その細い首……一口でぇ、噛みちぎってやるぜぇ!
ゴルルルルルルァ!
概要
CV:江川央生
異名:咬哭の守護
バイル八審官の一人でケルベロス型レプリロイド。モチーフとなった生物とモデルとなった存在が同一という、ゼロシリーズに登場するレプリロイドとしては珍しい存在でもある(全体的なフォルムはブルドッグ寄り)。
人間形態時の姿は筋骨隆々の中年男性の姿。
一つのボディにそれぞれ独立した頭脳回路を搭載し、この三つの頭脳回路が審議することにより、司法活動においてより公正な決断を期する「三議制思考回路」というプログラムを搭載していたが、戦闘制御用としてこれに目を付けたバイルに改造された後は思考力が大幅に低下、粗暴かつ自分より小さい身体の者を見下す性格となってしまった。
戦闘では巨体に見合ったパワフルな攻撃の他、口から球状のガス弾を放ったり両肩の犬型メカニロイドを分離させて襲わせる。鉄パイプや箱を取り出してぶん投げて来たり、箱に向かって突進してくる(EX技として紫色の剣が追加される)。
獲得能力
レップウゲキ
ゼットセイバーのEXスキル。
ダッシュ斬りが強化され、最大3ヒットする高威力の突き攻撃になる。
改造前
しかし、ネオ・アルカディアの基本思想は本来、人とレプリロイドの協調であったはず!
エックス様、より良き選択を…。
ドラマCDではバイルに改造される前の彼の姿が描かれる。この頃はネオ・アルカディアの未来を不安視しており、レプリロイドの命を狩ることを嘆くマンティスクに対して「我々レプリロイドには辛いことばかり」と語ったり、現状問題を一人で抱え込もうとするハルピュイアを案じるなど、他者を気遣う思慮深い性格の持ち主だった。
余談
名前の由来は恐らくtri(ギリシャ語:3)+testament(英:証拠/遺言)+ケルベロスだと思われる。
異名は咬(噛み付く)+哭(声を上げて泣く事。咆哮に引っ掛けたか)+守護(冥界の番犬)でケルベロスの特徴を表したものとなっている。また、「公国の守護」とも「抗告の守護」とも読み替えることができ、エックスが統治する国家の裁判官に相応しい秀逸なネーミングだと言える。尤も、コピーエックスの統治下では抗告すら許されないような状況であったが。
冥府と裁判は何かと結びつけられやすい要素であり、ケルベロスモチーフの彼が裁判長ポジションなのは当然の帰結か。