※この項目ではSTARWARSに登場する組織「レジスタンス」を扱います
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概要
レジスタンスは、「フォースの覚醒」「最後のジェダイ」「スカイウォーカーの夜明け」三部作、いわゆるシークエル・トリロジーに登場する武装組織。旧三部作における反乱同盟の実質的な後継組織である。
組織の特徴
- 構成要員の大半が元反乱同盟メンバーまたは親が反乱同盟メンバーだった人物で構成されている。そのため、(作中での役割はもちろん作中世界における評価でも)実質的な反乱同盟の後継組織と言える。シンボルマーク(トップ画像)も反乱同盟のものと共通している。
- 一方で、民主主義の復活を標榜とした市民政府の形態を採っていた反乱同盟に対し、レジスタンスはファーストオーダーに対抗するための純粋な武装組織である。というのも、レジスタンスが設立した時代にはすでに新共和国が建国され、銀河系の統治はそちらが担っていた。そのため、反乱同盟にあった市民政府や同盟内閣のような統治組織はなく、軍事を司る最高司令部が意思決定機関となっている。
- (実情はともあれ)対外的にはレイア・オーガナの私兵組織であり、新共和国とは何の関わりもないとしている。これは新共和国が軍縮と各惑星自治を標榜としているため、軍事組織であるレジスタンスには表立って支援ができないことが原因。
- なんで反乱同盟の中心メンバーだったレイアが正式な新共和国軍とは別に私兵組織を率いているのかというと、自身がダース・ベイダーの実の娘であることをバラされ政界を追放されたため。新共和国の国家元首の選挙に出馬した際に政敵たちの策略に嵌り、自身の生い立ちを記したレコードを公表されてしまったのである。かねてより帝国残党への脅威を強硬に主張していたレイアはこの一件により致命的な汚名を被り、新共和国の政界から追い出されてしまった。その結果新共和国からの支援が期待できないと悟ったと同時に新共和国の足枷から解き放たれたレイアは志を同じくするものたちと帝国残党に対抗する組織を立ち上げたのである。
- 一方で、新共和国も全く無関与というわけではなく、一部にはレイアやレジスタンスの訴えを聞き入れた勢力も存在しており退役済みの旧式戦闘機などを融通するなど支援はしている。また、レジスタンスに所属するパイロットには新共和国軍から引き抜かれたエース級の腕の持ち主も多い。
- 規模は小さく、ファーストオーダーとやっと対抗できるかどうかというレベル。反乱同盟も全盛期ですら純粋な戦力や物量では帝国に遠く及ばない状態が長く続いていたが、それとさえ比べるべくもない。主力部隊に関してはクルーザー4隻に収容できてしまう程度。主要基地であった惑星ディカー撤退後の追撃とクレイトの戦いで構成員はさらに減っており、ミレニアム・ファルコンに全員収容できる程度にまで減ってしまっていた。
- ファーストオーダーとの全面戦争突入時には新共和国防衛艦隊の参戦をあてにしており、参戦を急いでもらうため特使を元老院に派遣するなど必死の活動をしていたが、スターキラー基地による先制攻撃で新共和国防衛艦隊は首都惑星ホズニアン・プライムごと壊滅してしまい、これ以降レジスタンスはファーストオーダーに対抗できる唯一にして最大の組織として苦しい戦いに身を投じることとなる。
- 所有する大型宇宙艦艇に関しても、最大の船がレイアの旗艦である「ラダス」一隻のみと、同様の大型艦艇を10隻以上保有していた反乱同盟に比べてかなり少ない。その後を描いた小説・コミックでは銀河の大半を制圧したファースト・オーダーの監視を掻い潜りながらかつての反乱軍関係者からファースト・オーダーの方針に難色を示す元帝国軍将校まで集められる限りのあらゆる人材をかき集めて組織再建に動く様子が描かれているが、最終決戦であるエクセゴルの戦いでは保有する最大の船が銀河系では最小クラスの大型宇宙船であるタナヴィーIVというかなり追い詰められた状態に。
主要メンバー
レイア・オーガナ
- 組織の設立者にして最重要人物。周囲からは「オーガナ将軍」と呼ばれている。
- ディカーからの撤退後の敵機の襲撃で乗艦の艦橋が破壊され司令部の主要メンバーが壊滅する中、彼女のみは生まれ持っての「力」で何とか生き延びることができた。しかし、その際に受けたダメージとその後の無理が祟り、最終決戦であるエクセゴルの戦いを目前にポーに後を託し力尽きる。
- ファーストオーダーの指導者の1人が自らの息子であることを知っている。そのため、長い戦いで限界を迎え最期を悟ると力尽きる寸前に息子へとフォースを通じて話しかけた。このメッセージで受けた衝撃は、彼を光明面に戻らせる一因となった。
ギアル・アクバー
- エンドアの戦いで反乱同盟艦隊を勝利に導いた名将。新共和国防衛艦隊の元帥の地位にいたが、レイアに請われてレジスタンスに参加した。
- スターキラー基地攻撃では、他の司令部メンバーと共に惑星ディカーの基地から戦いの行く末を見守ったが、撤退時の敵機襲来により戦死。劇中のキャラクターたちのみならず、多くのファンがあまりにも呆気ない退場を嘆いた。
- なお、「スカイウォーカーの夜明け」では、彼の息子であるアフタブ・アクバー(通称「ジュニア」)がレジスタンスに参加している。
アミリン・ホルド
- レイアの古くからの友人で元銀河帝国元老院議員にして反乱同盟の元メンバー。アクバー提督同様レイアに請われてレジスタンスに参加した。
- レジスタンスでの階級は中将。レジスタンス艦隊の大型コルベット「ニンカ」の指揮官を任ぜられていたが、それほどメジャーな存在ではなかった...というか、映画では「最後のジェダイ」で初めて登場したキャラクターである。
- ファンのみならずポーたち含め劇中のキャラクターたちからも判断能力を疑われていたが、反乱同盟に属していた若き日を描いた作品では大胆不敵な作戦で部下の信頼を勝ち得た叩き上げであることが描かれているなど、伊達に修羅場をくぐってはないと言わんばかりの実力派。意識を取り戻したレイアが無言のまま即座にホルドの作戦の支持を行動で表したことからも、レイアとホルドの間の確かな信頼と彼女の能力の高さが窺える。
- 下手な抵抗はせずひたすら「生き残ること」に徹するなど、冷静ではあるが受け身な戦略が災いし、ポーたち以下若い世代のメンバーからの人望は絶望的になく、そのことで反乱一歩手前までなってしまった。反乱同盟時代の彼女を知るメンバーがいればまた変わってたかもしれないが、本心を話さない彼女の方にも問題はある。だが最後は味方の撤退の時間を稼ぐため、「ラダス」を自ら操艦し、ハイパースペース用エンジンを全開にして敵旗艦に特攻するという凄まじい行動をするなど、芯はしっかりしている。
- なお、この命懸けの戦術は彼女の名前を冠し「ホルド機動」と呼ばれるようになった。だが、ポーはこの戦術を取ることに消極的であり、「あくまで最後の手段」と言っている。しかし、エクセゴルの戦いの後、エンドアの上空ではこの機動がファーストオーダーのスター・デストロイヤーに対して実行されてしまったことが描写されている。
C-3PO
- ご存じ金ピカ。反乱同盟では直接作戦に関わることはほとんどなかったが、レジスタンスでは銀河中に潜伏しているレジスタンスのドロイドたちによる諜報網の総括というめちゃくちゃ重要な役割を任されていた。映画では描写されていなかったけど。
ポー・ダメロン
- レジスタンスの主力戦闘機隊である「ブラック中隊」のリーダー。レイア亡き後はレジスタンスのリーダーに指名される。
- 父ケス・ダメロンは反乱同盟軍特殊部隊軍曹、母シャラ・ベイは反乱軍戦闘機隊グリーン中隊所属のエースパイロットという両親共に反乱同盟軍という生まれ。元は新共和国軍に属していたが、ファーストオーダーの部隊と小競り合いを繰り返すうちに新共和国の政策に不信感を持つようになり、レイアからの声かけに応じて部下たちとレジスタンスに参加した。
フィン
- ファーストオーダーに嫌気がさして脱走した元ストームトルーパー。一時はレジスタンスメンバーであると嘯いていたが、その後正式にレジスタンスの一員となった。
- エクセゴルの戦いに際し、ポーからの要請でレジスタンスの共同指導者となった。
レイ
- 惑星ジャクーのゴミ漁りかつフォース感応者の少女。
- レジスタンスに属してはいるが、その特殊な立ち位置上、本隊とは別行動をとることが多い。
- ルーク亡き後は一時期彼にフォースの訓練を受けていたレイアに師事し、「最後のジェダイ」としてレジスタンスの象徴となりつつある。
テミン・"スナップ"・ウェクスリー
- 「フォースの覚醒」〜「スカイウォーカーの夜明け」三部作皆勤賞のパイロット。「スナップ」は偵察要員のことを指す渾名。
- 母親が元反乱同盟エースパイロットのノラ・ウェクスリーというポーと同じく反乱同盟2世ともいうべきキャラクター。
- 卓越した操縦技術の持ち主で、そのあだ名の通り単独での偵察任務を任されることも多い。
協力者
ルーク・スカイウォーカー
- ご存じ旧三部作主人公。ジェダイマスター。
- シスカルトの暗殺者オーチを追いかけるなど、レジスタンスとは別に帝国残党を追いかけてはいたようだが、自らの過ちもあってかレジスタンスや新共和国とは距離をとっている。
ハン・ソロ
- ご存じ密輸業者にして反乱同盟の英雄。
- 息子の一件もあってか、レイアとは疎遠になっており、レジスタンスにも参加せず密輸業者に戻っている。
ランド・カルリジアン
- ハンの腐れ縁の友人であり、反乱同盟の英雄。一時期はルークと共にオーチを追っていた。
- 何らかの原因で惑星パサーナで隠居していたが、レイたちと合流し改めてレジスタンスに加わる。
- エクセゴルの戦いでは銀河各地からレジスタンスを支援するべく集まった有志の宇宙船で構成される人民の艦隊を率いて惑星エクセゴルに駆け付け、ファイナル・オーダーの圧倒的物量に苦戦していた戦局を大きく動かした。
ウェッジ・アンティリーズ
- 反乱同盟のエースパイロット。映画では「スカイウォーカーの夜明け」にしか登場しない。
- 「最後のジェダイ」と「スカイウォーカーの夜明け」の間を描く小説では、テミンの母親であるノラと結婚し同居していること(ちなみにテミンの父親に当たる前夫はジャクーの戦いで戦死している)や、レジスタンスの別働隊を率いて自身の故郷でもある惑星コレリアで戦っていることが描写されている。
マズ・カナタ
- 伝説的な宇宙海賊。フォース感応者ではないが、フォースを感じることはでき、レイたちを導くこともある不思議な人物。レジスタンスとファースト・オーダーの戦争の時点で1000年近くを生きており、あのヨーダよりも年上。
- ハンやチューバッカとは旧知の仲であり、レイアのことも「私のお姫様」と呼ぶなど古い付き合いの様子。自らの城にレジスタンスのスパイを忍ばせるなど協力的であったが、「スカイウォーカーの夜明け」で本隊と合流した。