概要
コミックガムにて1999年2月(Vol.13)から2004年9月号まで、原作中山文十郎、作画ぢたま(某)によって連載された。全8巻。
いわゆる「メイドさん」の先駆けな作品でもあり、代表的な作品としても扱われている。
キャラクターものとしては一時代を築いた紛れもない傑作だが、SF考証や思想的な部分については詰めの甘さや偏りが多いという意見も一部である。
アニメは、2001年10月から2月にかけて全12話、続編「まほろまてぃっく ~もっと美しいもの~」が2002年10月から2003年1月にかけて、全14話が放送された。また、特別編が2003年8月と2009年10月に(後者は2回)放送されている。いずれもBS-i→BS-TBSにて放送。原作終了前に最終回を迎えたため、終盤の展開は別物になっている。制作はガイナックス、シャフト。
ゲームは、PS2用「まほろまてぃっく 萌っと≠きらきらメイドさん。」がコナミから、Win/Mac用「まほろまてぃっく☆あどべんちゃー」がガイナックスから、それぞれ発売された。
ストーリー
地球圏へ飛来した異星人『セイント』と、彼らを殲滅しようと企む人類の組織『管理者』、そして人類とセイントの融和を図る組織『ヴェスパー』が極秘裏に戦争を繰り広げている世界。
その戦争において最強と呼ばれたヴェスパーの戦闘用アンドロイド・安藤まほろは、それまでの功績と残された寿命の短さから現役引退を提案され、残された時間の全てを自由に使う事を許される。まほろは武装を解除して人間として暮らすことを望み、両親を亡くし孤独な生活を送る少年・美里優の下に家政婦として派遣されることになった。
優は突如として現れた美少女・しかもアンドロイドであるまほろに戸惑ったものの、すぐに彼女との共同生活を受け入れる。穏やかな日々を満喫する二人だが、まほろに残された寿命は残り約1年に過ぎなかった。更に、現役時代のまほろが積み重ねてきた「過去」は、やがて二人の日常にも暗い影を落とし始めるのだった……
登場人物
美里家
緋立市立第四中学校
ヴェスパー
異星人
管理者
ベルナール・バスティア(CV:堀川仁)
メフリス・アマゾヴァ教授(CV:岡野浩介)
白菊女子学園のクラスメイト
その他
主題歌
まほろまてぃっく(第1期)
オープニングテーマ
「かえりみち」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 増田俊郎 / 歌 - 川澄綾子
エンディングテーマ
「まほろDEまんぼー」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 増田俊郎 / 歌 - とりおまてぃっく(菊池由美・水野愛日・真田アサミ)
まほろまてぃっく~もっと美しいもの~(第2期)
オープニングテーマ
「そ・れ・い・ゆ」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 増田俊郎 / 歌 - 川澄綾子
エンディングテーマ
「とりおまてぃっく ラン らん 乱♪」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 増田俊郎 / 歌 - とりおまてぃっく with みなわ(菊池由美・水野愛日・真田アサミ with 清水愛)
まほろまてぃっく~ただいまおかえり~(特別篇)
オープニングテーマ
「ただいまの風」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 増田俊郎 / 歌 - 川澄綾子
エンディングテーマ
「[ま]のつくブギ!」
作詞 - くまのきよみ / 作曲・編曲 - 増田俊郎 / 歌 - とりおまてぃっく&みなわ&まほろ(菊池由美・水野愛日・真田アサミ&清水愛&川澄綾子)
第2期最終回「ナジェーナ」について(ネタバレ御勘弁)
アニメシリーズ版の最終回「ナジェーナ」については、結末がリドルエンドとなっており、
A・再生したまほろに美里優が再会し、共に地球へ帰還
B・まほろは美里優が「死」の間際に観た幻で優の死去と取れる結末
で、結局の所、結末の意味は視聴者の判断に委ねられるが、後者の解釈ならガイナックスお得意の視聴者突っぱねエンドと取れる。
関連タグ
ガイナックス メイド アンドロイド えっちなのはいけないと思います!
この醜くも美しい世界:ガイナックス生誕20th記念作品の一つ。GAINAX&シャフト共同制作であり、スタッフや出演声優も共通しているなど、アニメ版の姉妹作と呼べる作品。
人造人間キカイダー 安藤まほろの元ネタと言える石ノ森章太郎原作のヒーロー漫画
仮面ライダーシリーズ・サイボーグ009・ジャッカー電撃隊 ライダーは改造人間限定。 安藤みなわの元ネタと言えるサイボーグヒーロー作品で、本作自体、石ノ森萬画へのオマージュがあるとも言われている。