概要
『ウマ娘プリティーダービー』におけるキングヘイローとハルウララの組み合わせ。
片やプライド高めのお嬢様、片や元気が取り柄の落ちこぼれと言う、一見関わりの薄そうな二人ではあるが、寮の部屋割りが同室であるところに由来したコンビである。
アプリ版においても、高飛車な口調に反して面倒見のいいキングヘイローが、ハルウララの世話をよく焼いている様子が散見されている。
例として
- トレーニング中にも拘らず商店街で手伝いをしていたハルウララを探しに来る
- レース前にいつもの調子で食事をとるハルウララにウェイトコントロールの重要性を説きそのままトレーニングに引っ張っていく
- 寝坊しそうになっているハルウララを起こし、その後三度寝しているのではと心配する
- 寝ぐせの酷いハルウララの髪を整える。後に新バージョンにおいて髪型を変える際のセットもキングヘイローが行っていることが明かされた(加えてウララが「魔法の手」と評して喜ぶほどに手際が良いことも明らかになった)
- ハルウララがテスト勉強で泣きついてくることを見越して頼まれてもいないのに練習問題を用意しておく
等々。
ハルウララのほうもかなりキングヘイローには懐いているようで、よく寝ぼけてはキングヘイローのベッドに潜り込んでいるらしい。キングヘイローも慣れてしまったのか文句は言うものの追い出したりはしていない模様。
後にキングヘイローの新バージョンとして実装された「白く気高き激励の装」の固有イベント「ウララの恩返し」にて、2人の絡みが大きく描かれた。上記のキングヘイローの世話焼きによりハルウララの生活状況が徐々に改善していっていること、それを褒められたことに対してハルウララがすぐさま「キングヘイローのおかげである」と思い至れるほど彼女に強く感謝していること、キングヘイローも手を焼きつつ口では厳しく接しながらも、内心ではハルウララのまっすぐなひたむきさに自身も強く励まされていることが明かされ、より2人の関係性が深掘りされる格好となった。特に、それまでは何気に殆ど二次創作の域を出ていなかったハルウララからキングヘイローに対しての好影響が、公式ストーリーとして明確に描かれたのは大きな変化と言えるだろう。
ゲーム版以前はややプライドの高いスペシャルウィークのライバルの一人という立ち位置が強かったキングヘイローだったが、この関係が判明してから一転、世話焼きで思いやりのできる優しいお嬢様というキャラクター像を確立させており、二次創作でも保護者的役割が増えている。
また、先述の「白く気高き激励の装」とハルウララの新バージョン衣装「初うらら♪さくさくら」は共に和装なので襷(たすき)を着けているのだが、
キングヘイロー:ピンク色のたすき
ハルウララ:緑色のたすき
と、お互いを象徴する色のものになっている。
アニメ1期時点では同室設定がなかったのか、絡みはほとんどなかった(そもそも1期のウララは中央所属でありながら、出走レースは高知という使命を課されている都合上、府中⇄高知という大移動でほとんど学園にいられない設定でもあるため)。
史実
以下の2つの理由から、史実上でこの2頭の絡みはない。
- 世代の違い(キングヘイロー号は1995年生まれ、ハルウララ号が1996年生まれと世代は一つ違う)
- 血統・所属の違い(キングヘイロー号が超一流の血統で中央所属であったのに対し、ハルウララ号は雑草血統で高知競馬所属であった)
ウマ娘として
前述した経緯から、両名とも何度負けても諦めない不屈の心を持つという共通点がある。
一方でその境遇はかなり異なっており、悔しさに歯嚙みしながらも俯かないキングヘイローと、楽しくて悔しくないから俯く理由がないハルウララという対比がある。
その他にも、「母親からの愛情を欲するキングヘイロー」と「両親から愛されて育ったハルウララ」、「ライバルに恵まれたキングヘイロー」と「誰のライバルにもなれないハルウララ」と、正反対な部分が多い。
アプリ版のメタ的な「「では、初期の距離適性では短距離のみがA、脚質適性は差しA、育成ストーリーではどちらも適性距離ではないレースに出走する目標がある、という共通点もある(厳密には2人の出走レースが違うが、自由出走でのチャレンジ成功時の特殊イベントが用意されてるのはこの2人だけである)。
このほか同室である関係から、因子継承の相性が良好に設定されている。
当初の設定ではハルウララから因子継承を行う場合の相性設定が全面的に劣悪だったため、キングヘイローからハルウララに引き継ぐ場合の相性は相対的に良好なものの、逆にハルウララからキングヘイローに継承する場合は相性面での旨味は特になかった。しかし2023年2月23日のアップデートにてハルウララ関連の基本因子相性が全面的に上方修正されたことでキングヘイロー側の相性もかなり改善された。ちなみに現在のこの2人間の相性値は23で、ハルウララにとってはスマートファルコンと同じ1位タイ、キングヘイローにとってはマチカネタンホイザと同じ6位タイ。
また同アップデートで因子相性の重賞補正のシステムが根本から見直されて、補正の対象となるのが「(因子継承の系譜における)両親や祖父母間のGⅠレースの勝利実績の重複数」に一本化され、その分補正倍率が大幅に上がったことで、元々キングヘイローと比較的好相性かつダートと芝両方の適性が高いタイキシャトルやオグリキャップなども絡めることで、キングヘイロー側にとってもハルウララを強力な因子継承元に据えることが容易となった。
そして肝心な攻略・育成における実用面の相性はというと、まず双方共に脚質は差しが最も得意(デフォルトで唯一A)であり、固有スキル(各衣装違いのいずれも)の発動条件もここに起因するため基本的にはどう組み合わせても完全には腐らない。
次に距離適性の面では、まずどちらも短距離がデフォルトでAであるため、この長所を伸ばす(適性Sを目指す)上では素で赤因子獲得を狙えるこの2人はどちらにとっても相性抜群。それ以外は☆3バージョンのハルウララがマイルAとなっている以外は全てB以下であるため、あらかじめ先代からの因子継承でA以上に底上げしないと赤因子の対象とならない。しかしキングヘイローのシナリオクリアにマイル適性の底上げも重要となりえるため、ここの相性も決して悪くない。
そしてバ場適性に関しては、芝A・ダートGのキングヘイローと芝G・ダートAのハルウララとで真逆となっているため、この点については完全に双方の欠点を補い合う関係となる。この辺りについてはかなり上級者向けの要素であるが、ハルウララにとっては育成シナリオの山場となる有馬記念、キングヘイローにとっては史実で惨敗を喫したフェブラリーステークスでそれぞれを勝たせるためのやり込み挑戦プレイ、さらに第3シナリオを利用して重賞全勝を達成することで得られる「(ウマ娘)全冠」の称号をこの2人で目指す場合などにおいては、デフォルトの相性の良さも含めて最早必須級と評しても過言ではない。素で最高相性のハルウララ側は勿論だが、キングヘイロー側にとっても素でダートの赤因子継承元となる可能性があるダートAのウマ娘ではハルウララがダントツで相性抜群となる(次点のアグネスデジタルだと相性値が13まで下がる。上記のタイキシャトルやオグリキャップはダートBであるためそれ以前での因子継承で補強が必要)。
総合して、目的によって必要となる赤因子は変わってくるものの、現在では因子相性を覚えたばかりの初心者から、因子継承による魔改造で変則的な育成を楽しむ上級者に至るまで、キングヘイローとハルウララは重要な因子継承のパートナー同士となっている。
難点としてキングヘイローのシナリオ難易度がそれなりに高めで、慣れや育成環境が整っていないユーザーにとっては因子周回の敷居が高いという問題があったが、それも2023年8月24日に実装された第6シナリオ「プロジェクトL'Arc」にて、全ウマ娘のクリア課題が共通化したことで事実上解決。加えて同日からは1日1回限定ながら因子ガチャを1回多く引けるようになったり、若干ながら育成ターン数が減少したことで周回自体が幾分か楽に、時短でできるようになった。また同シナリオ内では事実上全ウマ娘が芝・中距離で高い適性を得られる上、同一のレーススケジュールで育成が可能であるため、ハルウララの因子周回においても上記の重賞補正を他のウマ娘と合わせやすくなったという点でかなり大きな恩恵を得られた。
備考
このタグでそのまま検索する場合、各々の略称を同じくする某平成ライダーのクマとカメのBLカップリングもヒットすることがあるため、「キンウラ ウマ娘」等のand検索を行うと良い。
関連イラスト
作品数はあまり多くないがキングヘイローを史実での性別に戻したファンアートも存在し、この場合は「気高いお坊ちゃまと天真爛漫な少女」という、ラブコメ漫画のような組み合わせになっている。
関連タグ
春日野さくらと神月かりん:いずれも『ストリートファイター』の登場人物で、一般庶民とお嬢様の組み合わせという点でキンウラとの共通項を有する。ハルウララが同作を彷彿させる要素をいくつか持っていることから、キンウラについてもこの二人の関係がモチーフではないかと見る向きも存在する
やよいおり:『アイドルマスター』シリーズに関連したカップリングタグの一つ。こちらもキンウラと同様に、「一般庶民とお嬢様」の組み合わせである