概要
CV:近藤隆
年齢30歳、身長170cm。クラスは銃剣槌士(双銃、双剣、ハンマー)。
エルの父親。
プロローグにて、エルに「お願いを叶えてくれる不思議なところ」とカナンの地に行くように言い、謎の追っ手からエルを逃し行方不明。
非常に料理上手で、彼の作るスープはエルにとっての「一番」。
エルの言葉から察するに、非常に親バカで娘に甘く、手編みの手袋などをプレゼントしたりしていた。
ある条件を満たすことで彼の衣装がルドガーのコスチュームとして手に入る。
ネタバレ
以下、ネタバレを含みますので閲覧には注意して下さい。
本名はルドガー・ウィル・クルスニク。分史世界のルドガーである。
カナンの道標のひとつ「最強の骸殻能力者」(『分史世界の』が先に付くが)。
8年前に娘の「クルスニクの鍵」の能力を狙った父であるビズリーと、かつての仲間達には自分たちの世界を守る為の正史世界への交渉材料として狙われる。兄のユリウスは中立だったが、ルドガーの身を案じることを優先した結果エルを犠牲にしようとしてしまったため、愛娘を奪おうとする者全てに怒りを露にしたルドガーは骸殻能力を使う。その結果、エルを奪おうとウプサーラ湖別荘に襲撃に来たビズリー、最後の交渉のためにやって来たかつての仲間達とユリウスを皆殺しにしてしまった(ガイアスだけは瀕死の重傷を負いながらも辛うじて逃げ延びたが、立つ事もままならない身体となってしまった)。
後にビズリーから最強のエージェントの称号であるヴィクトルの称号を継ぎ、クランスピア社の社長に就任した。
この時期、妻であるラル・メル・マータは体が弱っており、そのときのルドガーの仲間達への凶行を目撃し心を病んでしまい、ほどなくして亡くなった様子。
劇中で『兄と父を殺して手に入れた力だ』と言ってフル骸殻に変身したことから、この時期にフル骸殻の力を手に入れていた。しかしその代償として、肉体は時歪の因子化が重度に進行してしまっていおり、仮面の下に隠れた顔の右半分が黒く染まっている(骸殼も、右半身部分が変形しており、金色の部分とともに血のように赤く染まっている)。
「正史世界の人間としてエルと共に生まれ変わる」という目的のため、正史世界の自分と成り代わるために、エルを彼女の能力で正史世界に送り、正史世界のルドガーを自分のもとに連れてくるように仕向けた。
ちなみにルドガー時には銀髪+黒メッシュだった髪が黒くなった理由は、家族や仲間との「決別」の意味を込めて髪を染めたため。
そのため、黒く染めた時期は兄であるユリウスを殺して骸殻を強化し、更にかつての仲間達を殺した(一人は重傷を負わせた)後と思われる。(ただし、ミラとミュゼについては本当に殺害されたかどうかは判明していない)
また、親心として娘を非常に大切に思っている以外にも、これらの事情がよりエルを大切に思う気持ちに拍車をかけていると思われる。
以前の経緯
ヴィクトルの存在する分史世界は、劇中のジュードの発言によると、時間が数年先に進んでいることとや仲間たちの死等を除けば、正史のルドガーたちとほぼ同じ形で物語が進んでいた。
設定資料によると…この世界でのルドガーであったヴィクトルもまた、別の分史世界から来訪したエルと旅をしていたことになっている(一説では、ミラ・クルスニクの分史世界から来たとも)。
ただし、そこからやってきた彼女の瞳は、劇中の彼女の翡翠色ではなく菫色だったという(これは母であるラルに共通する。このエルも父親がヴィクトルだったかまではわかっていない)。
だが、ヴィクトルの世界が分史世界であったがため、最後まで道導を集めたはずのルドガー(後のヴィクトル)たちの前に、カナンの地は現れなかった。
しかも最後の道標を手に入れる時期(ここから正史とかなり異なってくる)、エルが死亡してしまう。詳しい経緯は不明だが、死に際にルドガーに向けていたエルの視線は、ルドガーに対する憎悪に満ちていたらしい。
エルが自分を憎みながら死亡し、どれほど頑張っても分史世界にカナンの地は出現しないという事実を知ったことでルドガーは絶望し、現在のヴィクトルとしての土台がこの辺りで作り出されたと思われる。
ただ、彼が共に旅をしていた二人のミラたちに関しては、設定のややこしさも相まって、はっきりとわかっていない。
※劇中では、正史世界では同一の存在とされているもの同士は共存できず、逆に分史世界では両方が存在できる設定のため。
以下の画像はファンが考えた考察の一つ。
こちらは設定資料でヴィクトルに関する詳細が明らかにされる前のもの。
こちらは設定資料発売後と思われるもの。
その圧倒的な強さについて
さて、彼はシナリオ中で闘うことになるのだが、その時の強さが異常と言っても差し支えないレベルで、戦闘後の彼の展開も含めて多くのプレイヤーにトラウマを植え付けていった。
まず、ボスらしくHP・攻撃力が非常に高いだけならよかったのだが、彼はルドガーと同じように3種の武器を扱い、彼と同様の術技を使うという歴代でも類を見ないタイプのボスである。
これが何を意味するかと言うと、めちゃくちゃ攻撃パターンが多い上に、属性防御が非常に困難ということである。
しかも回復技である「サイカトリス」もHP残量にかかわらず平然と使ってくる上に、数万単位できっちり回復される。…とまるで死角がない。
ちなみに秘奥義もきちんと用意されている。喰らえば即死は免れない。
そして、この時のメンバーはストーリーの都合上ルドガー、ミラ、ジュード、ローエンの4人に固定されており回復役が居ない為、難易度の上昇に拍車を掛けている。
しかも本作は骸殻の使用を前提とした難易度調整がなされているにもかかわらず、何を間違ったのかヴィクトルの方も定期的に、何度でも、骸殻モードへ移行し、ちゃんとその時の術技・秘奥義まで遠慮無しにバンバン放ってくる。
当然ながら喰らえばほぼ確実に死ぬ。……というか、最悪の場合味方全員巻き込まれて、みんな仲良くマモレナカッタという笑えない状況に陥る。しかも戦闘開始直後から骸殻状態なので、ヴィクトル戦でのファイティングスキットで
エル「いや……!やめて、やめてよ!パパ!ルドガー!」
ヴィクトル「待っていなさい!すぐに終わらせる!」
という掛け合いがあるのだが、この時のヴィクトルの台詞が洒落になっておらず、文字通り初見なら本当にすぐに終わってしまう。
以上のことから全体的にボスが強いとされる本作の中でもぶっちぎりで強敵と評判で、やたら白熱したBGMも相まって「もうこの人がラスボスでいいよ」という声が多い。実際、どう考えてもラスボスであるビズリーより強い。
ちなみに倒した後の掛け合いでミラは『手加減できる相手ではなかった…』と言っているが、全くもってその言葉通りである。
外伝作品出演
ミラージュプリズン編11章「迷いなき眼光へ命の叫びを宿す者」で登場。
バルドに雇われていた鏡映点で、フレンの頼みで、アスガルド帝国で囚われの身となっていた分史ミラを救出した。
その後、フェアリーズレクイエム編1章で、記念すべき100人目の操作キャラクター(イクス/コーキスは1人扱い、ダークかめにんは含まない)として加入。さらに、100人目記念として加入と同時にオーバーレイ魔鏡が用意と破格の扱いを受けた。
分史ミラが世界を支える為に自ら封印に入ってしまい、帝国の追撃を受けたヴィクトルは辛うじて逃げ延び、以降マーク率いる救世軍と共に行動を共にしている。
ティル・ナ・ノーグには娘も具現化していたが、様々な事情から彼女には会わないできた。その後フェアリーズレクイエム10章で遂に娘と再会。その際にあった戦闘の様子からユリウスには正体を気づかれている。正体がバレる前からユリウスとは救世軍の使いとして交流はあったものの、過去の経験からユリウスには当たりはキツい。
後にティル・ナ・ノーグに分史世界の概念が持ち込まれ「虹の橋」という「魂の橋」と同じ現象が起きているにもかかわらず、ジェイドたちに言われてもルドガーの為にクルスニク一族の使命を頑なに言わないユリウスに怒り、敢えてルドガーの前でユリウスを「兄さん」と呼ぶ事で自分の正体をルドガーに明かした。
ヴィクトルが戦うのは、いずれ消滅する運命だった元いた世界と違い、娘と自分が生き残る事ができるティル・ナ・ノーグに希望を見出している為である。そのためルドガーにも敵意はなく、「娘の相棒」として穏やかに接している。一方で世界は違えど、かつて殺した仲間たちと再び共に戦うようになったのは皮肉に思っている。
救世軍ではローエン共々少しでも会計の助けになればと、特売日の市場でのまとめ買い等、色々と節約を工夫しているらしい。料理の腕前は相変わらず絶賛されており、ヴィクトルの料理が救世軍メンバーの一番の楽しみとのこと。
本作で、ディスプレイス、エオリエーネ・フォルテ、ファンガ・ラフィカ、ピラストロ・デラッセ、ダンケル・グラヴィ、ロールハイ、ヌルディバイド(ゼロディバイドの技変化)、ピラストロ・デラッセ・アルト(ピラストロ・デラッセの技変化)、ダンケル・ブラッシュ(ダンケル・グラヴィの技変化)、ロールハイアンドハイ(ロールハイの技変化)、ヴレ・サイカトリス(サイカトリスの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は、「セブンス・インパクト」「ディスピア・ランシア」「デフィシエント・ヒストリア」「ナイト・アルモーゼン」「エンドアンドジエンド」「祓砕斬・零水」、ルドガーとのクロスオーバー魔鏡技で「ヒストリアルモディファイアーズ」。
『双星の宿命』編に登場、こちらも分史世界で登場し、エルの父親である。また別の世界から来てかつてのアイボーである成長したエル(大人エルと記載)と共に正史世界から来たユリウスから時計を奪い、骸殻能力を封じていた。
原作と同じで正体はこの世界のルドガーであり、3つの分史世界に負の因子をばらまいた黒幕。この世界で『光と闇の救世主』編の戦い後もマナの枯渇は止まらず滅びを待つ世界だった、だがそんな中でクルスニクの鍵であるエルの力を使えば解決することが判明した。だがその為には彼女の魂を魔導器の中に閉じ込めることになり、それに反発したヴィクトルは世界の為にそれを強行しようとした者たちだけでなく止めようとした仲間たちすら手にかける。そして負の因子がマナの流れに影響があるからと、他の世界のスレイ、キール、ルークに負の因子を取りつかせてそちらの世界のマナを自分の世界に供給していた。(こんな手段に出たのも幾多もの世界を巡り解決方法を探したが、これ以外にエルと世界の両方を救う手はないと判断した為)
自身にも負の因子をつかせてマナを受け取る受信機として制御していたが、真実を聞いたエルから否定され最後の瞬間までどちらも犠牲にしない選択を取ることを決めたルドガーに同意したことで、負の因子を抑えきれなくなって暴走。ルドガーたちと激突するが、最終的に2人のエルが止めようとしたことで正気に戻り、負の因子をエルの力で破壊することができて、自分もまだ知らない方法があることを理解して、和解した。
テイルズオブアスタリア最終シナリオのネタバレ
『双星の宿命』編の黒幕であり、最終シナリオ『世界の楔』で戦うラスボスの1人でもある。
ヴィクトルの世界から帰還したルドガーたちだったが、突然今まで行った分史世界からミクリオ、メルディ、アッシュが現れて、更にはヴィクトルと彼のパートナーの大人エルもやってきた。
本来正史世界に同一人物が存在できないが、ヴィクトルがした騒動で正史世界が分史世界になりつつある為に来ることが出来、ヴィクトルたちは世界の楔へと入って行った。
追ってきたルドガーたちへとヴィクトルは目的を語る。それはいつ時歪の因子が破壊されて消滅するか分からない自分たちの世界を正史世界にする為に世界の楔を切り離し自分の世界へと持ち込むことだった。むろんヴィクトルもルドガーたちを犠牲にするつもりはなく、世界が消滅する前に自分の力で他の世界へと連れて行くことを約束するも、正史世界に住む数多くの人全員を救うことは不可能であることをルドガーたちに指摘され、ルドガーに協力していたミクリオたちを別の場所に飛ばして足止めに魔物を召喚して先へと進む。
最深部にて仲間たちの力も借りて追ってきたルドガーへと他に両方の世界を救う方法があるのかと問うも、彼が答えられないと戦いを始める。切り離し作業を行う大人エルの為に時間稼ぎを行っているも、後少しで切り離しが終わる所でもう1人の乱入者に襲撃をされてしまう。
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テイルズオブエクシリア2 TOX2 ヴィクトル(TOX2)←表記揺れ
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