曖昧さ回避
- ダイヤモンド・パールのリメイクを妄想・予想したタグ。本稿で解説。
- 2021年11月に発売された『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』。当該項目を参照。なお、「ダイパリメイク」という略称はテレビCMなど公式でも使用している。(過去作のリメイク(特にHGSSやORAS)においては公式では「リメイク」という用語の使用は非常に消極的で、代わりに「新作」を用いる場面が多かった。)
- 上記BDSPの特徴(デフォルメ主体のフィールドグラフィック、オリジナル尊重路線etc)を持ったリメイク。
概要
長年期待されていた、ダイヤモンド・パールのリメイクのこと。
それを妄想・予想したファンアートに付けられていたタグ。
『SM』で今まで存在していた要素が差し替え・消滅したものが多く、少なくともこれまでのリメイクのようにはいかないと状況的に予測される状態ではあった。
ポケモンダイレクトや何かしらの発表の度にTwitterのトレンドに入る単語で、『ダイヤモンド・パール』発売から10年経った第七世代の始まった2016年頃から活発化し、リメイクの伏線が度々「発見」されるも、その都度全て空振りに終わるということが繰り返されていた。
こうした懐古厨ともいえる現象にうんざりする人が、リメイクを過剰に期待する人をいつしか「ダイパキッズ」と揶揄するようになった。
ここでいうキッズとは実年齢のことではなく、いい歳になったにもかかわらず節度をわきまえない精神年齢の低さを指している。平成が終わった現在ではいわゆるダイパ世代はもう既にキッズとは言えず、大人に片足以上突っ込んでいる年齢だからである。
この蔑称自体もトレンド入りしており、数年以上前からすでに存在していた。また、自虐やネタのため自称する者もいた。
一方で、ダイパに特に思い入れがない人からも「いい加減リメイクを出して、騒いでいる奴らを黙らせてほしい」とゲーフリ側の黙殺とも言うべき対応を批判する意見もあった。
もちろん全てのファンがそのような人達では無く個人的な欲求ではなく真面目に考察していたファンもいた為、くれぐれもファンに対して無差別に過度な攻撃をする事は控えよう。
そして迎えた2021年……
そして、2021年2月27日、同日午前0時から配信された「ポケモンプレゼンツ」にて、ダイヤモンド・パールのリメイク作である『ブリリアントダイヤモンド』『シャイニングパール』が2021年冬発売を目指して製作中であることが正式に発表。
やはりというか当然というか、本単語もTwitterのトレンドに入ることになった。ちなみにこの流れに乗っかり、無関係なプラチナも並べられる形でトレンド入りした。
更に、同じくシンオウを舞台とした本編タイプのスピンオフ『Pokemon LEGENDS アルセウス』が2022年初頭を目指して製作中であることも発表された。
前者は「回帰」を重視し「LPLE」を思わせるクラシックスタイル、後者は「挑戦」を重視し「剣盾」を発展させた最新のオープンワールド、といった内容になっており、相反する二つの客層のニーズを同時に満たした事に感心の声も上がっている。
CMも2作共用のもので、相反する二つの要素のどちらを重視するかの部分が強調されていた。
以降
前者については「大幅改変は嫌」「原作を可能な限り尊重する方向性を好む」という人の需要は概ね満たしていると思われる。
後者についても「最先端の新鮮なゲーム体験がしたい」「新しい物語を体験させるものを好む」という人の需要を概ね満たしていると思われる。
しかし、前者の方に後者のような3D化や新要素(端的に言えば「ダイパによく似た別のゲーム」)を期待していた者からの反応は芳しくなく、以降もダイパリメイクの伏線が発見されるジョークが出たり、一部のファンが「理想のダイパリメイク」情報を幻視するというネタが度々浮上しており、ハイクオリティの創作PVまで作成されたりもしている。
一応言っておくと、2Dからリアル頭身の3D化がされたリメイクは相当希少な存在だったりする(2021年時点で聖剣伝説3やTOHRくらいのもの)。
ゲームフリーク以外が制作しているという点や、いざ発売された物が"完成"とは言えない状態だった事も大きいのだろう。
結果としては公式が意図したように受け取ったプレイヤーも居るのだが、全く違う印象を抱くプレイヤーも出てくることとなった。
リメイクという場に何を求めていたかは人それぞれだろうが、何にしても、膨大なファンを抱える原作に相反する要素を両立し誰もが納得するリメイクにすることは非常に難しいことを教えてくれる一件である。
なお前年の2020年は『ポケモンBW』が発売してから10年目であり、以降は悪意半分にこちらのリメイクで騒ぎ出す輩も散見されている。
ただ、やはり上記の件が尾を引いているのか、ダイパキッズに比べると勢いは控えめになっており、「どうせ作られたとしてもまた原作再現系になりそう」「ゲーフリも過去にしがみ付くキッズをわざと追い出そうとしているのでは」と、冷ややかな意見も少なくない。
なんにしても、一部ユーザーのリメイク騒ぎは、今後も続くことになりそうである…。
また、BDSPと同様の特徴を持ったリメイクに対しても使われることがあり、発表の折にはX(旧twitter)上で「ダイパリメイク」がトレンド入りすることもある。
一応同型のリメイクは『夢をみる島』が先輩にあたるのだが、売り上げや注目度は流石に遠く及ばず、「そういった作品のことは一切知らない」というユーザーが少なくなかった故に起こっていると思われる。