概要
馬名はバレエダンサー・振付師のセルジュ・リファールから。
主な勝ち鞍はジャック・ル・マロワ賞(1972年)、フォレ賞(1972年)など。
種牡馬としても多くの活躍馬を輩出し「リファール系」の祖となった。
プロフィール
略歴
1969年
5月10日、J・O・バーグウィン夫人所有の牧場に誕生。父のノーザンダンサーに似て小柄で気性が激しかった。
11月、キーンランドの競り市に出され、エアリースタッド(アイルランド)のオーナー、ティム・ロジャースにより35,000ドルで落札された。
1970年
10月、ニューマーケット(イングランド)の競り市に出され、ウェルトハイマー夫人(ジェルメーヌ・レベル・ウェルトハイマー)の代理人のアレック・ヘッド調教師により15,000ギニーで落札された。ウェルトハイマー夫人の夫は、シャネルの事業拡大に成功した実業家のピエール・ウェルトハイマーである。リファールと名付けられヘッド調教師の厩舎に入った。
1971年
9月5日、ロンシャン競馬場(パリ)のサンフィルミン賞でデビューし4着に敗れた。
9月24日、メゾンラフィット競馬場(イヴリーヌ県)のハドソンリバー賞で初勝利。
10月12日、ロンシャン競馬場のヘロド賞で1着。
10月30日、サンクルー競馬場(ロンシャン競馬場とセーヌ川を挟んだ対岸)のトマスブリヨン賞(GⅢ)でファーストブルームの6着に敗れる。
1972年
3月20日、メゾンラフィット競馬場のラグランジュ賞で1着。
5月14日、ロンシャン競馬場のリュパン賞(GⅠ)でハードツービートの4着に敗れる。
6月7日、エプソム競馬場(イングランド)のダービーステークス(GⅠ)でロベルトの15着に敗れる。
6月28日、カラ競馬場(アイルランド)のアイリッシュダービー(GⅠ)でスティールパルスの5着に敗れる。中距離で結果が出ないため、マイル路線に方向転換となる。
8月13日、ドーヴィル競馬場(ノルマンディー)のジャック・ル・マロワ賞(GⅠ)で1着。GⅠ初勝利。
10月8日、ロンシャン競馬場のムーラン・ド・ロンシャン賞(GⅠ)でサルストの2着に敗れる。
10月29日、ロンシャン競馬場のフォレ賞(GⅠ)で1着。このレースを最後に引退。
1973年
エトレアム牧場(ノルマンディー)で種牡馬入り。
1974年
初年度産駒にデュルタル(勝ち鞍はチェヴァリーパークステークスなど)、ファーリー(勝ち鞍はフォレ賞、リュパン賞、ムーラン・ド・ロンシャン賞など)を輩出。
1975年
産駒のダンシングメイド(勝ち鞍は仏1000ギニー、ヴェルメイユ賞など)、レーヌドサバ(勝ち鞍はディアヌ賞、サンタラリ賞など)が誕生。
1976年
産駒のリファーズウィッシュ(勝ち鞍はユナイテッドネイションズハンデキャップなど)、スリートロイカス(勝ち鞍は凱旋門賞、仏1000ギニー、サンタラリ賞、ヴェルメイユ賞など)、モガミ(日本で種牡馬として成功)が誕生。
1977年
産駒のチェーンブレスレット(勝ち鞍はトップフライトハンデキャップなど)、モンテヴェルディ(勝ち鞍はデューハーストステークスなど)、バブルカンパニー(インティミスト、バブルガムフェローの母)が誕生。
ゲインズウェイファーム(ケンタッキー州)に移籍する。
1978年
産駒のアルナスル(勝ち鞍はイスパーン賞など)、リディアン(勝ち鞍はミラノ大賞、ベルリン大賞など)、サング(勝ち鞍はヴァニティ招待ハンデキャップ、イエローリボンステークス、メイトリアークステークスなど)が誕生。
1980年
産駒のオーポイント(勝ち鞍はドワイヤーステークスなど)、エスプリデュノール(勝ち鞍はオイロパ賞、ミラノ大賞など)、サビン(勝ち鞍はゲイムリーハンデキャップ、イエローリボンステークスなど)、アルザオ(ウインドインハーヘアの父)が誕生。
1981年
産駒のダハール(勝ち鞍はリュパン賞、センチュリーハンデキャップ、サンルイレイステークス、サンファンカピストラーノ招待ハンデキャップなど)、エンズウェル(勝ち鞍はユナイテッドネイションズハンデキャップなど)が誕生。
1983年
産駒のダンシングブレーヴ(勝ち鞍は英2000ギニー、エクリプスステークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、凱旋門賞など)、マニラ(勝ち鞍はブリーダーズカップ・ターフ、アーリントンミリオンステークス、ユナイテッドネイションズハンデキャップ、ターフクラシックステークスなど)が誕生。
1985年
産駒のリヴィエールドール(勝ち鞍はサンタラリ賞など)が誕生。
1986年
産駒のエンスコンス(勝ち鞍は愛1000ギニーなど)、パールブレスレット(勝ち鞍は仏1000ギニーなど)が誕生。
1989年
産駒のジョリファ(勝ち鞍はディアヌ賞、ヴェルメイユ賞など)、クイーンズコートクイーン(勝ち鞍はサンタマリアハンデキャップ、サンタマルガリータ招待ハンデキャップなど)が誕生。
1990年
産駒のスキーパラダイス(勝ち鞍はムーラン・ド・ロンシャン賞、京王杯スプリングカップなど)が誕生。
1992年
産駒のゴルトマルク(勝ち鞍はグランクリテリウムなど)が誕生。
1996年
受精率低下により種牡馬を引退。その後は功労馬としてゲインズウェイファームで余生を送る。
2005年