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DirectAttack

だいれくとあたっく

アニメ『リコリス・リコイル』に登場する、日本の治安維持を目的とした秘密結社。
目次 [非表示]
  1. 英訳で『直接攻撃』を意味する。→ダイレクトアタック
  2. アニメ『リコリス・リコイル』に登場する架空の非公然組織。本項で解説する。

概要

通称『DA』

リコリス・リコイル』の世界の日本における、警察公安とは異なる独立治安維持組織。政府と協力関係にありながら、指揮下に置かれず強い特権を有しているなど謎が多い。

犯罪者犯罪を行おうとする人物に対してエージェントたる少女・リコリスを差し向けて秘密裏に抹殺することで治安を維持している。


当その存在は世間一般には非公開とされ、戦闘任務で生じた被害は表向きは事故として処理されており、決して大衆に情報が漏れないよう徹底的な情報統制を敷いている。

この組織によって殺人テロのような凶悪犯罪が未然に防がれているのは事実ではあるのだが、その胡散臭い体制をよく思わない者もいる。


作品の主な舞台となる喫茶リコリコはDAの支部のひとつであるが、DAを自称することは少なく、作中人物が「DA」と呼ぶ場合は基本的に関東本部・東京支部を指していることが多い。


メンバー

本部


喫茶リコリコ


沿革

明治政府の樹立以前に秘密裏に結成された影の組織『八咫烏』を前身としており、第6話でロボ太が集めた資料のなかに「裏帝(りてい)」という文字があることから、少なくとも明治から令和の5つの時代にかけて日本を陰から守ってきたことがうかがえる。

また、同資料には『八咫烏』の下に「金鵄(きんし)」と総称される3つの部署『鴉』『雅』『鵶』があることや、『鴉』が男系暗殺部隊の『君影草』、『雅』が女系暗殺部隊の『彼岸花』、『鵶』が影武者部隊の『花葵』を指揮下に置いていること、そして各部隊ごとに「大烏(おおからす)」と呼ばれる3名のトップが配されていることなどが記されている。


江戸時代までは京都に本部が置かれていたものの、明治時代の東京奠都(てんと)に合わせて本部機能を東京に移し、以降はこちらに注力されるようになっている。

令和になった現在では、男系暗殺部隊の『君影草』は『リリベル』、女系暗殺部隊の『彼岸花』は『リコリス』とそれぞれ呼ばれるようになっている。なお、影武者部隊の『花葵』が現在どのようになっているかについては明らかになっていない。


関連用語・組織

DAの実行部隊にしてエージェント。幼少期から訓練された10代の少女で構成される。

名実ともに立派な少年兵である。


  • DA関東本部・東京支部

山梨県の富士山の麓にあると思われる施設。国有地に存在するところからも、政府との協力関係がうかがえる。

厳重なセキュリティに守られており、監視カメラやゲートが何重にも張り巡らされ、熱源映像装置で車に乗る千束がシルエットで映し出されていた。また、施設の入り口にも手荷物検査装置や顔認証システムなどが設置されている。


大型のモニターと多数のコンソールを備えたオペレーションルームや体力測定にも使う医療棟、屋内射撃場を含む訓練所、リコリスが暮らす寮など多数の棟で形成された複合施設。ラジアータがここにあるのかは第3話時点では不明。

また、広い天井を確保したキルハウス(屋内戦闘訓練場)も建てられており、二階以上には勾配のある突き出たガラスに守られた見学スペースが四方に設けられているほか、天井にはキルハウス全体を見下ろすモニタリングルームもあり、楠木司令がそこから模擬戦闘開始の合図を出していた。


ここの施設の寮はリコリスの憧れの場所で、「特に移転組にとって本店は特別だからな」というフキの台詞からもそれがうかがえる。

寮の料理人は元宮内庁の料理長で腕は折り紙つきだが、甘味類はかりんとうのみであり、その旨を千束は愚痴っている。(実際に、第3話ではエリカの部屋にそれらしきものが置かれている)


千束たちの職場で、表の顔として喫茶店を営むDAの支部。

だがここのみ明確に気風・スタンスが違い、主力リコリスである千束の信条から徹底した不殺主義を貫く。地下に射撃場や武器庫などを完備している。

犯罪者の生存捕縛に特化した特殊部隊として、もしくは千束の戦闘力を当てにした切り込み部隊として、特に高い計画性や苛烈な戦闘が想定される場合に出動する特殊部隊でもある。


  • ラジアータ

DAにおいてリコリスの作戦をモニターする際に機密性を担っているAI

すべてのインフラの優先権を持ち、幾度となくハッキングやスパイによる攻撃にも耐えた。

第1話で通信障害が発生して本部との連絡が不可能になったが、これはウォールナットによってクラッキングされたことでラジアータがダウンしてしまったためである。しかし、クラッキングされたことは上層部に報告できないため、あくまで技術的トラブルと現場リコリスのスタンドプレーが表向きの作戦失敗の要因とされ、クラッキングの件は秘密裏に処理されている。

AIの名前であるラジアータは、彼岸花の学名『リコリス・ラジアータ(Lycoris radiata)』から来ているものと推測される。


  • クリーナー

千束が個人的に利用している民間のもみ消し屋。依頼料は高いらしい。

服装は名前の通り清掃員のような恰好をしている。

DAは交戦者はもとより、情報のため捕縛した捕虜も最終的に殺してしまうらしく、その方針を嫌った千束は独断かつ秘密裏に処理を頼んでいる。

現場復旧も職務のうちであり、現場の破損状況に応じて料金が増える形態の模様。リコリコ経営悪化の原因の一つでもある。

なお千束とのかかわりからDAとの繋がりが有り、DAも利用している模様。


  • セーフハウス

千束が使用している住居。作中に登場したマンションの部屋以外にも3軒所持しているらしい。

ダミーの何もない部屋の下の階が居住スペースになっており、移動用の梯子は回転扉に隠されている。

仕事柄、尾行されて住居がバレてしまった際には、ダミーの部屋で相手を始末しているようで、窓から投げ飛ばして退散させている。


いわゆる男性版リコリス。『八咫烏』隷下の男系暗殺部隊『君影草』を前身としており、スズランの和製英語に当たる『リリーベル(lily bell)』が由来と思われる。

以前にも何度かセーフハウスに潜り込まれている千束(理由不明)はその活動内容を、たきなはその存在自体を知らずにいたため、リコリスとは明確に別組織扱いである模様。

その実情としては上層部にとって存在が不都合となったリコリスに対する処刑部隊で、リコリスが暗殺を主体とする拳銃や短機関銃を装備しているのに対し、自動小銃など軍隊としての装備を主体としている。

組織の指揮を執るのは虎杖司令(CV:岩田光央)。DAの楠木と同程度の権限を持つ。


  • 電波塔事件

10年前、東京を象徴する巨大タワー電波塔がテロリストによって占拠された事件。

当時7歳だった錦木千束の活躍によってテロリストを無力化し、リコリスのなかでも特に有名な活躍として語り継がれるほどの解決を見せたものの、テロリストによる爆発を止めることはできず、爆発によって電波塔自体が傾く被害を受けた。しかし、建物自体の解体はせず『現代日本の平和の象徴』のシンボルとして保存されている。

この事件以来、日本は世界一治安がいい国とされ、作中の駅にあるデジタルサイネージでも8年連続世界1位と治安のよさがアピールされている。

現在では、高さ634mの日本でもっとも高い建造物の『延空木』が完成する予定で、同タワーが新たな平和のシンボルになっている。


リコリスが使う武器・装備品

武器

リコリスの大半が使用する45口径拳銃

軽量ながらも大容量のポリマーピストル。操作の簡便さと高い性能により、一般市民の護身用から特殊部隊でまで広く愛用されている。

すべてが米国SilencerCo社のOspreyサプレッサーを装着している。

作画の簡略化のためか、フレームの形状はGen1~2モデルに近い。


第10話にて登場したサブマシンガン

Ospreyサプレッサーとフォアグリップが装着されている。銃身を下方に設置した構造と内蔵された反動抑制機構により連射時の制御が容易という特徴がある。.45ACP弾仕様。実は制式拳銃グロック21のマガジンが使えたりもする。

クリス社のAR-15用DS150ストックが装着されている。


  • デトニクス コンバットマスター/東京マルイ ストライクウォーリア

錦木千束が使用する拳銃。

実際のモデルは存在しない架空銃だが、銃器・アクション監修の沢田犬二氏のTwitterアカウントにて、参考にしているエアソフトガンのなかに東京マルイストライクウォーリアが含まれているため、リアサイトの位置からもこれに近いものといえる。

銃口部には、銃口を相手に密着させてもスライドが後退せずに発砲に影響を与えない、いわゆるストライクヘッドが装着されている。全体的に近接戦闘に特化したカスタムをされている。

大口径で装弾数の少ない.45ACP弾を使用し、弾丸は非致死性の特注品(プラスチック・フランジブル弾)となっている。この弾丸は粉末状のゴムと金属粉を固めて作られた特注品であり、いくら死なないとはいえ、命中すれば戦闘を継続する意志を喪失するほどの激痛が走る。しかし、その性能の代価として命中精度に悪影響が出ており、確実な命中弾を与えるためには近接戦を要求されてしまう。また、弾薬のコストが高いことを指摘されている。


井ノ上たきなが使用する拳銃。

これも上記と同じ架空の銃で、Ospreyサプレッサーを装着し銀色のスライドが特徴。

9mmパラベラム弾を使用し、サプレッサーの効果を高めるために弾頭が重く音速を超えないサブソニックのフルメタルジャケット弾を用いている。アニメ第1話では、誘拐グループの乗る車に対してマガジンチェンジを行いながら30発以上射撃している。

基本はサプレッサーを装着した状態で射撃するが、突発的な戦闘や時間がない状態では装着せずに射撃を行っている。


リコリスの標準装備品にある特殊グレネードのうちのひとつ。

猛烈な光と爆音で相手を数秒のあいだ無防備にすることができ、閉所で待ち構えている敵に対して特に威力を発揮する。


  • スモークグレネード

リコリスの標準装備品にある特殊グレネードのうちのひとつ。

作中では、長い廊下の先に待ち構える敵に対して濃密な煙幕を展開することでわざと制圧射撃を行わせ、弾切れの隙をついて接近するという使い方をしている。(小説版、113~114ページ)


装備品

  • 制服

リコリスが任務のために着用する制服。ランクごとに色分けがされており、ファーストが赤、セカンドが紺、サードがベージュとなっている。また、左腕にはリコリスの証である彼岸花のパッチがつけられている。

学校制服をベースにデザインされており、フォーマル・カジュアルを問わず、どのような場にあっても当たり前のように馴染むことができる。

その一方で、最新技術が詰め込まれた第一線級の戦闘服でもあり、防刃、簡易防弾、対赤外線をはじめとするさまざまな加工が施されている。

余談ではあるが、この制服のデザインは欅坂46や乃木坂46の衣装と似ているのは、どちらも尾内貴美香氏がデザインしているからである。


リコリスの制服とあわせて履く特殊なローファー。

個々人の足に合わせてセミオーダーされる特注品で、ランニングや戦闘行動などにも容易く対応できるように造られている。また、靴のつま先とかかとには防護も兼ねた金属カップが仕込まれており、普通の蹴りでさえもコンクリートブロックを砕くほどの威力を生む。


リコリス全員が担いでいる鞄。

リコリスのエンブレムが刻印された革製の学生鞄で、拳銃のコンシールドキャリーのためのホルスターを兼ねているほか、予備の弾倉や特殊グレネード、ナイフ、パラコード、簡易治療キット、工具などが機能的に詰め込まれている。さらに、鞄の隠し紐を引っ張ることで緊急防御用の防弾エアバッグが展開し、小銃弾や爆風などから身を守ることができるほか、鞄それ自体にも拳銃弾程度の防弾性能がある。


関連動画

おしえて!『リコリス・リコイル』②:「DA」ってなに?


関連タグ

リコリス・リコイル リコリス(リコリス・リコイル) 喫茶リコリコ

秘密警察 諜報機関

ディストピア 架空の部隊


類似組織


  • 防衛庁情報局:『亡国のイージス』『Op.ローズダスト』等の福井晴敏作品に登場する、防衛庁 (防衛省) による非公開情報機関。高度な訓練を施した少年少女を対テロ作戦に投入して治安維持を行なっている点などが共通している。基本的に表社会にその存在は秘匿されているが、任務の必要に応じて身分を明かすこともある。

  • 公安局刑事課一係:『PSYCHO-PASSシリーズ』に登場する、厚生省公安局傘下の治安維持組織であり、DA同様組織構成員による犯罪者の即時処刑が許可されている。ただしDAと違い公然と活動する公認組織である。

  • 祭汪会:『龍が如く6』に登場する香港マフィア。上記と下記の組織とは真逆の犯罪組織だが、黒孩子(ヘイハイツ)と呼ばれる戸籍の無い子供達を構成員として利用しているなど、DAと似通った組織体制を持つ。

  • 公安9課:『攻殻機動隊』に登場する、内閣総理大臣直轄の公安警察組織。「犯罪の芽を事前に察知し除去していくこと」を目的とした攻性の組織であり、非公開組織であること、法に縛られない超法規的な権限と戦闘能力を有する非常に独立性の強い組織である点ではDAと変わらない。しかし、(一応)公安警察の一部であること少年兵を用いない内閣総理大臣直轄であるとDAとは似て非なる存在である。

  • セクリターテかつてルーマニアに実在した秘密警察組織。ニコラエ・チャウシェスク時代に孤児を洗脳・訓練して活用していた。正規の警察・軍・対外諜報機関から完全に独立した国家中の国家と言える存在であり、東欧革命におけるルーマニア政変においては最期までチャウシェスク側に立ち、救国戦線として叛旗を翻す軍や警察との銃撃戦で対等に渡り合った。男性と女性で呼称が異なる。これらの特徴からDAと特徴が最も酷似した組織と言える。

余談

このDAという組織、軽くまとめるだけでも


警察と公安から独立した組織である(実質的な秘密警察)


国や政府による統制を受けていない


情報統制を行えるほどの特権を有する


少年兵の運用


……と、『警察以上の権力を持ち、少年兵の運用も辞さず、しかも国家の統制を受けない超法規的な秘密警察』と警察と呼ぶにもおこがましいものである。

協力関係にあるとは言え、自由主義・民主主義である日本にとって、警察でも公安でもなく少年兵すら運用するDAという組織の存在は、その日本の根幹と国際的な信頼を文字通り消し飛ばす核兵器に匹敵する特大スキャンダルであると言うことは頭に入れたほうが良いだろう。


この先ネタバレ注意!













情報統制の実例

  • ガス爆発事故

第1話の冒頭に登場した、銃取引現場を押さえるための作戦。

現場の暴走により取引関係者は全員死亡、被害範囲が拡大してしまったため、ガス爆発として処理された。


  • 北押上駅脱線事故

実際にはテロリストによるテロに対する迎撃作戦。

軽機関銃PKMを使用するテロリストとの戦闘で駅構内に壊滅的被害が発生したため、無人回送車両の脱線事故として隠蔽された。


  • 児童ポルノ禁止法違反

ラジアータに対してサイバー攻撃が行われたが被害無し。

警察との連携により犯人は速やかに拘束、児ポ法違反の名目で連行された。

DAの能力の高さを窺わせる事案である。


  • 押上警察署襲撃事件

上述したテロリストが主導した襲撃事件。

重武装の集団により人的、物的両面で多大な被害が出たが、暴力団員3名によるものとして処理された。

逮捕された暴力団員が実在するかは不明。役者か合成映像かもしれない。

一般人(警官)に被害が出てしまったため、事件そのものを無かったことにはできなかった模様。

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