概要
シリーズ皆勤のロボットで、ヘルメットをかぶった一頭身の敵。その中に身を隠している場合は攻撃が効かない。
元々は工事作業用のロボットであった。可愛い見た目をしているのでペットロボットとしている人もいるらしい。
初代は足がないため動かないが、『ロックマン2』では足がついて移動できる「ネオメットール」に改名。
以降の作品はまたメットールに戻ったが、足のついたタイプが主流になった。
長きに渡るロックマンシリーズの中にはいろいろな種類のメットールが登場しており、現在はロックマンシリーズの代表的なキャラクターのひとつになっており、単なる敵キャラクターとしてだけでなく、マスコットのような存在にもなっている。
一山いくらの雑魚敵なのだが、なぜか家族がいたり食事をしているシーンがあったりと他の雑魚に比べると高度なAIが組み込まれている節がある。
そのためXシリーズの定義に従った場合レプリロイドなのかメカニロイドなのかは曖昧な存在。
ただし『ロックマンゼロ4』の解説文にはメカニロイドとの記載がある。
ニコニコ動画では一発攻撃を受けたら死ぬ、所謂オワタ式のプレイ動画で多くのロックマンを葬った宿敵として名高い存在でもある。
しかしメットールは元々は工事作業用のロボットと言われるが初代では足も無いし、2からは足が付いたのだが、あんな姿で一体どうやって作業を行っているのだろうか。それが全くもって不明なのである。
派生種
無印シリーズ
1に登場
ピッケルマン
メットールに胴体をつけ様々な作業が出来るようにした個体。シールド防御の上につるはしを投げて攻撃をしてくる。意外と耐久性が高い。
ピッケルマン・ブル、ピッケルマン・ダダなどのバリエーションがある。
2に登場
ネオメットール
無印メットールの改良版。
足が付いて移動できるようになり、以降のシリーズではこのタイプのメットールが一般的なものとなった。足が速いので突進に注意。
3に登場
メットールDX
ネオメットールの改良版。
行動パターンに大きな変化はないが、ショットの幅が広がり移動スピードが遅くなったという差異が見られる。
また、プロペラで空中に飛び上がって下方向に3ウェイショットを放つタイプも存在する。なお、ロックマンメガワールド版ロックマン3は何故かこの手のメットールはネオメットール仕様で弾をかわすのがキツい。
プロペラで飛ぶのはFC版と同じ。
ピッケルマン・ブル
縦長のブルドーザーを操縦するピッケルマン。左右移動のみだが狭い通路によく出る。
ジャイアントメットール
超巨大サイズのメットール。
大きくし過ぎた為に自力歩行ができず、ジェット噴射で飛び上がる事でしか動けない。
口から弾速が遅めの赤い弾を撃つ他、メットールDXを三体吐き出してくる。
メットには隠れないが、メットの十字のマーク以外の部分は攻撃が通用しない。
4に登場
メットールEX
メットールDXの改良版。
歩きながら弾を撃つタイプ、ジャンプしながら接近してくるタイプ、回転しながら同じ方向に三連続ショットを放つタイプの三種類が存在する。特に回転タイプはタップスピンの様な回転が加わる為か、耐久性が高い。
メットールスイム
水中作業用の改造を受けたメットールで、酸素マスクを装着している。「5」にも一部ステージに再登場する。
メットールダディ
ワイリーステージ1のボス。
超巨大サイズのメットール(ジャイアントメットールとはデザインが大きく異なる)。
ジャイアントメットールとは違い、大ジャンプによる移動を行う。
ショットによる攻撃はできないが、ジャンプから着地すると天井から複数のメットールが落ちてくる。
弱点武器はダストクラッシャー。
ちなみにこのステージ、今作に登場するメットールだらけの(一部に移動回転ノコギリメカのガリョービがいるが)「前代未聞の雑魚からボスまでメットールステージ」だったりする。
5に登場
メットールK-1000
小型の蒸気機関車型の貨物輸送車に乗ったメットール。
汽笛を鳴らすと同時に3ウェイショットを放つ。
スペースメットール
エンジンを搭載して宇宙空間で活動できるようになった機体。
しかしショット攻撃ができない、メットで身を守れないなど欠陥が多い。
メットール砲台
ライドアーマーを彷彿とさせる固定砲台に搭乗したメットール。
メットール本体は攻撃せず、砲台から一発の大きな弾を撃つ。
メットールマミー
本来はベビーメットールを生み出す母体になるはずだったが、破壊された時に3体生み出す事しかできなくなった。
倒されるとベビーメットールを生み出す以外は普通のメットールと行動パターンは同じ。
ベビーメットール
メットールマミーを倒すと現れる超小型のメットール。
必ず3体同時に出現するが、放っておいても自滅する。
6に登場
メットールポットン
メットールを量産するために作られた機械で、ガラス張りの装甲から大量のメットールがぎゅうぎゅう詰めになっているのが確認できる。
下部の漏斗状の射出口からメットールを落とす。
メットンガーZ
ミスターXステージ3のボス。名前や見た目からすぐに分かるが、元ネタは有名なあの元祖スーパーロボット。コクピット部分が本体と合体する部分も忠実に再現している。
キャタピラ装甲のロボット戦車をメットールが操縦している。攻撃が通じるのはコクピット部分のみ。
一直線に飛ぶタイプと地面をバウンドするタイプの二種類の弾を使い分けてくる。
弱点武器はブリザードアタック。
7に登場
メットールFX
メットールEXの改良版。
行動パターンは従来のシリーズとほぼ同じで、ロックマンが近付くと3ウェイショットを放った後に歩いてくる。
スイムメットールDX
メットールFXを化学薬品の中でも活動できるように水中移動能力を強化したタイプ。口には酸素ボンベを付けている。
足に付いたヒレを使って水中をジャンプするように移動する。
ヘリメットール
メットールEXにプロペラと2対の小型砲台を取り付けた空中戦型。
上空からゆっくり降りてきて2ウェイショットを放つ。
8、ロックマン&フォルテに登場
メットールSV
水陸両用に対応できるよう改造された最新型。
しかし、攻撃性能は過去の機体よりも弱体化している。
ちなみにSVはスペシャル・バージョンの略称。
ファイヤーメットール
元は4年に1度開催されるロボットオリンピックの聖火ランナーとしての改造を受けたメットールで、ファイヤーマンの頭部のような姿となっている。
直接攻撃はしないが、導火線に火をつけて道を破壊しようとする。
ロックマン&フォルテの個体は足がキャタピラ状になっており、頭部の炎柱を高くする他、倒すと一定時間その場に炎が残る。
9に登場
メットールβ
初代メットールとほぼ同じ姿のメットール。
足がないので移動はせず、行動パターンも初代メットールと変わらない。
カモフラメットール
1UPアイテムに化けているメットール。
行動パターンは初代メットールと同じ。1UPが一切出ないスペシャルステージやエンドレスアタックでは一発でバレバレ。
10に登場
ネオメットールX
ネオメットールの強化版……というよりも、名前が変わっただけで大きな変化は見られない。
ネオヘリメットールX
メットにプロペラが付いている飛行型メットール。
ヘリメットールとは違い、空中を自在に飛び回るだけでなくメットで身を守る。
ヌメットール
ナメクジのような外見のメットール。
紫色の3ウェイショットを放つが、これに当たるとダメージがない代わりに床を滑るようになってしまう。
11に登場
ピッケルマン・ショベル
ショベルカーに乗ったピッケルマン。
パイルマンステージの中ボスとして登場し、回転攻撃や岩転がしなどで襲いかかる。更に体力をある程度減らすとミザイルコーンを呼び出す。
ワールド3に登場
ピッケルマン・ダダ
ピッケルマン・ブルの派生。整地マシーンに乗ったピッケルマンで基本的にはピッケルマン・ブルと行動パターンは同じだが、天井が高い部屋だと大ジャンプしてロックマンを押し潰しにかかるパターンを見せてくる。
ワールド4に登場
ジャイアントメットール砲台
メットール砲台の巨大化バージョン。実は砲身に乗れてしまう為、攻撃部分ではない本体のメットールに最接近できてしまう弱点がある。
なお、ミサイル発射も可能。
ワールド5に登場
メットールスナイパー
メットール改良計画の試作品。ワイリースターステージのみに登場。
頭にキャノン砲を取り付けた事で、顔を出さずとも弾を撃てるようになった。
同作に登場するフクホーンはメットールスナイパーの先行量産モデル。
ヘル=メットールDX
メットールDXに盾と装甲戦車を装着させた試作品。
装甲戦車を破壊しても、さらに盾を弾き飛ばしてどけないと本体にダメージを与えられない。
未来からの挑戦者に登場
メットール・ピョン
他のメットールよりも身体が一回り大きく、メットの形状も若干異なるメットール(顔も可愛くなかったりする)。
メットから顔を出すと同時に小さくジャンプし、水平に飛ぶショットを一発放つ。メットは従来通り弾を弾くが、なんと跳弾性能が付いており、一部敵を倒す場合はこれを利用しなくてはいけない。
ロックマンロックマンに登場
サボットール
オイルマンステージにのみ登場。
サボテン型の機械を被ったメットール。
サボテンからトゲを5方向に発射して歩き回る。
頭のサボテンはファイヤーストームで燃やして消せる。
Xシリーズ
X1に登場
メットールC-15
工事現場の主任に昇進したメットール。
行動パターンは過去シリーズと同じだが、撃つ弾が一発だけの代わりにこちらを狙って射撃してくる。
プランティー
森林監視用のメットールの亜種。
こちら側が近づくと草むらの中から飛び出してきて、頭からアイアームを発射する。
X4に登場
メットールD2
主に諜報活動に用いられているメットール。
ヘルメットが軍事用の本格的なものとなっているが、移動ばかりしているのでガードはしない。
マイナーチェンジ版にメットールTが存在するが、どちらも能力に大差はない。
X7に登場
メットールS
建設用に作成されたメットール。ヘルメットにゴーグルとアンテナのようなものが取り付けられている。
コーンメットール
三角コーン状のヘルメットをかぶったメットール。
スクラップメットール
ヘルメットの代わりにスクラップをかぶったメットール。
X8に登場
アーミーメットール
軍事用ヘルメットを装着したメットール。メットールD2とは異なり、緑基調のヘルメットに1つ星が描かれている。
メットールGM
足まで色が黒くなり、赤目になったメットール。
ただ性能面では通常のメットールとの差は殆どない。
メットールライド
ライドアーマーに搭乗したメットール。アーマーが破壊されると下に落ちる。
コマンドミッションに登場
このうち、通常種とメットールコマンダー、メットールキュア、メットールギガントはロックマンXDiveにも登場する(メットールギガントはボスとして登場)。
メットールコマンダー
デザインがメットールSに酷似している。
マイナーチェンジ版にメットールカウンターがいる。
メットールキュア
敵の体力を回復させたり、ステータスアップを行うメットール。
メットールゴールド
倒すと大量のお金を手に入れることができる。
下位種にメットールシルバーが存在する。
メットールギガント
巨大なメットールコマンダー。
ゼロシリーズ
ハッカー系サイバーエルフ「メットラル」を始めとするメット系のサイバーエルフを使用すると、ステージ内のザコ敵をメットールに変える。
通常のザコ敵としてメットールが登場するのはゼロ4のみ。
こいつをゼロナックルで倒すとヘルメットを盾にできるが、実用性はない。
メットールRW
スイムメットールRW
ヘリメットールRW
過去作に登場した同名の種類とほぼ同じ性能。ちなみにグラフィックは「7」のメットールFXとほぼ同じ。
ゼクスシリーズ
メットールRE
メットールマミーに酷似したメットール。
破壊すると3体の小型メットールが生み出されるのも一緒。
パットロール
ヘルメットにパトランプが付いたメットール。
弾を発射する代わりに警棒を持って突進してくる。
メットールパワード
遊園地に登場する巨大メットールの中ボス。見た目はメットールダディとほぼ同じ。
口からメットールや割れると敵が現れる風船を吐き出す。
メットールV
ロックマンゼクスアドベントに登場。
このモデルは破壊されずとも自力で小型メットールを生み出せるようになり、口から発射してくる。
エグゼシリーズ
CV:斉木香
同名のウィルスが雑魚敵として登場。
無印シリーズよりもデフォルメされた可愛らしい外見となっている。鳴き声はそのまんま「メットー」。
攻撃方法はショットではなく、ツルハシから衝撃波を放つ「ショックウェーブ」に変更されている。敵や障害物を貫通して進み、穴が無い限りは最後列まで届く優秀なバトルチップ。
また、上位の種類になるとメットの中に隠れてこちらの攻撃をガードしたり、ショックウェーブが通ったパネルにヒビが入ったり毒になったりする。
もう一つのドロップチップはヘルメットで敵の攻撃を防ぐ「メットガード」。シリーズ後期で「リフレクメット」として敵の攻撃を反射するチップに生まれ変わった。これに伴い、『6』でのショックウェーブ枠はクエイカーがドロップする「ウェーブアーム」に変更された。
登場する上位種は以下の通り。
アニメ版ではグレイガ陣営に与する獣化版や±マークがメットに刻まれた巨大個体「マッハツルハシ」が登場。後者は穴掘りが好きな性質であり、人間と共存している。
メットール2
メットール3
メットールSP
メットールEX
メットール2EX
メットール3EX
レアメットール
レアメットール2
流星シリーズ
エグゼの「ウイルス」から「電波ウイルス」となり、メットリオと改名。こちらでもやはり皆勤。
基本的な見た目はエグゼシリーズがベースとなっているが、メットのてっぺんにアンテナのような小さなトゲがあり、そこから電波を出しているといった風に細かい所に差異がある。
攻撃パターンはエグゼシリーズに登場したものと同じで、やはりヘルメットに籠ってガードすることがある。
カードは一回だけ敵方面に曲がる衝撃波を発射する「グランドウェーブ」。
メットリオ2
メットリオ3
外部出演
ロックマンの参戦する『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』にも「フィールドスマッシュ」に登場する雑魚敵として登場する。閉じこもってしまったら基本どんな攻撃も効かないが、投げ技は有効。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではスピリットとして登場している。
ストリートファイター6でもエクストリームバトルのギミックとして登場する。