概要
フォルスロイドとは「ZX」ではセルパンに、「ZXA」ではマスター・アルバートにより作られたライブメタルに「後天的」に適合した「擬似ロックマン」のレプリロイド達である。
所謂「ロックマンシリーズ恒例の『8ボス』ポジションの『ゼクスシリーズ』版」であり、ロックマンゼロ3のバイル八審官とロックマンゼロ4のアインヘルヤル八闘士と同じく炎属性・氷属性・電気属性・無属性がそれぞれ2体ずつ存在し、最終ミッションで全員復活して再戦する。
なお、それとは別にある程度の条件を満たすと元のエリアのボス部屋で何度でも自己修復機能で復活し、再戦出来るようになる。これはモデルVによるものと説明されており、ゲーム上ではフォルスロイドを全て殲滅することは出来ない。
歴代ロックマンシリーズの8ボスとしては珍しく、全員が戦闘用及び殲滅等に特化して開発された存在であり所謂哀しき悪役と言った側面が少なく、主人公側や無辜の人々とは共存の可能性が全くと言っていい程存在しない、むしろ闘争や殺戮を楽しんで行っている生まれながらのイレギュラーが大半である。
黒幕によって意図的にそのように造られた…と考えるなら、それはそれで哀れとも言えるが。
ストーリーのセリフがフルボイス化された本シリーズでは、一般市民もフルボイスで被害にあったり犠牲になったりするので余計悪役としての側面が強まっている。
ただ、勿論ボス側にもボイスが付いており、かつ誰も彼も印象に残りやすい強烈な個性を持っている為、完全に憎みきれない連中であることも確か。
モチーフ・デザイン
モチーフは従来の8大ボス等と同じく動植物で、世界観が地続きであるロックマンゼロのミュートスレプリロイドと同じくシャープなデザインをしている。なお、一部のボスは身体の発光部分によって第二の顔とも見えるような箇所がある(これは一部のミュートスレプリロイドも同様)。
ZXのものは取り込んだライブメタルの元となった者達の色や要素を含んでいる。
ZXAでは全てのフォルスロイドに埋め込まれたライブメタルがモデルV(恐らくモデルVのロックマンや創造主が使う、通常のライブメタルのサイズと同じ「欠片」と呼ばれる物)になった為かモチーフに囚われる必要はなくなっており、カラーリングは前作よりも自由になっている。
が、本作には倒したボスそのものに変身できるトランスオンシステムがある関係で、デザインはある程度可動性があるようにはなっている。
ネーミングは「○○○・ザ(ジ)・○○○ロイド」で統一されており、前半は概ね「能力や外見をもじった個体名」で後半は「モチーフの生物の名前や本人の特徴」が含まれており、「モチーフ+能力」のパターンになることもあったミュートスレプリロイドと比べるとロックマンX時代の命名規則に少し戻っている(それでもやはり『フィストレオ・ザ・プレデロイド』のように例外があり、順番が完全に決まっている訳ではないようだ)。
T.F.S.(テクニカルフィニッシュシステム)/メダル
ZXではそれぞれのフォルスロイドの特定の部位にライブメタルが組み込まれており、そこを攻撃すると(赤いエフェクトと特殊な攻撃音が鳴り)通常よりも大きなダメージを与えられるが、撃破した際のライブメタルの状態が悪くなってしまうT.F.S.(テクニカルフィニッシュシステム)が存在。なお、一度でもレベル4(弱点が無傷)で倒すとプレリーの部屋にそのボスのぬいぐるみが吊るされる。
ZXAでは上記の通り全てのフォルスロイドがモデルV持ちとなり、主人公がライブメタルを直接手に入れる設定ではなくなった(トランスオンは主人公のライブメタルであるモデルA自身の能力である)為、ディアバーン・カイゼミーネ・バイフロスト・アーゴイル/ウーゴイルの4種(5体)にしかライブメタルを傷付けられる箇所が存在せず、それらも下記のメダルシステム関係以外ではただの弱点部位としてしか扱われない。
ロックマンZXのフォルスロイド
セルパンの密命を受け、「プロジェクト・ヘブン」遂行の為に各地で暗躍。
ZXのフォルスロイドは4つのライブメタルのデータをそれぞれ半分に分割し、その分割したデータを保有しているボスが2体ずつ存在するためフォルスロイドは8体いる。
それ故に、自身が取り込んでいるライブメタルの能力や技の一部を再現、使用する事が可能であり、その点では通常のイレギュラーとは一線を画する戦闘能力を獲得している。
ハイボルト→ハリケンヌ、フィストレオ→フランマール、ルアール→レグアンカー、パープリル→プロテクタスとライブメタル(属性)毎に戦える順番は決まっている為、ライブメタルの獲得イベントは必ず前半4ボスになる。
再戦は「5体目を撃破すると1体目が復活し、6体目以降も倒したら2体目から順に復活していく」方式の為、8体を同時に出現させることは出来ない。
ちなみに、各フォルスロイドの頭文字は自分が持つライブメタルの頭文字と同じである。
なお、ZXAではこのフォルスロイド達のDNAデータを流用したザコ敵が登場する(一種類はただのバイクだが……)。
ハイボルト・ザ・ラプタロイド
CV:伊藤浩資
廃墟の発電施設にてセルパン・カンパニーへと電力供給を行っていたタカ型のフォルスロイドでありモデルHの持ち主。電気属性。
陽電子ビットとなる両脚部を無線稼動し攻撃・防御を行う。翼にモデルHを半分取り込んでいる。サイバーエルフを犠牲にした方法で電力を供給しておりこの光景を見たプレリーはショックを受けていた。
全体的には賢将ハルピュイアとアステファルコンを足したような外見をしている。
必殺技の火力は高いが慣れると対処しやすく、撃破後に入手出来るモデルHも扱いやすい性能である他、おまけに彼のステージ上にはサブタンクもある為、ロックマンシリーズお約束の「最初に倒される事を前提としたボス」に想定されていると思われる(終盤のボスラッシュでも最初の相手はこちらかハリケンヌになり、順当に入口から近い所にいるこちらの方が選ばれやすい)。
フィストレオ・ザ・プレデトロイド
CV:松山鷹志
モデルFの持ち主であるライオン型フォルスロイド。炎属性。
自分より強い者と闘い、そして勝つことを生きがいにしており、強者を誘い込むため人間の居住区域にイレギュラーを放ち攻撃を行っていた。
戦闘時は各部のバーニアを利用して攻撃する独自の拳法「霊央拳」を扱う。頭部にモデルFを半分取り込んでいる。
戦闘時は格闘戦を得意とし、回復技やカウンター技など多岐に渡る技を持つ。顔面にライブメタルがあるため無傷で討伐しづらい敵である。
モチーフの動物が同じであるスラッシュ・ビストレオと名前が似ており、性格も同じく戦闘狂である。
ルアール・ジ・アビスロイド
CV:浅井清己
モデルLの持ち主である。救難信号を罠に、救出に向かった主人公を待ち受けていた。氷属性。
主人公が回収したガーディアンズのライブメタルに関するデータディスクを奪おうとした。
前作ロックマンゼロのレヴィアタンに似た姿だが、本体は巨大なチョウチンアンコウ型のフォルスロイド。疑似餌にモデルLを半分取り込んでいる。ちなみに顔グラフィックは疑似餌のほうである。普段はぶりっ子口調で話すがこれは凶悪な本性を隠す為のカモフラージュで、本性を現すと本来の凶暴な口調になる。
本体の内部には大型のミサイルが内蔵されており、これを発射前に口の中で破壊すれば逆にダメージを与えられる。
ちなみに彼女のステージのどこかにあるブロックを炎属性の攻撃で破壊すると背景にチルドレ・イナラビッタが確認できる(なお、とある方法を使えば彼と闘うことが可能である)。
パープリル・ザ・マンドロイド
CV:高木渉
モデルPの持ち主。過去にイレギュラーの襲撃を受けた遊園地に陣取っていたマントヒヒ型のフォルスロイド。両腕にモデルPを半分取り込んでいる。無属性。
俊敏に動き回って天井にあるロープにぶら下がり、その場でしばらく爆発しつづける爆弾を投げたり砂埃を巻き上げて攻撃してくる。ヴァン編では、ヴァンの母親を巻き込んだイレギュラー襲撃事件の張本人であり、この遊園地こそがその事件の現場であった。つまりヴァンの母の仇である。当の本人は全く悪びれもせず、口調も人をバカにしたようなものであり、性格も残忍で軽薄。仁義と精神を重んずる高潔な性格のモデルPとは全く正反対であり、人命を軽んじる正真正銘の外道である(能力に関してはプロテクタスよりもある程度は原型を留めているが)。
元々イレギュラーだった事もあり、他のフォルスロイドと違い唯一セルパンに忠誠心があるか不明なフォルスロイドでもある。本人の台詞から恩義のような物を感じている事は分かるがそれが忠誠心と呼べるものかどうかは不明。
セルパンによりイレギュラーからフォルスロイドに強化された事で有頂天になっていたが、その性格ゆえの驕り、慢心、傲慢ぶりが祟り主人公により撃破され、その後回収されたモデルPには「自らの力に溺れ、敗れたか...。外道に相応しい最期だな。」と吐き捨てられた。
スパーク・マンドリラーと同じ動物モチーフであり、彼と闘う部屋の天井に捕まるための物がぶら下がっている事も共通している。また彼のいるステージは遊園地なのだが、そこにあるメリーゴーランドの中にアステファルコンが混じっていたり、UFOキャッチャーの人形の中にロックマンエグゼのキャラクターがいたりと小ネタ満載である(中ボスも巨大なメットールと過去作を彷彿とさせる)。
ハリケンヌ・ザ・ウルバロイド
CV:柳井久代
カマイタチ型フォルスロイド。もう半分のモデルHの持ち主。電気属性。
幽閉施設で民間人の人間やレプリロイドを拉致、サイバーエルフにし上記のハイボルトの発電所のエネルギーにしていた。
首・手首・足首・腰に鎌状のエネルギー波を発生させ高速回転させて竜巻を起こしたり相手を切り刻む。首にモデルHを半分取り込んでいる。
拉致した人間に恐怖を植え付け、エネルギーを生産していた残忍なフォルスロイドでもある。
ちなみにウルバロイドのウルバとはウルヴァリンつまりクズリの事である。もはやイタチですらないが、そもそもイタチを指す英単語は存在しないようだ。
フランマール・ザ・モルロイド
CV:福原耕平
モデルFの持ち主であるモグラ型フォルスロイド。炎属性。
セルパン・カンパニーへ輸送する地下資源の掘削任務を遂行しており、採掘部隊を指揮していた。飄々とした口調だが邪魔をするものには容赦はしない。
両腕に火炎放射器とドリルの機能を併せ持つ。腕のドリルと小型のボディを駆使した素早い地中移動が特徴。両腕にモデルFを半分取り込んでいる。
撃破した直後の台詞では、とあるライブメタルの気配を察知していたようだ。
レグアンカー・ザ・ゲルロイド
CV:龍谷修武
モデルLの持ち主。クラゲ型の巨大なフォルスロイド。氷属性。
海中基地に大規模な海底トンネルを掘削していた。装備したスクリューで相手を引き寄せ錨状の触手で捕獲したり、追尾機能を持つ氷で作ったドラゴンをけしかけてくる。老人口調で人を諭すような口ぶりだが、言うことを聞かないようなら実力で制圧する。頭部にモデルLを半分取り込んでいる。顔と見える部位は2つあるが中央の顔は攻撃専門であり、顔グラフィックは上の顔が表示される。大型であるからか撃破グラフィックが複数用意されている。
触手にはフロストジャベリン、全体的にはモデルLの意匠がある。
プロテクタス・ザ・ゴアロイド
CV:酒井敬幸
サイ型の重装型フォルスロイドでモデルPの持ち主。無属性。
過去のガーディアンズの研究所を襲撃し残ったデータの破壊、回収を行っていた。その為、研究所はエリア全体に敵とミサイルが配置されており、激しい戦闘が行われる。
ジャミングパラボラアンテナやザコ敵を定期的に発進させる球状の大型ハンガーまで配備されており、もはや一種の要塞と化している。
戦闘時には頑丈なボディ、それに内蔵されている核ミサイルを駆使し攻撃する。完全防御形態になると360度あらゆる方向からの攻撃を無効化できる。上下に爆発する爆弾や通過すると爆発する爆弾など重火器を多数持つ。一見元ネタとは関係の無さそうな能力ばかりに見えるが、元ネタの彼の忍者のような見た目から「守護する者」としての一面から連想されたものかもしれない。また、彼自身も(攻撃には用いていないが)レジスタンスに奪われた工場に爆弾を仕掛けたり、このような手段を取ったりなど、意外と爆発と縁がある。
外見、性格ともに厳めしく、「踏む」「足跡」という言葉をよく用いる。
腹部にモデルPを半分取り込んでいる。
ロックマンZXAのフォルスロイド
ZXAのフォルスロイドは以前のフォルスロイドとは違い、ボディの一部にモデルVを搭載している。弱点部位は一部のボスのみ存在する。
ZXAではある条件でフォルスロイドを撃破するとメダルがもらえるシステムが存在する。
戦える順番はある程度決まっており、ディアバーンは実質モデルAのチュートリアルボスとして最初に戦うことになり、以降はクロノフォスorロースパーク、カイゼミーネorコンドロック(orヘリオスorテティスを加えた四択)、アーゴイルorテスラットorバイフロストと選んでいく形になる。
再戦条件は「特定のミッションクリア後に再戦に必要なクエストが出現する」という物であり、必要なミッションはフォルスロイド毎に異なるがトランスサーバーでボス部屋だけに行き来しやすい本作の仕様と合わさり、かなりやりやすくなっている。更に討伐報酬として100ECのおまけ付き。
なお、頭文字ネタは「上記の再戦クエストを依頼してくる人物の名前が担当のボスの頭文字と一致している」という形で残っている。依頼する人物達自体は序盤(ロックマンに変身して壁蹴り出来るようになって)から全員会える為、勘の良い人はストーリーの途中で「彼らがボスの再戦担当なのでは?」と気付くかもしれない。
ディアバーン・ザ・ガゼロイド
CV:乃村健次
ガゼル型のフォルスロイド。属性は炎属性。
最初に立ちはだかるモデルV搭載の高出力、軽装甲強攻型フォルスロイド。弱点は鬣。性格は直情的で「掟」を重んじており、それを破る者は仲間であっても許さないなど外見、言動共にインディアンをモチーフにしたフォルスロイドである。
片言だが、要点のみだけを話す特徴的な口調をしている。
モデルVにより攻撃力、特に蹴り技が強化されており、その威力は輸送列車の装甲をいとも容易く貫く。
モデルAをレギオンズへ運ぶ輸送列車を襲撃、占拠し、主人公から奪おうとした。
炎属性の有角動物モチーフ、格闘技が得意という点ではロックマンX2のフレイム・スタッガーと共通している。また、ネイティブアメリカンモチーフとトマホークを扱う点はトマホークマンのオマージュの可能性がある。
一番最初に手に入るトランスオンでもあるが、他のボスが良くも悪くも全体的に癖の強い者が多い為、単体性能では飛び抜けて使いやすくなっている。
「2番目のOPステージ担当かつチュートリアルボスだが、属性を持っており能力を奪えるレプリロイドである」という点ではアステファルコンと共通しているが、彼と違って正式に8ボスの1体でありボスラッシュにも再登場する。
ローズパーク・ザ・フラワロイド
CV:安井邦彦
バラ型のフォルスロイド。電気属性。
深緑のタワーにて迷い込んだ人間からモデルVを覚醒させるために恐怖の感情を吸収させていた。球根形態と開花形態と2つの姿があり、ツル状のマニピュレーターにより柱上のものさえあれば本体を固定できる。地上では球根形態になるが、本来の形態ではないため戦闘能力は激減する。(名前ネタなのか)電子回路が不安定なせいで男性に異常な興奮を示す。その為、本作ボスの中でも特に主人公に対しての(台詞などの)対応が違う。極地軽量型だが、球根状態の動きは鈍重である。ただしツタやロープ上では機敏な動きを見せる。
彼の陣取るステージにはよく見るとワイヤー・ヘチマールの亡骸が植物に埋もれている。
クロノフォス・ザ・トリデンロイド
CV:小原雅一
カブトガニ型のフォルスロイド。氷属性。
「時間」に関するセリフが多い。
戦闘時は、特殊な信号で相手の知覚センサーに干渉し時の流れを遅くなったように錯覚させることができる。しかしその為の信号装置や防護アーマーにより大型化、そのせいで水中専用になってしまい地上では身動きひとつ取れない(ただしトランスオンの能力は使える為、下記のタイムボムと背中のシールドは地上でも扱える)。言動は敵が自分のセンサーの暴走に気付かれないようにする為、乱暴で挑発的。
主人公がトランスオンして使用可能となる「タイムボム」は一定時間ステージの時間の経過を遅くする。(逆に戦闘時にクロノフォスが使うとクロノフォスの動きが一定時間高速化する。なお、お互いが使った場合は相殺され、どちらかの効力が切れるまで通常時と同じ速さになる)
ちなみにタイムボムで時間が遅くなっている時のモーションがフラッシュマンのタイムストッパーのモーションとそっくりである。更に彼の台詞『処刑の時間だ!』はプープラ・コカペトリのオマージュ。能力はこちらの方が近いが。
コンドロック・ザ・バルチャロイド
CV:谷山紀章
ハゲタカ型のフォルスロイド。無属性。
スクラップ地帯で行動していた。
ロッカーのような気取り方をするナルシスト。その性格からか、物事や行動をいちいち音楽用語で例える言い回しを好む。ギター型のコントローラ-を使い、破壊音波を発してターゲットを破壊、もしくはロックなビートを奏でることで機能停止した機械の人工筋肉を活性化し、操る事ができる。この能力で周辺のガラクタを集め、それらを合体させる事でザコ敵を生み出す事が出来るという厄介な能力を持つ。
自我の強い性格をしているのも自分や他人の音波に干渉されないようにするため。
トランスオンでは貴重な滞空、水平飛行が使用可能。さらに垂直な壁にそのまま張り付く事も出来る。
ちなみに彼のいるステージは大量のゴミにより様変わりしてしまったが、実はロックマンZXでルアールが陣取っていた湖だったりする。
カイゼミーネ・ザ・ワスプロイド
CV:安達まり
ジガバチ型のフォルスロイド。炎属性。
セレブのような口調が特徴で口調は穏やかだが高圧的で残虐な性格。確かに口調そのものは温厚だが、言っている台詞の意味は「街を火の海にする」だの「建物をそのまま爆破させる」だのテロリスト顔負けの暴力発言が目立つ危険なフォルスロイドである。
規格が合えば何でも換装できるマウントラッチを搭載しコンテナから武器を取り出し攻撃してくる。ただし本体の武装は少ない。弱点は、コンテナに隠された本体の腹部。
国のエネルギーを一括管理していたコントロールセンターを制圧し、メインコンピューターをオーバーヒートさせ、エネルギーの大爆発を起こそうとしていた。
因みにこのコントロール・センターは前作「ロックマンゼクス」のセルパン・カンパニー本社の内部と酷似している。
爆発を扱うハチである点はエクスプローズ・ホーネックと共通しているが、蜂の種類は違っている。
テスラット・ザ・ヘッジロイド
CV:菊池こころ
ハリネズミ型の発電用高性能コイルを搭載した小型フォルスロイド。電気属性。
ある重要なデータの護衛を行っていた。
ありあまる電力を消費する為、とにかくおしゃべり。語尾に「~よっ」とつける。体内で発生する超高圧電流を駆使して攻撃を繰り出す。また、さらに小型に変形し、物凄い回転で突進してくる。
テスラットが登場するエリアはグレイが眠っていた研究所である。
トランスオンで使用する場合、小柄であるために狭い通路が通りぬけ可能。ハシゴにいるときでも攻撃が上下に可能。
公式ブログではパンドラに色々と危ない発言を浴びせられていた。こっちの要素もあるし。
バイフロスト・ザ・クロコロイド
CV:銀河万丈
ワニ型の大型フォルスロイド。氷属性。
兵器を多数保管していたバイオラボを守護している。
ゲーム中では触れられていないが、フォルスロイドのリーダーという設定を持つ。
主人公を「王の影」と呼ぶなど主人公の正体を知っているような台詞を言う。氷の牙を発射するなど多彩な攻撃を行う。
トランスオンでは圧倒的なパワーで敵を噛み砕く。しかし大型である為に被弾しやすく動きも鈍重である。ただバイフロストや他の少数にしか倒せない敵キャラもいるため一概に使えないとは言えない。
氷属性や巨体と言った特徴とはあまり関係の無さそうな、棘の付いた車輪のような武器を使用するが、同じワニモチーフのボスであるホイール・アリゲイツを意識しての事だろうか。
アーゴイル・ザ・シーサロイド/ウーゴイル・ザ・シーサロイド
コマイヌ型のフォルスロイド。無属性。
2体で1体の連携行動を得意とする。
口が開いているのがアーゴイル、閉じているのがウーゴイルでそれぞれ両手、両足が弱点。アーゴイルが指揮、ウーゴイルがそのサポートをする。そのためアーゴイルを先に倒せば楽に攻略できる他、プレイヤーがトランスオンするのもアーゴイルである(ウーゴイルはエネルギー体のような姿で召喚できる)。アーゴイルは迅速な指示が下せるように言語回路が非常に発達しており、侍のような口調で話す。対してウーゴイルは、最低限の意思疎通ができる程度の言語設定のみが施されているため口数が少ない。
片方がボールを投げ、片方はそれを蹴り、エネルギーを帯びさせることで威力をあげる。
滝の遺跡で主人公に関するデータをもつコンピュータの管理、保護を行う。
二体で連携攻撃を取る兄弟ボスは他にゼロ2のアンカトゥス兄弟が存在する(あちらはプロメテとパンドラと同じくライフゲージは共有しているが)。
また、彼のステージの最深部にいる中ボス・ギガントレントはウッドマンのように天井から葉を降らせる攻撃を行うが、ウッドマンとは違いこれらの葉は炎属性の攻撃で燃やすことができる。
漫画版
漫画版においては「ZX」「ZXA」両作品においても設定が大幅に変更されており、中にはろくに出番を与えられていなかったり、本編には出演すら出来なかった者もいる。
ZXではセルパンの配下である事は変わらないが、ライブメタルの所持は前半の4ボスだけに言及されており、後半の4ボスは特にライブメタルを持っている描写の無いまま倒されている(ライブメタルのある部位もそのままただの弱点部位として扱われている)。
ZXAにおいては作品自体がアルバートが良い人のまま(最終話ではモデルVの欠片で暴走してゲームの姿になったが、撃破後に無事に元に戻っている)のギャグ漫画になっている為、フォルスロイドもモデルVの正体も謎のまま終わっている。なお、8体の内バイフロフトは未登場で、テスラットは復刻版の書き下ろし漫画にのみ登場する。
関連タグ
ロックマンゼロ ロックマンゼクス ロックマンゼクスアドベント
歴代8ボス
シリーズ | 8ボス |
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ロックマン | ライトナンバーズ/ワイリーナンバーズ/コサックナンバーズ/キングナンバーズ/スペースルーラーズ |
ロックマンX | 8大ボス(イレギュラー/レプリフォース/ナイトメア調査員/レッドアラート/新世代型レプリロイド) |
ロックマンゼロ | ミュートスレプリロイド |
ロックマンゼクス | フォルスロイド |
レイダー(仮面ライダーゼロワン):ヒーローの疑似型とされている敵つながり。しかもヒーロー側と使うアイテムが同じという点も共通。ただし、「主に黒幕側に与する立ち位置の人物が使う」という点では彼等のようなロックマン達の方が近い。