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  1. 「しんちゅう」…心の中。真意。「心中お察しします」。
  2. 「しんじゅう」…一緒に死のう。本稿で解説。

心中(しんじゅう)編集

この街も追われた いっそ綺麗に死のうか(昭和枯れすすき より)


本来は、相思相愛の関係にありながら、片方あるいは双方の事情のためにその関係性を維持発展させることが出来ない男女が、双方の合意のうえで一緒に自殺することを指す。

来世で結ばれることを願い、愛の誓いとして自殺する。これを「情死」と言う。

それこそ「心中もの」が大ブレイクした江戸時代あたりでは、浮気不倫NTR)や身分の違いなどを原因として思い出したように心中騒ぎが起こった。

これは主には、当時の浮気不倫(いわゆる不義密通あるいは姦通罪)や身分(または家族間関係)の軽視が死罪レベルの超重罪であったため。

恋仲が発覚すれば法と社会正義の名の元、引き裂かれるか殺されるしかない、ならばいっそのこと……というワケである。


転じて、親しい関係の人間が同意の上で一緒に死ぬことを指す。

同意がないのは「無理心中」と呼ばれる。「一家心中(親子心中)」などは双方の同意がなく死ぬケースも多い。

また親しい間柄ではなくても、近年は自殺サイト経由などインターネットで呼びかけ合って、他人同士で集団自殺する「ネット心中」などのケースもある。

とにかく2人以上で一緒に自殺すれば「○○心中」と呼ばれる。


心中する理由は年々多様化している。

それこそ現代は、従来より続く上記した男女の色恋沙汰のほか、仕事の不始末による責任を複数担当者・担当部所全員でとるためだったり、家族の借金病気介護の疲労といった様々な「生活苦」から心中を選ぶケースが増えている。


創作における「心中」編集

ロミオとジュリエット』が代表格。『白鳥の湖』も心中エンド版が存在する。

日本では落語の演目に『品川心中』がある。

曽根崎心中』なども有名。

「この世も名残 夜も名残 死にに行く身をたとふれば、仇しが原の道の霜、 一足づつに消えて行く夢の夢こそあはれなれ」


一部の文学作家も、よくやらかした。太宰治はこれをリアルでやらかした事で有名。


漫画では『昭和元禄落語心中』などがある。


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