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ボラホーン

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ぼらほーん

ボラホーンとは漫画作品『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-』に登場するキャラクターのことである。

「天下無双とうたわれた、この海戦騎ボラホーン様の力(パワー)!!」

「うけてみるがいいわあッ!!!」

プロフィール

所属魔王軍超竜軍団(竜騎衆)
年齢人間換算で30歳前後
一人称ワシ
種族獣人族(トドマン)
相方のドラゴンガメゴンロード
CV杉村憲司(2020年アニメ版)

概要

通称「海戦騎ボラホーン」

竜騎将バランに仕える3人の竜使い竜騎衆』のひとりで、海のドラゴンであるガメゴンロードに搭乗している。

だが相方のドラゴンであるスカイドラゴンのルードに『心を通わせた唯一の友達(もとい兄弟)、最愛の竜』と言ってしまう程のガルダンディーと違って、ボラホーンは相方のドラゴンであるガメゴンロードには愛着はないようで、ポップベタンで簡単に倒されてしまった際は遺骸を放り投げた上で「ひ弱なドラゴン(共)め…だらしない!」と吐き捨てている(ちなみに騎乗用のドラゴンが圧死したバランとラーハルトの2人はというとリアクションすらせず、ただ平然としていた)。

竜騎衆の例に漏れず敵対者に対して侮った態度を取る様が見られ、ポップは元よりヒュンケルまで格下扱いしていた。

ガルダンディーの独断専行に関しても「バカが」と吐き捨てていたものの、彼が敗死した時は「ただではすまさん!」と激昂するなど仲間意識が見られた。逆に自分が牙を折られて衝撃に悶えた際は際はラーハルトから「ボラホーン!!」と声をかけられ心配されるなど間柄は悪くなかったようである。少なくともこの時までは。

竜騎衆において最も仕事に徹している分、余計な手間を避けようと早々にポップのとどめを促すものの、勝つためなら卑劣な手を辞さない

能力

クロコダインのような巨体と「天下無双」を自称する程の怪力を兼ね備えており、そのパワーは自分の数倍は大きいカメゴンロードを軽々と持ち上げることができる程。

しかし特徴としてはクロコダインとダダ被りであり、その力すら対峙したヒュンケルには「クロコダインの方が倍は上」と称され簡単に受け止められてしまった。

得物はに長い鎖を取り付けた「鋼鉄の錨」で、これを鎖分銅のように振り回して戦う。

戦闘以外でも『ルーラバランを追いかけようとしたポップの足に絡ませて引きずりおろす』という使い方をしたこともあり、何気に獲物を確実に捕らえる制球力の持ち主である。

また口からマヒャド級の威力がある冷気の息を吐く『凍てつく息(コールドブレス)』が得意技で、それはポップのメラゾーマすらも無力化してしまう程に強力。これをヒュンケルに喰らわせた際は、ラーハルトも「これで決まりだろう」とボラホーンの勝利を確信していたほどである。

ボラホーンはこれらを組み合わせ『相手を凍てつく息で凍結させて固まった所に、振り回して遠心力をつけた鋼鉄の錨を直撃させて粉々に砕く』というのを必勝戦法としている。

一見単純なようで対抗策が限られる当たり必勝法としてはなかなかのものである。後に登場したノヴァハドラー親衛騎団との戦いで同じ戦法を用いている。

ちなみにこの必勝戦法はソシャゲ『星のドラゴンクエスト』では『怒りの旋風(アンカーブロウ)』。アーケードゲーム『クロスブレイド』では『粉砕コールドブレス』という名が付けられた。

作中での活躍

他2人共々バランによって招集され、ダイの身柄強奪に赴く途中で足止めに来たポップと遭遇。ポップはルーラで一足早くテラン城へ向かったバランを追おうとしたが、ボラホーンはすかさずそれを阻止。そして「貴様なんぞがバランさまに手を出そうなどとは百年早いわ!!!」と立ちはだかる。

ポップのメラゾーマを凍てつく息で無効化して恐怖させ、そのまま容易く叩き伏せる。ラーハルトの進言通り一思いに楽にさせようとするも、トドメを所望したガルダンディーに任せて傍観に回ったが、その結果彼が愛竜共々あっけなく戦死するのを見届ける羽目になってしまう。

そのまま二番手としてポップの助太刀に現れたヒュンケルと対決するのだが、自慢の怪力を用いたパンチはヒュンケルに片腕で難なく防がれ、逆に殴打を受ける。ならばと前述の必勝戦法を実行するもヒュンケルの鎧の魔剣呪文だけでなく、それに属さない火炎や冷気も効かないという特性を持っていた為失敗。

そこから鎧化したヒュンケルに殴り飛ばされたところを、ブラッディースクライドで土手っ腹を貫かれ、全く見せ場のないまま倒されてしまった。

そのまま死亡したかと思われたが、実はギリギリの所で生きており、ラーハルトをも下して疲労困憊のヒュンケルに不意打ちをしかけ、続けて動けないポップを人質にとり無抵抗にして殺そうとした。

しかし自分と同じく生きていた上に卑劣な行いをする者嫌悪する性分であるラーハルトの投げつけた槍に口から頭(脳幹)を貫かれてしまい、断末魔一つあげる事なく今度こそ絶命するのだった。

その後三人の遺体はバランから竜の血を与えられアルゴ岬の奇跡の泉に安置されていたが、彼とガルダンディーは精神力の低さからか蘇ることは無かった(バランもそのことは承知の上で部下への温情として与えたようだ)。

立体物

ダイコロシリーズにラインナップ。武器を構えた固定モデルとなっている。※現在、入手困難。 確認されている唯一の立体物。

小話

人質を取る戦法自体は魔王軍としては批判される事ではない(むしろ悪の組織としては妥当)かもしれない(善人に対する必勝技とも言える)が、ラーハルトからすれば「誇り高き竜騎衆の名を穢す愚行」だった。しかも「卑劣で脆弱な人間ごときに、卑怯な事をしないと勝てない」と言ってるようなものと解釈できる。

バランやラーハルトも真っ正面から正々堂々と戦うスタイルを取っており、ガルダンディーの独断専行によるベンガーナ王国襲撃も超竜軍団の恐ろしさを知らしめるデモンストレーションとも捉えられるためか、バランも黙認していた。

クロコダインの様に「勝利のために仕方なくやった苦渋の決断」だったり、フレイザードの様に「勝利のためなら自分の身を省みないある種の潔さ」だったり、ミストバーンのように「大魔王の言葉は全てを優先する」等のこだわりによる卑劣な行動だったら評価が変わっていたかもしれないが、いかんせん竜の血で生き返る事ができなかった為、崇高なる精神を持ち合わせていなかった卑劣漢なのは確かである。

もしも復活できていれば黒のコア関連で活躍してニセ勇者一行のように汚名返上できたかもしれない。

また、2020年版アニメではまだ生存していたにも拘わらず、次回予告ではラーハルトやバランの事を取り上げられ、卑劣漢ボラホーンの事は一切触れられないというある意味不遇な扱いを受けた。

更に言うと、原作漫画では竜騎衆で唯一、サブタイトルで自分のことが触れられていないという特徴もあり、ガルダンディーは『狂乱!!ガルダンディー』 ラーハルトは『竜騎衆最後の男』『超戦士推参!!!』(後者はバラン編終了後に本編終盤で再登場した時のもの)とそれぞれサブタイトルで触れられている。加えて、『竜騎衆最後の男』はボラホーンとヒュンケルの決着後ではなく、戦闘開始の話のサブタイトルである。サブタイトルの時点で敗北確定している上に話題がラーハルトに持っていかれてるあたり、前述のアニメ版での不遇な扱いは原作の頃からだったのかもしれない。

1991年版(ダイコロ)と2020年版では、眼の配色が異なる。1991年版は青だが、2020年版は黒となっている。

(二次創作としての)余談

「好きだ!」「大好きだ!」

劇中でクロコダインとの面識はないが類似点が多い(魔王軍に所属、、卑劣な人質作戦を決行、ケモ要素のある亜人、巨体、怪力、ブレス系攻撃を行う等)こともあってかこちらの作品(リンク先R-18ケモホモにつき注意)を筆頭としてクロコダインとのケモホモカップリング作品が描かれることもあり、pixivにもそう言った作品がいくつか投稿されている。

このせいで2020年版6話の初登場話を筆頭に、アニメでクロコダインが活躍するごとにトレンドに「ボラホーン」が出ていたほどで、事情を知らない視聴者は理解が追い付かなかったという。

無論ボラホーン登場回では、逆に当時全く出番のなかったにもかかわらず「クロコダイン」がトレンドに浮上していたのは言うまでもない。

実際2021年9月12日に開催された生配信『アニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」1周年記念ダイ! 感謝祭』の座談会でも、クロコダイン役の前野智昭「何でクロコダインがトレンド入りするとボラホーンの話題になるんだ!」と言及しており、共演者であるポップ役の豊永利行ハドラー役の関智一を爆笑させていた。

また『変人のサラダボウル』でサラが不貞行為を目にした際に『若奥様の獣王会心撃を植木屋がコールドブレスしておった…』はこのことを意識したものだと思われる。

関係・関連人物

(魔王軍)超竜軍団

自分が属する超竜軍団の軍団長を務める竜の騎士にして、自分達竜騎衆の主。

ボラホーンも目上の存在として敬意を払っている。

自分が属する竜騎衆としての同僚。

敵対者

バランの生き別れの息子であるダイの奪還のためにテラン王国にバランと竜騎衆で急行した際に、足止めに現れた魔法使い。

前述の通り、軽くあしらってからラーハルトの槍に落としてトドメを刺そうとするが、ガルダンディーがよけいな気を起こしたせいで、最終的に『自分を含めた竜騎衆の全滅』という最悪の結果を招いてしまった。

かつてはバランと同じく魔王軍の六大団長の一角として不死騎団の軍団長を務めていた魔剣戦士。

ガルダンディーがポップにトドメを刺そうとしたタイミングでブラッディスクライドによる横やりを入れ、『ガルダンディーの戦死』の一因を作った。

その後はボラホーンが彼と戦うも力の差は歴然であり、ポップと戦ったガルダンディーのように傷を負わせることすらできず完敗した。

こちらもヒュンケルと同じく魔王軍の六大団長の一角として百獣魔団の軍団長を務めていた獣王の二つ名を冠するリザードマンの戦士。

予定通りにテラン王国に到着していればボラホーンはクロコダインと交戦する可能性があったが、ポップの仲間割れの演技やヒュンケルの足止めにより阻止された。最もボラホーンと実際に交戦したヒュンケルが「(怪力だけでも)クロコダインの方が倍は力がある」と評している事から、ボラホーンの場合はクロコダインと直に対戦した所で瀕死の敵対者やテラン国民を人質を取らない限り結果は著しくなかっただろう。

前述の通り、作中での戦闘どころかご対面すら実現していないにもかかわらず人質を取った罰なのか『ボラホーンとクロコダインを絡めたイラストやネタ』が一部のファンの間で展開されている。

魔界編が始まれば、クロコダインが竜騎衆の海戦騎を引き継ぐという意味でまともな繋がりは出来る。

その他

本編終盤に登場した魔王軍の空中大要塞である『バーンパレス』の守護神を自称する生きた駒(リビング・ピース)。所有能力『スーパースキャン』にて、このボラホーン戦のデータを読み取ることで『人質を取って瀕死のを倒そうとする』という同じ行動に出た卑劣漢。奇しくもトドメを刺したのはボラホーンの時と同じ人物である。

関連タグ

ダイの大冒険 魔王軍(竜騎衆) 噛ませ犬

関連キャラクター

カーズ(ジョジョの奇妙な冒険):仲間想いだが力不足の同族を見下したり、主人公仲間を人質に取るなど卑劣漢としての面を持つ。奇しくも敗因は「冷気によって全身を氷漬けにされた」こと。

桐生キキョウ:劇中では全く接点がないあるキャラが話題になると度々トレンドに浮上するという二次創作面でボラホーンと瓜二つの扱いを受けているキャラクター(ただしボラホーンがケモホモジャンルなのに対しこちらはキャットファイト)。ちなみに中の人はダイの大冒険の2020年版アニメでマァムを演じており、クロコダイン役の前野氏と夫婦関係にある。

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