概要
Mogami(1976年5月18日~2004年10月16日)
競走馬としての実績は残せなかったが日本で種牡馬として成功した。
産駒は総じて頑健であり、スタミナ豊富で勝負強い馬が多く、主に中距離以上のレースで活躍した。欠点は脚に切れがないこと、気性の悪い馬ばかりだったことで、「穢れた血」と忌避されることもあった。物怖じしない性格を受け継ぎ、障害競走では無類の強さを発揮した。
モガミは腹がぼてっとした体形で、それが仔に遺伝する事も多かった。
プロフィール
来歴
1976年
5月18日、フランスで誕生。父は名種牡馬リファール、母はメジロ牧場とシンボリ牧場が共同購入した繁殖牝馬ノーラックである。
1978年
フレディ・パーマー調教師に預けられた。
7月28日、シャンティ競馬場の新馬戦(芝1400m)でデビューし1着。
10月8日、グランクリテリウム(GⅠ)に出走するが12着。最下位であった。
1979年
4月1日、クールセル賞に出走し6着。
4月18日、モンテニカ賞に出走し4着。
5月10日、ジョンシェール賞(GⅢ)に出走し4着。
7月15日、ユジェーヌアダム賞(GⅡ)に出走し6着。
8月18日、コートノルマンド賞(GⅢ)に出走し6着。休養に入る。
1980年
3月12日、ラヴァレデ賞に出走し2着。
3月29日、キャプサン賞に出走し4着。
5月2日、ディクタドレーク賞に出走し2着。
5月15日、アルジャントゥイユ賞に出走し3着。
6月4日、サモス賞に出走し3着。
7月20日、エテハンデキャップに出走し9着。
8月10日、ムニシパリテ賞に出走し7着。
9月30日、ビリキル賞に出走し4着。
10月10日、マシーン賞に出走し1着。2年2ヶ月ぶりの勝利となった。
11月7日、スカラムーシュ賞に出走し2着。競走馬を引退。
1981年
日本に輸出され、シンボリスタリオンステーションで種牡馬として繋養された。初年度の種付け数は32頭にとどまった。
1985年
1986年
1988年
1990年
メジロモントレーがアルゼンチン共和国杯に勝利。
1991年
メジロモントレーがアメリカジョッキークラブカップに勝利。
1992年
シンボリクリエンスが春秋の中山大障害を連覇し、2年連続でJRA賞最優秀障害馬に選出。
1993年
メジログッテンが中山大障害(春)に勝利。
1994年
ローズムーンが中山大障害(秋)に勝利。
1999年
マーベラスタイマーがアルゼンチン共和国杯に勝利。
2002年
種牡馬を引退。シンボリ牧場で功労馬として繋養される。
2004年
10月16日、心不全により死去。
余談
- 産駒のシリウスシンボリは1988年の毎日王冠の出走前にレジェンドテイオーとダイナアクトレスを蹴り、レジェンドテイオーを発走除外に追い込んだ。
- 産駒のレガシーワールドは高い能力を持ちながら気性が悪く、折り合いを欠いてデビューから5戦未勝利となり去勢されてしまった。その後は第一線で活躍。
- メジロラモーヌはモガミ産駒とは思えない美しい牝馬で「魔性の青鹿毛」と呼ばれた。