パイルトルネード
ぱいるとるねーど
「パイルトルネードは、俺の新装備でもある。ブレイバー、2人が力を合わせれば、その威力は3倍・・・いや4倍にもなる!」
「コンビネーションプレイですね、ナイトファイヤー。了解!」
全長 | 700mm |
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重量 | 28kg |
材質 | 超硬度特殊軽合金ジタリオンTi-3 |
動力 | 超伝導プラズマバッテリー |
物語後半より登場する、ソルブレインの新型レスキューツール。開発は正木本部長の指揮の下、技術開発部特殊装備班の手によって行われた。
ピストン可動式の砲口(マルチシュートバレル)を、上下に2門備えた大型の銃火器であり、銃身の下部に備わっている「モードチェンジセレクター」をポンプアクションの要領でスライドさせることにより、後述の3つのモードを切り替え、様々な状況に対応することができる。また各モードとも、発射の際には本体後部の「ハイフラッシュパトライト」が連動して回転発光するようになっている。
単体でもギガストリーマーを凌ぐ威力を備えた、強力そのものな装備であるが、記事冒頭にも示した台詞にもあるように、2基のパイルトルネードによるトルネードバーストの同時使用は、単体使用時の4倍もの威力を発揮する。
九州熊本における誘拐事件の際、窮地に陥ったソルブレインを救いに駆け付けたナイトファイヤーが携えてきたのが物語上での初出であり、それから程なくしてソルブレイバーにも2基目が配備され、以降はこの2人の専用装備として運用されていくこととなる。
- スーパーディスチャージャー
モード1。砲口が上下交互に伸縮し、強力な消火ビームを発射。火災も一瞬のうちに鎮火することができる。
- コーキングパンチャー
モード2。砲口が上下同時に伸縮し、化学接着剤や特殊フリージング弾などの化学薬品を発射。中でも作中ではゲル状の特殊粘着弾が多用され、逃走する犯人の足止めに威力を発揮した。
- トルネードバースト
モード3。パイルトルネードの最強形態で、初期装備の「ケルベロス-Δ」を銃身後部に装填することで完成する。
砲口が交互に伸縮する点はモード1と同様だが、その可動速度はさらに上昇し、プラズマエネルギー光球を毎秒40発発射。その威力はギガストリーマー・マキシムモードの実に3倍に達し、一般の自動車程度ならば跡形もなく吹き飛ばすほどであるが、加えて可燃物の入ったドラム缶を、破壊せずに吹き飛ばして排除するという応用ぶりも作中では見せている。
放送当時の『テレビマガジン』では、作中への登場に先駆けて「新最強メカ開発コンテスト」なる読者投票企画(1991年9月号より)が実施され、その中でパイルトルネードも「ふんしゃメカ」の仮称で登場している。同企画ではパイルトルネード以外にも、
- カットメカ(1分間に3万回転可能な、円盤状のカッターを備えたツール。前部から噴射する熱エネルギーとの合わせ技で、特殊合金さえも溶断できるとされる)
- 磁力メカ(強力な磁力を放出できる銃で、フォルムとしてはギガストリーマーに近似している。磁力を一方向に向けて敵メカを引き寄せたり、磁力の塊を当てることでロボットの動きを狂わせることができるとされる)
といった新装備のアイディアも、併せて掲載されている。
ディーリボルバー:『特捜戦隊デカレンジャー』に登場する武器の一つ。こちらもピストン可動式の2門の砲口を備えた銃火器であり、物語後半からの新装備として配備され、初期装備との組み合わせでより強力な攻撃を可能にするなどといった、複数の共通項も有する