CV:俊藤光利
概要
第5話において大企業の重役・松下の殺害を依頼された、ベテランの殺し屋。ほとんど口をきかない静かな仕事ぶりから、『サイレント・ジン』の異名を持つ。
喫茶『リコリコ』の店長であるミカとは、15年前まで警備会社で一緒に裏の仕事をしていた元仕事仲間。少なくとも5年の付き合いがあるらしい。ミカの旧友である吉松シンジとも旧知の仲らしい。
そのころはミカも彼がしゃべったのをほとんど聞いたことがなかったようだが、再会した折にはミカの問いかけに口数多く応じている。その際に、ミカの足が不自由になっていることも気にかけていたことから、元仕事仲間としての友情に近いものはあったと思われ、旧友との久々の再会に口が軽くなった可能性も高い。
また、錦木千束の高い戦闘技術を素直に称賛したり、(暗殺を直接妨害してきた千束とたきなについては排除を図ろうとするも)金にならない暗殺対象外の中原ミズキを拘束するだけで済ませるなど、余計な殺しはしないプロの殺し屋としてのある種の真摯な態度を見せている。
本編での活躍
暗殺対象の松下をバイクで追跡するも、早々にクルミのドローンによる警戒網に捕まったうえ、身元まで割り出されている。しかし、ドローンの尾行を見抜いてこれを拳銃で撃ち落とし、直接自身を追いかけていたミズキも不意打ちで拘束することで対処している。
松下を追って入った美術館では、ミズキを拘束した際に彼女から発信器をつけられたことで、警戒にあたっていた井ノ上たきなと交戦。
彼女との銃撃戦においても、彼女の背後をとって先手を仕掛けたり、身につけた防弾仕様のコートで攻撃を防いだりしたほか、自身のコートに発信器をつけられたことを逆手にとり、そのコートをいかにも自分がいるかのように見せかけて置き捨てることで彼女の追跡をあざむいたりするなど、実力と経験に裏打ちされた強さを見せながら自身の作戦を着実に進めている。
そして、ついに東京駅で松下に狙いを定めるものの、追いついたたきなに妨害されて失敗。自身を妨害したたきなを負傷させ、とどめを刺そうとした際に、かろうじて合流した千束との1対1の銃撃戦に持ち込まれる。
銃を撃ちながら飛び降りざまに至近距離の戦闘に持ち込もうとする千束に正確な射撃を浴びせるもそれゆえに回避され、最終的には、肉薄された千束にボディアーマー越しに実弾を撃ち込まれ、銃弾を受け止めたプレートの衝撃をもろに食らって倒された。
ジンを倒した千束は、依頼人の松下からかつて彼の妻子を殺した犯人であるジンを殺すように要求されるが、彼女自身の不殺の信念を貫く形でこれを拒否。
そののち、何らかの理由によって松下の会話機能が突然止まったことや、銃撃の通報を受けた警察が現場に到着したことなどによって、ジンは彼女たちに収容される形で命を救われた。
以下、少々のネタバレ要素あり
事件後、ミカに話した内容によると、3週間前に謎の女から直接、現金先払いで依頼を受けたとのこと。
そしてジン本人にも過去に松下の妻子を殺した覚えは本当になく、事実「松下」という人間は存在せず、リモートで第三者がしゃべっていただけだと判明。老人は遠隔操作によって操り人形にされていただけの末期の薬物中毒患者で、しゃべることもできない状態だった。
依頼自体が罠であると知った以上、彼にこれ以上千束たちと戦う義理も必要もなく、そのままミカに見送られて去っていった。
最終話では喫茶『リコリコ』に来店。相変わらず無口らしくなかなか注文を言わなかった模様。