概要
略称は「エクシリア2」もしくはタイトルの頭文字を取って「TOX2」。
テイルズ独特の固有のジャンル名は『選択が未来を紡ぐRPG』。
発売日は2012年11月1日。
『テイルズ オブ エクシリア』のエンディングから1年後を舞台に物語が展開される。
アニメーションパートは、前作同様にufotableが担当。さらにテーマソングアーティストも前作に続き浜崎あゆみが担当する。主題歌は「song 4 u」。
今回の物語のテーマは“選択”とのことで、これは実際のゲームシステムにも落とし込まれているという。主人公ルドガーの思考や行動などのすべてが選択肢として登場し、物語に影響を与える。
ストーリー
ジュードやミラ達はガイアスとミュゼとの己の信念をかけた戦いに勝利し、新たなマクスウェルとなったミラの手によって、リーゼ・マクシアとエレンピオスを分けていた断界殻は解放された。
そして約一年、エレンピオスに住むごく普通の青年ルドガー・ウィル・クルスニクは、大企業クランスピア社の入社試験を受けるが不合格にされてしまう。
後にトリグラフ駅内の食堂で働くことが決まり、出勤初日に駅へ向かう道中、駅を探して迷っているジュードと出会い一緒に向かうが、一人の少女エルと共にアルクノアの起こした列車テロに巻き込まれてしまう。
列車を進むうちに謎の空間に巻き込まれてしまい、更にその奥で見たのは兄であるユリウスの姿をした化け物だった。
ルドガーはジュードと共に化け物を倒すことに成功するが気絶してしまう。
目覚めると列車内で殺されたはずの友人ノヴァが何事もなかったかのように目の前に現れた。クランスピア社のエージェント・リドウの治療を受け一命を取り留めたものの、計2000万ガルドもの借金を負うことになり、「カナンの地」を目指すというエルと共に、返済のため世界各地を奔走する事となった。
キャラクター
※公式サイトからの引用文含む
パーティメンバーのうちルドガー(&エル)以外は全て前作『エクシリア』から引継ぎのキャラクターだが、同じく続編もので前作キャラが流用されレベルアップしなかった『ラタトスクの騎士』と違い、今作では全てのキャラクターを育成させることができる。
パーティキャラクター
ルドガー・ウィル・クルスニク(CV:近藤隆)
本作の主人公。年齢20歳、身長170cm。エレンピオスの都市「トリグラフ」で兄と二人暮らしの日々を送ってる家事の得意な青年。大企業クランスピア社の就職に失敗し、苦労した末に、トリグラフ駅の食堂で働くことになった。
出勤初日、駅へ向かった矢先に、見知らぬ少女とともに事件に巻き込まれた彼は、多額の借金と世界の命運を背負うことになる。
戦闘スタイルは「銃剣槌士(じゅうけんついし)」で,双剣・双銃・ハンマーを使い分ける“ウエポンシフト”が特性とのこと。
本作のヒロイン。年齢8歳、身長130cm。しっかり者で口の減らない活発な少女。
父親の言いつけを守り、願いを叶えてくれるという伝説の「カナンの地」を目指す一人旅をしていたが、偶然ルドガーと出会い、共に「カナンの地」を目指すという約束を交わすことになる。
キーキャラクターという立ち位置ではあるが、非戦闘員でバトルには参加しない。
ユリウス・ウィル・クルスニク(CV:大川透)
年齢28歳、身長180cm。
ルドガーの兄。エレンピオスの大企業、クランスピア社のエージェント。非常に責任感が強い。
一部の場面でルドガー達に同行することはあるが、戦闘には参加することはない。
前作の主人公の一人。年齢16歳、身長164,6cm。
医大を卒業後、次世代システム「源霊匣(オリジン)」の研究者として研究に没頭中。
前作より大人びているが、困っている人を放っておけないお人好しは相変わらず。
年齢21歳、身長168cm。
6歳の時にアルクノアを殲滅しクルスニクの槍建造を阻止した、異なる歴史からやってきたミラ。生活能力や感覚は一般民衆に近いが、使命を果たし終えたためマクスウェルとしての力を失っている。
気位が高くやや頑固。感情的になることも多く、年齢の割に子どもっぽい。
年齢27歳、身長182cm。
元エレンピオス名家の子息。
現在は新しい商売を軌道に乗せるべく、日々奮闘中。
年齢16歳、身長158,5cm。
エレンピオスの新聞社で、見習い記者として奮闘中。
何事にも前向きな頑張り屋。
年齢13歳、身長147cm。
カラハ・シャールの学校に通う少し内気な少女。
同年代の友達も増え、新しい生活を前向きに満喫中。
ローエン・J・イルベルト(CV:麦人)
年齢63歳、身長175cm。
指揮者(コンダクター)の異名を持ち、リーゼ・マクシアではその名を知らぬ者はない名軍師。
政治と軍事の世界的キーマンであるが、お茶目なムードメーカーぶりは健在。
年齢33歳、身長185cm。
リーゼ・マクシアの王。弱き者を守るという想いを一貫して胸に秘め、身分を隠して活動中。
年齢21歳、身長168cm。
ミラの姉。次元を切り裂く力を持つ大精霊。ある目的のために、再び人間界に姿を現した。
前作の主人公の一人。年齢21歳、身長168cm。
先代マクスウェルから精霊の主の座を受け継いだ、今代の大精霊マクスウェル。
魂を浄化するシステムに異変が生じたことを察知。それに対処するため、ミュゼの力で強引に人間界に具現化するが、「何か」が起こり、行方不明になってしまう。
その他のキャラクター
ルドガーの元同級生。クランスピア社系列の銀行に勤めており、ルドガーの借金返済の窓口になる。ヴェルの双子の妹。
- ビズリー・カルシ・バクー(CV:磯部勉)
巨大複合企業クランスピア社の最高責任者にして、エージェントを束ねる総帥。民間人でありながら、国家予算規模の資金を動かす力を持っている。
理知的でクールなビズリーの秘書。多忙なビズリーに代わって様々な業務を代行する。ノヴァの双子の姉。
ミラに仕えていたマクスウェルの巫子。現在はクランスピア社のマルチエージェントとして活動している。前作に比べ、精神的な成長は見られるが空気が読めないところなどは相変わらず。
クランスピア社のドクターエージェント。
「原初の三霊」と呼ばれる大精霊。
システム
全体的に前作「エクシリア」のシステムをふまえた上で更に追加要素や、やり込み要素などが増えた。
また、戦闘面は「エクシリア」の流れを汲んだXDR-LMBS(クロスダブルレイド リニアモーションバトルシステム)が採用されている。
共鳴(リンク)関係
- 共鳴(リンク)モード
二人のキャラクターが光で繋がった状態になり、その間相手は操作キャラクターの動きに合わせて行動を行う。自分からリンクを繋げたり切断する他に相手キャラクターから共鳴を繋げたり切断することも出来る。
共鳴した相手が状態異常になった場合は自分にも移るため(逆も然り)、切断と共鳴を上手く使い分けよう。
- 共鳴技
共鳴状態で行う合体技のこと。共鳴ケージを一定量貯めて決まった技を使うと通常より強力な攻撃が出来る。今回はコモン共鳴技とユニーク共鳴技の二種類がある。
〔コモン共鳴技〕
共鳴した相手が誰でも出すことが出来る技。リンクカノン・D(デュオ)やリンクピラー・Dなどがその一例。
〔ユニーク共鳴技〕
特定のパートナーと特定の術技の組み合わせによって発動する共鳴技。前作の共鳴技はこちらにあたる。
- 共鳴ゲージ
共鳴しながら攻撃を出したり回復技やサポート技を使うと貯まるゲージ。このゲージが一定量貯まると共鳴技が使える。
- オーバーリミッツ(OVL)
共鳴ゲージを満タン(四回共鳴技を使うと達成)にした後共鳴技を出すとオーバーリミッツ状態になる。この状態では攻撃力や防御力等が上がる。
また、スキル「スペシャル」を持っているキャラがいる場合は奥義から秘奥義を発生させることが出来る。
- 共鳴術技チェイン
OVL中は秘奥義を出す以外にも共鳴技を続けて出すことが出来る。共鳴術技チェインとはOVL中に共鳴技を2発以上連携して出すこと。ただし同じ技から連携して出すことは出来ない。
固有スキル関係
- キャラ特性
各キャラが持っている固有の能力。共鳴モードでもそうでないときでも、そのキャラクターをプレイしている時は常に使用可能。
《以下一覧》
◎ルドガー〔ウエポンシフト〕
「双剣」、「ハンマー」、「双銃」の3つの武器を同時に装備し、戦闘中瞬時に切り替えて戦うことが出来る。ちなみにそれぞれの武器により、使える技は全て異なる。
◎ジュード〔集中回避〕
集中力と機敏さを生かし、敵の攻撃をバックステップで回避した際に、瞬間的に敵の背後に回りこむことが出来る。
慣れないうちは大変だが、慣れたら集中回避と転泡で無双出来る。
◎ミラ〔魔技(まぎ)〕
ボタンを押す長さによって各属性の精霊術の発動方法を使い分けることができる。術ボタンを短く押すと、詠唱なしで「魔技」を発動し、長く押すと詠唱を行った後に術を発動する。
魔技はほとんど近接攻撃が多いため、近い距離で高火力の攻撃が出来る。
◎アルヴィン〔チャージ〕
技を発動した後、ボタンを押しっぱなしにすると、右手の大剣と左手の銃を合体させてチャージ状態になる。
この状態で技を出すと、通常とは異なる強力な「チャージ技」が発動する。
◎エリーゼ〔スイッチングティポ〕
R3ボタンを押すことで自身にティポをくっつけたり(ティポON)、離したり(ティポOFF)出来る。
・ティポON時…通常攻撃が中距離攻撃になり、精霊術の範囲・威力・追加効果発生率が上がる。回復術の回復量もアップする。
・ティポOFF時…通常攻撃が近接攻撃になり、術の詠唱中にティポが守ってくれるのでのけ反らずに済む。精霊術の性能はON時に劣るが、特技のHIT数や威力が上がる。
◎ローエン〔術後調律〕
自らが発動させた精霊術に対して、発動後に追撃・方向転換など様々な操作を行うことが出来る。まさに指揮者(コンダクター)と呼ばれるローエンらしい固有能力。上手く使いこなせれば同じ術でもミラと差別化をはかることが出来る。
◎レイア〔活伸棍術(かっしんこんじゅつ)〕
敵の攻撃をバックステップで回避すると、棍が光って、一定時間伸びる。棍が伸びた状態になると攻撃の間合いも伸びて戦うことができるようになり、この状態で大輪月華などを使うとかなり遠くまで周囲を攻撃出来る。
スキル「スティック2」を覚えると、敵の攻撃をタイミング良くガードしても発動可能となる。
◎ガイアス〔リベンジャー〕
敵の攻撃をガードで受け止めた直後、約1秒間、フロントステップのアクションが強力な攻撃に変化。
◎ミュゼ〔リーヴアサルト〕
敵の攻撃を受けて仰け反ってしまったとき、フロントステップまたはバックステップを行うと一時的に無敵状態+ワープして敵と距離をとり、攻撃から逃れることが出来る。
- パートナー固有サポート
各キャラクターが共鳴時に使う能力のこと。それぞれのキャラによって能力が異なるため、共鳴した相手によって効果が変わる。
《以下一覧》
◎ルドガー〔ミラーリング〕
操作キャラクター(マスター)のサポート能力をコピーし使用する。
◎ジュード〔レストア〕
マスターが敵にダウンさせられたら、一瞬で駆けつけてHPを回復してくれる。また、運が良ければマスターが戦闘不能になった時にも復活させてくれる。
◎ミラ〔バインド〕
2人で敵を挟み込んで攻撃している状態の時、一定確率でしばらくの間、敵を拘束状態にすることが出来る。 敵がピヨピヨ状態になっている場合は100%の確率で発生。
◎アルヴィン〔ブレイカー〕
敵のガード状態を強制的にブレイクする。ゴーレムなどのガード頻度の高い敵が相手の場合に特に有利。
◎エリーゼ〔ティポドレイン〕
敵のやる気的なものをティポが吸い取り、マスターにHP・TPを分け与える。
◎ローエン〔オートマジックガード〕
敵から術攻撃を受けた場合、ローエンがマジックガードを張って自分とマスターを守ってくれる。特に~スピリッツなどのマジック系の敵と戦う時に有効。
◎レイア〔ローバーアイテム〕
敵からアイテムをくすねてくれる。グミ系などの回復アイテムを使う敵には特にオススメ。
◎ガイアス〔スプレッドフォース〕
マスターをかばうことで攻撃をガードした際、
・次の攻撃連携中に消費するTPを25%軽減
・次の攻撃初段に、敵の弱点属性を付与
・次の攻撃初段で、敵の鋼体を崩し仰け反らせる(ただし術での攻撃は除く)
の効果をマスターとガイアス自身に付与。
◎ミュゼ〔トラクタームーヴ〕
マスターがフロントステップをした場合、ミュゼが背後からステップを補助し、一瞬で間合いを詰めてターゲットの敵の正面まで移動させてくれる。逆にマスターがバックステップをした場合は一瞬で敵から離れるように移動させてくれる。
骸殻(がいかく)関係
- 骸殻(がいかく)
ルドガーは骸殻能力を持っており、戦闘中に変身すると他の敵を異空間に引きずり込み、圧倒的な力で戦うことが可能。変身はルドガーを操作している時のみ使用可能で、L3+R3を同時押しすると出来る。
骸殻状態は時間制限があり、時間経過によってゲージが減っていき0になると変身が解ける。骸殻ゲージ以外の表示が消えてHPやTP、ACの規制が無くなるので上手くコンボを繋げれば一人無双出来るが、かわりに敵の攻撃を喰らうとゲージが大幅に減少していく。
ちなみにレベルがあり、レベルによって付加効果が異なる。
・第1段階…Chapter6から使用可能。骸殻ゲージを1まで溜めて変身した姿。防御性能が向上し、仰け反らなくなる。
・第2段階…Chapter8(又はChapter9)から使用可能。骸殻ゲージを2まで溜めて変身した姿。あらゆる攻撃の威力が増す。
骸殻ゲージが溜まった状態であれば、ダウン中、攻撃中、仰け反り中問わずいつでも変身が可能。
- 骸殻ゲージ
画面右下の円形のゲージ。戦闘中、時間によって徐々に溜まっていき、ゲージが1以上になったら骸殻状態に変身できるようになる。
- 骸殻秘奥義
骸殻状態で使える特殊な秘奥義。骸殻状態で攻撃を当てた後「L1+○」で発動出来る。変身第2段階以上で使用可能。ただし、秘奥義を使うと骸殻ゲージが一気に0になり変身が解ける。
アローサルオーブ関係
- アローサルオーブ
概要は用語の「アローサルオーブ」を参照。
各キャラは戦闘によって経験値を得ることでレベルアップし、腕力や体力などのパラメーターが成長したり一部の術技やスキルも習得出来るが、大半の術技やスキルは「アローサルオーブ」によって任意に習得出来る。
各キャラがアローサルオーブに、火水風地光闇の属性を吸収させることでそれぞれが新たな術技やスキルを習得していく。
- エレメンタルコア
アローサルオーブが属性を得るには「エレメンタルコア」を手に入れる必要がある。いわば全属性の塊のような存在で、戦闘で敵を倒して手に入れるほかにマップ上に光るエレメンタルコア採取ポイントを調べることでも入手出来る。
- アブソーバー
エレメンタルコアから各属性を吸収するもので、アローサルオーブにアブソーバーをセットすることで初めて効果を得られる。アブソーバーによって、 1個のエレメンタルコアから吸収できる属性の種類、量が異なる。
エレメンタルコア入手時にアブソーバーが自動的に属性エネルギーを振り分け、アローサルオーブに吸収してくれる。一度アブソーバーをセットしてそのまま放っておいてもどんどん術技やスキルを習得していくが、特定の属性に成長が偏る可能性があるため、状況に応じてアブソーバーの付け替えを行ってコントロールをする必要がある。
ストーリー関係
- メインチャプター(Main Chapter)
エクシリア2の物語本編のこと。
それぞれのChapterこどに分かれており、ナンバーが付いている。ルドガーが主人公、エルがヒロインを務める。
次のメインチャプターを進めるには借金を一定額返済する必要がある。
- キャラクターエピソード(Character Episode)
メインチャプターの間にプレイ出来る各キャラクターにスポットを当てたサイドストーリー。
主人公はそのエピソードの中心となるキャラクターが務め、ルドガーは縁の下の力持ち的なポジションになる。
そのキャラクターと親密度を上げる選択肢が幾つか出て来るエピソードもある。
クリアすると各キャラクターのTOXの衣装が貰えたりレアアイテムが貰えたりする。
シナリオ関係
- 借金返済
物語中、ルドガーは借金を背負うことになり、返済する必要がある。エレンピオスでは借金を抱えている人は移動制限をかけられているので、返済額はメインチャプターやキャラクターエピソードを進めることにも影響する。
ノルマ以上に返すと借金返済ボーナスが貰える。
- クエスト
TOGの依頼に近いもので、各地のクエスト受注所で受けることが出来る。クエストの中にはイベントクエストやギガントモンスター討伐といった内容もある。
クエストを成功させると報酬が貰え、借金返済に活用することも出来る。
- ギガントモンスター
各地のフィールドにいる巨大なモンスター。強さは通常のモンスターより強く、しっかり対策を練って挑む必要がある。
- ネコ派遣
物語の途中、ルドガー達はネコを探して欲しいという人物に会う。ネコを見つけ、見つけたネコを各地に派遣してアイテムを手に入れること…それがネコ派遣である。
ネコを各地に派遣しておくとネコ派遣限定アイテムを入手したり、ネコを連れて来ることがある。なお曜日によって変わるデイリーボーナスと呼ばれるものがあり、ボーナスによって派遣する地域を考えるとよりアイテムが入手しやすくなる。
世界観
エレンピオス
今作品のメイン舞台。前作では行けなかった地域も行けるようになっている。黒匣と呼ばれる道具が使われているが、ジュード達による研究で源霊匣と呼ばれる道具が開発中である。
かつては異界炉計画が盛んだったが断界殻が消滅した現在は収まっている。しかし、一部のアルクノアや一部のエレンピオス人は未だに密かに計画を支持したり実行を目指している。
エレンピオス(中心地)
近代的で、トリグラフには高層ビルが立ち並び、クランスピア社という大企業がある。ヘリオボーグ基地では源霊匣の開発研究が行われている。
また、自然工場アスコルドでは自然が育たないエレンピオスで野菜の人工栽培を行っている。
- 主な街:トリグラフ、ドヴォール、マクスバード
- その他:クランスピア社、ヘリオボーグ基地、次元の裂けた丘、自然工場アスコルド…etc.
ディール地方
今回初めて登場するエリアで、トリグラフなどがある地方の北に位置する地方。川辺の田舎町ディールは酒と魚介類が有名。他の街と同様に自然の荒廃が進んでいる。
- 主な街:ディール
- その他:カタマルカ高地、ウプサーラ湖跡(またはウプサーラ湖)
リーゼ・マクシア
前作品のメインとなった舞台。一年前はラ・シュガルと呼ばれる地方とア・ジュールと呼ばれる地方に分かれていたが、元ラ・シュガル王ナハティガル亡き後はガイアスが両地方を統一した。
主人公ルドガーは借金によって移動制限がかかっているため、最初にリーゼ・マクシアを訪れた時には行ける場所が限られている。
- 主な街:イル・ファン(元ラ・シュガル首都)、カンバルク(首都)、カラハ・シャール、ハ・ミル、ル・ロンド、ニ・アケリア、シャン・ドゥ…etc.
- その他:ガンダラ要塞、ニ・アケリア霊山、ソクド湿原、王の狩場、ラフォート研究所、バーミア峡谷、キジル海瀑…etc.
精霊界
前作のミラ編シナリオのみ登場。
小さな力を持つ微精霊から大きな力を持つ大精霊まで様々な精霊が住んでいる。人間界が表世界とするならば精霊界は裏世界のように、見た目に関しては同じような世界構造をしている。
- 世精ノ途(ウルスカーラ)
人間界と精霊界の間に位置する世界。精霊達は普通に行き来するが、人間が行く場合はミュゼの次元刀を使う等などして空間を切り裂く必要がある。
かつて最深部では先代マクスウェルが世界と断界殻の監視をしていた。
用語
- 黒匣(ジン)
エレンピオスの道具。霊力野が退化して精霊術が使えないエレンピオス人が精霊術を使うための道具。
ただし、使用すると精霊自体を殺してしまうという欠点があるため、黒匣の代わりになる源黒匣が開発されている。
- 医療算譜法(いりょうジンテクス)
ジュードの父親が開発した治療法で、精霊の化石を使った装置を使って動けなかった足を動かす。
ただし、ジンテクスを用いた後は極めて激しい痛みが襲い、更に過酷なリハビリを行わなければいけない。
- 精霊の化石
精霊が死んで化石になったもので、医療ジンテクスや源霊匣の開発に欠かせないもの。
- アローサルオーブ
断界殻解放時のマナの奔流の影響を受け、リリアルオーブが全て使えなくなったため、新しく開発されたもの。黒匣を使った道具で、リリアルオーブ同様持っている人同士で共鳴が出来る。
- 源霊匣(オリジン)
増霊極と黒匣の間の道具。精霊の化石になった精霊を具現化し、使役するという仕組みであるため、使用しても精霊が死なずに済む。
「エクシリア」の前からバランが中心となってヘリオボーグの基地で開発研究がされているが、まだ大精霊クラス(セルシウス、ヴォルト等)の制御はまだ難しい。更に微精霊クラスでも成功率はまだ五分五分であるため、より研究を進める必要がある。
ジュードのキャラクターEPは源霊匣開発研究に参加しているジュードが苦悩する話である。
- クランスピア社
エレンピオス一の大企業。生活から兵器まで様々なジャンルを取り扱う。巨大な権力を持ち政治にも間接的に関与しており、かつては異界炉計画を支持していた。
- 異界炉計画
エネルギー不足で滅亡の危機に瀕しているエレンピオスを救うため、かつて政府が打ち出した計画。
簡単に説明すると、霊力野を持っているリーゼ・マクシア人を新エネルギーにするという内容。
現在は異界炉計画は停止しているが支持する人間はまだ存在する。
- マクスバード
前作で断界殻が破られ、一年の間に新しく出来た国境の街。リーゼ・マクシア側のリーゼ港とエレンピオス側のエレン港があり、両港をシャウルーザ越溝橋が繋いでいる。
ちなみにリーゼ・マクシアの各海停に向かいたい場合はリーゼ港で各海停に行く必要がある。
- クルスニク一族
創世歴時代の英雄クルスニクの末裔の一族で、主人公ルドガーもその内の一人。骸殻と呼ばれる特殊な能力が使える。
- 骸殻(がいかく)
クルスニク一族が持つ特殊な力で、この力を持っている人達は分史世界と呼ばれる世界へ行くことが出来る。能力の高い人はより深度が高いところへ行ける。
- 時計
クルスニク一族が生まれてくる時に一緒に誕生する不思議な懐中時計。時計と直接契約を交わすことで骸殻能力を使うことが可能になる。
- クルスニクの鍵
クルスニク一族の中でも特別な存在の人物。カナンの地への鍵を握る。
- 分史世界(ぶんしせかい)
主人公達が暮らす世界を正史世界とした場合、その正史世界での行いの選択しなかったり他の選択をしていた場合の世界。つまり正史世界から枝分かれした可能性の世界。
- 時歪の因子(タイムファクター)
分史世界を構成するもので、時歪の因子を破壊しないと分史世界は破壊出来ない。時歪の因子は何かに取り憑いており、物以外にも人や意外なモノに取り憑いていることがある。
ちなみに骸殻能力者は時歪の因子を感知して破壊することが出来る。
- アルクノア
かつてアルヴィンが所属していた組織。リーダーはジランド。構成員は20年前に旅船ジルニドラに乗っていたが、断界殻による事故でリーゼ・マクシアに漂流したエレンピオス人達。精霊術が使えない代わりに黒匣を利用した兵器を用いている。
現在はジランドが亡くなったため以前ほど活動を行っていないが、断界殻を解放してリーゼ・マクシアとエレンピオスの交流が始まると過激派が活動を行うようになった。
エクシリアでの概要は「テイルズオブエクシリア」を参照。
- カナンの地
クルスニク一族に伝わる伝説。カナンの地へ行き、オリジンの審判に合格するとどんな願いも叶えてもらえるという内容。
- オリジン
無の大精霊。カナンの地に住んでいるらしい。
- 精霊
世界の法則を司る存在。小さいものたちのことを微精霊、強大な力を持つものを大精霊と呼ぶ。
- マクスウェル
元素の大精霊で「原の三大精霊」の一人。現在はミラ=マクスウェルが引き継いでいる。四大精霊を従えて世界を守っている。また、断界殻解放後のマナや急な霊勢の変化を抑えている。
物語開始直後に行方不明になる。
- 先代マクスウェル
ミラの前のマクスウェル。かつて世精ノ途に住んでいた白い髭を蓄えた老人のような元素の大精霊。
元々ミラは彼にアルクノアに対する囮として生み出された。しかし、その後ガイアス達によって命を狙われ、瀕死になる。その後ジュード達をエレンピオスに飛ばすなどガイアスの野望を阻止するために尽力したが、最後にはミラにマクスウェルの座を譲って消えた。
- 断界殻(シェル)
かつてリーゼ・マクシアとエレンピオスを隔てていた壁。2000年前、前のマクスウェルが精霊が大量に死んで自然が無くなり荒廃しかけていた世界を救うために作り出したもの。マクスバード近くには断界線(シェルライン)と呼ばれる断界殻の跡が残っている。
- 断界殻解放
一年前、精霊とリーゼ・マクシアとエレンピオス双方の人間達を守るためにミラとジュード達が先代マクスウェルを説得し、先代マクスウェルが承諾して行ったこと。
※エクシリアのラスト部分にあたる
断界殻を解放したことでリーゼ・マクシア側に蓄えられていたマナが放出され、エレンピオスにも一時的にマナが行き渡っている。
- 霊勢
精霊の力のバランスで、気候や季節にも影響を与える。イル・ファンの夜域(一日中夜である範囲)のように場所によっては霊勢が偏っているところがある。
最近は断界殻解放の影響で各地の霊勢に変化がみられている。
- 精霊術
リーゼ・マクシア人達が使う魔法にあたる術のこと。リーゼ・マクシア人は精霊と戦闘以外にも日常生活のあらゆるところに使っているが、ほとんどのエレンピオス人は精霊術を扱えないため、リーゼ・マクシア人は一部のエレンピオス人から「化け物」と恐れられている。
- マナ
霊力野と呼ばれるところから生み出されるもの。マナを精霊に与え、代わりに大きな力を使えるように両者の契約の証として詠唱し精霊術を発動する。精霊も生物も持っているエネルギー。
- 霊力野(ゲート)
脳にあるマナを生み出すための器官。普段から精霊術を扱うリーゼ・マクシア人には霊力野があるが、黒匣に依存した生活を送ってきたエレンピオス人は霊力野が退化しており、ほとんどの人が精霊術を扱えない。
- 増霊極(ブースター)
ア・ジュールで開発されていた兵器。現在は破棄されているが、かつてはリーベリー岩孔で研究されていた。身体能力の上昇や霊力野の活発化という効果があるが、適合しない人が使用すると副作用に苦しむことになる。
第二世代型と第三世代型とあり、それぞれの開発には孤児が実験台になっていた。ちなみに第二世代型の成功例は四象刃のウィンガル、第三世代型の成功例はエリーゼ(ティポ)。
- 四象刃(フォーヴ)
ア・ジュールの伝説に出てくる魔物。翼(ウィンガル)、牙(プレザ)、角(ジャオ)、針(アグリア)という四つの武器を持ち、人々に恐れられていた。
またはかつてのガイアスの元直属部下達「四象刃」を指す。
※前作で殉職しているが、一部の分史世界で登場
- 海停
各地にある港。リーゼ・マクシアのみマクスバードのリーゼ港から様々な海停へ行くことが出来る。
- 駅
鉄道駅。エレンピオス限定の移動手段。
改札近くの切符売り場で行きたい場所への切符を選択すると目的地の駅まで行くことが出来る。
- ワールドマップ
世界地図。今作では飛行船のような乗り物が存在しないかわりにこのマップから各地(行ったことがある場所限定)へワープすることが出来る。
赤い「!」は現在キャラクターエピソードが発生出来るキャラがいる場所、緑の「!」はイベント発生場所、「☆」はメインチャプター開始が可能な場所を指す。
主題歌
「song 4 u」
作曲:HINATAspring、中野雄太/編曲:中野雄太/作詞・歌:浜崎あゆみ(avex trax)
関連イラスト
関連動画
関連タグ
外部リンク
用語(ネタバレ含みver.)
※エクシリア2の全体的なネタバレを含むため閲覧注意
- 分史世界(ぶんしせかい)
主人公達が暮らす正史世界から枝分かれした可能性の世界。時空の大精霊クロノスが生み出している世界で、しばらく分史世界が存在すると正史世界の人達の魂が吸収されるらしい。
- 時歪の因子(タイムファクター)
それぞれの分史世界を構成している物質で様々なところに取り憑く。
その正体はかつて骸殻能力を使い過ぎたクルスニク一族の末路であり、ユリウスやヴィクトルも時歪の因子化が進んでいる。
- 骸殻(がいかく)
クルスニク一族が持つ特殊な力で、この力を持っている人達は分史世界と呼ばれる世界へ行くことが出来る。かつてクロノスが一族に与えた力で、この能力が無ければ道標を探すことが出来ないため、カナンの地へ行けない。
ただし、使い過ぎると時歪の因子化が進み、最後は時歪の因子になる。
- カナンの道標(みちしるべ)
カナンの地に行くために必要なモノで全部で五つある。正史世界の道標はある一つを除いて既に消滅しており、分史世界に取りに行く必要がある。
- クロノス
時空の大精霊で「原の三大精霊」の一人。骸殻能力と分史世界の仕組みを創った。人間が嫌いであり、クルスニク一族に能力を与えた理由もカナンの地を目指して行く人間が辿り着かないようにするため。
しかし、上記の行動の理由はカナンの地へ住むオリジンを守るためであり、必ずしも非情な性格ではない。
- カナンの地
分史世界に点在する道標を五つ全て集め、五芒星の形に並べると現れる。胎児のような形をしており、空に浮いている。カナンの地へ向かうには魂の橋を架ける必要がある。
オリジンが住んでいる。
- 魂の橋(たましいのはし)
道標を並べて出現させたカナンの地の入口へ向かう唯一の手段。橋を架ける時はクルスニク一族の命が必要。そのため、クルスニク一族の一人が犠牲にならなければいけない。
- オリジン
無の大精霊で「原の三大精霊」の一人。正史世界の人間の魂を浄化することを行っている。
また、カナンの地へ到着した人間を審判を下し、合格すれば願いを叶える(オリジンの審判)。
最近、魂の浄化が限界になりつつある。
源霊匣(オリジン)の名前の由来。
- クルスニク一族
ミラ・クルスニクの末裔の一族。ルドガーやユリウスの他にもエレンピオスにはたくさん居るらしいが、骸殻能力を使える人達は一部のクルスニク一族のみである。
- クルスニクの鍵
クルスニク一族の中でも特別な人物で、人間が審判を超えるために大精霊オリジンの力を与えられた切り札。作中ではエル・メル・マータがこの能力を持つ。
数代に一人しか生まれないため、クルスニク一族間で争奪の対象となってきた。ちなみに自分の時計と未契約だったルドガーが骸殻能力を使えていた理由は、エルの鍵としての力(オリジンの無の力)のおかげである。
クルスニク一族に伝わる歌。リンク先参照。
- ミラ・クルスニク
創世歴時代の人物で「クルスニクの槍」の伝説に出てくるクルスニクとは彼女のことである。
かつて先代マクスウェルと仲が良かったが、ある日マクスウェルを裏切ったらしい。ミラ=マクスウェルの名前の由来となった人物でもある。
- ゴーレム
エクストラエピソードのみ登場するリーゼ・マクシアの兵器。前作にも登場した。
ガンダラ要塞にあり、更に新型を極秘に開発していた。増霊極を使ってゴーレム周囲の霊勢を変化させることで撹乱させることが出来る。
システム(ネタバレver.)
- 骸殻(用語「骸殻」の続き)
・第3段階…Chapter15から使用可能。○攻撃に残像が発生するようになり、ヒット数が2倍に増加する。また、×技の性能も第二段階より強くなっている。
・第4段階…クリア後に使用可能。全ての技の威力が限界まで強化され、さらにスキル効果で敵の攻撃でひるむようになる代わりに変身時間を二倍にすることができるようになる。
秘奥義もより強力なものに変化する。
- エクストラエピソード(Extra Episode)
条件を満たしてChapter15クリア後マクスバードにいるイバルに話し掛けるとプレイ出来る特別なエピソード。
ジュードとミラのキャラクターエピソードをそれぞれ全てクリアし、アルヴィンのキャラクターエピソード1をクリアしておく必要がある。
- 隠し親密度
パーティーキャラクター以外の特定の人物(エル、ユリウス、ビズリー)に存在し、ゲーム中では確認できない特別な親密度。
この値が基準値を超えると、Chapter15終了後、ルドガーの家のポストに新密度が基準値を超えたキャラからの手紙と武器が届く。
キャラ | 手紙、武器 |
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エル | エルからの手紙、ポリュデウケース(双剣) |
ユリウス | ユリウスからの手紙、クランズA(双銃) |
ビズリー | ビズリーからの手紙、クランズW(ハンマー) |