心の殻に閉じ込めてしまった、誰にも言えない気持ち。
でも、本当は、素直な気持ちを叫びたいんだ―。
概要
A-1Pictures制作のアニメ映画。2015年9月19日公開。
通称・略称は「ここさけ」。
本作は長井龍雪を筆頭に岡田麿里、田中将賀など「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を制作したスタッフが再集結し、制作された。
「あの花」と同じく埼玉県秩父市と横瀬町を舞台としており、二作間で様々なコラボレーションが催されているが、登場人物や物語は一部の友情出演を除きあの花と独立している。
主題歌は、乃木坂46の13thシングル表題曲「今、話したい誰かがいる」。
本作は喋ることが出来ない少女を中心に、少年少女の成長や恋模様が描かれる青春群像劇であり、「言葉を喋れなくなった主人公」というアニメーション作品に於いても珍しい設定を持ち込んだ一作でもある。
コミカライズは小学館のWEBマンガ「裏サンデー」、アプリ「マンガワン」にて2015年7月8日より開始。作画は阿久井真が担当。
2017年7月22日には芳根京子と中島健人のダブル主演で、シネバザール製作の実写映画版が公開された。
アニメと実写では高2→高3,秋→春と設定が若干異なるものの基本は同じである。
あらすじ
お喋りを封印されてしまった女の子、順。
彼女はとっても元気な女の子だったが、子供時代にうっかり話してしまった<ある事>がきっかけで、家族がバラバラになってしまう。
そして突然現れた、玉子の妖精に、二度と人を傷つけないようにお喋りを封印されてしまう。
その事件以来トラウマを抱え、目立たないように生きてきた順だったが、ある日「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、なんとミュージカルの主役に抜擢されてしまう…。
(公式サイトより)
登場人物
幼い頃のちょっとしたお喋りが切っ掛けで家族の仲を引き裂いてしまった事から言葉を封じ込め喋らなくなった少女。
元来は活発的でお喋り好きな性格だったが、過去の出来事が切っ掛けでふさぎ込みがちになってしまっている。
何かを喋ろうとする度に腹痛に見舞われる為、他人とコミュニケーションを取る時はメールや筆談が基本となるものの、身振り手振りで感情表現が出来る。
クラス担任の城嶋の一存で「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、坂上と交友を持ちやがて彼に惹かれていくが……。
成瀬のクラスメイト。父親の影響でピアノを習っていた経緯を持つ。
成瀬達と同じく地域ふれあい交流会の実行委員に任命される。
クラスメイトと共にDTM研究会に所属しているが、寡黙で他人と距離を置く性格の為、クラスからは浮いた存在になっている。
内心でミュージカルをやりたいと思っている成瀬を応援し、彼女の背中を押す。
チアリーダー部に所属する少女。坂上とは同じ中学の出身。
真面目な優等生で、実行委員に選ばれた際には積極的に取り組もうと努力している一方で、内心では抱えた恋心に悩みを感じている。
野球部の元エース。実行委員の四人の中では一番の大柄。
元来は責任感が強く礼儀正しい性格の持ち主であったが、夏の高校野球で肘を痛めてしまい、夢を絶たれた事もあってやさぐれてしまっていた。
実行委員に選ばれた際も、怪我からの復帰と後輩の指導に力を入れる為、当初は反対していた。
怪我をしているにもかかわらず野球部に顔を出し後輩に激を飛ばすものの、彼らには快く思われていない。
スタッフ
(アニメ)
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
音楽:ミト(クラムボン)
演出:吉岡忍
美術監督:中村隆
プロップデザイン:岡真里子
色彩設計:中島和子
撮影・CG監督:森山博幸
編集:西山茂
音響監督:明田川仁
企画・プロデュース:清水博之/岩田幹宏
プロデューサー:斎藤俊輔
アニメーションプロデューサー:賀部匠美
制作:A-1 Pictures 配給:アニプレックス
製作:「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会
(実写)
監督:熊澤尚人
脚本:まなべゆきこ
音楽:横山克
撮影:鍋島淳裕
編集:穂垣順之助
制作:シネバザール 配給:アニプレックス
製作:映画「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会
関連項目
長井龍雪 岡田麿里 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
TOKYOMX:公開直前特番を放送したテレビ局。こちらに関しては試験中のアプリ「エムキャス」でも放送された。