「人はそこまで怠惰な動物じゃない。ただ、我々ほど強くないだけだ」
概要
旧ゼノビア王国の騎士。ランスロット・タルタロス同様に生粋の貴族中の貴族の家柄の出身。それ故に平民の暮らしぶりや苦しみにかなり疎い面があり、貴族から見た平民の生活ぶりに苦言を呈する事がある。ランスロット・タルタロスに比べ理想主義者であり、『民はもっと頑張れるはず、もっと努力出来るはず。怠惰ではないはず』と言う思想を持つ。
神聖ゼテギネア帝国の侵攻により旧ゼノビアが崩壊した後、占星術師ウォーレンと共に辺境の地で反乱の機会を窺い潜伏していた。帝国に追われ放浪している中(決起の二~三年前)で、妻を亡くしている。
伝説のオウガバトル
CV:子安武人(PS/SS版)
ウォーレンが見出した指導者(オピニオンリーダー)に従い、反乱の初期から参加する仲間となる。チュートリアルを兼ねているので加入は強制。
初期クラスはナイト。そのままパラディンにするのが王道だが、成長率で勝り後列からソニックブームを放てるサムライにするのも良い。アイテム「ブラッドスペル」があればヴァンパイアにもなれる(次作以降と違い、固有キャラのクラスが何に変わってもストーリーに影響は出ない)。実質的な初期メンバーなので、適当に育てても腐ることはほぼ無いだろう。
シャロームの辺境のボスである「蛮勇の士ウーサー」とは因縁があり、対面させると会話イベントが発生する。盗賊だったウーサーは帝国の侵攻の際にハイランド側に付いてゼノビアの騎士団に損害を与えたようだ。
ちなみに次作タクティクスオウガで明かされた年齢(40歳)と本作の時系列(帝国暦24年)を考えると、帝国侵攻時のランスロットはせいぜい13歳程度である。なのにウーサーはランスロットの顔と名前を覚えていたので、侵攻時ではなく放浪中に戦っていたのだろう。
最序盤のキャラ故か固有イベントはウーサーのみだが、ゼノビアの皇子トリスタンからの信頼は厚かったようで、エンディングでは腹心ポジションで登場する。
低評価エンディングでは圧政を強いるオピニオンリーダーに対しトリスタンと共に反乱軍を結成、中評価かつトリスタンを仲間にしていなかった場合はトリスタンを王にするためにランスロットが苦渋の思いでオピニオンリーダーを暗殺、高評価だがベストエンディングではない場合は「二人の王はいらない」と旅に出たオピニオンリーダーを助けるために同行する。
ベストエンディングでは新生ゼノビア王国の騎士団長となるが、2年後にハイムの戦役で戦死するという衝撃の結末が語られる。
タクティクスオウガ
CV:子安武人(SS版) / 阪口周平(リボーン)
不祥事により新生ゼノビア王国を追放された聖騎士。
かつての仲間、ウォーレンとカノープス、部下の騎士ギルダス、ミルディンを加えた4人と共にヴァレリア島を訪れた。
ストーリーの冒頭、ローディス教国の暗黒騎士ランスロット・タルタロスと同じ名前であることから、主人公デニム・パウエルらに敵と誤解され襲撃を受ける。
誤解が解けた後、デニムらと共に捕らわれていたロンウェー公爵を救出。以後ロンウェー公爵に雇われる形でウォルスタ解放軍に所属し、仲間として戦うことになる。
主人公たちがとある理由で本拠地を離れている間に、暗黒騎士団が古都ライムを襲撃、その混乱の中行方不明となる。
暗黒騎士ランスロット・タルタロスとの会話では、かつてタルタロスの片目を奪ったのは彼であるとのこと。
固有クラスは「パラディン」。回復魔法も使える騎士だが、物語冒頭のほんの数回ゲストキャラクターとして参戦するのみで、正式に仲間にすることはできない。
前作で語られた「ハイムの戦役」とは本作のことであり(ヴァレリア島の王都の名がハイム)、トリスタンが「聖王」と呼ばれていることからベストエンディングの続きの物語であることが示唆されている。つまり前作を完璧にクリアした人からすれば本作で戦死するのはわかってしまっていたのだが、その真相は衝撃的かつ意外なものであった。
運命の輪
PSPのリメイク版『運命の輪』では、クリア後のダウンロードコンテンツで仲間にすることが可能になっている。
ただDLCということもあり時空を超えた物語になっており、生存するのが正史というわけではないようだ。
固有クラスのパラディンは強力ではあるのだが、部下のミルディン等のクラスであるホワイトナイトの方がサポート能力に長けて便利であり、そもそもクリア後なのでほとんどのプレイヤーはレギュラーメンバーが決まってしまっており、それらを押し退けてまで使えるかと問われると首をひねらざるを得ない。
しかし、仲間にできることそのものに価値があるのは間違いない。加入時の会話イベントも感動ものである。