演:寺杣昌紀
概要
第34話『新英雄九州へ!Ⅰ』から登場。親和精密工業の専務・中田の息子を誘拐し、爆弾騒ぎを起こす。しかしそれをソルブレインに阻止され、以降は「犯罪者の心を救う」というソルブレインの理念を完全否定する事が至上目的となる。
性格は非情そのもので目的のためには手段を選ばない。
一方、亡き両親への思いは強く、その事を後述の中田光夫に語って聞かせている。
過去
実は「高岡」とは養子に行ってからの名前で、彼の旧姓は「水谷」。かつては両親と共に平穏な生活を送っていたが、中田の裏切り(親和精密工業からのヘッドハンティングに応じ、不祥事をでっち上げた)によって両親が務めていた水谷ICが倒産寸前に追い込まれ、両親は自害。中田は水谷ICの技術を土産に親和精密工業にて地位を得ている(他の社員も新会社に移れたらしいが、中田以外は新入りの下っ端でしかない)。それが原因で、彼は中田専務や親和精密工業への復讐を決意する。
ちなみに、中田は自身の行為による被害には全く目を向けず、「あんな小会社による発表では意味がなかった」「私は何も悪くは無い! 企業は食うか食われるかだ! 私は何も恥じる事は無い!」と完全に開き直っている始末であったが、第35話で上記の不正を息子の光夫に非難された際にはようやく過ちを認めて改心していた。
正木曰く「息子に裁かれた」
ソルブレインへの度重なる挑戦
初登場となる第34話・第35話では、パリで盗んだ金属生命体「Og9(オージーナイン)」をプロレスラー崩れの男・ボンバー本間に注入。前述の誘拐及び爆弾騒ぎを起こすも、阻止された(本間はOg9がもたらした急成長の負荷によって死亡)。
第40話では静電気を吸収する装置を使い、交通事故で子供を亡くした男・今井浩司を利用してソルジャンヌ(樋口玲子)に深手を負わせ、次なる標的としてソルブレイバー(西尾大樹)を狙わせる。この今井は、囚人だったが罪を悔いていた模範囚であり、高岡は今井の子供を殺しながらも警察が揉み消したと偽りの情報を与えており、真相を知った今井は改めて自首するもののソルブレインの前で今井を射殺すると言う非常に後味の悪い結末を迎えている。
第43話では人間の記憶を他人に写す装置を使い、凶悪な銀行強盗である女性に善良な女性の記憶を植え付ける。
最後の登場となった第51話~第53話(最終回)では、20年前に父親を殺害された青年・佐藤和也を利用してソルブレイン本部爆破を企てるも失敗。佐藤に裏切られ、深手を負わされる。
最期
最終局面において、自らの肉体をコンピュータに接続していた事が判明。さらに、憎しみを増幅するプログラムが入力されたフロッピーディスクをそのコンピュータに搭載する事によって、永久に憎しみが消えないように細工を施していた。最期はそのコンピュータを破壊され、憎しみが消える事への恐怖から自爆して果てる。最期の最期まで彼の心を救えなかった事で、ある意味ではソルブレインの敗北とも取れる結末となった。
正木「我がソルブレインの使命とは、人命のみならず人の心も救う事にあった!だが高岡の心だけは、最後まで……」