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概要

2001年発売のゲームボーイカラー専用ソフト『ロックマンX2 ソウルイレイザー』におけるボスキャラクター

部分部分に機械的なパーツが見られるものの、とんがり帽子に長い金髪、手には、足元を丸ごと覆い隠す程のロングスカートと、ロボットっぽさと魔女のようなファンタジックさが同居したような、不思議な風貌が特徴。

(なお、本作はスーパーファミコンソフトの『ロックマンX2』のGBC用リメイク版などではなく、いわゆる一つの外伝作品である。発売時期は『5』と『6』の間で、ゲーム内シナリオ上の時系列は『3』と『4』の間とされている)

南洋のラグズランド島という場所で、レプリロイド達のソウルを奪い取って回っていたイレイズ現象事件の首謀者。

罪無き命を大量に奪ったことで当然エックスゼロの怒りを買うが、当の本人は「下等なレプリロイドが自分達の糧になれたのだから生きているよりも余程役に立った」と言い切るなど、性格は極めて傲慢外道そのもの。

その目的は大量のDNAソウルを用いて「」を復活させること。

(なのでベルカナは「事件の元凶」ではあるが、ゲーム自体のラスボスはいつも通りにやっぱり「彼」である)

ガレスという騎士型レプリロイドを自ら制作している。作中の言動を見た限り、立場は対等のようだ。何せ騎士型の割にはベルカナを守らず、二手に分かれてエックスとゼロを各個撃破という作戦を実行しているのである。

ちなみに設定上ガレスはライオン型メカニロイドをパートナーとして連れており、おそらく一組としてこちらも製作したと思われる。

元々はレプリロイドの開発研究員だったらしいが、彼女自身の製作者や製作目的など詳しい素性は不明。

ボスとしてはエックスでのみ戦うことができ、主に2種類の魔法弾を駆使して翻弄してくる。

弱点はレイクロー

戦闘

ハッキリ言って、ゼロ側のボスであるガレス共々あまり強くない。

  • 赤い魔法弾

「A」が描かれた光弾を飛ばす。弾は地面に対し垂直にバウンドする。

被弾すると一定時間ジャンプが封じられてしまい、壁がトゲ化する。解けるまで地を這う赤い魔法弾で追撃してくる。

  • 青い魔法弾

「B」が描かれた光弾を飛ばす。弾は射出した時点でエックスのいた位置にまっすぐ飛んでいく。

被弾すると一定時間攻撃が封じられてしまい、床がトゲ化する。部屋の中央に狭い足場が作られるので逃げ場はある。

  • 棘鉄球

体力が少なくなってくると使用してくる地面を転がる鉄球。魔法弾と違い被弾してもエックスの動きが何かしら封じられることはないが、レイクローで打ち上げることができ、ベルカナに当たると彼女の動きを封じることができる

鉄球で怯んでいる隙に彼女にレイクローを打てば大ダメージを与えられるが、強化パーツの方が強い

ベルカナステージ

「電撃床&壁」と「漏電を伴った激流」による即死ギミックが豊富。

特にヴァリアブルエアダッシュを使わないと進めない場面は初見殺しになっている。

条件を満たしていると、ベルカナの部屋近くの隠し部屋で、波動拳と昇竜拳をライト博士から伝授される。

シリーズでの立ち位置

見ての通り、Xシリーズにおいては貴重な女性キャラ(しかも敵キャラとなると尚更)の一人なのだが、登場作品が本編に比べマイナーであるためか知名度はあまり高くない。

加えて上述の通り、詳しい人物像はほとんどわからず終い。

しかしシリーズの女性のボスキャラの代表格が「運命に翻弄された悲劇のヒロイン」というキャラ付けであったのに対して、こちらは

・上述通りに半端な同情の余地など残さない、邪悪サディスティック女王様キャラ

・既に歴戦の勇士と呼んで差し支えないエックス達を「ボウヤ」呼ばわりの挙句、「怒った顔も可愛い」だの「やっと二人っきりになれたわね」だの、やたら煽ってくる不敵な態度

めっちゃ美人

……と、刺さる人には刺さる要素が揃っている。

元作品は当時の携帯ゲーム機なりにロックマンXを表現しており、十分遊べる内容。バグがかなり多いのが難点。

現在はバーチャルコンソールで配信中なので、気になった人は是非。

https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000019074

後年の活躍

外伝作出身ということもあり、出演機会はほとんど得られていない。

関連作品にはアイテムの一種という形でガレスと共に登場しており、『ロックマンXover』ではバトルメモリー、『ロックマンX DiVE』ではダイヴカードが存在する。

ちなみに『ロックマンXover』にて前作『サイバーミッション』のキャラであるザインがボスとして実装された前例があるので、ベルカナ達も参戦する可能性はある。

アメコミでは2015年の作品に敵の一人としてガレス(とライオン)と共に数コマ登場したことがある。

余談

デザインはPS版の時期のデザイナーである末次治樹が手がけ、前作の敵キャラと同様に中世をモチーフにしている。

2012年に発行された画集『R20+5 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』では寄稿イラストの一つとして末次氏の描き下ろしも掲載され、メインキャラと共にベルカナもチョイスされた。

彼女も言うように既存の公式イラストが立ち絵1点のみであり、スカートに隠れた足も僅かながら初めて描かれた。

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