機界新種

きかいしんしゅ

機界新種はメディアミックス作品『勇者王ガオガイガー』に登場する機界生命体。

概要

　全『ゾンダー』の制御や支配を担うマスタープログラム『Zマスター』が『キングジェイダー』による『ザ・パワー』の臨界によって消滅した後、突如『GGGオービットベース』に姿を現した謎の存在。あらゆる物質を昇華して低エネルギーの土塊に変える『物質昇華』を備え基地機能を無力化させ続けるも、『凱』の機転で『メタルロッカールーム』を備えた『全域双胴補修艦アマテラス』右舷部に誘い込み分離させたが地球へと降下、巨大ロボ化し東京へと侵攻。因縁の地で『宇宙装備用ガオガイガー』の追撃を強力な『バリアシステム』で無効化。『ヘル・アンド・ヘブン』や『ゴルディオンハンマー』といった必勝パターンを潰したものの、『護』の身を挺した行動で『バリアシステム』に綻びを生み凄絶な格闘戦の末、核を摘出されて爆散。

　その正体は、『EI-01』が地球に落下した直後に『卯都木命』の体内に植え付け、万が一、地球の『機界昇華』が全て失敗に終わった場合の保険と推測される。

　『物質昇華』や『Gパワー』への耐性がその思惑の範囲内だったとは考えにくい。昇華はあらゆる物質を低エネルギー状態にする（エントロピーを激増させる）代物で。『Zマスター』を含めた『機界文明』をも滅ぼし、それすら否定する異分子に過ぎない。耐性は、素体となった『命』が、恋人である『凱』をはじめとする『Gストーン』を備えた勇者達と頻繁に交流し、体内の種子が絶えず『Gパワー』に晒され続けた結果耐性を得た推論から突発的要素である可能性が高い。

　また、『護』の身を挺した行動を見てショックを受けた『命』がその意識を覚醒させ、新種の行動を多少なりとも抑制した事例から、『Gパワー』への耐性を得た代わりに（原種やゾンダーメタルが持っていた）マイナス思念の解消を持たない可能性が示唆される。加えて、『マスタープログラム』が消滅し、いかなる『機界生命体』も活動できない状況下で活動を開始し『ギャレオン』のブラックボックスに宿る『カイン』の意思で全ての力を開放された『護』にすら「嫌な予感」程度にしか感じず、「機界文明とは全く異質な存在」に変異していたと考察される。

　その性質はまさに『Gストーンキラー』と言うべき存在だが、以前の『機界生命体』同様に反物質搭載メカへの吸収は不可能である。