演：ジョン・ボイエガ
吹替：杉村憲司
概要
予告編では、レイと一緒に砂漠を駆ける姿や、ストームトルーパーの装甲服を着ているシーン、そして青いライトセーバーを構える姿などが確認できる。
概要（ネタバレ含む）
元々はファースト・オーダー所属のストームトルーパーで、本来の呼び名はFN-2187（トルーパーとしての呼称番号で、名前らしい名前はトルーパーには与えられない）。
なお、他のストームトルーパー同様に、生まれてすぐにファースト・オーダーに攫われ兵士として育成されたため、本名はおろか両親のことは顔さえ知らない。
惑星ジャクーでの反乱軍メンバー捕縛作戦の際、メンバーを匿っていた村の人々を皆殺しにする殲滅命令に強い嫌悪感を覚え、従うことが出来なかった。そしてその後も、組織のあまりに残虐な所業に苦悩した末、捕らえたレジスタンスメンバー：ポー・ダメロンと共にTIEファイターで脱走。この時、ポーによって呼称番号の「FN」から取って「フィン」と名付けられており、以降はこちらを名乗る。
その後、ファースト・オーダーの追撃を受けて被弾し、ジャクーに不時着（この時ポーと離れ離れになってしまい、彼はポーが死んだものと思い込み、落胆する）。程なくしてそこでレイと出会い、彼女と行動を共にする。
その後しばらくは、ファースト・オーダーとレジスタンスのあまりの力量差に絶望し、遠くへ逃げることだけを考えていたが、捕らえられたレイを助けたい一心でレジスタンスに協力し、やがて重大な役目を担っていく。
人物
元ストームトルーパーとは思えないほど感情豊かで気さくな性格。
レイと共に危機を乗り越え、親しくなるにつれて、彼女を大切な友人と感じるようになる。
彼女がファースト・オーダーに攫われた際には率先して助けに行こうとしたり、死んだと思い込んでいたポーと再会した際には喜びを露わにしたりと、非常に仲間思いでもある。
トルーパーは、シリーズを通して、感情なく坦々と戦い続ける兵士であり、人間的な感情に目覚め脱走兵になるというフィンのキャラクターは非常に珍しい（と言うか前例のない）ものである。
※ただし、エピソード4と7では戦闘中以外に雑談に興じるトルーパーがおり、「フォースの覚醒」中盤では彼を「裏切り者！」と呼び(つまりフィンが何者かを認識し)、激昂して敢えて持っていたブラスターと盾を捨てて接近戦を挑んできたトルーパー(※)もおり、全くの無感情な兵士として描かれているわけではない。
(※)このトルーパーの行動が一部で人気を呼んで「裏切り者(Traitor)!」から取ってTR-8Rという呼び名が付き、後に映画公開と同時に発売された前日譚小説「フォースの覚醒前夜」に登場するFN-2199(ナインズ)と同一人物であると公式からアナウンスされた。
元兵士なだけあってか、ブラスターなどの銃器の扱いに長けており、TIEファイターやミレニアム・ファルコンの機銃も、初めての使用にもかかわらず多くの敵機を撃墜している。
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注意：以下、『フォースの覚醒』のクライマックスのネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
ネタバレ
ポスターや予告編で構えていた青いライトセーバーは、ルーク、そしてアナキンがかつて使用していたもの。
本来これを受け継ぐのはレイであったが、これを途中まで預かって一時的に武器として使用していた。
崩壊するスターキラーでの最終決戦ではカイロ・レンと対峙し、ジェダイではないどころかフォースさえ使えないにもかかわらず、セイバーをある程度使いこなし、負傷していたとはいえダーク・ジェダイとして相応の実力を持つレンを相手に凄絶な殺陣を演じて数回の斬撃を浴びせた。
しかし、やはり自在にフォースの力を使いこなすレンの方が一枚上手であり、最後は彼の斬撃を受けて重傷を負い倒れてしまうが、その後にレンを退けたレイによって救出され、崩壊するスターキラーから間一髪のところで脱出し、一命を取り留める。
赤子の頃からストームトルーパーとして養育されていたにもかかわらず、人間的な情緒に目覚めることができたことを考えてみても、彼の出生にもフォースやジェダイにまつわる何らかの秘密がありそうである（実際、ポスターではジェダイの装束に身を包んでいる姿が描かれており、彼の今後の展開と何か関わりがあるものと思われるが…）。
…そういえば、ジェダイ最強の剣士と呼ばれたあるジェダイマスターも黒人男性だったような…。
他作品における類似キャラクター
オニャンコポン(進撃の巨人)意に反して強制的に入隊させ戦場に送り込んだ、巨大な帝国に反旗を翻し、自身の技能や経験で抵抗者達を支援し、共に戦う黒人キャラ繋がり。
フィンを演じたジョン・ボイエガ自身も、twitterで短く言及している。
