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概要編集

1969年生まれ 1972クラシック世代

ヘイルトゥリーズン、母コスマーの間に生まれる。母父コズミックボム

母の姉はナタルマであり、世界を変えた伝説の種牡馬ノーザンダンサーは従兄弟。

名前の意味は「後光」(キリスト教を題材とした美術で、イエスや聖者、神、天使などの後からの光)


戦績編集

アメリカで主流であるダートを走るものの3着が限界であり、芝に移行。

芝の方が脚に合ったのかG2を制覇、続いてG1を1勝している。

その後、理由は不明ではあるが引退し、種牡馬となる。


種牡馬として編集

種牡馬としてはG1を4勝したglorious song、ケンタッキーダービーをノーザンダンサー以来のカナダから参戦で制するなどG1を5勝したSunnys Halo、G1を2勝したデヴィルズバッグ

G17勝の女傑グッバイヘイロー、G16勝のサンデーサイレンスと活躍馬を多数出した。

種牡馬としてもサザンヘイローが南米でリーディングサイアーを7年、デヴィルズバッグの弟であるセイントバラードが2005年にアメリカでリーディングサイアーになっている。

ヘイロー自身も1981年と1989年にアメリカリーディングサイアーを獲得した。


2000年、31歳と馬としてはかなり長生きな年齢でこの世を去った。


性格編集

息子のサンデーサイレンスや孫のステイゴールド、そしてそのなどなど彼の血を引く馬も大概気性の荒い馬が多いのだが、その馬達が大人しく見えるレベルで荒々しい気性の持ち主。


人間を憎んでいた」「人が通りかかると殺そうとした」「鳥が隣に止まったら噛み付いてバケツにぶち込んだ」「猫が歩いてるのを見て蹴ろうとした」「移動中は噛まないように口籠をつけられた」「挙句の果てに海外の気性が激しい種牡馬について書かれた記事でPsychotic(精神異常者)と書かれる」等、とにかく強烈な逸話が残る。

これは元々気性が荒かったとされるだけでなく、人間から熊手(落ち葉をかき集める大きいタイプ)で叩かれるなどの虐待を受けたせいとされている。


一方で馬肖像画家のリチャード・ストーン・リーヴスは「ヘイローも父と比べれば並みの馬に見える程であった」と語っている。しかし、ヘイルトゥリーズンは誰彼構わず喧嘩をふっかけるような荒くれ者ではあったものの同時に賢い聡明な馬でもあり、上記以外で気性難的なエピソードは特にないため、たまたま機嫌の悪い時に出くわした可能性もある。

少なくとも人間嫌いのヘイローに対し、ヘイルトゥリーズンは見知らぬ人間が訪れた際には番犬の如く調教師の妻を守ろうとした話が残っているため、普段の気性はヘイルトゥリーズンの方がマシである。


上記のように極めて攻撃的な性格だが、意外にも競走中に出遅れや他馬を妨害したという話はない。


後世の影響編集

ヘイローの影響は日本で大きく、サンデーサイレンスが日本競馬を変えたと言うよりもヘイローの血が日本競馬を変えたと言ってもいいだろう。


サンデーサイレンス系の繁栄

日本における最大の影響。

サンデーサイレンス(SS)系は初年度産駒から活躍があり、全世代で必ずG1を取る馬がいた。

(重賞も全世代が一頭は獲得している。)

また三冠馬が孫二頭、ひ孫五頭、玄孫一頭と血が繋がっていないのはアパパネだけだったりする。デアリングタクトアーモンドアイは直系ではないものの、いまやSS系は日本の基盤となっており、SSの名前がある血統は必然的に彼の名もある。


•子孫の日本競馬初記録

ヘイローの血を引く馬で日本競馬初記録を達成したものも多い。

デヴィルズバッグの子であるタイキシャトルは日本初の外国産馬で顕彰になり、SSの子であるステイゴールドは日本生まれの日本厩舎所属で初の海外G1、グローリアスソングの孫であるメイセイオペラは地方所属のまま中央G1を勝っている。(ちなみにこの三頭は97世代の同期)


2005年にはアメリカのG1をひ孫のシーザリオが制覇。(父スペシャルウィーク)

2021にはひ孫のラヴズオンリーユーがBCを日本産駒で初制覇(父ディープインパクト)

その直後には玄孫のマルシュロレーヌが別のBCを制覇している(父オルフェーヴル)

国内ではヘイローインブリードのピクシーナイトがグラスワンダー→スクリーンヒーロー→モーリスと続く国内父系4代G1制覇を達成した。


父系はssに集中しがちだが母系はグローリアスソングの流れがよく、尻尾がないことで有名なハルーワスウィートが出ておりシュヴァルグラン、ヴィルシーナ、ヴィブロスの三兄弟を輩出。

三頭のG1馬を出す名牝となった。(しかもこの三頭は血を繋げている)

母父としてはキングヘイロー、シングスピールと言ったG1馬も出しており彼の能力は底が知れない。


関連項目編集

競走馬 種牡馬

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