モルフェウスR
もるふぇうすあーる
第18話「スマイル作戦第1号」、第19話「救世主の資格」に登場。
宇宙から降り注いだ未知の宇宙線。この宇宙線は人間の脳に作用し願望や欲望を刺激してしまう。
これの影響を受けた人間は望んでいたものが現実に見えると言う症状が出てしまう、つまりは幻覚を見るようなものである。
劇中ではナースデッセイ号にこれが降り注いだことでGUTS-SELECTの面々(+α)が自分たちにとって幸せな幻覚が見えるようになってしまった。また闇の三巨人もこの宇宙線の影響を受けてしまっている。
その幻覚は以下の一覧の通りである。
- タツミ隊長:TPU本部からGUTS-SELECTアジアの司令官に任命される辞令を受け取る。と思いきや現実にはそれは健康診断の結果であった(ちなみにC判定で肝臓が悪い模様)。
- カルミラ:トリガーダークの幻影。だがそこには誰もいなかった。
- ケンゴ:皆がスマイルになる幻影。だが実際は誰も笑っていなかった。
- ヒュドラム:ダーゴンから「お前こそがリーダーにふさわしい」と言う激励を受ける。だが実際にダーゴンが言っていたのは「力を合わせて宿願を果たす」と言うセリフ。
- ダーゴン:ユナから花を貰う。が実は貰っていなかった。闇の三巨人の中では1人だけずれてる気がするが、ダーゴンらしいといえばらしい。
- テッシン:TPU隊員募集ポスターのモデルに採用される。だがポスターのモデルは既に選ばれていた。
- ヒマリ:宝くじの2等1000万円が当たる。だがそれは商店街の福引券であった。
- イグニス:極上な宝の地図。しかし実際それは弁当の包み紙。
- マルゥル:宇宙人も住めるアパートの4畳半のちゃぶ台付きの部屋(初代メトロン星人が潜伏していた北川町にあるアパートのオマージュと思われる)。しかし現実の検索結果は0件。そもそも普通に宇宙人も住めるアパートの4畳半の部屋を探してそこに自分で購入したちゃぶ台を持ち込めばいい話である。と言うか幻覚宇宙人が聞いてあきれる事態に。
- アキト:自分もGUTSハイパーキーでトリガーに変身できる。だが変身できず。それもそのはず実際にはハイパーキーはブランク状態。ちなみに変身ポーズも口上もバンクもケンゴと一緒。
と言うような幻覚を見てしまっていたがユナだけがユザレの末裔ゆえかその宇宙線の影響を受けていなかった。ゴルバーⅡが出現した際にもGUTS-SELECTは皆して幻覚の影響か連携が滅茶苦茶になり、ナースデッセイ号が墜落寸前になりかけるもイグニスが幻覚に気づいた事を聞いたユナの機転で皆が幻覚に気づいて正気を取り戻し体勢を立て直してゴルバーⅡに勝利した。
どうやらこの宇宙線を仕掛けたのはキリエル人であったようでトリガーを含むGUTS-SELECTと闇の巨人達の誰かが強大な力を手にする救世主にふさわしいのかと試すつもりであった。そして結果はユナ以外は欲望に飲み込まれて我を見失ったと言う事で失格と見なした。だがその後、ユザレの力でトリガーを助けたユナに対して「一時の感情で動いている」と一蹴し、失格と見なした。
ネオフロンティアスペースの個体があちらのユザレの子孫に自身を救世主と認めさせるために起こした連続予告爆破事件と天使に成りすまして大勢の人々を騙そうとした詐欺と言う2件の悪質なテロ行為に比べれば穏健ではあるものの、結果的にモルフェウスRの影響でカルミラとヒュドラムが街中で喧嘩して市街地を破壊する事態に発展してしまっている(そしてヒュドラムが造反を起こす遠因にもなったともいえる)・・・全くキリエル人は相変わらず迷惑この上ない・・・
ヤメタランス、宇宙化猫タマ・ミケ・クロ:この怪獣たちはエネルギー波で人々や防衛チーム、ウルトラ戦士を混乱させた。
ギジェラ:こちらは花粉で幻覚を見せる怪獣。こちらもキリエロイドと同じくティガの敵でもある。
ギジェラン:次回作に登場した植物怪獣でこっちも花粉で幻覚を見せる。上記のギジェラがモチーフである。
モグージョン:2年後に登場した幻覚を見せる怪獣。ただしこちらは防衛隊の隊員だけでなく一般市民にも幻覚を見せている。
メージヲグ:こちらは人間の恐怖心を使って怪獣の幻影を作り出す植物でこれで松本市を混乱に陥れた。
ガヴァドン:こちらは宇宙線で落書きが怪獣になったもの。
ウルトラマンZ全50話、存在したいダーゴンさん回:こっちはファンによる集団幻覚。
ゲッター線:架空の宇宙線繋がりであり、やはりというかニコニコ動画では「ゲッター線か?」といったコメントがあった。こちらはヒーローサイドのマシンの動力源に使われていて爬中人類には有害であるが、後年になるにつれて「意志を持ったエネルギーで、見染めた生物やマシンにさえも進化を促す」など、段々と設定がとんでもない方向になっていき、ある意味ではこいつもやばい代物。その為ある作品では危険なものとして使用禁止になった事も。