概要
エンジニア部が製作したもので、携行火器としてはあまりにも大きすぎるため放置されていたが、これをまともに扱えるアリスが現れたことで、晴れて彼女の愛銃となった。
名前の読み方は「ひかりのつるぎ」(『先生、ちょっとお時間いただきます!』#6より)。なお誤解されがちだが命名はエンジニア部である。
来歴
もともとはエンジニア部が宇宙戦艦を建造しようとした際の産物。曰くヘリコプターや汎用作業ロボットからのステップアップらしい。
第一歩としてレールガンに着手したまではよかったのだが、これ一挺を作り上げるだけで下半期の予算の約70%が吹き飛んでしまったため、その何千倍もお金がかかるだろう宇宙戦艦の建造など夢のまた夢...ということであえなく開発中断に。
予算切れが見えていたのになぜ作ってしまったのか、と問われた部長のウタハは「ビーム砲はロマンだからだよ」と言い切り他の部員たちも首肯、モモイを「バカだ! 頭良いのにバカの集団がいる!」と絶叫させた。
もちろん携行火器としての使用など想定されておらず、クレーンでも使わないと持ち上がらないと言われた本武器だったが、これに食いついたのが「光の剣」という銘に惹かれた勇者アリス。
「この武器を抜く者......」
「......此の地の覇者になるであろう!」
見事「剣を引き抜き」、ロボット相手の実戦テストもクリアしてみせたことで力を認められ、実戦データ取りを名目にエンジニア部からアリスに正式に提供された。
なおこれに合わせて、携行用にヒビキたちによって持ち手と背負い用のベルトが取り付けられており、普段は背負って持ち運んでいる。
性能
- 全長はアリスの立ち絵から見積もって少なくとも150cm以上。その頑丈さと大きさを生かし、盾としての運用も可能。
- 本体だけの基本重量で140㎏以上、光学照準器・バッテリーほか必要な装備を付けたうえで砲撃すると反動は200㎏を超えるという代物であり、いくらキヴォトス人であってもまともに扱うことは不可能とされる。が、特異な出生のアリスは華奢な体躯にもかかわらずこれを発射しても体幹がぶれていない。
- メイド版では見た目こそ変わらないものの、反動抑制用なのか尾部にブースターが搭載されており、EXスキル使用時には点火する。
- ユズの薦めで某ロボットゲームをプレイした際は「選ばれし者だけが使える広域攻撃」と評されていた。
- ビーム砲とは言われているが撃っているのは実体弾である(レールガンは特性上実弾兵器であり、コトリも「大気圏外での戦闘を目的として開発された実弾兵器」と紹介している)。
- Bボタンひとつで簡単に撃てる。
- ストーリーで初めて持った際、発射ボタンを押してしまったためエンジニア部の部室天井に大穴を開けた。
- 公式YouTubeチャンネルの動画では先生が誤ってシャーレのオフィスで発砲してしまった。窓に大穴が開いてしまったが、幸い人的被害はなかった。
- 一方で電源を落とすのも容易らしく、リオが簡単に電源を切って無力化してしまったこともある。
余談
現実世界では日本の防衛装備庁が艦艇搭載用としてレールガンを開発中だが、そのスペックは「砲口径40mmで全長6m・重量およそ8t、加えて電源としてコンテナに収めた5MJキャパシタが必要」とされる。据え置きの砲台であることを差し引いても非常に大きいことを考えると、実戦で使える火力と継戦能力を保ちつつ曲がりなりにも個人携行が可能なレベルまでダウンサイジングに成功した、エンジニア部の恐るべき技術力がうかがえる。