概要
ロックマンシリーズに登場する機械の呼び方の一つ。
限りなく人間に近い思考を持つレプリロイドとは対照的に、単純な思考ルーチンしか持たず命令された行動のみを実行するロボットの事を指し、現実世界における作業用機械と同様の存在と言える(一部例外あり)。
メカニロイドも当然ながらイレギュラー化し、ハンターが破壊するケースがあるが、
こちらはレプリロイドと違って自我を持っていないため、イレギュラーとなる理由も
単に制御回路に異常をきたすか、悪意のある人物が命令しているかのみと実に単純。
また、ただの機械なのでそもそも説得のしようがない点や、馬力の強い作業用メカニロイドなどは
暴走による被害が大きくなりやすいことなどから、自ら悪事を働いたレプリロイドなどと比べると
迅速に破壊命令が下る場合が多いようだ。
他のロボットものの作品における、無人機のようなものといえば分かりやすいかもしれない。
作中では主人公達の行く手を阻むザコ敵の多数がこれに該当するが、ライドアーマーなどのように主人公達が扱えるメカニロイドも存在する。
この名前が登場したのはXシリーズからだが、見方によっては無印時代に登場する一部のザコ敵ロボットもメカニロイドに含まれる。
また、メットールなどのようにシリーズによってレプリロイドかメカニロイドか定義が曖昧なロボットも存在する模様。
作品によっては一般的なレプリロイドと何ら変わりのない会話や感情表現をする個体も登場している。
意外と残骸は残りやすいようで、ランチャー・オクトパルドステージに登場したウツボロスの残骸が『ロックマンゼクスアドベント』の時代まで残っている。
ロックマンゼクス
このシリーズでは法律により、人とレプリロイドの境目がなくなっているように、メカニロイドも生物に近づいていっているかのような設定がなされていて、いわゆる野良のメカニロイドも存在する(スクラップから誕生することさえあるという)。このメカニロイドが多数生息する地帯の事をアウターと呼ぶ
レプリロイドのような複雑な思考こそ持ち合わせていないのは他と同様だが、「性格」と呼べるものが存在するらしい。
自力で繁殖・成長する個体もいるようで、植物のトゲ型のネイチャーマインは発射する細胞片を混入させた弾こそが所謂「種子」である他、ニワトリ型のミノルガーは「子孫を残す」という明確な設定があり、トーテムポールのようなフォトンレイドは木に寄生して成長したメカニロイドだとされる。また、ピラニア型のランブルが肉食性であると明言されている事から、食事の概念もあるようだ。
ウェボルトのように機械的な学習とは異なる、環境に応じて生態を変える「進化」も行うこともある様子。
また、新世代レプリロイドやネオ・アルカディア四天王が他のレプリロイドのDNAデータから作り出されたように、「ロックマンゼクスアドベント」ではフォルスロイドのDNAを組み込まれたメカニロイドが多数登場する。
過去作では人間に牙を向くようになった機械を総称してイレギュラーと呼んだが、この作品でのイレギュラーは概ねメカニロイドを指すといってもいい。無論、今までのように敵勢力の戦力として運用されるメカニロイドも存在する。
全くの余談だが、イソギンチャク型の「マリンジェネラル」の解説からオリジナルの生物を元に生み出された個体もおり、彼らは絶滅してしまったオリジナルにとって変わるように自然界に溶け込んでいる模様。この事からロックマンXからロックマンZXまでの世界の荒廃具合が窺える。