概要
ヨシノプリヴェールは、漫画『ウマ娘 プリティーダービー スターブロッサム』に登場する、オリジナルウマ娘。
髪は腰に届くほど長くボサボサで跳ね上がっており、前髪の額部分には白い十字模様が入っている。ツリ目でギザ歯。勝負服はスケバン風の改造セーラー服、長いスカートに切れ込みを入れ、生足にルーズソックスを履くという、女子高生が野生化したような出で立ちをしている。
本編第1話ではチームアルケス所属のウマ娘として朝日杯ジュニアSに出走するも、暴走してバテて沈んでゆき、最終的にはすさまじい末脚を披露したナリタブライアンのはるか後方でしんがり負けしてしまった。日本ダービーでリベンジを誓うがブライアンの圧倒的な実力を前に再び敗北ししばらく落ち込むことになる。
トレーニングを嫌がって脱走したり、(自身の脱走のせいで叱られて)落ち込むトレーナーの口にお菓子を捩じ込もうとするなど、どこか野生味溢れるやんちゃガールである。
サブトレーナーの明石椿に好意的な感情を抱いている模様で彼女といると尻尾を犬のように振る。
同じチームに所属するアマギハピネスには一方的に突っ掛かっていくがいつものらりくらりとかわされている。
一部の読者からはシリウスシンボリと似ていると指摘されており、実際シリウスと同じく母父がパーソロンである。
名前の由来は「吉野桜」と思われる。
元ネタは史実との照合から「サクラエイコウオー」と思われる。
競走馬『サクラエイコウオー』
比較的おとなしい性格の産駒が多いマルゼンスキー産駒とは思えない気性難。その暴れ馬っぷりはデビュー直後から相当なもので、
・新馬戦でコーナーを曲がり切れず逸走、競走中止
・京成杯3歳ステークス(現京王杯2歳ステークス)は最終直線で内ラチに接触し5着
・朝日杯3歳ステークスでは前半1000mを57秒6と暴走、終いでバテて殿負け
と続き、主戦の小島太騎手に「二度と乗りたくない」とまで言わしめた。
しかし気性は激しくともその実力は確かで、翌年の弥生賞ではゲートで暴れはしたものの2着争いのエアチャリオット、ナムラコクオーを2馬身以上突き放す快勝で重賞初制覇を果たす。
だが、迎えたクラシックでは皐月賞、日本ダービーどちらも気性の悪さが出てしまい、それぞれナリタブライアンの8着、12着の惨敗に終わった。
更にはダービー後に脚部不安を発症して療養に入ったため、秋のクラシックは棒に振ってしまった。
翌年は短距離に的を絞り、ダービー卿チャレンジトロフィーで復帰するが、12着に惨敗。またもや脚部不安で長期療養となってしまう。
翌1996年の卯月ステークスで復帰。ここまで主戦を務めた小島騎手が引退したため横山典弘騎手に乗り替わり、2着と好走。
しかし、次走の京王杯スプリングカップでは11着、距離を伸ばして挑んだエプソムカップでは12着に惨敗してしまう。
なんとか再起を図りたい陣営はその後、七夕賞へ挑み、逃げて2着に4馬身の差をつけて勝利。鞍上の西田雄一郎騎手に初の重賞勝利をプレゼントした。
しかし好事は続かず、よたび脚部不安を発症。その後1年を療養に費やしたが復帰叶わず、引退となった。
引退後は功労馬として繋養されていたが、2023年12月30日に32歳で死去。
ナイスネイチャが同年5月に35歳で死去したことで、JRAの重賞勝利馬で最高齢となっていた。
史実でサクラエイコウオーと対戦経験があるウマ娘
☆は勝ち馬。
(△)はアプリのメインストーリー第5章に登場。
- 94世代(同期)
・ナリタブライアン…93年朝日杯3歳S☆、94年皐月賞☆、東京優駿☆
・貫禄あるウマ娘(△オフサイドトラップ)…94年皐月賞、東京優駿
関連キャラ
【トレーナー】
・猿野:サブトレーナー
【チームメイト】
いずれも同馬主(さくらコマース)、境勝太郎厩舎、主戦騎手・小島太は共通
・サクラローレル(ウマ娘):同期。対戦経験無し。境厩舎解散後も同じ小島太厩舎
・サクラチヨノオー(ウマ娘):同父(マルゼンスキー)
同期(94世代)
・サムソンビッグ(ウマ娘):パーソロンの孫世代(直系)。同じくスタブロで初登場。
・貫禄あるウマ娘:モチーフ馬オフサイドトラップ。ゲーム版メインストーリー5章に登場。
血統繋がり
【マルゼンスキーの血統】※上記のサクラチヨノオーを除く
・マルゼンスキー(ウマ娘):史実の父
・ライスシャワー(ウマ娘):母父マルゼンスキー
・ウイニングチケット(ウマ娘):母父マルゼンスキー
・メジロブライト(ウマ娘):母父マルゼンスキー
・スペシャルウィーク(ウマ娘):母父マルゼンスキー
【パーソロンの血統】※上記のサムソンビッグを除く
・シリウスシンボリ(ウマ娘):母父。モガミ産駒
・メジロドーベル(ウマ娘):母父。メジロライアン(ウマ娘)産駒
・シンボリルドルフ(ウマ娘):パーソロン産駒
・トウカイテイオー(ウマ娘):シンボリルドルフ産駒
・ツルマルツヨシ(ウマ娘):シンボリルドルフ産駒
・シンプトンダッシュ:モチーフ馬アイルトンシンボリ(シンボリルドルフ産駒)
・シュガーニンフェ:モチーフ馬ヤマニンシュクル(トウカイテイオー産駒)
・メジロマックイーン(ウマ娘):父父メジロアサマがパーソロン産駒
小島太厩舎繋がり