ピクシブ百科事典

サイレントヒル

さいれんとひる

『サイレントヒル(SILENT HILL)』とは、コナミより発売されたホラーアドベンチャーゲームの題名、およびそのシリーズの呼称。本作品の舞台である架空の町「サイレントヒル」に由来する。
目次[非表示]

概要

アメリカ北東部にあるという架空の観光地「サイレントヒル」を探索するゲーム。
町中を歩き回り、襲い来る怪物を倒し、道を切り拓いて、謎めいた物語を紐解いてゆく。

1999年に第1作が発売されて以降、陰鬱な恐怖演出や独特な世界観、重厚なグラフィックや人間の心の闇、狂気に迫る物語などによって支持を集め、多数の続編が製作された。
また二度の映画化もされており、今日もなお根強い人気を誇っている。

ファンからは「サイレントヒル」をどストレートに訳した「静岡」という愛称で親しまれている。

あらすじ(第1作目)

作家であるハロルド・メイソンは休暇を利用して、娘のシェリルが行きたがっていた田舎の寂れた観光地「サイレントヒル」に向けて車を走らせていた。道中で日が暮れ、すっかり暗くなった山道を走行中、とつぜん道路を横切った少女の姿に驚き、ハリーは運転を誤ってしまう。

気がつくとそこはサイレントヒル。季節はずれの雪が降り、観光地でありながら深い霧に包まれた町には人の気配が全くない。おまけに助手席にいたはずのシェリルの姿も消えていた。
ハリーはいなくなった娘を探すため、サイレントヒルの探索を開始する。

しかし、街はおぞましい怪物が徘徊する異界と化していた……

登場人物


ハロルド・メイソン(ハリー)

サイヒルのハリー・メイソン


本作の主人公。32歳の作家で妻は他界している。
シェリルにせがまれ、一緒にサイレントヒルを訪れた。
娘を強く愛しており、娘のためならば怪物の蠢く危険な町に分け入る事もいとわない。

シェリル・メイソン

ピクペディア掲載用シェリル


ハリーの愛娘。父に連れられサイレントヒルへ向かう道中で姿を消し、
まるでハリーから逃げるように深い霧の中に消えていった。
彼女を救い出すことが本作の最終目的である。

シビル・ベネット

シビル・ベネット


サイレントヒルの隣町、ブラマ市から来た警察官。28歳の女性。
突如連絡が取れなくなったサイレントヒルの調査に訪れた。
危険な町の中に準備もなく立ち入ろうとするハリーを制止するが、
彼を止められないと悟ると、拳銃を貸し与えてくれる。
「まちがってもあたしを撃ったりしないでよ」

ダリア・ギレスピー
サイレントヒルの教会で出会う中年の女性。46歳。
年齢的にはまだ中年のはずだが、その姿は老婆のように老け込んでいる。
シェリル捜索には協力的な言動を見せるが、その言葉には真偽不明な点も多い。

マイケル・カウフマン

サイレントヒル~ドクター・カウフマン


サイレントヒル市街の病院『アルケミラ病院』の院長。50歳。
異常事態に巻き込まれている割には、妙に落ち着いた態度を見せる。

リサ・ガーランド

リサ


アルケミラ病院に勤める美しい看護婦。21歳。
他の看護婦がクリーチャー化してしまった為か、かなり怯えている。
何故か、彼女とは「裏世界」でしか会う事が出来ないのだが……

アレッサ

アレッサ


ハリーの前に度々姿を現す謎の少女。
ダリアによれば、彼女こそがこの異常事態の原因だというが……?

登場クリーチャー

本作のクリーチャーは、ある人物が抱いた恐怖や悪夢が原型となっている。
その為、続編以降に比べて動物に近いデザインのものが多い。

グローナー
街を徘徊する野犬のようなクリーチャー。
まるで悪性の病に冒されたように全身の肌が荒れ、体毛が抜け落ちている。
顔面が触手状の蟲に覆われた強化型「ワームヘッド」も存在する。

エアスクリーマー
街を飛び回る、或いは小さな翼竜のようなクリーチャー。
手下を呼び出す「サモナー」と呼ばれる大型種もいる。
ワームヘッドと同様の強化型「ナイトフラッター」も存在する。

マンブラー

マンブラー


ハリーがゲーム冒頭で遭遇したクリーチャー。
身体は小柄だが、巨大な爪で相手にしがみついて攻撃してくる。
当初のデザインが問題視され、変更されたことで有名(余談欄を参照)。

クリーパー

【企画】プロジェクト・クリーパー


巨大なゴキブリ、あるいはタガメのような形状のクリーチャー。
リンク先を参照。

ラーバルストーカー
小学校を徘徊する子供の影のようなクリーチャー。
攻撃してくることはなく、こちらから倒すことも出来ない無害な存在。しかし……

パペットナース
(画像左端)

真夜中のナースコール


肉塊のようなクリーチャーに寄生され、操られている看護婦
シリーズにおけるナース型クリーチャーの先駆けだが、あまりセクシーさはない。
亜種として男性の医者が寄生された強化型「パペットドクター」が存在するほか、
ある人物に肉塊が寄生し、ボスキャラと化してしまうイベントも発生する。
ただし、ボス戦中にある特殊なアイテムを使えば肉塊を除去し、救うことも出来る。

スプリットヘッド

サイレントヒル ハリー・メイソン


小学校の地下室に潜む巨大トカゲの如きボスクリーチャー。
名前の通り、顔面が縦半分に割れるという常軌を逸した形のを有する。
噛みつかれると即死するうえ絶大な耐久力を誇るが、弱点を狙えばたった2発で倒せる。
悪夢の主にとっては思い出深い存在らしく、続編にも似たクリーチャーが登場する。

ツインフィーラー
砂地を徘徊する芋虫のようなボスクリーチャー。武器は口から吐く毒液。
巨体に反し、素早く砂に潜ってしまうので地形を利用しないと攻撃が当てられない。
一定ダメージを与えると逃げるが、羽化した成虫フロートスティンガーと再戦することになる。

インキュバス

サイレントヒルのラスボスっぽいの


二体いるラスボスの一体。淫魔という名前に反し、姿はバフォメットに似る。
偉大なとも、下級の悪魔とも言われるが、邪悪で危険な存在である事には変わりない。
空中に浮遊しているので銃火器でしかダメージを与えられない。攻撃手段は雷撃。

インキュベーター
二体いるラスボスの一体。光輝く美しい少女のような姿の存在。
一見ただの人間にも見えるが、雷撃を放ってくるうえ、周囲を覆う結界で身を護っている。
誕生経緯ゆえ、このボスが現れるルートでは絶望的な展開にしかなり得ない。

舞台

アメリカ北東部にある田舎町「サイレントヒル」が本作の基本的な舞台となっている。
シリーズの主人公たちは各々が何らかの理由でこの町を訪れ、奇妙な事件に巻き込まれる(あるいは事件に巻き込まれた末に、この町を訪れる事を余儀なくされる)。
不気味なほどに静かで、不自然なほどに濃い霧が常に視界を覆っているため、街の全容を把握するのは困難。元は閑静な観光地だったが、今は人の気配も感じられないゴーストタウンとなり果てており、作中でも地元住人に会うことは滅多にない。
怪しい宗教団体「教団」が存在しており、町を探索中に、その怪しさを身をもって味わう事になる。

この町は不思議な力に満ちている。
その力によって主人公たちはこの町に訪れ、通常ではあり得ないような体験をするのだ。

世界観

スティーヴン・キング
本作はもともと「モダンホラー小説の大家であるスティーヴン・キングの小説をゲーム化しよう」という企画で話が進んでいたが、これが諸事情によって頓挫(詳細不明)。当初のコンセプトをなんとか活かす形で、オリジナルタイトルとして開発された。
こうした経緯の残滓とも言える要素が随所に残っており、なかでもキングの中編『』(映画『ミスト』の原作小説)の影響が本作の世界観に強く表れている。
加えて舞台はアメリカの田舎町、主人公は一般人、武器は田舎町でどうにか手に入りそうな物ばかりなのに、敵は得体の知れない異形の怪物たち……といった、キング作品の特徴的な要素がシリーズ全体に根付いている。

嫌悪感
本作はプレイヤーに嫌悪感を与えるために、身の毛もよだつグロテスクな怪物を跋扈させ、ノイズを多用した不協和音のようなBGMで耳を責め、妙に傾いたカメラワークで三半規管を攻撃するなど様々な工夫が施されている。
特に本作を象徴する要素である「裏世界」においてはその工夫が徹底している。
画面から臭い立つような嫌悪感がプレイヤーの精神をジワジワと蝕み、ゲームプレイの続行すら躊躇わせるほどの恐怖を抱かせるのだ。

不可思議
本作には不可思議(神秘的、超自然的、霊的、非科学的)な力が大きく関わっており、いわゆる「オカルト」の要素が強い。これらはプレイヤーを恐怖に陥れたり、困惑させたり、時には斜め上の角度から笑わせてくれたりすることもある。

誰もいないはずのトイレから音がしたり・・・
歩いて来た平坦な道が振り返ると深い谷になっていて、後戻り出来なくなったり・・・
死んだはずの人間から手紙が来たり・・・と様々な事が起きる。
あとUFOとか見える。マジで。


全体的に暗い。ホラーゲームゆえの視覚的な暗さはもちろんのこと、登場人物の設定や物語の展開も陰鬱で陰惨で陰湿でとにかく暗い。明るいところがない。それらがプレイヤーの心理状態を重く冷たく圧迫していく。こんなゲームが人気シリーズとなるのだから、画面のこちら側の闇もまた然りである。

シリーズ共通の設定・用語

「裏世界」
シリーズを象徴する要素。作中でプレイヤーは何度かこれを経験させられる。
普段歩いている世界が突如暗転し、気がつくと血と錆で塗りつぶしたようなおぞましい「裏世界」へと変貌しているのである。ちなみにこの呼称は便宜上のもので、作中でこのように呼ばれることはない。
「裏世界」は普段の世界を基盤にしているが、そこら中が赤茶けていて終始暗く、行き来できる道筋も普通の世界とは異なる。前述した「嫌悪感」で満ちており、さながら悪夢のようである。これが発現する理由は作品によって異なるものの、大抵は登場人物の心の闇が根源となっているようだ。

教団
サイレントヒルに浸透する宗教団体。これといった名称は存在せず、地元では単に「教団」と呼ばれている。怪しい魔術や非人道的な儀式を行うカルト宗教団体である。土着の宗教観にイロイロと混ざり込んだようで、「神の復活と救済」を柱とした退廃的な教義を持つ。

三角頭
本作で最も有名なクリーチャー。シリーズ第2作『SILENT HILL 2』でボスキャラクターとして初登場して以来、シリーズにたびたび姿を現している。「裏世界」と並んで象徴的な存在と言える。赤く巨大な三角型の鉄兜を被った逞しい体つき(おそらく男性)の人型クリーチャーで、常に巨大な鉈を引きずっている。
目的や行動原理は作品ごとに異なっていて、必ずしも主人公の敵対者として登場するわけではない。
その強烈なインパクトを持つデザインやパワフルさ、ミステリアスな行動から、シリーズのファンに絶大な人気を集めている。詳細については三角頭の記事を参照されたし。

ラジオ
プレイヤーを中心に、周囲数メートルしか視界が確保できない本作では、すぐそばにいる敵でさえ視認するのに難儀する。これを助ける働きをするのがラジオである。基本的に壊れているため放送を聴くことはないが「怪物の存在に反応してノイズを鳴らす」という不思議な動作をするのだ。これによって、離れた位置にいる敵、または接近してくる敵の存在を察知できる。

鉄パイプ
シリーズを通してだいたい序盤のうちに入手する定番の武器系アイテム。それなりのリーチとそれなりの攻撃力を誇り、それなりに隙も少ないなど、妙に有能。第3作目以降は棒状の武器を使ったガードも出来るようになったため、ますます有能になった。『サイレントヒル』序盤における文字通りの相棒である。

関連タイトル


『SILENT HILL4 THE ROOM』以降の作品は海外のスタジオによって製作されており、テイストが大きく変わっている。加えてリリースされるプラットフォームの移行やホラーゲームブームの沈静化、シリーズ6作目『SILENT HILL: HOMECOMING』の日本国内での発売がなかった事(後述の「余談」の項で解説)などの影響で、今日の日本国内での人気は高いとは言えなくなってきている。

余談

視界の悪さ
とにかく視界が悪いこのゲーム。昼は霧で真っ白。夜は闇で真っ暗。どんなに目を凝らしても数メートル先までしか見えない。キング作品の影響や恐怖演出の仕掛けであると同時に、第1作開発当時の「遠景を描画出来ない」という技術的な問題への妥協策として導入されたものである。

敵デザインの変更
ザコ敵として登場する茶色い怪物「マンブラー」は肌色と設定されていたのだが、「子供のような外見の敵が登場し、殺せてしまう」という点が問題となり、CESA(一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会)倫理委員会が却下。現在の形に修正された。

小さな影の怪物「ラーバルストーカー」もこの制作過程で生じたものである。
北米版では「グレイチャイルド」という容姿の違うクリーチャーが代わりに登場する。
元々は日本版と欧・豪州版でもこちらが採用されるはずだったが差し替えられた。
北米版を原型とした映画版にもこの「グレイチャイルド」が登場している。

日本国内での発売中止
シリーズの6作目にあたる『SILENT HILL: HOMECOMING』は日本国内では発売中止となっている。この理由を販売元のコナミは「日本市場に合った商品性に至らなかったため」と説明した。これを受け「日本独自の表現規制によって発売中止にされた」との噂が起きた(あくまで噂である)。

同タイトルの楽曲
本作の開発・発売元であるKONAMIのゲームDDRに、本作と同名の曲「Silent Hill」が存在するが、名前と制作会社が同じという点以外の関連は不明。
なお、曲自体は1980年代を代表するミュージシャンである「Wham!(ワム!)」を彷彿とさせるスタンダードなクリスマス・ソングであり、とりたてて怖くも不気味でもない。

『P.T.』
さる2014年8月13日未明に謎のホラーゲームが公開された。
どこだかわからない、恐ろしい怪現象が起こる屋敷の中を何の情報も無いままに探索。謎を解いてそこから脱出するというゲームであったが、これが『サイレントヒル』シリーズ最新作『SILENT HILLs』のティザー広告(プレイアブル・トレーラー)だった(この『P.T.』自体はサイレントヒルシリーズから独立した単独作品であり、クリア後に最新作に関する告知映像が流れるだけ)。

告知映像では、ステルスアクションゲーム『メタルギアソリッド』シリーズの生みの親である小島秀夫と、SF怪獣映画『パシフィック・リム』の監督ギレルモ・デル・トロ、海外ドラマ『ウォーキング・デッド』の出演俳優ノーマン・リーダスの3名がこの最新作に携わることが示唆された。
しかし、この発表から一年経たずして、コナミから『SILENT HILLs』の開発中止が宣言されてしまい、更に『P.T.』自体も配信停止という処置が下されてしまった。

この頃のコナミは立て続けに騒動が勃発していた時期でもあり、落胆以上に反発の声が一層高まっていた。2015年8月にはパチスロでサイレントヒルのリリース情報が発表された際でもyoutubeのコメントには怒りの声が多く投稿され、低評価の数が目に見えて多い事態にまでなっている。

また、ティザー広告だったとはいえ『P.T.』自体も単独のホラーゲームとして高い評価を得ており、本作にインスパイアされたインディーズゲーム作品が多数発表されることになった。それどころか某有名ホラーゲームの体験版にも本作の影響が指摘されている。


サイレントヒル1作目のオリジナルサウンドトラックに収録されている
オープニングテーマの「2:23~2:25」のあたりに

声 が  入 っ


て い

る。

関連タグ

ホラーゲーム 静岡
▲様 三角頭 ナムボディ クリーチャー

他の記事言語

Silent Hill

pixivに投稿された作品 pixivで「サイレントヒル」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 13569486

コメント