概要
本編最終ボス。声優はSFC、PS、GBA版、ドラマCD:塩沢兼人。OVA、PSP版両エディション以降:森川智之。
デリス・カーラーンの最大国家“エリュシオン”の王。
滅びの道をたどり始めた母星"デリス・カーラーン"を救うため、クレスたちの住むアセリアにやってきた異星人。
彼の目的は、世界樹ユグドラシルが生み出すマナの結晶“大いなる実り”を母星に持ち帰り、衰退の最中にある母星救う事。
デリス・カーラーンは"魔科学"の発展によってマナが枯渇し、自然や精霊という星の循環機能が消え去ってしまった世界であった。
しかし、アセリアでも魔科学兵器の出現によりマナが徐々に減少しており、大樹ユグドラシルも枯渇の危機に陥っていた。
彼も最初は極めて温和な人柄であり、ウィノナ・ピックフォードなど、魔王となる前の彼を高く評価する人物も多かった。
世界樹ユグドラシルの所在を突き止めた彼は、ミッドガルズ王に魔科学兵器の使用停止を進言する。しかし拒絶されてしまったことで一転。人とは分かり合えない事を身に染みた上で、悪魔/魔物/人間の一部を洗脳し、短期間で大規模な軍団を築き上げた。そして、武力を用いて魔科学に関する勢力や人間に対し、大規模な戦争を仕掛けるに至った。
あまりにも強大な魔力/洗脳術を駆使することから、人間たちには魔王と恐れられ、世界の滅亡が目的であると思われていた。
その後ヴァルハラ戦役を経てアセリア暦4290年ごろ、トリニクス・D・モリスンたちに封印されるも十数年後、マルス・ウルドールを利用し復活を遂げる。その際、クレスたちの故郷を始めとして、多数の犠牲を出した。
ダオス戦役の最後、アセリア暦4354年のダオス城の決戦でクレスたち時空戦士に敗北し息絶えるも、大樹ユグドラシルの精霊マーテルの慈悲により、大いなる実りと共にその亡骸はデリス・カーラーンへと帰着。大いなる実り自体は死後に持ち帰ることができたのは、ダオスにとってのせめてもの救いかもしれない。
魔科学を撲滅する目的のためなら手段を選ばない一方、魔科学に無関係な人々を極力巻き込まないような考えも持ち合わせていた。
また、なりきりダンジョンでは彼の苦悩や葛藤を見ることができ、
『この世に悪と呼べるものがあるとすれば、それは人の心だ』
『そして、最も恐るべきもの。勝たねばならない敵……それが自分の心だ』
という発言に思案した人もいるかと思われる。
派生作品では?
OVAでは、アセリア暦4304年での封印が解かれるシーンから始まり、時間転移の時間稼ぎのためにのこったチェスター・バークライトを圧倒する。
しかし、クレスとミントが過去からクラース・F・レスターとアーチェ・クラインをつれて戻ってきたことで形成が逆転し、追い詰められて時間転移する。
その後はアセリア暦4354年で、人類に対し宣戦布告し時を超えて追いかけてきたクレスたちと戦い敗れた。
4202年で、デリス・カーラーンのためにユグドラシルを助けようとしていたところは変わらないが、ミントがユグドラシルを治療しようとした時に協力するシーンが追加されており単なる悪役ではないことも、強調されている。
オリジンは、ダオスの真の目的について気づいておりクラースにそれを教えていた。
ドラマCDでは、ダオスの故郷「デリス・カーラーン」での出来事が語られており、彼がアセリアに空間転移する際に大勢の術者が犠牲となったが、ダオスは転移術が術者の命を犠牲にすることを知らされておらず、目の前で最愛の女性を失ってしまった。
また、公式外伝『語られざる歴史』では“大いなる実り”を求めて、クレスたちが住む世界(惑星アセリア)へとやって来た当初のダオスの姿を観ることができる。そこで初めて出会ったこの星の住人であるウィノナ・ピックフォードとの交流からはまた違った彼の姿を観ることが出来る(ちなみにこの小説の内容、後のゲーム内容や、スピンオフ作品、外伝小説の内容とかなり矛盾が生じている所もあるが、こちらが本来の時間軸であった出来事で、ゲーム内やその後の外伝小説は度重なる時間旅行のせいで因果律の崩壊が起こったと解釈すれば、説明が付かないことはない…)。
当初はミッドガルズとは平和的に交渉しようとしていたのだが、ダオスの空間転移能力が判明してからは実験体として扱われ、更にウィノナを傷付けられた事から人に絶望し、「魔王」としての道を歩み始めた。ダオスが過去に時間移動しないのは、過去への移動は歴史の改変を生み出し、ウィノナが消えてしまう可能性もある為である。
結城聖先生の小説『テイルズオブファンダム旅の終わり』では、4306年のクレス達がトーティス村の壊滅を阻止するためにディオたちの協力を経て時空転移してトーティスの襲撃を防がれて、地下墓地の封印を解いて対峙する。
しかし、アーチェのインディグネイションで折檻、そのまま説教されてユグドラシルで大いなる実りができるまで眠りにつくこととなった。
ゲーム中の設定
SFC版ではかなり凶悪な設定となっており、ラスボスの強さとしてもテイルズオブシリーズで3指に入ると言われている。
トリニクスの「奴は剣では倒せない」という発言通り、HPがある程度減るまでは物理攻撃によるダメージを全て回復し、無効属性も豊富。四連続攻撃は現代で戦う第2戦以降において石化の追加効果。ダオスレーザー、ダオスコレダーに至っては一発でパーティが壊滅することもあった。
未来で戦う最終戦時においても2形態に分かれており、第2形態「フェザーダオス」の序盤はヒドゥンで攻撃するチャンスすらなかなか与えてくれず、HPが減るとラストレイ、トライドを詠唱0で連発してくる他メテオスォームやタイダルウェーブの様な大技も織り交ぜて一気に殺しにかかってくる。
しかし初戦ではインデグニションのダメージが約2倍になる、最終戦の第2形態は動かないので普段の戦闘ではあまり使われない守護方陣がてきめんに有効等救済処置はあった。
PS、PSP、GBA版ではSFC版の石化、物理ダメージ回復はなくなっており、各属性に大きな耐性がついた。つまり、物理攻撃が弱点だったりする。地下墓地や過去のダオス城で戦う際は前衛のクレスが連携しながらダメージを与え、クラースやアーチェはヒット数の多い術でダオスを確実にのけぞらせることが主な攻略法となる。
しかしダオスレーザー、ダオスコレダーなどの威力は健在で他の敵よりもかなり攻撃的になっている上、テトラスペルというファイアボール、アイスニードル、ライトニング、グレイブを連続で発動する術も、戦うごとに(ライトニングを除く)術の弾数が増えている。特にダオスレーザーの威力は鬼畜の一言で、発動すれば全滅はほぼ免れず、仮に運良く誰か残ってもピヨッてしまいテトラスペルやテトラアサルトでトドメを刺されてあぼーんなんて事態もザラにある。
PS版以降は、フェザーダオスを撃破するとデリス・カーラーンの力を得た第3形態へと変身する。高い機動力と攻撃力を持っておりラスボスにふさわしい強さを誇る。
またGBA版を除き、最後の戦いの時にはマントや服の色が今までと異なる。
また、戦闘画面時に用意されたグラフィックでは細部まで描写されているせいか身長がクレスらよりも2倍近いサイズになってしまった。
外部出演作
担当声優は、OVA以前は塩沢氏の生前のボイスの流用、以後は森川氏。
テイルズオブエターニア
ダオス自身ではなく彼に酷似した見た目の「時の大晶霊」ゼクンドゥスとして登場。
ボイスはPS版『ファンタジア』におけるダオスのものが流用されている。
雷属性が弱点。HPを一定以下に減らした状態でインディグネイションを発動すると『ファンタジア』のオープニングと同様の演出と共に秘奥義に変化し、勝利確定となる。この戦闘が作中でキールもしくはメルディのカットインが見られる唯一の機会でもある。
またデュアル・ザ・サン、エタニティスォーム、ブライティストゲート、プリズミックスターズにテトラスペルの詠唱時の音声が使われている。
テイルズオブヴェスペリア
闘技場にて「時を駆ける男」として登場。秘奥義は“スーパーダオスレーザー”を使用する。
PS3版では、HPを半分まで減らしてリタがオーバーリミッツLv.4状態でサンダーブレード(使用回数200回以上)を発動すると強制的に秘奥義インディグネイションに変化し、一撃で倒すことができる。この演出と同時にリタが他の戦闘でも第二秘奥義としてインディグネイションを使用可能になる。
テトラスペルで発動する術はファイアボール、ウィンドカッター、ストーンブラスト、デモンズランスに変更されている。
なりきりダンジョンシリーズ
『テイルズオブファンタジアなりきりダンジョン』では暗黒時空のダンジョンの虹の橋ビフレストの最深部にまちかまえている。
かつて大罪を犯したディオとメルの2人に先述の言葉を言っている。
なりきり服も存在し、石化効果付きのテトラアサルトと新技ダオスビームもあるが、ダオスレーザーは健在である。
リメイクである『なりきりダンジョンX』ではかつての大罪を事前に防げなかった事への遺恨などから残存思念となり、ディオとメルの2人がまた同じ罪を繰り返すかも知れないと危機を抱いていて排除しようとしてくる。
追加キャラであるロンドリーネとは、クラース達の時代から更に100年前で彼女が子供の頃出会っていて指輪のネックレス「デリス・エリュシオン」を託している。
秘奥義にスーパーダオスレーザーを使ってくるが、まず通常のダオスレーザーを放ちそのエネルギーを増幅させるという技に変更されている。
テトラスペルの術もアイスニードル、ファイアボール、クロスウインド、ストーンブラストに変更されている。
また、かつての最終形態を元にした第二形態もありこちらではアーチェの秘奥義3つであるビッグバン、メテオスウォーム、ブラックホールを使用する。
テトラスペルは使ってこないが、時止めの効果のあるダオスフラッシャーや射撃技のリコールレーザーといった新技がある。
レディアントマイソロジー2
クリア後の隠しボスとして登場。世界樹の守り人。
秘奥義こそないが、テトラスペルで発動する術がエクスプロード、タイダルウェイブ、サイクロン、グランドダッシャーという上級呪文に変更されている。
レディアントマイソロジー3
前作同様クリア後に登場。今作では天使であり、ユグドラシルと同志という設定。秘奥義はなりダンから引き続き、スーパーダオスレーザーだが、ヴェスペリア準拠の演出となり、今作では発動されたら敗北決定。たとえ耐えてもパーティは壊滅状態であるため、間違いなく本作最強のボス。さすがは初代ラスボス。格が違った。
テトラスペルの術は変更なし。
テイルズオブバーサス
自称世界樹の番人。
100年を掛けてようやく実る真なる大いなるめぐみのために暗躍し、行動していたが同士であったクラトス・アウリオンと決別。
物語の一つ前のユグドラシルバトルでは、後釜としてバルバトス・ゲーティアと協力していたが、彼が世界樹を傷つけたことを受け激怒、魔界に封印した。
物語では、フォミクリーによるレプリカ軍団により世界樹を制圧、封印するつもりでいたようで、主人公たちと対立することになる。
秘奥義として真ダオスレーザーを使用するが、エフェクトは『ヴェスペリア』のスーパーダオスレーザーとほぼ同じ。敵として戦うと猛威を振るうダオスだがプレイヤーが使うとなるといまいち使いにくい。
テトラスペルの術はマイソロ2の時と同じ。
テイルズオブシンデリア
アイドルマスターシンデレラガールズ内のテイルズオブコラボイベント。テイルズオブザレイズを下敷きにしている。
東京とティル・ナ・ノーグを融合させた張本人。アニマを生み出すアイドルの力を危険視して殲滅しようとするがあやふやな危険性を理由として歌を奪われる事に憤ったアイドルに押され始めたところで伏兵に一撃を喰らい撤退する。
目的の為の実験だったようだが詳細については明らかにされなかった。
余談だがインディグネイションもメルディの技として持ち込まれており、インディグネイションでダオスを倒す事も可能。
シンデレラ~のキャラも含め全員イベント中にボイス演出はなし。
テイルズオブザレイズ
第2回推しキャラ投票(歴代マザーシップタイトルのボス各1人計16人が対象、1位がプレイアブル実装)ではミトスに次ぐ2位。
その後しばらく音沙汰がなかったが、フェアリーズレクイエム編2章「世界の綻びを結ぶ精霊」で名前のみ登場、直後の2019年2月の配信2周年記念のイベント「ダオス攻略戦」で強敵キャラクターとして参戦する。
ダオス城と共に具現化され、他の鏡映点と共にアスガルド帝国にいたが、「王」としての気位の高さから帝国に従う事を良しとせず、ザビーダ同様に帝国から離反している。その後は本来の世界の自分が目的を果たせたのか確かめるべく、ゲフィオンと深い縁のあるミリーナを攫った為(本当は鏡士を狙う魔物に追われていたミリーナを助けており、追手にわかるように血痕を残していた)、クレスたちと再び敵対する。クレスたちは原作同様にダオスに強い敵意を向け倒そうとするも、ダオスの目的を知るロンドリーネやコンウェイの仲裁によってその真意を知る事となる。
クレスたちは真相を聞いても大勢の人を苦しめ自分たちの故郷を結果的に壊滅させたダオスを許せず、互いに和解することは決してないとしながらも、ダオスを倒してしまえば自分たちはダオスの故郷にとっての魔王になってしまうこと、異世界に具現化された自分たちには因縁はもう意味を成さない事(今ダオスを倒したところでティル・ナ・ノーグや自分たちが元いた世界が救われる訳でもなく、完全な私怨になってしまう為)、そして仲裁に入ってくれたイクスたちの想いが無駄になるとして、ダオスには不干渉の立場を取る事にした。
ダオスは組織で行動するような立場ではないとマークに言われており、救世軍側の客将として気が向いた時に顔を出すように言われ、ダオスもそれを了承している。
また、2019年9月のイベント「ラザリスとカノンノ」では、アセリア領の世界樹の生命の場を奪いにやってきたラザリスから世界樹を守り抜く。結果、ラザリスはテセアラ領にあるもう一つの世界樹に向かい、それを察知したイクス一行とラザリスの決戦のお膳立てとなった。
2022年4月のイベントでは、原作最終戦時の姿であるファイナルフォームがフォームチェンジ先として実装。
本作で新たに、ツインアサルト、ダオスブレイズ、ゲイルアサルト、アサルトブレイク、テトラシャドウ、ダオスセイバー、ツインスペル、暴嵐の牙、タイダルスピン、ツインダオスレーザー(ダオスレーザーの技変化)、フリーズコレダー(ダオスコレダーの技変化)、スペルヴォルケイノ(ツインスペルの技変化)、暴嵐の牙 三撃(暴嵐の牙の技変化)、カタストロフスピン(タイダルスピンの技変化)を、ファイナルフォーム形態ではラーク、サモンメテオ、バタフライ、カタストロフウェイブ(タイダルウェイブの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は「ミリオンアサルト」「デストロイ・リジェネレーション」「デス・デクリネイション」「暴嵐の旋牙」「グレイトフル・ハーヴェスト」「メテオスウォーム」、ファイナルフォーム形態でのみ使用可能な「テトラダオスレーザー」。
「グレイトフル・ハーヴェスト」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
テイルズオブアスタリア
複数のシナリオに登場する
1部の『星のカケラ』編では原作と同じく地下遺跡に封印されていて、調査にきたサレに取りついて復活を図る(本来のサレの意識も残っていたが)。目的は原作と同じく故郷デリス・カーラーンの復活で、サレを通じてこの世界の人間達を見ていてその愚かさを感じていた。クレス達と戦い、敗れた後に時空転移で逃走する。
3部『結晶の大地と導きの光』編ではロンドリーネと共に行動していて世界の危機の為に力を貸す。
6部『双星の宿命』編では再びロンドリーネと突如起きた世界の異変を調査していた。
テイルズオブアスタリア最終シナリオのネタバレ
6章『双星の宿命』の最終シナリオ『世界の楔』にて、正史世界から世界の楔を切り離そうとしていたヴィクトルのパートナーのエル(大人エル)を襲撃して阻止する。そして正史世界の問題を解決すべく、オリジンの審判に全ての分史世界の消滅を願うよう脅してくる。それに怒ったヴィクトルと対峙し、ヴィクトルが切り札に持ち出した人工精霊のオリジンとクロノスと3人を相手にしても互角に戦っていた。そんな中でルドガーが全ての世界を救う方法に気が付き、戦いを制止してそれを聞いた。それは『全ての世界が協力しあうこと』、マナが豊かな世界は貧しい世界に分け与えればいいし、マナの消費を抑える技術がある世界はそれを他の世界に教えると言う物だった。
それを聞いたヴィクトルと大人エルは時歪の因子を破壊するべくその世界の問題を解決していなかった自分達だと気がつかなかった方法だと納得をしたが、ダオスは確実ではないとそれを聞き入れず、『アスタリア集大成のシナリオのラスボス』として世界の運命を決めた最終決戦となる。
途中ヴィクトルが負傷して気絶してしまい、ピンチになっても分史世界から来ていたミクリオ、メルディ、アッシュが駆けつけ協力して互角に戦えるようになり、更には気にも止めていなかったエルがヴィクトルが気絶したことで一度消えたオリジンとクロノスを再び召喚したことでついに敗北する。
その時無理にはがそうとした影響で正史世界が崩壊しそうになるも、それを繋ぎ留める為に全員が協力してマナを送りこみ、ダオスも正史世界がなくなると都合が悪いからと協力をしたことで崩壊は免れた。
最後は現れたオリジンへと審判を成し遂げ、「全ての時歪の歪みの消滅」を願ったことで全ての分史世界の消滅はなくなり大団円となった。
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