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解説

ギリシャ神話の『ピューラモスとティスベー』(『桑の木』)を元にした物語である。

いわゆる『シェイクスピア四大悲劇』の一つとよく勘違いされているが実際は含まれていない。

登場人物はフィクションだが、モンタギュー(モンテッキ)家は実在した一族。

家や一族や所属陣営が対立し合う中で、その立場を越えて惹かれ合う恋人たちの例えとして挙げられ、現代においてもミュージカル、映画、オペラ、アニメなどの題材となっている。

なお、中世の中でも具体的にはどの時代で、2人の主人公の家が対立している理由は何かは、具体的に書かれていない為、解釈やアレンジの余地が大きい作品とされている。

ストーリー

支配層(貴族)が血で血を洗う抗争を繰り広げていた中世のイタリアのヴェローナ。

ロザラインへの恋に思い悩むモンタギュー家の一人息子ロミオは、見かねた友人達に誘われキャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込む。そこでキャピュレット家の一人娘ジュリエットと互いに一目で恋におち、別れ難いロミオは月夜のバルコニーでジュリエットと逢瀬を果たす。

修道僧ロレンスは訪れた若い二人の愛が両家の長き争いの終止符を打つことを期待し、彼らの望みを受け入れ婚儀を執り行う。

神の御前に愛を誓った喜びも束の間、街頭での争いに巻き込まれてキャピュレット家側に属するティボルトに親友のマキューシオを殺されたロミオは怒りのまま敵を討つ。その咎でヴェローナの大公エスカラスに追放処分を受けたロミオは出立前の夜をジュリエットと過ごし、夜明けと共に彼女の許を去る。

残されたジュリエットは更に父であるキャピュレットから大公の親戚のパリスとの結婚を命じられ、ロレンスに助力を乞う。二人を添わせるべく一計を案じたロレンスは仮死の毒を彼女に与え、呼び戻したロミオと共に駆け落ちすることを提案。

承諾したジュリエットはパリスとの結婚前夜に決行し弔われる。駆け付けたロミオは、しかしこの計画がうまく伝達されていなかったため、彼女の偽装死に気づかず後を追う。その後、仮死状態から目覚めたジュリエットは傍らのロミオの亡骸を見て事の次第を悟り、彼の短剣で自ら命を絶つ。

全ての事情を知って悲嘆に暮れる両家はついに和解する。

登場人物

ミュージカル

フランス版のものと、この話を元に作られた作品「ウェスト・サイド物語(ストーリー)」がある。

  • フランス版

2001年初演。脚本・作曲はジェラール・プレスギュルヴィック。

大まかなストーリーは原作とほぼ同じ。ただしブロードウェイミュージカルほど制約が強くないため、言語や上演地によって歌や筋立て、特に主人公2人の死に方に違いがある。

フレンチミュージカルとしては、「ノートルダム・ド・パリ」と並ぶ人気作品である。

日本では、小池修一郎演出の元2010年に宝塚歌劇団星組公演として上演。翌年2011年には梅田芸術劇場主催で上演。

2012年に本家フランスのカンパニーによる来日公演が行われた。

現在でも人気の演目として公演が重ねられている。

代表曲

・Les Rois du monde(世界の王)

・Aimer(エメ)

舞台を20世紀後半のアメリカ ニューヨークに移し、イタリア系アメリカ人とプエルトリコ系アメリカ人との2つの異なる少年ギャング団の争いと、そこで出会った2人の男女の悲恋を描く。

原作のジュリエットにあたる女性(マリア)が死なずに幕が下りるところなど、ストーリー展開にも違いが見られる。

1957年にブロードウェイで初演、その年のトニー賞最優秀振付賞、舞台美術賞を受賞した。

さらに4年後の1961年には映画化され、アカデミー賞では作品賞をはじめノミネートされた11部門中10部門を受賞した。また、映画のサウンドトラック・アルバムも空前の売り上げとなった。

日本では、1964年にブロードウェイのキャストによる公演、1968年に宝塚歌劇団において公演が行われ、1974年以降、劇団四季によって公演が重ねられている。

代表曲

・Tonight(トゥナイト)

・Somewhere (どこかへ)

本作をテーマにしたネタおよび作品

関連タグ

シェイクスピア 演劇 戯曲

恋愛 悲劇 悲恋

モンタギュー家とキャピュレット家

ロミジュリ

織田信忠松姫戦国時代に実在したこの二人の関係は、ロミオとジュリエットのそれに類似している。

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