解説
林不忘が昭和2年に連載を開始した小説『新版大岡政談』に登場。当初、わき役として考案された単なる一キャラクターに過ぎなかった。
しかし、隻腕・隻眼という特徴的な外見に加え、ニヒルな性格で描かれた人物像が注目を集め、続編では主人公となった。
後に映画化・テレビドラマ化を何度もされるなど国民に親しまれた作品となった。
映画
- 団徳麿シリーズ
新版大岡政談 鈴川源十郎の巻(1928年、東亜、広瀬五郎監督)団徳麿、原駒子、雲井竜之介
新版大岡政談 中編(1928年、東亜)
新版大岡政談 後編(1928年、東亜)
- 嵐寛寿郎シリーズ
新版大岡政談 前編(1928年、マキノ、二川文太郎監督)嵐寛寿郎、大林梅子、武井龍三
新版大岡政談 中編(1928年、マキノ)
- 大河内傳次郎シリーズ
新版大岡政談 第一編(1928年、日活、伊藤大輔監督)大河内傳次郎、伏見直江、金子鉄郎
新版大岡政談 第二編(1928年、日活)
新版大岡政談 第三編(1928年、日活)
丹下左膳 第一編・第二編・解決編(1933年、日活)伊藤大輔監督の「ウェスターン・トーキー」第1回作品。大ヒットし、3週続映の好成績を上げた
丹下左膳 剣戟編(1934年、日活)
丹下左膳余話 百萬両の壺(1935年、日活)
丹下左膳 日光の巻(1936年、日活)
丹下左膳 愛憎魔剣篇(1937年、日活)
丹下左膳 完結咆吼篇(1937年、日活)
新篇 丹下左膳 妖刀篇(1938年、東宝)
新篇 丹下左膳 隻手篇(1938年、東宝)
新篇 丹下左膳 隻眼の巻(1939年、東宝)
新篇 丹下左膳 恋車の巻(1939年、東宝)
丹下左膳(1953年、大映)
続丹下左膳(1953年、大映)
丹下左膳 こけ猿の壺(1954年、大映): 三隅研次監督
- 月形龍之介シリーズ
丹下左膳 乾雲必殺の巻(1936年、マキノトーキー、マキノ正博監督)月形龍之介、原駒子、沢村国太郎
丹下左膳 坤竜呪縛の巻(1936年、マキノトーキー)
- 水島道太郎シリーズ
丹下左膳 乾雲の巻(1956年、日活、マキノ雅弘監督)水島道太郎、月丘夢路、金子信雄
丹下左膳 坤竜の巻(1956年、日活)
丹下左膳 完結篇(1956年、日活)
- 大友柳太朗シリーズ
丹下左膳(1958年、東映、松田定次監督)大友柳太朗、長谷川裕見子、大川橋蔵
丹下左膳 怒涛篇(1959年、東映)
丹下左膳 妖刀濡れ燕(1960年、東映)
丹下左膳 濡れ燕一刀流(1961年、東映)
丹下左膳 乾雲坤竜の巻(1962年、東映)
- その他
丹下左膳(1952年、松竹、松田定次監督)阪東妻三郎、淡島千景、高田浩吉
丹下左膳(1963年、松竹京都、内川清一郎監督)丹波哲郎、瑳峨三智子、園井啓介
丹下左膳 飛燕居合斬り(1966年、東映、五社英雄監督)中村錦之助、淡路恵子、木村功
丹下左膳 百万両の壺(2004年、EDEN ENTERTAINMENT 配給)豊川悦司、和久井映見、野村宏伸
テレビドラマ
山一名作劇場 丹下左膳(1958年10月7日 - 1959年4月14日、日本テレビ系列)主演:丹波哲郎、脚本:川内康範
新国劇アワー 丹下左膳(1960年11月17日 - 12月8日(全4回)、フジテレビ系列) - 主演:辰巳柳太郎
丹下左膳(1963年10月15日 - 1964年4月28日(全28回)、毎日放送/NETテレビ系列) - 主演:大村崑、脚本:花登筐
丹下左膳 (1965年のテレビドラマ)(1965年10月6日 - 1966年3月30日(全26回)、TBS系列) - 主演:中村竹弥
丹下左膳 (1967年のテレビドラマ)(1967年10月3日 - 1968年4月2日(全26回)、TBS系列) - 主演:松山英太郎、脚本:雪室俊一
丹下左膳 (1970年のテレビドラマ)(1970年4月5日 - 7月5日(全14回)、NETテレビ系列) - 主演:緒形拳
丹下左膳 (1974年のテレビドラマ)(読売テレビ/日本テレビ系列) - 主演:高橋幸治、監修・演出:市川崑
丹下左膳 剣風!百万両の壺(1982年10月22日) - 主演:仲代達矢、監督:五社英雄
藤田まことの丹下左膳(テレビ朝日系列) - 主演:藤田まこと
丹下左膳 (2004年のテレビドラマ)(2004年6月30日、日本テレビ系列) - 主演:中村獅童