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松姫

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まつひめ

永禄4年9月(1561年)〜元和2年4月16日(1616年5月31日)。武田信玄の娘で、織田信忠の婚約者。出家号は信松尼。(メイン画像左側)

織田信忠との婚約

武田家当主・武田信玄の六女(五女説もあり)。母は油川夫人(琴姫)。同母の兄弟姉妹に仁科盛信葛山信貞菊姫がいる(真理姫も同母姉という説がある)。

信玄が織田信長と同盟を組むと、信長の養女・龍勝院は松姫の異母兄・勝頼正室になる。

その後、さらに武田家と織田家同盟を強化するため、松姫は信長の嫡男・織田信忠(当時の名前は幼名の「奇妙丸」)と婚約する。だが両者がまだ幼かったため、結婚は延期された。

両者は文通し合っていて、直接顔を合わせたことがないにもかかわらず仲が良かったらしい。また、信忠は松姫に贈り物も送っていた。

武田家と織田家の敵対

室町幕府第15代将軍足利義昭は各地の大名に信長追討令を出した。

信玄はこれを承諾し、信長との同盟を破棄。武田家と織田家は敵対する。これに伴い、信忠と松姫の婚約は解消された。

その後信玄が亡くなると、勝頼が後を継ぐ。彼は織田軍に対する明智城の戦いや徳川軍に対する第一次高天神城の戦いなど勝利するも、長篠の戦いにて敗北。しかし体制を立て直し、上杉謙信和睦。謙信の没後は、彼の後継者・上杉景勝同盟を締結している。また、毛利輝元佐竹義重などともを締結した。

その後、松姫は同母兄・仁科盛信の居城・高遠城に移る。

逃走

天正10年(1582年)、信長は徳川家北条家と共に武田家に対して大攻勢を仕掛ける。このとき、織田軍の総大将を務めたのは信忠であった。信忠は、高遠城を包囲する。

盛信は、松姫を娘の小督姫と共に脱出させ、その後に高遠城は陥落し、盛信は自害した。

その後松姫は小督姫、勝頼の娘・貞姫小山田信茂の養女・香具姫を連れて、八王子へと逃れる。このときに松姫が通ったと言われている道は松姫峠と呼ばれている。

このとき、勝頼は天目山で自害し、甲斐武田家本家は滅亡した。

その後…

信忠は、松姫が八王子にいることを知ると、使者を送って改めて求婚したと言われている。松姫は求婚を受け入れ、信忠のもとへと向かったらしい。

しかし道中、信忠が本能寺の変で自害したことを知らされる。ついに松姫は、信忠と顔を合わせることができなかった。

武田家の滅亡から本能寺の変までは僅か3ヶ月弱であった。松姫は、実家と婚約者を同じ年に失ったのだ。

出家後

松姫は八王子にて、北条家の庇護下で出家し、信松尼と名乗る。ちなみに「信」は武田家と織田家の通字である。武田一族や信忠の菩提を弔いながら暮らしていたらしい。ちなみに、この時比左北条氏照の正室)の話し相手を務めていたという伝承が残っている。

天正18年(1590年)に北条家が滅亡すると、旧北条領は徳川家康の支配下に置かれた。その後、旧武田家臣・大久保長安の支援を受ける。また、旧武田家臣の多くから構成された八王子千人同心の心の支えになった。

のちに関ヶ原の戦いに勝利した徳川家が江戸幕府を創設し、江戸時代になる。すると松姫は異母姉・見性院と共に徳川秀忠の子・幸松(のちの保科正之)を八王子にて育てた。

松姫が開基した寺院・信松院は2023年8月現在も存続している。

同母姉(もしくは妹)・菊姫との関係

甲越同盟に伴って上杉景勝正室になった菊姫は、前述した通り松姫の同母姉(もしくは妹)である。

(画像中央が松姫で、画像右が菊姫)

同じ母から産まれたことにより、作品によっては松姫と菊姫が仲良く描かれることがある。

ちなみに、松姫と菊姫は本能寺の変によって対照的な運命を辿った。

松姫は、前述した通り本能寺の変により婚約者・信忠を失い不幸になった。

一方、本能寺の変の直前では菊姫の嫁ぎ先・上杉家は対織田戦で劣勢に立たされていたが、本能寺の変によって織田軍が引き上げたため、上杉家は間一髪で助かった。これにより、菊姫は夫・景勝と共に生き延び幸福になったのだった。

エピソード

  • 名前の由来は、信玄が第四次川中島の戦いの直後に見た松の木と言われている。
  • 信忠は、正室を持たなかった(後継者を作る必要はあるので、側室はいた)。つまり信忠は、武田家と敵対したにもかかわらず、松姫を正室として迎えたかったと言われている。
  • 信忠の嫡男・秀信は松姫との間に産まれた子だという説がある。この説が正しければ、松姫と信忠は直接対面したことがあることになるが、(2023年1月現在)一般的にこの説は信憑性が低いとされている。
  • 信忠は高遠城を包囲した際、盛信に対して降伏を勧める使者を送っている(盛信は断ったが)。一説には高遠城にいる松姫の身を案じて、無血開城させることを望んだと言われている。そして、この開城交渉の間に、松姫は城を脱出することができたので、信忠は間接的に松姫を救うことができた。
  • 信忠が高遠城攻めを開始すると、彼は総大将であるにもかかわらず前線に立って戦った(総大将が戦闘において前線で戦うことは本来あり得ない)。一説には信忠は、松姫が戦闘の混乱に巻き込まれないようにするために保護するつもりだったと言われている。(前述した通り、松姫は既に城を出ていたので戦闘に巻き込まれる心配はなかったのだが、信忠はこのことを知らなかったと推察される。)
  • 前述した香具姫の養父・小山田信茂は、松姫が八王子までの逃走中に勝頼に対して謀反を起こした。にもかかわらず、松姫は香具姫の面倒を見続けた。
  • 上杉家重臣・直江兼続と彼の正室・お船の方の長女・於松の名前は松姫に由来しているという説がある(菊姫が上杉景勝に嫁いでいたため)。
  • 松姫が亡くなった翌日、徳川家康が他界した。

登場作品

おんな風林火山

演:鈴木保奈美/佐藤由紀絵

このドラマにおける主人公。史実通り信忠と婚約するが、武田家と織田家の敵対に伴い破談。

史実とは異なり、信忠と数回直接会う(前述の「織田秀信の母は松姫説」が正しければ、史実でも直接会っていたことになる)。

武田信玄(大河ドラマ)

演:香川沙美/上田愛美

史実通り信忠と婚約するが、武田家と織田家の敵対に伴い破談。

春日局(大河ドラマ)

演:原知佐子

「信松尼」名義で登場。

風林火山(大河ドラマ)

直接登場はしていないが、最終回にて油川夫人(作中での名は「於琴姫」。演:紺野まひる)が腹の中に子(後の松姫)を身籠もっていた。

信長の忍び真田魂

史実通り信忠と婚約するが、武田家と織田家の敵対に伴い破談。

信忠とは相思相愛で、彼から貰った恋文の数々を大事に保管している。

武田滅亡後に信忠から使者を通して再び求婚されたことで、信忠と結婚しに会いに行こうとする。

その最中に信忠は妙覚寺で睡眠していたが、松姫の変装をした明智光秀が現れるという悪夢を見てしまい、その直後に本能寺の変が報告された。その後、信忠は光秀に対して怒りをむき出しにしていたが、その理由は、「織田家の天下統一を妨害されたから」や「謀反を起こされたから」というよりも、「もう少しで松姫に会えたのに、それを妨害されたから」であった。その後、信忠は史実通り自害した。

松姫は道中で信忠の自害を知って泣き崩れていた。

清洲会議(映画)

(画像中央の女性)

演:剛力彩芽

この映画では、「織田秀信(作中では幼名の「三法師」)の母は松姫説」が採用されている。

「好物は金平糖」という設定になっている。

ゆるキャラ

松姫マッピー

(画像右)

詳しくはこちら

余談

前述した通り、信松院は松姫が開基した寺院である。その信松院は、雰囲気が安土城(織田家の居城)に似ている。

(詳細は、この漫画を読めば分かる)

もちろんこれは偶然だが、信忠の没後も松姫と信忠が心の中で通じ合っていたというように感じることができる。

関連タグ

武田信玄 油川夫人(琴姫) 織田信忠

武田勝頼 仁科盛信 葛山信貞 菊姫 見性院 龍勝院

保科正之 比左

貞姫 小督姫 香具姫

おつやの方 織田信房

武田五姉妹

高遠城 松姫峠 八王子 八王子千人同心

甲尾同盟

松姫マッピー

ロミオとジュリエット

織田信忠との婚約

武田家当主・武田信玄の六女(五女説もあり)。母は油川夫人(琴姫)。同母の兄弟姉妹に仁科盛信葛山信貞菊姫がいる(真理姫も同母姉という説がある)。

信玄が織田信長と同盟を組むと、信長の養女・龍勝院は松姫の異母兄・勝頼正室になる。

その後、さらに武田家と織田家同盟を強化するため、松姫は信長の嫡男・織田信忠(当時の名前は幼名の「奇妙丸」)と婚約する。だが両者がまだ幼かったため、結婚は延期された。

両者は文通し合っていて、直接顔を合わせたことがないにもかかわらず仲が良かったらしい。また、信忠は松姫に贈り物も送っていた。

武田家と織田家の敵対

室町幕府第15代将軍足利義昭は各地の大名に信長追討令を出した。

信玄はこれを承諾し、信長との同盟を破棄。武田家と織田家は敵対する。これに伴い、信忠と松姫の婚約は解消された。

その後信玄が亡くなると、勝頼が後を継ぐ。彼は織田軍に対する明智城の戦いや徳川軍に対する第一次高天神城の戦いなど勝利するも、長篠の戦いにて敗北。しかし体制を立て直し、上杉謙信和睦。謙信の没後は、彼の後継者・上杉景勝同盟を締結している。また、毛利輝元佐竹義重などともを締結した。

その後、松姫は同母兄・仁科盛信の居城・高遠城に移る。

逃走

天正10年(1582年)、信長は徳川家北条家と共に武田家に対して大攻勢を仕掛ける。このとき、織田軍の総大将を務めたのは信忠であった。信忠は、高遠城を包囲する。

盛信は、松姫を娘の小督姫と共に脱出させ、その後に高遠城は陥落し、盛信は自害した。

その後松姫は小督姫、勝頼の娘・貞姫小山田信茂の養女・香具姫を連れて、八王子へと逃れる。このときに松姫が通ったと言われている道は松姫峠と呼ばれている。

このとき、勝頼は天目山で自害し、甲斐武田家本家は滅亡した。

その後…

信忠は、松姫が八王子にいることを知ると、使者を送って改めて求婚したと言われている。松姫は求婚を受け入れ、信忠のもとへと向かったらしい。

しかし道中、信忠が本能寺の変で自害したことを知らされる。ついに松姫は、信忠と顔を合わせることができなかった。

武田家の滅亡から本能寺の変までは僅か3ヶ月弱であった。松姫は、実家と婚約者を同じ年に失ったのだ。

出家後

松姫は八王子にて、北条家の庇護下で出家し、信松尼と名乗る。ちなみに「信」は武田家と織田家の通字である。武田一族や信忠の菩提を弔いながら暮らしていたらしい。ちなみに、この時比左北条氏照の正室)の話し相手を務めていたという伝承が残っている。

天正18年(1590年)に北条家が滅亡すると、旧北条領は徳川家康の支配下に置かれた。その後、旧武田家臣・大久保長安の支援を受ける。また、旧武田家臣の多くから構成された八王子千人同心の心の支えになった。

のちに関ヶ原の戦いに勝利した徳川家が江戸幕府を創設し、江戸時代になる。すると松姫は異母姉・見性院と共に徳川秀忠の子・幸松(のちの保科正之)を八王子にて育てた。

松姫が開基した寺院・信松院は2023年8月現在も存続している。

同母姉(もしくは妹)・菊姫との関係

甲越同盟に伴って上杉景勝正室になった菊姫は、前述した通り松姫の同母姉(もしくは妹)である。

(画像中央が松姫で、画像右が菊姫)

同じ母から産まれたことにより、作品によっては松姫と菊姫が仲良く描かれることがある。

ちなみに、松姫と菊姫は本能寺の変によって対照的な運命を辿った。

松姫は、前述した通り本能寺の変により婚約者・信忠を失い不幸になった。

一方、本能寺の変の直前では菊姫の嫁ぎ先・上杉家は対織田戦で劣勢に立たされていたが、本能寺の変によって織田軍が引き上げたため、上杉家は間一髪で助かった。これにより、菊姫は夫・景勝と共に生き延び幸福になったのだった。

エピソード

  • 名前の由来は、信玄が第四次川中島の戦いの直後に見た松の木と言われている。
  • 信忠は、正室を持たなかった(後継者を作る必要はあるので、側室はいた)。つまり信忠は、武田家と敵対したにもかかわらず、松姫を正室として迎えたかったと言われている。
  • 信忠の嫡男・秀信は松姫との間に産まれた子だという説がある。この説が正しければ、松姫と信忠は直接対面したことがあることになるが、(2023年1月現在)一般的にこの説は信憑性が低いとされている。
  • 信忠は高遠城を包囲した際、盛信に対して降伏を勧める使者を送っている(盛信は断ったが)。一説には高遠城にいる松姫の身を案じて、無血開城させることを望んだと言われている。そして、この開城交渉の間に、松姫は城を脱出することができたので、信忠は間接的に松姫を救うことができた。
  • 信忠が高遠城攻めを開始すると、彼は総大将であるにもかかわらず前線に立って戦った(総大将が戦闘において前線で戦うことは本来あり得ない)。一説には信忠は、松姫が戦闘の混乱に巻き込まれないようにするために保護するつもりだったと言われている。(前述した通り、松姫は既に城を出ていたので戦闘に巻き込まれる心配はなかったのだが、信忠はこのことを知らなかったと推察される。)
  • 前述した香具姫の養父・小山田信茂は、松姫が八王子までの逃走中に勝頼に対して謀反を起こした。にもかかわらず、松姫は香具姫の面倒を見続けた。
  • 上杉家重臣・直江兼続と彼の正室・お船の方の長女・於松の名前は松姫に由来しているという説がある(菊姫が上杉景勝に嫁いでいたため)。
  • 松姫が亡くなった翌日、徳川家康が他界した。

登場作品

おんな風林火山

演:鈴木保奈美/佐藤由紀絵

このドラマにおける主人公。史実通り信忠と婚約するが、武田家と織田家の敵対に伴い破談。

史実とは異なり、信忠と数回直接会う(前述の「織田秀信の母は松姫説」が正しければ、史実でも直接会っていたことになる)。

武田信玄(大河ドラマ)

演:香川沙美/上田愛美

史実通り信忠と婚約するが、武田家と織田家の敵対に伴い破談。

春日局(大河ドラマ)

演:原知佐子

「信松尼」名義で登場。

風林火山(大河ドラマ)

直接登場はしていないが、最終回にて油川夫人(作中での名は「於琴姫」。演:紺野まひる)が腹の中に子(後の松姫)を身籠もっていた。

信長の忍び真田魂

史実通り信忠と婚約するが、武田家と織田家の敵対に伴い破談。

信忠とは相思相愛で、彼から貰った恋文の数々を大事に保管している。

武田滅亡後に信忠から使者を通して再び求婚されたことで、信忠と結婚しに会いに行こうとする。

その最中に信忠は妙覚寺で睡眠していたが、松姫の変装をした明智光秀が現れるという悪夢を見てしまい、その直後に本能寺の変が報告された。その後、信忠は光秀に対して怒りをむき出しにしていたが、その理由は、「織田家の天下統一を妨害されたから」や「謀反を起こされたから」というよりも、「もう少しで松姫に会えたのに、それを妨害されたから」であった。その後、信忠は史実通り自害した。

松姫は道中で信忠の自害を知って泣き崩れていた。

清洲会議(映画)

(画像中央の女性)

演:剛力彩芽

この映画では、「織田秀信(作中では幼名の「三法師」)の母は松姫説」が採用されている。

「好物は金平糖」という設定になっている。

余談

前述した通り、信松院は松姫が開基した寺院である。その信松院は、雰囲気が安土城(織田家の居城)に似ている。

(詳細は、この漫画を読めば分かる)

もちろんこれは偶然だが、信忠の没後も松姫と信忠が心の中で通じ合っていたというように感じることができる。

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  • 本編外読み切り

    顔の見えない遠国の妻へ

    「顔の見えない遠国の妻へ」 *あらすじ* 織田信長の嫡子織田信忠には、対面したことのない妻がいる。 甲斐国武田信玄の娘松姫である。 政略上の夫婦ではあるものの、信忠と松姫は頻繁に文のやりとりを続けていた。 そういうやりとりを見ていた年若い家来の森長可の悪気のない軽口に、信忠は苛まれることになる。 「顔も知らない人を奥さんだなんて、信忠様は変わり者ですね」 ------- 第一章「幼少」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654299 第二章「大蛇」→https://www.pixiv.net/series.php?id=654344 第三章「家族」→https://www.pixiv.net/series.php?id=664124 第四章「轟く」→https://www.pixiv.net/series.php?id=672143 第五章「美濃」→https://www.pixiv.net/series.php?id=679693 第六章「斎藤」→https://www.pixiv.net/series.php?id=694575 第七章「上洛」→https://www.pixiv.net/series.php?id=701742 第八章「裏切」→https://www.pixiv.net/series.php?id=713029 第九章「離別」→https://www.pixiv.net/series.php?id=730475 第十章「死線」→https://www.pixiv.net/series.php?id=1019552 本編外読み切り→https://www.pixiv.net/series.php?id=670924 本編外読み切り(織田以外)→https://www.pixiv.net/series.php?id=678926 本編外(信長との出合いシリーズ)→https://www.pixiv.net/novel/series/1234682
  • 戦国婚約者

    手に手を取って 織田信忠・松姫

    こちらは、外伝ですが、今回独立させます。 某小説投稿サイトで、5000ヒット以上を得たのですが、こちらでは、10行きません。 嗜好の違いでしょうか。
  • 変 1話

    松姫ナリチカのお話。 連載予定ですが超亀更新。 気長にお待ちください
  • 姫が海賊で海賊が姫で!?

    あらしのよるに

    『姫が海賊で~』シリーズの中で元就様が言っていた「嵐の夜」の詳しいお話し。よって清々しいまでに過去捏造。試験間際に何やってんだ奨学金止まるぞ!と思うほどのほのぼの。
    12,870文字pixiv小説作品

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