概要
特定の役職等を表すために幅広く用いられる。製造や扱いが簡便でよく目立つため普及している。
よく身に着けている役職
漫画等においてもっともよく見かける腕章。ステレオタイプな生徒会長や風紀委員のイメージには腕章が含まれている。
実際には生徒会長などが腕章をつけていることは稀で、ほぼ漫画特有の表現と言える。
現実にはバッジ、リボン、ワッペンなどを着用するか、特に何も着用しない場合が多いが、漫画ではこれだとキャラ付けに支障が出るので腕章が使われる事が多い。
応援団長は応援活動時のみ腕章を着用するが日常的に着用はしない。
また、「防犯活動中」などの意味で教師が着用する場合がある。
前線兵士は目立つためこのようなものを着用するのは稀である。
ただし、平時に軍服を着ないで活動しているときや災害救助活動時などに腕章を用いる場合がある。
憲兵と衛生兵は逆に目立たなければならないので腕章を着用している。衛生兵はジュネーブ条約に則り白地に赤十字の腕章の着用が義務付けられている。
憲兵腕章はたいてい「MP」の文字が入っている。
- 政党の党員
ナチスドイツでは、白丸の中に鉤十字をプリントした赤い腕章をつけているアドルフ・ヒトラーや兵士の姿が有名であるが、これはナチ党員章であり、軍とは無関係(兵士でこの腕章をつけていたのはナチ党の私設部隊であった突撃隊や武装親衛隊の一部階級の兵士のみであり、逆に兵士ではない文民のナチ党員でもこの腕章をつけていることがあった。当時の他のドイツの政党も同様)である。
しかし、今ではこれがいわゆる典型的な司令官のイメージになっており、「恋は戦争」のPVでの初音ミクはそのわかりやすい例と言える。
警察官は日常的に着用することはないが、交通誘導などを行う際にその係員章として2本の白線の入った緑色の交通腕章を着用する。交通誘導員も同じものを着用する。
消防士や救急隊員はチームで活動するため、各隊員の役割をわかりやすくするために「隊長」「消火班」「救護班」などの役名が入った腕章を利用している。
警備員は黄色地に「警備」と書かれた反射材入りの腕章を使うことが多い。
一般人でも会場警備などで同様の腕章を使うことがある。
報道関係者は記者会見、スポーツ中継などでは主催者側の配布する報道腕章を着用していないと報道席に入れない場合がある。
平時には鉄道会社の社内基準により着用する場合がある。
故障車両を救援したり、事故や災害などにより通常の鉄道信号が機能しない場合は、代用手段として「指導者」「伝令者」腕章をつけた係員の同乗している列車のみを通行させることがある(指導式代用閉塞または伝令法とよばれ、法律・省令でこれらの運行方法を取る際には必ず腕章を使用するように定められている)。ちなみに人員不足で指導者が捻出できない場合は腕章そのものを運転士に手渡す。
また、やむを得ず営業時間内に保線工事を行う場合には、「監視員」腕章をつけた列車接近監視者が工事区間の前後に配置される。監視者は列車の接近を他の工事関係者に知らせ、退避させる。
- その他
腕章のイメージが強いキャラクター
古谷向日葵(ゆるゆり)