャ人形の製作者にもかかわらず説得スキルしか持っていない。
リボーンでは仲間になる条件が多少緩和された。
オーブは各種1つ購入で良くなり、さらにドラゴン以外の魔獣でもオーブで手に入るようになった(相変わらずヒドラは必須だが)。強化デネブにはレリック強化を3回行うこと。
ただしうぃっちの性能はいまいち…というか魔法職全般が厳しいバランスになっており、唯一強力な召喚魔法を使えないのが痛い。シャーマンなら使えるのでデネブの運用には困らないが。
うぃっちに使い道を見出すとすれば暗黒属性の禁呪。リッチも使えるが、うぃっちの方が素早い。
ちなみにパンプキンヘッドは死者の宮殿10Fの野生と、デネブ加入イベントバトルでのみ出現する。
通常クラスは「ファミリア」…つまりフェアリーやグレムリンと同じ使い魔という扱いだが、上記の通り人形系なのでウォーロックのスキルで強化できる点が異なる。
おかげで基本的にはサポート寄りだが瞬間火力だけは高いという、変則的な運用が可能。
タクティクスオウガ外伝
ストーリーには一切絡まないおまけキャラとして登場。
『伝説』の約20年前の物語なので、本人だとすれば転生前ということになるのだろうか。
汎用女性ユニットを新規で雇った際に「デネブ」という名前にし、ウィッチにクラスチェンジさせると特別なセリフが発生して固有キャラのデネブに変化し、クラスも「うぃっち」に変わる。
うぃっちはウィッチの上位互換で、INT(知力)の成長値が高く能力補正値も若干上。
使用魔法はウィッチの補助魔法に加え召喚魔法が追加されており、さらに固有技のファシネイションが「ゆうわく」に変更されている。
ゆうわくの効果はファシネイションと同じ魅了だが、このゲームの状態異常全般に設定されている命中率半減補正が存在せず、信頼性が極めて高い。
仲間にすると港町スカベッルムのショップ店員がカボチャに変わり、レアアイテムを売ってくれる(今作のカボチャの出番はこことチュートリアルのみ)。
さらにこの店でガラスのカボチャを5つ売却すると強力な装飾品「ファイアクレスト」を販売してくれる。
オウガバトル64
本編では仲間にはならないが、チュートリアルで登場する。
クラスは「うぃっち」だが性能は通常のウィッチと全く同じ。
本作はタクティクスオウガと同じ時期の物語なので、ヴァレリア島にいるはずの彼女が別の大陸であるパラディヌス王国に来ることは不可能であるため、チュートリアルステージの進行役として登場させたとのこと。
カボチャはデネブが連れている他、敵として普通に登場。2章ソアソン台地には野生で出現する。特にドラマは無い。
相変わらずの凄まじい火力なのでコカトリスと並ぶ要注意ユニット。味方にするとラスボスすらもボコボコにできる。
関連動画
デネブ・見舞いに行く<タクティクス>
デネブのお店<運命の輪>