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おんな風林火山

おんなふうりんかざん

1986年〜1987年に放送された大映ドラマ。主人公は松姫(武田信玄の娘にして織田信忠の婚約者)。
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解説編集

1986年10月12日から1987年3月1日にかけてTBS系列局(ほか)にて放送された、大映ドラマ久々の時代劇脚本佐々木守大原清秀が担当。


実家・甲斐武田家織田家と敵対しても婚約者・織田信忠相思相愛であり続けた松姫を主人公としている。また、松姫の姉たちにも多くの出番が与えられている。


元々は全26話で話を組んでいたものの、序盤の川中島の合戦に尺を取りすぎてしまったことで構成のやり直しを余儀なくされたばかりか、大河ドラマNHK総合、放送期間中は「いのち」→「独眼竜政宗」)と「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」(日本テレビ系列局ほか)の2強に全く歯が立たず視聴率は低迷、全16話への短縮を余儀なくされた。


小学館の漫画雑誌「ちゃお」にて1986年11月号から1987年6月号にかけてありさか邦によるコミカライズが掲載された。


主要人物編集

武田家編集

武田一門編集

松姫

演:佐藤由紀絵鈴木保奈美

武田信玄の娘。武田家と織田家の同盟のために織田信忠と婚約するが、両家の敵対に伴い破談。しかし、それでも信忠を好きであり続ける。信忠が武田家を滅ぼしても信忠が好きで、彼の再びの求婚を受け入れたが、まさかの事態が発生して信忠が横死したため、生涯独身を貫いた。


武田信玄

演:石立鉄男

甲斐の虎と呼ばれた名将。松姫の父。優れた知謀で勢力を拡大し、その一環として娘たちを政略結婚及び政略婚約させる。織田信長を恐れさせ、信長包囲網の主要人物となった。三方ヶ原の戦いなどに勝利して信長を圧倒したが、彼を倒せないまま病死した。


菊姫

演:岡崎由喜枝伊藤かずえ

武田信玄の娘にして、松姫の姉。信玄の後継者・武田勝頼上杉家同盟を締結すると、その証として上杉家当主・上杉景勝結婚する。


仁科盛信

演:伊藤淳史坂詰貴之岡野進一郎

武田信玄の息子にして、松姫の兄。本来自分の義兄となるはずだった織田信忠が率いる軍勢を相手に、高遠城にて奮戦したが、自害。


武田勝頼

演:美木良介

武田信玄の息子にして、松姫の兄。本来はの実家・諏訪家を継承する予定だったが、兄たちが亡くなったり失明したりしたため、信玄の後継者となる。数々の困難に立ち向かうが、織田・徳川北条による侵攻を受けて自害した。

余談だが、演者はのちに武田信玄(大河ドラマ)にて武田家重臣・馬場信春を演じた。


真理姫

演:谷本重美比企理恵

武田信玄の娘にして、松姫の姉。武田家に臣従している木曾義昌と結婚している。


佐保姫

演:岡田奈々

武田信玄の娘にして、松姫の姉。武田家の一門にして自身の従兄弟である穴山信君と結婚している。


波瑠姫

演:林寛子

武田信玄の娘にして、松姫の姉。北条家との同盟の証として北条氏政と結婚したが、実家と嫁ぎ先が敵対すると、失意のうちに病死した。


可那姫

演:奥田圭子

北条氏康の娘にして、武田勝頼の継室。実家と嫁ぎ先が敵対しても夫を愛し続け、彼と運命を共にした。


武田義信

演:志垣太郎

武田信玄の嫡男にして、松姫の兄。今川家との同盟を破棄しようとする信玄に反対したため、幽閉されて自害した。

余談だが、義信の幼名は演者の名前と同じ「太郎」。


舞姫

演:梶芽衣子

武田信玄の継室。武田義信、波瑠姫と佐保姫の母。


藤野

演:金沢碧

武田信玄の側室。仁科盛信、菊姫と松姫の母。


穴山信君

演:三浦浩一

佐保姫の夫。武田信玄の甥。出家号は「梅雪」。武田家の重臣だったが、勝頼の代に武田家を裏切って織田信長に臣従。武田滅亡から3ヶ月後に、落武者狩りによって討ち取られた。


木曾義昌

演:宮田恭男

真理姫の夫。武田家に臣従していたが、勝頼の代に武田家を裏切って織田信長に臣従し、武田家滅亡の直接的原因を作った。


武田家臣団編集

武田四天王

高坂弾正/山県昌景/馬場信春/内藤修理

演:村井国夫(高坂)/山本清(山県)/大林丈史(馬場)/加地健太郎(内藤)

武田家の4人の名将たち。山県、馬場と内藤は長篠の戦いにて討死。高坂はのちに病死。


下島政茂

演:下川辰平

松姫の傅役。


秋山信友

演:宮崎達也

織田軍の城・岩村城を攻略し、その城主となった。しかし織田軍の反撃によって、妻・お燎の方(演:小野さやか)と共に処刑された。


真田昌幸

演:山岡八高

武田信玄の側近として活躍し、信玄の死後もその後継者・勝頼を支え続ける。


大蔵藤十郎

演:岡村菁太郎

武田滅亡後は、徳川家臣になる。



織田家編集

織田一門編集

織田信忠

演:和田求由松村雄基

松姫の婚約者。織田信長の嫡男。信長の後継者となった。武田家と織田家が敵対しても松姫を好きであり続け、その証拠に正室を置かなかった(松姫を正室に迎えたいという意味)。信長による命令で、甲州征伐において織田軍の総大将を務めた。その後、松姫に再び求婚して彼女もそれを受け入れたが、まさかの事態が発生して信忠が横死したため、結婚はできなかった。


織田信長

演:隆大介

自らを第六天魔王と称した。武田信玄と同盟を締結していたが、三方ヶ原の戦いにて(武田と敵対する)徳川家康に援軍を送ったために同盟が破談。信玄の死後、武田軍に対して苦戦しつつも攻勢を仕掛け、武田家を滅ぼした。だが、その3ヶ月後に横死した。


織田勝長

演:布施優一郎嵩原真一

織田信長の息子。とある事情で武田家の元で暮らしていたが、のちに実家に帰参した。しかし、武田滅亡の3ヶ月後に兄・信忠と共に横死した。


織田掃部

演:若林豪

信忠の死を下島政茂に伝えたのちに亡くなった。


織田家臣団編集

明智光秀

演:佐藤仁哉

主君・信長に対して謀反を起こす。この出来事は松姫を(結婚するはずだった織田信忠が亡くなったことで)不幸にしたが、それとは対照的に松姫の姉・菊姫を(菊姫の夫・上杉景勝が織田軍に対する戦いで優勢になれる直接的なきっかけとなったため)救った。


滝川左近将監/河尻肥前守

演:団巌(滝川)/片岡五郎(河尻)

甲州征伐に、信忠配下の武将として参戦。



上杉家編集

上杉一門編集

上杉景勝

演:森一馬

菊姫の夫。上杉謙信の実の甥にして養子。謙信の後継者となった。北条軍や織田軍に対抗するために、武田勝頼と同盟を締結するとその証として菊姫と結婚する。史実では同盟に基づいて武田軍を救援するための援軍を提供したが、このドラマでは反乱を鎮圧するために救援するための援軍を提供できる余裕がないという設定になっている。


上杉謙信

演:山下真司

越後の龍と呼ばれる名将。第一話の時点では「政虎」と名乗っていた。5回にも及ぶ川中島の戦いで、武田信玄と対立した(激戦となった4回目以外は全て小競り合いや睨み合いで終わっている)。信玄の死後、武田勝頼と和睦して信長包囲網に参加し、織田軍を撃破した。


上杉景虎

演:和泉史郎

北条氏康の息子だったが、上杉と北条の同盟が締結されると謙信の養子になった。同盟が破綻しても、上杉家にいることを許されていたが、謙信の没後に義兄弟・景勝と家督争いを繰り広げるも敗北して自害した。



北条家編集

北条一門編集

北条氏政

演:石田純一

波瑠姫の夫。北条氏康の嫡男。氏康の後継者となった。父の没後に武田との同盟を復活させ、信玄の死後に妹・可那姫を武田勝頼と結婚させたが、再び武田と北条の同盟が破綻。武田勝頼や上杉景勝などによる北条包囲網に対抗するために織田信長や徳川家康と同盟を締結し、織田・徳川連合軍と共に武田家を滅ぼした。


北条氏康

演:梅宮辰夫

相模の獅子と呼ばれる名将。かつては武田や今川とそれぞれ同盟を締結していたが、武田軍が今川領・駿河へと侵攻したため武田と断交。のちに信玄の軍略に対して敗北した。



徳川家編集

徳川一門編集

徳川家康

演:国広富之

武田軍との合戦に敗北するが、信長との同盟を利用したり北条と同盟を組んだりして、織田・北条連合軍と共に武田家を滅ぼした。武田家臣の能力を高く評価していたため、武田滅亡後は旧武田家臣の大多数を重用した。



僧兵編集

本願寺編集

顕如

演:平野元

武田家、上杉家や毛利輝元などと共に信長包囲網に参加。信長を苦戦させたが、のちに降伏した。


願証寺編集

証恵

演:内藤武敏

願証寺の住職。


顕忍

演:星孝行新田純一

願証寺の僧侶にして菊姫の元婚約者。織田軍との戦いにおいて織田軍によって討ち取られた。


余談編集

このドラマでは、信玄の娘の一人・桃由童女の存在について言及されていない。彼女は夭折しているため、尺の都合上出番を与えられなかったと推察される。


関連タグ編集

大映ドラマ 時代劇

戦国時代 武田家 織田家

松姫 織田信忠 武田信玄

黄梅院 見性院 真理姫 菊姫

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