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シビル・ベネット

しびるべねっと

シビル・ベネットとは、コナミより発売されたホラーアドベンチャーゲーム『SILENT HILL』及び関連作品に登場する人物である。
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概要編集

シリーズ第一作「サイレントヒル」に登場。

シリーズを通しての舞台であるサイレントヒルに隣接するブラームス市に勤める巡査。28歳。

冷静沈着で意外と子供好きな一面もある。

突如連絡の途絶えた町の様子を窺うため、サイレントヒルを訪れていた。

物語冒頭で交通事故を起こして異界に巻き込まれ、謎のクリーチャーに襲われ殺害される悪夢にうなされた主人公、ハリー・メイソンをカフェにて助け起こす。


職務に忠実な警察官で、行方不明となった娘シェリルを探そうとするハリーを当初は引き留めるが、不可能と悟ると積極的に協力する。また、丸腰のハリーに護身用として自身の銃を貸している。「まちがってもあたしを撃ったりしないでよ」との言葉と共に…。


本作におけるヒロインであり、本作をサウンドノベル化した『プレイノベル・サイレントヒル』では、彼女を主人公とした『シビル編』が存在する。


結末(ネタバレ注意)編集

物語終盤にて、街中に印章を刻んで暗躍するアレッサを止めるべくハリーを灯台に送り出し、自身は単身遊園地に乗り込む。しかしそこで蛭のようなクリーチャーに寄生されて正気を失ってしまい、その後合流したハリーに襲い掛かる。敵としての名前は『モンスター・シビル』。

耐久力が高い上に、拳銃による攻撃が非常に高威力・高命中率(難易度ハードでは一発で瀕死)な難敵。ただし10発撃ち尽くすと銃を捨てて平手打ちしか使えなくなる。


ここで彼女を倒すか助けるかがED分岐点の一つであり、倒す場合は最後まで正気に戻ることなく苦しみながら息絶える(皮肉にもハリーに預けた彼女自身の銃によってとどめを刺されることとなる)。助ける場合は事前にあるアイテムを入手しておく必要があり、それを使用すれば彼女からクリーチャーのみを引きはがし、無事生還させることができる。


彼女を助ける事でエンディングが「GOOD+」あるいは「BAD+」に分岐し、「GOOD+」を見た後ではOP映像が一部変わる。この映像ではハリーと亡き妻がシェリルを抱きかかえて微笑みを交わしたシーンが、ハリーとシビルが転生したシェリル(後のヘザー)を抱きかかえる映像に変更されており、二人が男女として結ばれたことを示唆する映像にも見える。


しかし、本作と直接つながった続編である『サイレントヒル3』では彼女の安否に関する言及が一切ない。公式ガイドブックでは「シビルは3の物語に関わらない」と言及されるに留まっていたが、

後に出版された攻略本&設定資料集『失われた世界』にて、3は彼女が死亡した「GOOD」エンディングの続編であることが確定してしまった(一応、同書籍ではシナリオ担当の大和久宏が「シビルは『3』の物語には関わりません。その後の彼女についてはご想像にお任せします」ともコメントしているので、死亡したと明言されたわけではないのだが)。ノベライズ版では「GOOD+」ENDが採用されているが、ノベライズ版『サイレントヒル3』ではやはり彼女の安否について触れられていない。


公的には遺体は発見されておらず、行方不明扱いになっているものと思われる。


他作品での登場編集

映画版編集

演:ローリー・ホールデン

日本語吹き替え:沢海陽子


サイレントヒルの隣町ブラームスの警察官。主人公ローズが娘シャロンを連れてサイレントヒル(映画版では炭鉱火災により立ち入り禁止になっている)へ向かうところを目撃し、虐待や無理心中を危惧して二人の車を追跡するも、事故をきっかけに異界へ巻き込まれてしまう。


本作はゲーム版の完全再現ではなく、前述の容疑からローズを逮捕しようとするという融通が利かない面も描写されているが、物語中盤からは事態に順応してローズを助けるなど、主人公の心強い仲間という立ち位置は同じ。正義感や精神力ではこちらの方が上と思えるシーンもある。


ただし、ゲーム版と展開こそ異なるが、悲痛な目に遭う点も同じである。


SILENT HILL: HOMECOMING編集

直接は登場しないが、彼女と思われる婦警が失踪し、バイクのみ見つかったという話が出てくる。

SILENT HILL: BOOK OF MEMORIES編集

ジョークエンドに登場。主人公の一人であるトレバーが「サイレントヒルまで来た甲斐があった」と喜ぶほどの美女だが、難癖をつけていきなりトレバーを逮捕してしまう。その際、SILENT HILL: DOWNPOURの主人公であるマーフィーもなぜか連行していた。

SILENT HILL SHATTERED MEMORIES編集

主人公ハリーを助ける警官。作中での年齢は40歳。

本作は第一作のリ・イマジネーション作品であるため、設定がかなり異なっている。加えて本作は選択肢やプレイヤーの行動でキャラクターの見た目や言動などが変わるシステムであり、シビルの容姿・性格も模範的な警官だったり、だらしない服装かつ管轄外だからという理由で協力を断る不良警官だったりと、プレイ次第でかなり変わる。


娘の失踪を訴えるハリーに非協力的なルートはあるが、後にその態度を謝罪して協力してくれるようになる。本作ではどのルートでも死亡しないが、ある衝撃的な真実を垣間見ることになる。


プレイノベル サイレントヒル(ネタバレ注意)編集

先述の通り、2001年に発売された、ゲームボーイアドバンス対応ソフト『プレイノベル サイレントヒル』には、シビルを主人公とした「シビル編」が存在しており、サイレントヒル1本編の影で描かれなかった彼女の動向が描かれている。


本作では街の中でシェリルと会話していたことが判明するなど、1の本編では表現されていない部分が色濃く押し出されている。そのため、彼女の詳細な背景を知るためには必須と言っても過言では無い作品である。

ただし、選択肢によって家族が死亡しているルートと生存しているルートに分岐し、どちらが公式設定なのかはハッキリしていない。また、全6ルートが用意されているが、その殆どで死亡する結末を迎える。


家族が死亡したルートでは、幼少の頃シビルの家に突如押し入ってきた連続殺人犯により両親が銃殺されていた事が判明する。クローゼットの中に隠れ、大好きなビーズの人形を口に押し当てて叫ぶことを必死に我慢したと書かれている。本作では、そのビーズ人形を拾い上げることで全ての記憶がフラッシュバックし、シビルは忘れていたはずの記憶を思い出すこととなる。


家族が生存しているルートでは、両親と妹の存在が示唆されている。異世界であるサイレントヒルのアルケミラ病院を彷徨った末、何故か病室から夕陽が眩しい墓地へ辿り着いたシビル。そこではシビルの両親、妹、上司が涙を流して下を向き、何者かが埋葬される光景を見守っていた。

なんと埋葬されていたのはシビル自身であり、街の入口で事故死したと語られている。本編とは異なり、街に立ち入る前に亡くなったため遺体は発見されたようだ。

既に亡霊となっているせいか、シビルがいくら呼びかけても誰も応えてはくれず、「あたしに気づいて……」という悲痛なセリフと共に終了するエンディングとなっている。


他のルートも、溺死や焼死といった悲惨なエンディングが待ち構えている。溺死に至ってはシェリルとアレッサに半ばハメられる形で死亡しているため、何とも不遇である。

焼死ルートは、モンスターシビルとして倒された後の話となる。銃殺されたと思われたシビルは実は生きており、自身に寄生していたクリーチャーがハリーに向かったのを見てそれを止めるためにハリーの後を追っていたことがわかる。追いかけている途中で神を誕生させる儀式が始まってしまい、そこから生じた炎に身体を焼き尽くされ死亡。

遺体はサイレントヒルの外側に出現したが、損傷が激しく身元の特定には至らなかった。


一応、死亡しないルートもあるのだが、その後彼女がどうなったのかハッキリしないものばかりである。ハリーを殺害したアレッサを突き倒し、絞殺するルートでは「アレッサの正体」に気づいたものの、そのまま意識を失ってしまう(詳細は不明だがそのまま死亡した可能性が高い)。絞殺せずに逃げ出すルートでは、目を覚ますとシェリルを連れて休憩したはずのカフェテリアで目を覚まし、(カフェテリアから姿を消したはずの)シェリルが霧の中に去っていくのを目撃するという無限ループのような結末になってしまう。

氾濫した用水路からアレッサ・あるいは少年(「プレイノベル」オリジナルの主人公)を救い出すルートでは、崩壊していく裏世界からシェリル(とアレッサが融合したインキュベーター)の手を取って階段を駆け上がっていくが、階段を駆け上がる途中にシェリルの顔を見た時点で物語が終わるので、生還したのか否かは描かれないまま物語が終わってしまう。


関連項目編集

サイレントヒル 婦警

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