「全ては実験材料なのだよ、モルモット君。君も、ウマ娘も、私自身も!」
プロフィール
キャッチコピー | 禁断のマッド科学者。肉体研究こそすべて! |
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誕生日 | 4月13日 |
身長 | 159cm |
体重 | 計測拒否 |
スリーサイズ | B83・W55・H81 |
靴のサイズ | 左右ともに22.5cm |
学年 | 高等部 |
所属寮 | 栗東寮 |
得意なこと | 研究、甘いものと紅茶 |
苦手なこと | 研究の邪魔、苦いもの |
耳のこと | 耳やおでこを触れられることは断固拒否する |
尻尾のこと | なにか閃くと毛並みが逆立つ |
家族のこと | レース界での名声華々しい一家の異端児 |
マイルール | 髪は伸びてきたら自分で切る |
スマホ壁紙 | 夜、画面を見る時にまぶしくないよう黒一色 |
出走前は… | 温度、湿度、体温、天候、風向きを確認 |
得意科目 | 理数系全般 |
密かな自慢 | 実験データは全て記憶しており、再現できる |
よく買う物 | 一斗缶エタノール、激甘ホイップチューブ |
ヒミツ | ①海外からひんぱんに小包みが届いている / ②私服はネットで適当に買うので大体サイズが合わない |
自己紹介 | 君も興味ないかい。ウマ娘がどこまで速くなれるのか。もしあるのなら…この私、アグネスタキオンのモルモットになりたまえ |
CV | 上坂すみれ |
科学力を駆使し、速度の限界を追い求める研究者肌のウマ娘。
目的のためなら言語道断な生体実験をも辞さず、危うい行動を取る際にも誰の許可も取らない。しかしそれも全て純粋にスピードを追求するがゆえである。研究一筋ゆえ、誰かが支えないと生活が破綻する。
(公式ポータルサイトより)
(リニューアル前)
自らの肉体改造研究を成就させるため、トレセン学園へやってきたウマ娘。
トレーナーを研究のための実験体や助手として扱う。
性格は「理知的」で「変人」。しかし悪気はなく、お茶目なところもある。
ソロ曲
さあハイファイな世界の先へ
『 ライトレス 』
作詞・作曲・編曲:TAKU INOUE
概要
アグネスタキオンは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。実在の競走馬「アグネスタキオン」号をモチーフとする。
文字通りのマッドサイエンティストで、本人曰く放任主義の家庭で持ち前の探究心をのびのびと育んだらしい。幼少期から見た目はヒトと同じにも拘らずそれを遥かに上回る身体能力を持つウマ娘の可能性、引いてはそのウマ娘そのものの存在に強く興味を抱いていたことを明かしており、本人曰く「幼心にこのロマンを追求しないなんて嘘だと思っていた」とか。
自身を含めた「ウマ娘の肉体」に強い関心を持っており、持続的に身体能力を向上させる研究を主軸に様々な薬品や機械を作り出しながら、他者を研究に躊躇なく巻き込むため、在籍中のトレセン学園からはマークされている気配がある。小説版では「"ごく当たり前"が誰よりも似合わない独立不羈の変人ウマ娘」と称されている。ゲーム内のプロフィールには「なにか閃くと毛並みが逆立つ」とある。
劇中では薬学が専門だがロボット工学やVR装置の開発など、その分野は多岐に渡る。普段は寮ではなくトレセン学園の旧理科準備室に入り浸って研究に没頭しており、同スペースを共有している腐れ縁のカフェ曰く「成果物はいつも本物」らしく、問題はあれど科学者としての才能は間違いなく超・1流。劇中では実験が失敗に終わることも多いが、本人曰く「実験は失敗が常、その積み重ねが成功に繋がる」という考えの下トライ・アンド・エラーを繰り返している。
ウマ娘の可能性を常日頃探求することからか意外にもこの手の科学者的なキャラとしては非現実的な事象への関心も強く、いかなる時にも未知のデータに対してはかなり前のめりになりがち。どちらかと言うとロマンチスト寄りの科学者と言える。
度重なる実験の影響か、約半分を占有するカフェのスペースと比べるとよりフラスコや試験管や本が多く置かれており、劇場版によれば窓際の辺りを主に使っている模様。なお、薬剤の影響か、部屋の明かりを消しても実験機材が発光するのでカフェのスペースとはまた違った意味で幻想的な光景となっている(メインストーリー第5章などで確認できる)。
走者としての素質は疑いようもないのだが、実験で忙しいと称して授業や選抜レースを頻繁にサボっており、時に在籍すら危ぶまれることも。実際レースに対する意欲にはかなりムラがあり、何かの拍子にやる気満々でトラックに現れたりと、挙動が読めない。
マッドサイエンティストではあるがドーピングは嫌い(本人曰く「ドーピングほど白けるものはない」)らしく、永続的な身体能力の向上を求めている。作中では何度か身体機能を向上させる類の薬も製作しているが、あくまでも滋養強壮程度の物でトレーニング効率などを向上させる目的であることも(劇場版では一時的にオレキシンの分泌で肉体を一時的に覚醒状態にするお茶を服用していたが、覚醒状態になるのはあくまで副作用の様である)。
実際、『うまゆる』でツルマルツヨシの肉体改造を手伝ったときも使ったのはあくまで睡眠薬だけで、改造内容はほぼプラシーボ効果を応用したものであった。
公式サイトの紹介文で「誰かが支えないと生活が破綻する」とある通り生活能力は低く、劇中ではトレーナーに弁当を作ってもらっている他、業者から戻ってきた洗濯済みの服を仕舞わないため、放っておくと脱いだ服と混ざってしまうのを見かねた寮のルームメイトのアグネスデジタルが洗濯済みの服を畳んで仕舞うなどをしてくれている。
特に食生活に関しては「不摂生」の極みであり、劇中では「買ったものを適当にミキサーに放り込んで飲み干している」、「経口から補給するだけの行為に余分な手間を取られたくない」という発言すら飛び出している。
食事という行為そのものすら億劫に感じているらしく、可能であればすべてサプリメントで賄えれば良いのになとも言及し、トレーナーに心配されている場面も。トレーナーから手作り弁当を渡されたときは素直に食べて次の分も要求した為、気分の問題なのかもしれない。
なお、科学者的な思考かアスリートの端くれだけあってか一応栄養素に関しての知識は豊富であり、トレーナーの作ってきた弁当に対して劇中では「(栄養の)バランスは合格点だがおかずに対して米が少なすぎる」とも栄養素の他にご飯の量も批評しているため、一応食事に対して拘りが皆無という訳では無い様子。
ただ、なんだかんだ家柄故かやろうと思えば簡単な料理そのものは一応作れるらしく、『うまむすめし』においては実際にキャラメルナッツを手際良く作りカフェに味を評価されている描写も存在する。本人曰く料理には「面白みはない」とも述べているため、単に「作ろうと思えば作れるが必要な栄養素を接種できるならわざわざする必要性も感じない」というのが実際の所なのだろう。
実家はレースで結果を出してきた名門で(母が桜花賞、祖母がオークスを優勝しているのがゲーム中で語られている)、彼女はその中では異端児とされている。
周囲から敬遠されがちな危険人物だが周囲を怪我させるような真似はしないらしい。
プラン
アグネスタキオンが常日頃から語る単語にして、最重要項目。
本人や同期を含めた周囲も認めている通り誰よりも走力・センス・頭脳・才能に溢れた能力を持つタキオンだが、そんな彼女にも「足の脆さ」という切っても切れない弱さを抱えていた。その有り余る競走者としての才能は、皮肉にも彼女の肉体の強度を優に上回る物であったのだ。
つまり、彼女の脚はいつ何時に壊れてもおかしくないという極めて危険な状態で走り続けなければならなかったのである。そんな彼女はこれらの問題を解決すべく、複数の「プラン」を並行して進めていくこととなる。
- プランA
タキオンが初期に構想していたプラン。自身の脚を補強しつつ、「タキオンの脚で限界へ到達することを目標としてそれに伴うエトセトラの実験」を主に進めるプランとなる。
要は至ってシンプルに自身の脚でウマ娘の限界速度の先に到達するという物であり、ウマ娘の可能性を探求する彼女にとって最も都合の良いプランである。
タキオン本人の意思で基本的にどの世界線でもこのプランを遂行しようとしている。
- プランB
最悪の状況、つまりはタキオンが一定のタイミングで走るのが危険若しくは不可能な状態へとなった際の代案。簡単に言えば「自身で可能性に到達することを辞め他のウマ娘に代わりにそれを到達させる」プラン。
なお、このプランBにおける代替品役(代わりに可能性へ到達するウマ娘)は厳密には可能性へ到達し得るポテンシャルを持つ者ならば誰でも良い様で、媒体によってこれらのプランBの対象や数、タキオン自身の行動も変化する。
アプリゲーム版のマンハッタンカフェの育成ストーリーではカフェへアドバイザーとして積極的に協力を申し出ることとなるが、『新時代の扉』ではアドバイザーへの申し出をダンツやカフェら両名に断られたことで単独での観測に留めている。なお、劇場版ではダンツやポッケ達を焚きつけるために…。
容姿・デザイン
栗毛のふわふわウルフボブに、頭頂部から奔放すぎるアホ毛が伸びている。モチーフ馬が牡馬のウマ娘は共通する特徴として右耳に耳飾りを付けており、タキオンの場合は銀と水色を基調とする化学構造式を模したイヤリングが揺れている。
瞳にはハイライトがなく、代わりにテレビのブロックノイズのような横線が走っている特徴的なデザインをしている。その目のままライブでセンターに立った際のギャップは強烈というか衝撃的。
ちなみに結構細身の体だが、スタイルそのものは良い。
なお、ウマ娘シリーズは媒体によってキャラクターデザインが大きく異なるが、『新時代の扉』とゲーム版は大きくデザインが変更されている。瞳に横線が入っているのは同様だが、微妙に目付きがゲーム版と異なるので気になる人は見比べてみるのも面白いだろう。
- 勝負服
アプリゲーム版での名称は「tach-nology」。
勝負服は白衣を模した袖余りの白コート。腰周りには薬品らしき液体が入った無数の試験管を差し、上腕には腕章のような形で赤と水色の2本輪が取り入れられている。
黒シャツとショートタイに、ミニワンピース丈の黄色のセーター。黒色のストッキングがすらりとした美脚を際立たせており(脚を組んで座るなど、彼女の脚線美を強調したイラストは多い)、後二白(後肢の白斑)はヒール付きの白いショートブーツという出で立ちで表現されている。
アグネスタキオン号の特徴や騎手の勝負服(黄、赤袖、水色二本輪)は反映されているものの、赤と水色の両袖はかなり控えめにデザインされており、髪色も他の栗毛に比べるとミホノブルボンと同じくやや暗めに設定されているなど、デザイン公開時にはモデルの特定が難航したとかしないとか。
2023年7月31日に実装された、アプリゲーム版8月ストーリーイベント『夏の陽は、青く凪ぐ』で初登場の水着姿。髪を無造作に後ろで縛り、黒のホルターネックビキニの上からカーキのジャケットを胸の下で結んでダメージジーンズのホットパンツを履いている。腰につけたウマ娘用の尻尾通しベルトの右側には相変わらず試験管がぶら下がっているが、その中の一つには「キー君」と名付けて可愛がっている謎の生物が入っている。
2024年5月10日に実装されたタキオンの3着目の勝負服。『新時代の扉』の公開2週間前近くのタイミングで突如登場し、多くのトレーナー達にインパクトを残した。この衣装で、タキオンはゲーム版では10人目の3着目勝負服を持つウマ娘となった。
モノクル(片眼鏡)を取り付け髪型もこれまでのタキオンとは大きく変えられており、髪を結んでいるのは「Lunatic Lab」と同様だが微妙に位置が異なる上に髪も分け目が作られ、普段の彼女より大人びた印象すら受ける。
特に固有スキル発動時には目にハイライトが付くためか、あまりのギャップに一部のファンには別人と勘違いされる程であった。腕に関しても指のネイルは全て異なっているほか、左手だけ何故か親指、人差し指、中指に手袋を付けている(よく見ると他の二本指分ずり落ちないように手首に巻き付けているのも確認できる)。
腰には黒、黄、ピンクの3色のリボンが取り付けられているが、これは「研究対象を識別するための比較表」とのこと。十中八九このカラーからして対象の面々は……。
本人曰くこの衣装はとある興味深い研究結果に利用してタキオン自身が考え抜いたデザインだという。白衣の勝負服からこの衣装に変えたのはホーム画面でのセリフによれば「実証の時」、「研究はひと休み」と語っており、あくまでこちらはレース専門の衣装という認識のようだ。
- 私服(アプリゲーム版)
紫を基調とした数あるウマ娘たちの私服でも指折りのザ・シンプルな私服。私生活そのものに拘りを持たない彼女らしい。
ズボンの股下が微妙に短くなっており、恐らく上記の設定通りあまりサイズ感は考慮せず適当なものをネットで買ったものと思われる。現に、後ろ姿を見ると服に尻尾を通す穴がないため尻尾に服が被さってしまっているのが確認できる。ウマ娘用ではなく人間用の服を買ったのだろう。
「私服はこれだけでいいんだがなぁ」という台詞から、どうやら持っているはこれ一着のみとのこと。もっとも、実験の都合であまり外出の機会がない彼女の生活上そこまで困ってはいないようだ。
なお、襟ぐりが微妙に歪んでいるのは本人曰く「最初からこうだったか薬品で溶けたからかも」らしい。一体何をしていたのか…?
- 私服(Chugai Grace Cafe版)
劇場版作品『新時代の扉』とChugai Grace Cafeのコラボにて登場した衣装。普段の袖余りな勝負服とは対照的に肩出し衣装で、帽子を被っているのもチャームポイント。
エイプリルフール企画『UMA_STARS』に登場する「コスモピュエラ」の1人としての姿。袖余りなのは変わらないが、下のシャツは緑色。頭には宇宙人がモチーフなのか触角が生えたカチューシャも付けている。耳には星の耳飾りを付けているのも普段との相違点か。
どうやらコスモピュエラのリーダー及び発起人とのことで、事実公式PVではコスモピュエラの面々に対して様々な指示を出している。どうやら果てしなく巨大な「特異点崩壊」を観測するという目的もあるのだが、なんだかんだ操舵手のネオ・アドマイヤベガがピンチの際には率先して支えたりとリーダーとして働く姿もある。
- 寝間着
『新時代の扉』とバンダイナムコとのコラボで登場した寝間着姿ということで、普段着と比べ生足や肩などが露出しているのも特徴。
- 浴衣姿
『新時代の扉』とイオンモールとのコラボである「ゆかたまつりにて登場した青色の浴衣。劇場版では諸事情あって着物は着ていない。
- 白衣姿
『うまゆる』、『うまよん』、『新時代の扉』などの外伝作品で登場する、トレセン学園の制服の上に白衣を着た姿。媒体によっては袖余りになる場合と手が見える物で2つある。基本的に実験などをする際にはこの姿になることが多い模様。
- イベント衣装(日本ダービー)
2024年度日本ダービー記念イラストにて登場した衣装。白いコルセットと青緑色の上着を着た姿となっている。本イラストに描かれたカフェやジャングルポケットの姿を考えると、ダービー絡みで何かしらの公式のイベントに登壇した際の衣装なのだろうか。
マンガ版
うまよん
マンハッタンカフェとは友人関係にある。怪しい実験や薬を試そうとするため睨まれることも多いが、良く言えば気の置けない仲。ちなみに、マンハッタンカフェがコーヒー党であるのに対して、タキオンは紅茶党でコーヒーは苦手。
うまむすめし
相変わらずウマ娘達を観察していたところにたまたまクラスメイトのエアシャカールを見かけ相変わらず実験絡みの話をし始めるが、紅茶しか飲んでいなかったからか貧血で倒れてしまい…?
続く第26話では何やらとある実験の余波で旧理科準備室を発光させてしまい、カフェへ機嫌を損ねたお詫びとして一度カフェテリアに出向きナッツやグラニュー糖などを用いてお手製のキャラメルナッツを作った。なお、味に関してはカフェに「ナッツに絡んだ甘さがコーヒーの味を引き立ててくれる」と評価されており、意外にも好評であった。
なお、このお詫びはどうやらカチッサー効果(理由を添えるだけで依頼の承諾率が上がること)の実験も兼ねていたようで、今後もお茶位は付き合ってくれそうという企みだった…のだがキッパリカフェには断られてしまった。
アニメ版
TVアニメシリーズ
OVA『BNWの誓い』
2話・3話に登場。
ゲーム版や漫画版と違い、マンハッタンカフェとの絡みは無い。ダイワスカーレットに、「おぉ、良い筋肉だ~」と背後から抱き着いて驚かせ、「なんだか君は他人のような気がしなくてねぇ」と史実での関係を思わせる発言をしている。
その後、ゴールドシップの掛け声で、変なオーラを纏いどこかで見た様なポーズで「第3区、全知全能、アグネスタキオン」と自己紹介し、ダイワスカーレットに「その煙なんで出てるの!?」とツッコまれていた。
肝心の駅伝では、自身の担当する3区の上り坂を「中山の坂に比べればこのくらい、大した事はない」とトップのまま走り抜き、テイエムオペラオーにタスキを繋ぐ。
このシーンのみ、マンハッタンカフェと同じ画面に収まっている。
Season3
第1話でカフェとともに登校していた。
RTTTシリーズ
ROAD TO THE TOP
第4話でモブキャラとして登場。マンハッタンカフェと会話をしていたのだが…?
新時代の扉
「その件は皐月賞で決着がついた筈だ。そもそもレースの勝敗なんて、私にとっては『どうでもいいこと』だ。」
本作では主人公のジャングルポケットに続いて準主人公の立ち位置となっており、「最強」を目指す彼女にとって大きな壁として立ち塞がる。今回でも相変わらず実験ジャンキーなのだが、ウマ娘に眠る限界を探求するため自身もトゥインクル・シリーズに参加する。
本作ではゲーム版やTVアニメ版と比べても目付きが一層生気がなく四白眼気味な容貌にキャラクターデザインが変更され、まばたきがほぼないことも含めて、全体的に不気味な印象が増している。
なお、理科準備室の窓際にはプリズムを飾っており、個室でひたすらウマ娘達のレースの研究や薬の製作に精を出している。このプリズムは厳密には部屋のインテリアとしての意味合いが強く、ポッケの持つプリズムのネックレスとは別物である。
モルモットには出会えなかった世界線らしく、性格もゲーム版以上に「ウマ娘の可能性」そのものを重視しており、レース中の探求こそが主題で結果としての成績や勝敗は二の次という認識。
その一見すると不真面目にも見える姿勢が周囲との溝となって顕在化するわけだが……プランBの世界線と言えば、モルモット達にそれ以上の説明は不要だろう。
その他のアニメ
うまよん
第8話に登場。
「黒の科学者Dr.マッドタキオン」という悪の科学者枠で、勝負服も悪っぽく若干のアレンジが施されている。自らの改造で生み出した「怪ウマ娘ダークマンハッタンC」を使役し、トレセン商店街で破壊活動をしていた。
駆けつけたヒーローチーム「ウマソルジャーV」を実験材料にしようとするが、とりあえず身内にツッコミを入れたいグリーンスズカから「待った」をかけられて素直に待つなど、妙に律儀(その際はマンハッタンCもこんなポーズでコーヒーを飲みながら暇をつぶしていた)。
その後はウマソルジャーVが繰り出す必殺武器「ウマソルジャーバズーカ」について敵なのに解説(ちなみにこのシーン、勝負服姿のタキオンとしては珍しく手元が露出している)。ダークマンハッタンCが撃破されると、特製の紅茶を飲ませてお約束の巨大化を目論むが、「紅茶は嫌」と拒否されてしまい、「おのれウマソルジャーファイブーッ!」と断末魔を叫びながら勝手に吹っ飛んだ。
うまゆる
事実上の準レギュラー。物語上でもメイン所を務めるエピソードが多く、エンディング曲の「ミッドナイト・エピローグ」も担当している。
コメディな作風でもある本作ではその実験好きぶりが遺憾なく発揮されており、ある意味歴代で一番楽しそうなタキオンと言っても過言ではない。尤も、後輩に対してはなんだかんだ気にかけている様でウオッカをベタ褒めするギムレットに対抗してスカーレットを褒め倒すという親バカっぷりを見せ付ける。
第4話では体調を崩しがちなツヨシに対し、プラシーボ効果を引き起こす薬を飲ませ一時的に100%ツヨシに強化(?)させた。あくまでも精神的な効果を狙ったのも、上記のドーピング嫌いによる物だろうか。
第14話ではエアシャカールと自分が持つ実験機材を使わせる代わりに互いにデータ収集を手伝うという条件で実験に行っており、普段ではあまり見る機会のない実験で四苦八苦するタキオンの姿も(上記の劇場版を考えると、自ら実験を積極的に参加しながら協力者と意見交換し合う姿はギャグ回とはいえまた一つの可能性と言える……かもしれない)。
ゲーム版
『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』
本作でも勿論プレイアブルキャラクターとして参戦。今回は『新時代の扉』に登場したウマ娘の構成であるチームゼラニウムのメンバーとして活躍する。
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
「さぁて……実験開始だ!」
リリース当初より☆1の育成ウマ娘として実装。当時のアニメ版での出番はほぼ『BNWの誓い』だけ(ほとんどモブ扱い)であったのに対し、ゲーム版では後述のように他のウマ娘とは微妙に異なるトレーナー(プレーヤー)との奇妙で独特な関係が通して描かれる。
研究の傍らで紅茶を愛飲しており、お気に入りはサバラガムワ(セイロン紅茶)とキーマン紅茶、次いでアッサム紅茶。ただSRサポートカードのフレーバーテキストを読む限り、溶解度を超えかねない量の砂糖を投入したりもしているらしい。本人は味覚を楽しむとは言っているが、そこから更に砂糖を追加しようとしており、単純に糖分補給しているだけのようにも思える。
ストーリーにおいては「私の面倒を見るのは君の役目だろう!」となんだかんだでトレーナーを信用している場面や、一方的に絡んでいるように見えて、クラスメイトのマンハッタンカフェやジャングルポケット、エアシャカールともそれなりに仲良く接している場面もあったりと、友人関係が皆無という訳でもないようだ。
使われてない理科室をカフェと共に占領し自身の研究室として使っている(正確には部屋を丸ごと一つ問題児に貸し出すわけにはいかないためカフェがお目付役にされたという形)。
育成シナリオ「つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ」ではシナリオリンク対象として登場。
特定の条件を満たすことで発生するイベントにおいて、彼女の選択肢を選ぶとレアスキル「決死の覚悟」(編成もしくは育成していない場合は下位スキルの「ありったけ」)のヒントがもらえる。
意外にも、イベントストーリーに登場したのは第23弾の『Leap into a New World』が初めてだったりする。
メインストーリー
第5章「scenery」にて登場。
数々のレースで異例の大逃げでの勝利を飾ったサイレンススズカにウマ娘の可能性を感じ担当であるチームシリウスのトレーナーを拉致、拘束し研究室に連行した。可能性を追い求めるためなら割と手段を選ばないところは育成ストーリーにも共通している。
そこで彼女はこのままではスズカの脚に限界がくると予見し、トレーナーに注意を促した。その後、ウマ娘に託される「想い」の力を信じ、限界を超えた走りを天皇賞(秋)で見せたスズカに静かに拍手を送った。
また同時に追加された楽曲「tranceforming」のライブにはJRA公式CMの万華鏡のような演出が取り入れられている。
ウマ娘ストーリー
彼女のウマ娘ストーリーは、トレーナーを被検体として確保するところから始まる。マンハッタンカフェによりトレーナーは無事解放され、そこからタキオンとトレーナーの奇妙な関係が始まることとなる。
それなりに良好な身体能力を持ちながらも何かと理由をつけ選抜戦への参加拒否を繰り返すタキオンだったが、ついに退学勧告が出されてしまう。見かねたシンボリルドルフはタキオンに「レースをしないか」と提案し、併走することに。そこに居合わせたトレーナーは、タキオンの秘めた実力を目にする。
トレーナーを「被検体(モルモット)」と見なし、危険な研究を続けるタキオン。そして彼女の素質に目を付けたがためにズブズブと嵌まっていくトレーナー。果たして、その行く末とは……。
育成ストーリー
育成においては、当たり前のようにVR機材を持ち出してイメージトレーニングにトレーナーを巻き込んだり、お手製の薬剤で臨床試験(対象は自他問わず)をしてみたり、研究にかまけてトレーニングをすっぽかしたり、マンハッタンカフェに絡んで逃げられたりと、奔放な振る舞いで周囲を振り回すタキオン。そんな彼女もやがてデビューを迎えた。
レースとはどこか違う場所を見ている彼女が不意に口にした「プラン」という文言が、トレーナーを逃れようのない道へと引きずり込んでいくのは、もう少し先のことである。
そしてそのプランが他のウマ娘にも強く影響しているのもまた事実であり……
育成ウマ娘
- ☆1[tach-nology]アグネスタキオン
リリース当初から実装されている☆1育成ウマ娘。
詳細は該当項目で。
距離・脚質適性は中距離・先行型。史実で出走したレースはいずれも2000m以下だが、ウマ娘での長距離適性はBとそれなりで、因子でカバーすれば問題なく走ることは可能……どころか、後述するように各種スキルで補えば、対人戦での利用も十分可能な一線級のステイヤーになり得る。
一方、後述の固有スキルの確実な発動、および覚醒スキルの「独占力」を考えると、差し適性を上げての差し運用も一考に値する……ように見えるが、回復スキルの発動条件、および回復タイミングの問題から、実用性は微妙なところ(※)。
成長率の高いステータスはイメージ通りのスピードと、意外なことに根性。イメージに反して賢さに対しての補整は一切ないが、育成シナリオを一通りクリアすれば納得と言える。
育成シナリオを進める上で警戒すべき点として、3番目の目標レース・皐月賞をやる気「普通」以下で勝利すると次の目標レースがNHKマイルカップに変わってしまう、というルート分岐が存在する。マイル適性Dで挑むには難易度が非常に高く、致命的な落とし穴と言えるだろう。
育成中のイベントでやる気が下がりやすいのも彼女の特徴だが、皐月賞直前にやる気がアップする固定イベントが用意されている事もあり、平時から意識的に「好調」以上をキープしておけばそうそうトラップを踏む事はない。
更に、タキオンに限った話ではないが育成シナリオ『Make a new track!!』ではそもそもメインシナリオが全ウマ娘共通となる為、この罠イベントを気にしなくて済むようになる。
また、育成目標に長距離のGⅠが2回あるため、長距離適性を因子継承で上げるといった準備は必要。なお、他の7つの目標レースは全て中距離なので、URAファイナルズは余程のことをしなければ中距離レースになる。
固有スキルは回復&加速系。発動条件の「控えていると」が一見分かりづらいものの、実際には「3位以下かつ上位40%の順位」というものであるため、先行で走らせている場合であれば、逃げウマが全くいないといった状況でもなければほぼ確実に発動する。
発動タイミングに指定されている「後半のコーナー」というのも、中~長距離であれば大抵スパート開始前に発動することになる(※)。
回復量に関しても☆3にまで上げれば、トレーナー御用達の「円弧のマエストロ」や「好転一息」に並ぶかそれ以上の性能を発揮するため申し分なく、オマケ程度とはいえ速度アップもある為非常に強力なスキルと言える。
※ レースの仕様として、スタミナ残量が十分であれば終盤(レースで走る距離のうち最後の1/3)に入るあたりからスパートを開始し、不足する場合は最高速度が落ちる、あるいはスパート開始が遅れる。よって、レース終盤に入ってからスタミナが回復しても恩恵が少ない。差しで運用するのが推奨されないのはこのため。
以上から、事故率の低い先行脚質、かつ中~長距離育成でネックとなるスタミナ確保の問題をあまり考えずに育成することが可能であり、育成難易度はそこまで高くはない。
ただし、固有スキルでのスピードアップが他の固有スキルと比べて控えめである以上、スピードやパワーといったステータスの向上は他のウマ娘以上に重要。育成であればそこまで気にする必要はないが、他のウマ娘よりも気持ち高めを確保、もしくはスキルでカバーするよう心がけよう。
このように☆1の時点から初心者トレーナーには比較的優しい仕様なのだが、☆3まで重ねて覚醒Lvを上げていくと、対人戦でも強力なウマ娘となる。どういうことかというと、
- 中~長距離ウマ娘にも拘らずスピードの成長補整に優れており、スピードカンストも容易。
- スタミナの成長補整が全く無いが、固有スキルが回復スキル+覚醒Lv5で有用な金回復スキルを自力で覚える。
- 上記の通りスタミナ面をスキルで補える上に根性にも成長補整があることから、根性賢さ育成とのシナジーが非常に高い。
といった特徴から、「長距離ウマ娘なのにスピードカンスト、根性育成のおまけと因子継承でパワーも高い。代わりに素のスタミナが明らかに足りておらず中距離~マイラーじみたステータスだが、高い根性と回復スキルでカバーしているため3200mでもマイル~中距離ばりの猛スパートを仕掛けてくる」という、他のウマ娘には真似できない走りを覚えさせることが可能。
サポートにウオッカ(パワーSSR)やイベント配布のスペシャルウィーク(スピードSSR)といった回復レアスキルを授けてくれるものを組み込めば、スタミナ成長用のサポートを一切組み込まずにスキルだけで3200mを走り切るスタミナを確保という芸当すら視野に入る。
このため、競技場においても中距離どころか長距離を走るアグネスタキオンは有力な選択肢となり得る。中にはあえてマイル因子を継承させて適性を上げ、マイラーとして活躍させる変t…猛者もいるほど。
ただし、9人立てとなるチャンピオンオンズミーティングにおいては、固有スキルの発動条件となる順位が3位もしくは4位と限定されてしまうため、出走する他のウマ娘の脚質、すなわち環境に大きく左右される。
例えばタウラス杯であれば「ゴールドシップ(追込)」や「デバフ搭載のルドルフ・ナイスネイチャ(差し)」だらけだったことから、前に出すぎて固有スキルが不発(+各種デバフをモロに食らう)と完全に逆風だった。
しかし、続くジェミニ杯においては逃げ・先行が比較的多い環境だったこともあって固有発動が比較的安定していたため、後ろに控えるゴルシ軍団より先にトップスピード(カンスト)に到達、そのまま逃げ切るといった勝ち方が成立していた。
彼女を運用する際の一番の欠点は、固有スキルに付属する速度アップの効果が低いこと、すなわち固有スキルによる暴力的な速度・加速度アップが無いということ。スピード・スタミナの両方をカンストさせるような育成上級者のウマ娘を相手にすると、ここがネックとなって負けるといった場面も少なくないので、そういった場合はサポートカードによるスキルでのカバーが必須となる。
- ☆3[Lunatic Lab]アグネスタキオン
ストーリーイベント「夏の陽は、青く凪ぐ」の開催と同時に実装された☆3育成ウマ娘。
詳しくは該当記事を参照。
- ☆3[Σ Experiment]アグネスタキオン
2024年5月10日実装の☆3育成ウマ娘。
詳細は該当項目にて。
固有二つ名
超光速のプリンセス
育成ランクS以上のウマ娘から想いを継承し、無敗でホープフルステークス、弥生賞、皐月賞を勝利し、基礎能力スピードが1200以上になる。
- 所謂1200族と呼ばれるタイプの固有二つ名の中でも屈指の難易度だったが、最新シナリオであればSランク以上が出来やすい上に1200もそこまで過酷ではなくなった。
- ホープフルステークスに出るのを忘れずにこなせば手が届くようになったので、一人前のモルモットとなるべく挑戦してみては?
- 固有二つ名に必要な条件のレースが全てクラシック級の4月前半までにある為、「プロジェクトL'Arc」でも達成可能だが、全て目標外なので予約を忘れずに…。
サポートカード
- SR[生体Aに関する実験的研究]アグネスタキオン
リリース初期よりサポートカードガチャにて入手可能なSRサポート。タイプは賢さ。
- SSR[Q≠0]アグネスタキオン
ゲーム版1.5周年となる2022年8月24日に追加されたモルモット待望のSSRサポート。タイプはスピード。
中距離先行に特化した性能…なのだが、あらゆる要素が同日追加の育成シナリオ「つなげ、照らせ、ひかれ。私たちのグランドライブ」との相性が抜群であり実装初日から最強クラスの仲間入りを果たした。
汎用性という面ではキタサンブラックSSRのほうが優れているものの、ことスピードとスキルPt稼ぎにおいては現状トップクラスであり育成するウマ娘によっては中距離や先行に適性がなくとも選択肢に入るレベル。
ただし当たり前だが欠点もあり、レース関連のサポート効果は一切持ってない。
そのため多数のレースに出走する必要がある「Make a new track!!」とは相性が悪く、今後登場するシナリオの仕組み次第では評価が変わる可能性がある。
余談だが、このSSRの初ピックアップ時にはもう一枚新規SSRがピックアップされていたのだが、それがなんとライトハロー(友人SSR)。
こちらもグランドライブシナリオにおいて必須級とまで言われるほどの性能を持っており、どちらが排出されても非常に美味しいという引き得すぎるガチャ内容となっていた。
外部出演
Shadowverse
『シャドウバース × ウマ娘 プリティーダービー』コラボにて「ウィッチ」クラスのリーダースキンとして登場。
また、想像の具現化というカードのイラスト違いプレミアムカードとしてアグネスタキオンの別イラストバージョンも登場した。
関連人物
史実では同期の菊花賞馬。ウマ娘では何だかんだで良き友人。
彼女の育成ストーリーでは、本人の育成ストーリーとは異なる選択をしたタキオンが登場する。育成に他のウマ娘が絡む際、普通はポイントごとに絡んでくる展開が多いのだが、カフェシナリオにおけるタキオンはほぼ出ずっぱりであり、終盤の展開も含めて「裏」タキオンシナリオとでも言うべき内容となっている。
シニア級宝塚記念後のタキオンは必見。
彼女の言う「お友だち」に対しては媒体によって興味の際が異なる。ゲーム版ではカフェと同様お友だちも買っているという発言が見受けられ、存在が見えないとはいえタキオンからお友だちへ話しかけようとする場面もある。
劇場版では単に「イマジナリーフレンド」と呼称しており、アプリゲーム版と比べると大した興味はなくあくまでもカフェ自身を実験の対象として認識している(「イマジナリーフレンド」呼び自体はゲーム版でも行っているが、「君(カフェ)の見えない友人」と呼んでいたあちらと異なり、劇場版ではより反応は淡白である)。
小説版ではより詳しいタキオンの説明が加えられており、「(お友だちの)正体については、タキオンには正直どうでもよかった」、「科学的に説明のつかない現象が起きたところで、こちらの研究に支障さえ出なければ問題はない」、「重要視すべきはその『お友だち』の存在がマンハッタンカフェという一人のウマ娘に何を与えたのかということ」とすら話している。
史実では同期のダービー馬。タキオンからは「ポッケくん」と呼んでおり、意外にも関係は良好である。カフェの誕生日には、一度タキオンも呼んで2人で祝おうとしたこともある。「ポッケくん…ああ、ポッケくん!これまでもこれからも、いい研究対象として励んでくれたまえ!」という発言からも、なんだかんだ彼女のことは結構気に入っているようだ。
劇場版に置いても初期は歯牙にもかけていなかったが、自身に対し挑戦を叩き付けてきたポッケに大きな興味と期待を寄せ、やがて自身にすら到達できない領域にまで辿り着くと踏んで彼女を「プランB」の1人として抜擢する。
反面かなり物事への興味の移り変わりの激しい彼女には振り回される場面もあり、「情緒はちょっとどうかと思う」という言葉も残している。
同期のウマ娘の1人。アプリゲーム版では研究資料や材料の運搬、実験を嫌な顔せず手伝ってくれると好感を持っている。ダンツ目線から見たタキオンは「物凄い才能を持つ凄いウマ娘」らしい。劇場版では事実上の引退宣言を告げた彼女に対し才能があるのに走らないことに理解ができず、以降ほぼ彼女と会話するシーンはほぼなくなっていたりと媒体で関係性が異なる。
基本的にタキオンには「ダンツくん」と呼ばれているが、小説版『新時代の扉』では単に「ダンツ」と呼ばれているのも特徴である。
方向性は異なるものの、どちらも同じ理系ということもあり絡むことが多い相手。彼女から見たタキオンは『可能性探求者』らしく、合理性を重視するシャカールの信条とは水と油。彼女のウマ娘ストーリーや育成ストーリーでも度々登場しており、特にウマ娘ストーリーにおいてはなんとかして彼女の担当になろうと奮闘するトレーナーにアドバイスするなど重要な役回りを担っている。
なお、(頻度そのものは少ないが)利害が一致すればお互いに実験を協力し合うことも珍しくはないらしく、『うまゆる』では互いのデータ集めのテストをし合っていたほか、トランセンドの育成ストーリーではトランも含めた3人でデータを出し合い「シネマガン」制作も手掛けた。
史実ではタキオンの一世代上でタキオンの全兄アグネスフライトにダービーで敗れているが、フライトがウマ娘未登場のせいかタキオンが代役的立ち回りを担っている。
史実では馬主が同じ。
寮でのルームメイトで、方向性は異なるが「ウマ娘」そのものに並々ならぬ関心を持つという点ではタキオンと似ている。デジタルからはアニメ版・ゲーム版問わずファンとして応援されている。
タキオンによれば、タキオンですら見逃しそうなわずかな異変をも見逃さないとかで、実験への協力を望んでいるとか。ホーム画面では「(デジタルと一緒にいると)観察される側の気持ちが分かって新鮮」と評している。デジタルの育成ストーリーにもたびたび登場している。
同じアグネスだがメジロ家やシンボリ家の様に関係があるかについては不明。
一方で彼女の行動には引き気味な部分もありチーム戦の掛け声の際は「涎拭きたまえ」と少し低めの声で言っていた。
史実のアグネスタキオン産駒。
ウマ娘ではタキオンを優しい先輩と慕っており、タキオンも彼女を「なかなか厄介な子」と評しながらも、満更でもない様子。彼女の真面目で勉強熱心な所はかなり買っており、「智に対する敬意があるとストレスが少ない」とその姿勢には大いに好感を持っている模様。一方タキオンの誕生日の際には話も聞かずに誕生日会を開こうとするスカーレットを見て「圧の強さと人の話の聞かなさは両親からの遺伝か何かなのか」とも思っているそう。
普段は気の良い先輩後輩として良好な関係を築いており、スカーレットによれば、時々「美味しい茶葉やお役立ちグッズ」を分けてくれるとか。
ちなみに、タキオン曰く実験の一環も兼ねているらしいが、基本的に安全なものしか渡さないとのこと(本人了承済み)。意外に彼女が発光することはない様だ。エイシンフラッシュの育成ストーリーではスカーレットが睡眠時間を削って勉強していることを心配する様子も見られた(この時は本人に止められていたにも拘らずフラッシュに彼女の無理を教えている)。
史実ではタキオンと同じくサンデーサイレンス産駒で、無敗のままGⅠ勝利を含むたった4戦で引退した点など、共通点が多い(フジキセキは朝日杯フューチュリティステークスを勝利)。
ジャングルポケットの育成ストーリーでは、早くから引退を迫られたウマ娘として走法などに対し忠告を送るなど何度か気にかけていたことが明かされている。
史実では1歳下で対戦経験はないが、同じくクラシック一冠獲得後に故障で引退している。また、代表産駒同士が同世代のライバル。
アプリゲーム版では両者とも別ベクトルで問題児であり、あるイベントではこのコンビによってとんでもない事態が発生した。『うまゆる』やアプリゲーム版では互いにウオッカとスカーレットの優れている点に付いて議論をし合う場面もあったりする。
- トレーナー(アプリゲーム版)
ウマ娘ストーリー・育成ストーリーにてアグネスタキオンの走りに魅せられ担当に志願した新人トレーナー(プレイヤー)。
担当になる前からすでにタキオンに椅子に縛りつけられるなど危険な目にあっているが、それでもなお彼女の担当に志願し続けどんな副作用があるか定かではない怪しい薬を躊躇いもなく飲み込むということをやってみせた。それに感化されたタキオンもついに退学を取りやめ担当となりトゥインクルシリーズを共に駆けることとなった。
ゲーム版におけるオリジナルトレーナーではあるが屈指の存在感を(物理的にも)放っておりことpixivにおいても彼(女)に焦点を置いた創作は後をたたない。→発光するトレーナー
また前述の通りタキオンの食事などの面倒も見ているため他ウマ娘の育成ストーリーのトレーナーより生活力が高いことが窺える。
競走馬『アグネスタキオン』
その馬は、わずか4度の戦いで神話になった。
異次元から現れ、瞬く間に駆け抜けていった。
ライバル達を絶望させ、見る者の目を眩ませる「超光速の粒子」。
その馬の名は、「アグネスタキオン」。
※ちなみに、当該年の同競走の勝者はゴールドシップであり、アニメ「ウマ娘」OPの元ネタにもなっている。
「衝撃の伝説。」
デビューした瞬間から、計り知れない強さを見せつけた。
誰もが三冠馬の誕生に思いを馳せ、その衝撃の走りに夢を重ねた。
アグネスタキオン、君の凄さに魅了された者たちが、
名馬の歴史を超越した勇姿を永遠に語り継ぐだろう。
- JRA『ヒーロー列伝コレクション』No.51「アグネスタキオン」
光を超えて
容赦などしない
突き放してやる
置き去りにしてやる
それで終わりか
吠えかかってこい
意地を示せ
追いついてみろ
できないのなら下がれ
光を超えていく私の背中を
そこで見ているがいい
《「名馬の肖像」2019年ホープフルステークス》
1998年生まれ。父はサンデーサイレンス、母は1990年の桜花賞優勝のアグネスフローラ。両親を同じくする全兄は2000年の東京優駿(日本ダービー)優勝のアグネスフライト。祖母のアグネスレディーも優駿牝馬(オークス)優勝という、良血の持ち主。
主戦騎手は河内洋。祖母・母・兄・本馬と、3代4頭の手綱を握った。
2000年12月に開催された阪神競馬場のデビュー戦を勝利すると、続くGⅢ・ラジオたんぱ杯3歳ステークス(現GⅠ・ホープフルステークス)を連勝。
翌2001年には、単勝オッズ1.2倍の弥生賞(GⅡ)も無敗で勝利。
そして皐月賞では単勝オッズ1.3倍の圧倒的1番人気に応える圧勝を見せた。
4戦すべて危なげない勝利で、「三冠馬間違いなし!」とまで騒がれたが、皐月賞後に屈腱炎を発症し、早々に引退に追い込まれてしまった。
アグネスタキオンの評価を高めたのは、後の同期たちの活躍も大きい。
2000年のラジオたんぱ杯は
- 2着が2001年に日本ダービー・ジャパンカップを獲って年度代表馬に選出されたジャングルポケット
- 3着はNHKマイルカップ・ジャパンカップダートと芝・ダート両方のGⅠを獲り、特にダート界最強との意見もあるクロフネ
しかも3着と4着の間は5馬身も離れていた。タキオン含めた3頭がずば抜けていたのである。
また、2001年の弥生賞で4着であったマンハッタンカフェは
- この年の有馬記念で、前年にすべてGⅠ・GⅡで8戦全勝を果たしたテイエムオペラオーと、その最大のライバルメイショウドトウを降して優勝
- 2001~02年にかけ、菊花賞⇒有馬記念⇒天皇賞(春)という、長距離GⅠを3連勝(これを果たしたのは他に「皇帝」シンボリルドルフしかいない)
というこれまた素晴らしい戦績である。
またアグネスタキオンの最終戦となってしまった皐月賞では、
もおり、この世代のクラシック戦線はアグネスタキオンを含めたこれら強豪馬の5強体制と称され、後に01世代と呼ばれ最強世代候補にも挙がる名馬が揃っていた。
これらの名馬を危なげなく降していたアグネスタキオンはどれだけ強かったんだ、というのが、「幻の三冠馬」と呼ばれた所以である。
種牡馬としては、ダイワスカーレット(桜花賞などGⅠを4勝)やディープスカイ(自身が果たせなかった日本ダービー優勝)などを輩出し、2008年には1957年のクモハタ以来51年ぶりに内国産馬のJRAリーディングサイアーに輝いた。
産駒の活躍がますます期待されたが、その矢先の2009年6月22日、急性心不全により11歳の若さで死去した。
競走馬としても種牡馬としても底を見せないまま、「超光速の粒子」タキオンの如く、瞬く間に駆け抜けた生涯だった。
史実で対戦経験のあるウマ娘
※強調はアグネスタキオンが先着したレース
◇はアニメオリジナルウマ娘。『新時代の扉』に登場。
- 01世代(同世代)
・ジャングルポケット(ウマ娘)…00年ラジオたんぱ杯3歳S 01年皐月賞
・マンハッタンカフェ(ウマ娘)…01年弥生賞
・ダンツフレーム(ウマ娘)…01年皐月賞
上記の通りクラシックレース半ばで引退したため、同期としか対戦経験がない。
余談
ファンからの扱い
先述したように、アプリゲーム版では初心者でもある程度育成しやすい難易度(上記の点に注意する必要はあるが)なことや、他のウマ娘とは微妙に異なるトレーナー(プレーヤー)との独特な関係などが注目され、自由奔放に見えて史実を上手くフィーチャーしたストーリー展開も人気が高く、ゲーム版のリリース以降、キャラクター人気を大きく伸ばしたウマ娘の一人とされている。
一方で、こうしてモルモットとして彼女に魅入られた多くのトレーナー達が、その昂る愛を表現するために大量の怪文書が生み出される形となり、その後のウマ娘の二次創作界隈に少なくない影響を与えたことも間違いない。
二次創作においては、実験好きという設定や習得可能スキル「独占力」の存在なども手伝ってか、トレーナーに対するヤバめな感情が強調されたイラストや小説が散見され、トウカイテイオーほどではないにしろ、そっち方面での創作界隈では一定以上の人気を獲得している。
マッドサイエンティストの性か、怪現象の原因として疑われたり、禁忌などと呼ばれたりして「困っている時の最終手段」として扱われている。
無論、本編とは異なるこういった非公式な話題を好まないプレイヤーの方も存在するので、こうした話題を取り上げる際にはマナーを守って節度ある行動を心がけよう。
投稿する前に必ず注意事項と利用規約をご確認ください。
ちなみに出会いのエピソードゆえか、二次創作でのタキオンのトレーナーは肌が発光しているケースも珍しくない。彼女を愛する彼ら曰く「タキオントレーナーは発光してナンボ」。
埋もれた要素
彼女自身の普段の立ち振る舞いや作中での言及の少なさからほとんど認知されていないが、実はやんごとなき家柄の出身である可能性が非常に高い。可能性を示す要素を羅列すると
- 家系がレース界での名声華々しい一家や栄誉ある一族と表現される
- 海外から頻繁に小包みが届いている(自費で薬の材料を調達していると推測できる)
- 現実と遜色ないVR空間を作り出す装置を個人で所有(一応元は市販のものらしいが)
- 行きつけの茶葉専門店がある(言及された際の状況から気軽に通えるような店ではない可能性がある)
といったものがあり、少なくとも一般的な家系でないことは明らか。
なお、本人や他者からの何気ない言及でかなりの良家出身であることが暗に示された事例は他にもあったりする。
CVについて
アグネスタキオンのCVは上坂すみれが担当しているが、実は上坂すみれは2016年のウマ娘プロジェクト始動時点では史実における実の娘であるダイワスカーレット役としてクレジットされていた。
発表時と現在でCVの変わったウマ娘は他にもいるのだが、上坂すみれの配役が史実の実父に変わったというのは何の因果だろうか。