概要
主人公が使用するモデルXなどの全てのライブメタルの基となった最初のライブメタル。
ガーディアン初代司令官はこのモデルVの研究データを元に他のライブメタルを制作していた。
その正体は数百年前に人類とレプリロイドへの復讐を悲願とした『ある支配者』の憎悪、狂気、憤怒、絶望が込められた物であり、製作者は「ロックマンゼクスアドベント」に登場する『あの男』。
数百年前に「紅き英雄」との死闘の末に、自身が生み出した衛星兵器そのものと融合するが敗れ、地球へと落下した衛星兵器の破片から生まれた狂気の変身アイテムである。
モデルVの本体は巨大な鳥のような形をしており、その物体を基に作られた欠片(適合者が所持できるサイズのモデルV)は『ある科学者』の外見をモチーフにしている。また、プロメテとパンドラがロックマンの姿に常時変身しているのも、モデルVの欠片によるものとのこと。
これを手にしたロックマンは絶大な力を得ると言われ、今作のイレギュラーの発生源とされている他、人々の抱く憎しみ・怒り・悲しみ・恐怖などの負の感情、及び場合によってはサイバーエルフと化した人々の魂そのものを吸って成長する(終盤においてはフォルスロイドの魂すらも喰らっていることが言及されている)。
そのせいなのか、一説ではモデルVは魅入らせたものを惑わせ、悪に堕とす危険な中毒性も孕んでいるらしい。実際モデルVのロックマンたちは製作者である『あの男』含め、いずれもろくでもない道を歩いており、劇中で明言されているわけではないが、まさにそのとおりになっているとも取れる場面が多い。漫画版では実際、ある人物がモデルVを平和的に利用しようとして逆に悪落ちしてしまうということもあった。
世界の王になる力を秘めているとも言われ、シリーズの根幹に関わる重要な存在であるが、劇中に登場したライブメタルの中では唯一プレイヤーが直接使用することはできない。
ロックマンZXでは
本作の黒幕であるセルパンが推進していた「プロジェクト・ヘブン」の根幹を成す存在として登場。
作中ではセルパンはかつてガーディアンのメンバーであり、モデルV調査隊の一人だったのだがモデルVの持つ未知数の能力に魅入られ他のメンバーを殺害し、モデルV共々失踪したとされている。
決戦の地となったセルパン・カンパニーでは最上階に無数のサイバーエルフ(正体は上記の通り人々の魂)のカプセルと共に安置されており、第一戦ではそのサイバーエルフ達を取り込んだ後欠片を通じてセルパンを変身(ロックオン)させ、第二戦ではセルパンとモデルV自体が融合し異形の怪物となった。
何の因果か、モデルVのオリジナルとなった人物も全く同じような経緯で怪物に成り果てている。
主人公により倒され、モデルV共々崩壊するセルパン・カンパニーと共に破壊されたが・・・。
この時の破片は、セルパンカンパニー壊滅後も放置されていたが、後にプロメテに回収されている。
ロックマンZXAでは
「ロックマンZX」で破壊されたハズだったモデルVは世界中に無数に存在している事が発覚し、ガーディアンと前作の主人公達が次々とモデルVの破壊を行っていた。
またガーディアンからライブメタルを奪ったロックマン達や、プロメテとパンドラも集めており、ハンターズギルドのロックマンである今作主人公とも争奪戦となっている。
2年経っても壊れたメカニロイドを修復・強化する、浮遊遺跡の地形すらも変えてしまうなどその力は健在であった。
やがて黒幕の海底火山基地に無数に保管されている事が判明したが、彼の側近であったプロメテとパンドラの長年にわたる負の感情を喰らったことにより完全覚醒した(その後の2人の生死は不明)。
なお、今作のフォルスロイドは全て「モデルVの擬似ロックマン」ということになっており、彼らからライブメタルを回収することは出来ない(その代わり前作より復活条件が緩くなり、特定の条件で倒すとメダルが手に入るようになった)。