概要
占星術師ウォーレン・ムーンに見出され反乱軍を導くリーダー。
プレイヤーの分身であり、名前と性別を自由に設定できる。
その強大な力とカリスマ性で神聖ゼテギネア帝国を倒すところまでは共通だが、その後どうなるか(エンディング)はそれまでのプレイヤーの行い次第である。
男女いずれのデザインも露出度が高め。
なおデフォルトネームというものは存在しないが、特殊な名前を入力することで開始される隠しマップにおいて「レクサール」「サイノス」(男性)「アーウィンド」(女性)の名に固定されており、これを彼/彼女を指すタグとして利用している例もある。
キャラ性能
クラスは「ロード」だが、ゲーム開始時のウォーレンの星占いによって能力値が変わる。
ステータスに補正がかかるだけでなく、大きく四つのタイプに分かれる。またここで決まったタイプに応じて解放軍の初期メンバーも変わる(選ばれなかったタイプのメンバーも幾つかは加入する)。
どのタイプも概ね強力といって差し支えないが、プレイスタイルによって使いやすさは大きく変わってくる。
尤も、倒されるとその時点でゲームオーバーなので、本拠地の防衛だけさせて前線に出さないプレイヤーにとってはどのタイプでもあまり変わらないが…。
戦士型
前列で直接攻撃×3、後列でソニックブーム×1。
ロード唯一の三回攻撃は序盤から終盤まで頼りになり、ソニックブームで後列に隠れるボスキラーもこなせるスタンダードなタイプ。
前線でロードを戦わせたいプレイヤーにはオススメだが、敵を倒す機会が多めなのでALI(善悪の度合い)の変動には気を配らなければならない。初期ALIは中間。
初期メンバーはナイト・ウィザード・ヴァルキリーと、やはりスタンダードなクラスが揃っている。
魔法使い型
前列でデスクラウド×2、後列でダーククエスト×1。
前後列どちらも暗黒系魔法固定で汎用性が低い上にALIも低めで、ALIを上げてベストエンディングを目指すのが非常に面倒。せめて物理攻撃ができるなら属性武器を持たせて変化も付けられるのだが…持ってる剣は飾りか!
ただデスクラウドは他に使用者がいない完全な固有技なので、そこにこだわりを見出したり、敢えてALIを下げてバッドエンドを目指す等の変わったプレイヤーにはオススメかも。
初期メンバーは同様にウィザードやクレリックといった魔法使いメイン。
僧侶型
前列でバニッシュ×2、後列でアイスレクイエム×1。
前後列で魔法のみなのは魔法使い型と同じだが、神聖系のバニッシュと冷気系のアイスレクイエムの使い分けができるので汎用性は上。特にデフォルトで神聖系攻撃ができるのは大きく、アンデッドを狩ってALIを上げるのが非常に楽。初期ALIも高め。
ロードの性能にこだわりが無くベストエンディングを目指すだけならこのタイプが最もオススメ。
初期メンバーはやはりクレリックが多く、彼女らを各部隊に振り分ければ死ににくくなる。
魔獣使い型
前列で直接攻撃×2、後列でサンダーフレア×1。
本人の能力的には中途半端感が否めないものの、Sサイズの人間キャラでありながら唯一Lサイズ相当の運搬力5を持っている。
運搬力とは部隊全体の移動タイプを決めるステータスで、その部隊中で最も高いキャラのタイプが、数値が同じ場合は優先度の高いタイプに決定される。
Lサイズ、つまり魔獣系は個性的な能力を持つものの移動タイプが使いにくいキャラが多いのだが、このタイプのロードと組めば優先度が高く汎用性にも優れる「草原タイプ」に合わせられるので、人間だけじゃなく変わったクラスを使いたいプレイヤーにはオススメ。このロード自体の移動タイプを変えたい場合はグリフォンやワイアーム(より優先度の高い「大空タイプ」)と組ませれば良い。
初期メンバーにはヘルハウンドやビーストテイマーが多く、山岳タイプのヘルハウンドを早速草原に連れ出せる。
その後のオピニオンリーダー
以降のシリーズではベストエンディングが正史となっており、男オピニオンリーダーが『デスティン・ファローダ』を名乗りごく少数の仲間とともに北方の大国ローディスへ潜入する。この物語が描かれるのがオウガバトル64である。
なお、デスティンの名は偽名らしい。その名の由来は「be destined for a lord(君主となるべき運命にある者)」。
条件を満たせば仲間にも敵にもなる(クラスは同様に「ロード」)が、その強さは正に最強で、素で状態異常を無効化する上に中列でも三回攻撃が可能という独自の能力を持っている。
その他『64』には女性リーダーをモデルとした『エウロペア・リーダ』という人物が登場している。
彼女のクラスは汎用の「センチュリオン」だが、中列でも二回攻撃が可能で攻撃・防御に若干+補正がかかっている上位互換であり、センチュリオン自体の装備の優秀さも相まって強力な前衛キャラになっている(男性の前衛クラスには劣るが…)。
なお、『伝説』の過去を描いた『伝説のオウガバトル外伝』ではクリア後のフリーマップでオピニオンリーダーが登場して仲間になる。
『外伝』の主人公は本編でオピニオンリーダーと出会う前のトリスタンなので、時系列を完全に無視したおまけ要素である。