Presented by ZAIA.
概要
『仮面ライダーゼロワン』に登場する大企業。
AIや宇宙開発に取り組むトータルカンパニーで、飛電インテリジェンス以上の規模を持つらしい。
本項では、テレビ本編に登場している日本支社であるZAIAエンタープライズジャパンについて解説する。
A.I.M.S.に技術協力を行っており、エイムズショットライザーを始め、仮面ライダーバルカンやバルキリーの装備を開発している。
さらに、暴走するヒューマギアや滅亡迅雷.netに対抗する為とはいえ、民間で数多くの兵器を開発しており、その行動理念は謎に包まれている。
バルカンやバルキリーの装甲の素材「ZIA209-03」やサウザーの装甲素材「ZIA-1000」のZIAはZAIAに由来するものと考えられる。
第8話でようやくロゴと企業名が判明し、第4話の「ヒューマギア運用実験都市計画」の参画企業でもあったことが判明した。なお、耳に装着し、眼鏡と併用するだけで人工知能と同等の思考能力を人間が得られるインターフェース「ザイアスペック」を開発したことで急成長を遂げている事が判明している。
一支社でありながら絶大な影響力を持っており、専門分野や経済界だけでなく、司法、行政、更には内閣官房直属の武装機関であるA.I.M.S.の指揮権を簡単に得ていたことから日本政府にすらその影響力を行使できると思われる。
飛電インテリジェンスからは遠く離れた場所にあり、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』の入場者特典として配布された名刺には「3-1-8 Oshigadani,Nishiminatoarea,Tokyo」とローマ字表記で住所が記載されている(読みやすくした場合「東京都西港エリア押賀谷3-1-8」になるが、正確な漢字表記は不明)。3-1-8という番地は語呂合わせでザイアとも読める。
本社の意向によって代表取締役が与多垣ウィリアムソンに代替わりし、天津はサウザー課へ左遷。
『滅亡迅雷』にて仮面ライダー滅亡迅雷により、会社ごと破壊されてしまう。
そして、ソルド計画の事が知れて、本社を含めた系列企業共々そのまま倒産してしまったらしく、第35話にて滅が言い放った「ZAIAよ、滅亡せよ…。」という台詞が現実のものとなってしまった。
なお垓は社屋倒壊に巻き込まれたものの辛くも助かり、かつて或人とイズがやった事を形を変えて模倣する事になった。
所属者
代表取締役社長。唯阿から報告を聞いたりゼツメライズキーを持ってくるよう指示するなど、謎の多い人物。第42話にて数々の失態の責任を取らされる形で社長職を解かれ、サウザー課課長に降格となった。
社長直轄開発担当。技術顧問としてA.I.M.S.に出向しており、密かに行動し報告を天津に送っている。直接指示を受けたり成果物を直接手渡す等しており、組織内での地位はそこそこ高い様子。
第33話で天津の悪質な行為の数々に堪忍袋の緒が切れ、天津に鉄拳を食らわせる形でZAIAを辞職した。
- 京極大毅
開発部主任。スカウティングパンダレイダーの正体であり、お仕事五番勝負で早期決着を付けるため、無断で会社からレイドライザーを持ち出し、4回戦「消防士対決」に工作を行っていた。
代表取締役社長(第42話~)。本社から送られた人員として日本支社に派遣され、アークに関する騒動の収束を解決できなかった責任を理由に、天津を日本支社の社長職から解任する。破壊された迅を復元した人物でもあり、裏で暗躍しつつアークに対する警戒を強めていた模様。
デイブレイク後にZAIAが回収したヒューマギア。プロジェクト・サウザーでは天津の命を受けゼツメライズキーのデータを収集した。本編では関係者へのレイドライザー配布など飛電インテリジェンス妨害の指令を受けた。
常務取締役。劇場版第2作に登場した。
目的
第10話で一員である唯阿の口から語られた目的は「飛電インテリジェンスの崩壊」。
飛電インテリジェンスの信頼を失墜させるべく様々な暗躍をしており、第9話では暗殺ちゃんを非暴走状態と同じ、青い目に戻して再起動させた映像を「青い目のままで暴走する=自らの意思で人を襲うヒューマギア」としてマスコミにリーク。
第11話では或人を社屋に呼び出して飛電インテリジェンスの買収を持ちかけている。
一方で、第10話では多数のプログライズキーを保有している事が描かれており、自社で開発した兵器「ギーガー」も飛電インテリジェンスで開発されていた大型災害救助ロボと酷似しており、飛電との過去の関連性が疑われる。
第16話では滅亡迅雷.net鎮圧に伴い、本格的に飛電の乗っ取りを開始し、事実上の宣戦布告を表明。
そして第25話にてZAIAの目的の一端が判明、その目的がライダーシステムの兵器利用だと明かされた。ZAIAがA.I.M.S.等に兵器を提供し、仮想敵をヒューマギアとする事で、飛電の評判を落としつつ自社の兵器のデモンストレーションも兼ねていたと思われる。
第27話では人間がマギアと同等の力を発揮するレイダーに変身させる兵器であるレイドライザーを秘密裏開発していたことが明かされた。
第29話にて、お仕事五番勝負に勝利したことで飛電インテリジェンスを買収して、更にA.I.M.S.の指揮権も得てヒューマギアの回収・廃棄に乗り出すことになる。
但し、これらの方針は、日本支社の支社長・天津の個人的な感情と征服欲に拠る面が大きい。
AIを扱う同業者であっても、「人間が行わなくても問題ない仕事を代行させる」飛電のヒューマギアと、「人間が行う事が前提の業務の補佐」のZAIAのザイアスペックとでは、需要の層が基本的に違う為、ZAIAが社を挙げて飛電を潰そうとする必要性は極めて薄いと思われる。
第42話で本社から派遣された与多垣が、「アークを生み出しておきながら制御できなかった」ことを理由に天津を社長からサウザー課の課長へと降格したことから、天津の行動自体は黙認していたが、基本的な方針としては否定的であった可能性が高くなった。
また、与多垣が迅とつながっていたことから、ZAIA本社の意向としては、飛電インテリジェンスの買収は『ヒューマギアの廃棄』が目的であったのではなく、『ヒューマギアに関する技術の入手』であり、最終的な目的が『ザイアスペックとヒューマギアの両立』であった可能性もある。
その場合、『ヒューマギアと人類を共存させる』という飛電或人の夢を叶えることになるため、或人が飛電インテリジェンスの買収に応じた可能性があり、天津の行った手法は様々な面で悪手であったという事になる。
開発製品
開発された製品のラインナップと、与多垣の「アークを制御できなかった」発言を考慮するに、少なくとも近年の開発は『通信衛星アークに対抗する為の手段』を主要な目的に見据えて行われていたと思われる。
主力商品
ザイアスペック:人間に人工知能の思考力を与えるウェアラブルデバイス。
変身ベルト
エイムズショットライザー:主に人間が仮面ライダーに変身することを想定して作られた変身デバイス。使用するプログライズキーによって変身するライダーの拡張性が高くなることが特徴。
ザイアサウザンドライバー:天津の使用する変身デバイス。拡張性が低いままアークと戦うことができたことから、戦力としてはかなり高い方であるが、扱う人間の素の能力の高さが求めるという欠点がある。
ザイアスラッシュライザー:ヒューマギアである迅が使用しているが、ヒューマギア専用なのか、人間も使用できるかは不明。
武装兵器
アタッシュショットガン:日本支社の工場にて大量生産されていた。
アタッシュアロー:日本支社の工場にて大量生産されていた。
サウザンドジャッカー:仮面ライダーサウザーの専用武器。サウザーの拡張性の低さを補うことができる。
ギーガー:恐らくは、アークとの宇宙戦も想定して製造された軍事兵器。
ソルド:CEOのリオン=アークランドが考案した「ソルド計画」によって製造された兵士型ヒューマギア。
その他
余談
世界中の企業を傘下において多数の支社を持つZAIAエンタープライズの在り方は、物語上の役割として「飛電インテリジェンスよりも、はるかに強大な組織である」ということを強調するものとなった。
「一般人でも知っているクリーンな企業が裏では……」の設定は、仮面ライダーシリーズでは平成ライダーから本格導入(厳密に言うと仮面ライダーシンの財団が既に該当しているが)され、いくつもの作品で取り入れられている。
しかし、既に登場した飛電インテリジェンスに加えてこのZAIAと、複数の企業がストーリーに絡むのは仮面ライダー史上でも初となる。
名前はギリシャ神話の大地の女神ガイアが由来と思われる。また、「AI」が「Z」と「A」で囲まれていることから、「AI全般を扱う企業」ともとれる名前になっている。
名前が判明している所属者は数字の単位が名前に入っている点が共通している(天津垓→垓(10の20乗)、刃唯阿→阿僧祇(10の56乗)、京極大毅→京(10の16乗)、極(10の48乗)、与多垣ウィリアムソン→ヨタ(=𥝱、10の24乗)、野立万亀男→万、リオン=アークランド→ミリオン(=百万)、ビリオン(=十億)等)。
関連タグ
スマートブレイン:数字表記の作品の仮面ライダー達の変身ベルトを開発し怪人と深い関わりがある悪徳大企業、幅広い事業を展開している、2号ライダーと3号ライダーの人生を狂わせた、主人公の仲間が敵になった際に所属した事がある、物語終盤で登場時からの社長が別の人物によって社長の座から引き摺り下ろされる、最終的には壊滅・倒産する等の共通点が存在する。
ユグドラシル・コーポレーション:仮面ライダー達の変身ベルトを開発し怪人と深い関わりがある悪徳大企業、幅広い事業を展開している、重大な計画に関わっている、2号ライダーの人生を狂わせた、3号ライダーが敵になった際に属した事がある、最終的には敵に壊滅・崩壊させられる等の点が共通。
幻夢コーポレーション:プロデューサーと脚本家が同じ作品の悪徳大企業で社長を務める人物が仮面ライダーに変身する。