※本記事は『テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3』の物語の核心であるネタバレを含みます。閲覧注意。
いつもいつも欲しがってばかりじゃないか!君たちは…
概要
年齢:不明
性別:不明
身長:153cm
体重:39kg
CV:佐藤聡美
『テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー3』のラスボス。
主人公たちの前に突然現れた謎の人物。
その正体は生まれなかった星(異世界「ジルディア」)の可能性が具現化したものであり、云わば星の水子である。
ルミナシアの人間の傲慢さに落胆し、ルミナシアを自身の世界であるジルディアに塗り替えようとする。
「そうさ。創造は欲だ。罪なんだよ」
ラザリス自身が世界樹を支配して造りだした自らの世界…「エラン・ヴィータル」に乗り込んできた主人公達と対峙し、2つの世界の命運を賭けた最終決戦を行う。
ルミナシアのディセンダーである主人公とその仲間達がラザリスを倒したため、ジルディア(エラン・ヴィータルとラザリス)は消滅しかける。
しかし、ルミナシアの世界樹はジルディアを受け入れたため、二つの世界はどちらも消えずに済んだ。
これでマイソロ3の物語はひとまず終幕する。
ルミナシアとジルディア
人によっては、エンディングで何故ルミナシアの世界樹が自分を侵略しようとしたジルディアを受け入れたか気になる人もいるかもしれない。
これには、ルミナシアの過去が関係している。
元々ルミナシアとジルディアは両方ともそれぞれの世界として生まれるはずだったが、ジルディアの方は生まれることが出来なかった。
無事に「世界」として誕生したルミナシアは不完全なジルディアを己に取り込むことで、ジルディアが消滅しないように保護していた。
この保護するための大事なシェルターが「星晶(ホスチア)」であり、不完全なジルディア…ラザリスが蘇ったきっかけは、この星晶が人間に資源として採掘され過ぎたためである。
このように、ルミナシアの世界樹は元々ジルディア(ラザリス)を受け入れるつもりだったためエンディングのように二つの世界が上手く融合したわけである。
性格・容姿
性格は物憂げに喋る時もあるし、急に激昂したりと静と動の差が激しい面がある。
自身の術技名(例:コレールの熱視線)や生み出した生物(例:激震のレドゲコ)などに独特なセンスの名前をつけている。
総じて厨二病のヤンデレ気味であるため、前作『テイルズオブザワールドレディアントマイソロジー2』の登場キャラ「ゲーデ」とよく似ている。
「世界」というものの人間に近い容姿をしており、体は華奢で中性的な見た目をしている。
これは、彼女がこの世に誕生する際にルミナシアに住む「ヒト」のドクメント(その物質を構成する情報)を元に構築されたからであり、自身が嫌う人間と同じような姿であることを本人は不満に思っている。
(中性的な見た目からヒトの男性と女性の両方のドクメントを基に構築されたと推測できる。)
身体や衣装の所々に結晶のようなものがたくさんあり、一見飾りに見える左目部分の赤い結晶も実はれっきとしたラザリス自身の「目」である。
戦闘スタイル
第一形態時
最初に主人公と出会った時の姿。通常形態。
小柄な身体でちょこまか動く上に、ランダムで通常攻撃・アイテム・技・術のいずれかを封じる「世界の掟(ワールド・ルール)」という術技を使ってくる。
第二形態時
「くっ…、ボクの作りたかったのはこんなものじゃない!」
通称『カオスラザリス』と呼ばれる形態。
ラザリスを守ろうとする新しいジルティアの民と「自身のために創造なんてしなくていい」というラザリス自身の想いの擦れ違いによって暴走した結果、人と魔物が融合したような醜い姿になる。
この形態になると全く動かないが、周りの水晶の柱を壊さない限り強力な術技を使ってくる。
秘奥義である「世界創造のメルト」もバトルフィールド全体を攻撃範囲とし、破格のヒット数を誇る鬼畜性能であるため油断できない。
余談
- 初期デザイン
現在では比較的少女のような姿をしているラザリスだが、ファンズバイブル掲載の初期案ではスーツを着ており中性的な感じであった。
包帯によって隠れている左目など、現在のラザリスに受け継がれた要素が見られる。
中の人が有名すぎるのか、極まれに『けいおん!』のファンにはラザりっちゃんという愛称を付けられることがある。また佐藤聡美は『テイルズオブエクシリア2』でノヴァ、『テイルズオブベルセリア』ではマギルゥの声を担当した。
その他の作品での出演
ウィダーシンやゲーデと違いマイソロシリーズのラスボスの中で唯一複数の他作品に出演している。
(ウィダーシンとゲーデはアスタリアにのみ出演)
テイルズオブアスタリア
『結晶の大地と導きの光』編では、晶化現象を引き起こしていた黒幕。普段は「天帝の御座」で眠りについているが、覚醒して晶化現象を世界各地で発生させる。
『追憶の楽園(エデン)』編では、エンテレスティアの「天帝」として君臨。世界に平和を齎す存在として崇められている。宰相となったヴァンの事は完全に信用しておらず、直属の部下である白き獅子に自らを守らせている。
本来は「世界に生きる人々の意識の集合体」として、純粋に世界の歴史を刻んでいたが、『光と闇の救世主』編のエピローグで、ディセンダーが行った世界再生の力の余波を受けて意志と体を持つようになる。その状態で世界の歴史と現状を見た結果、争いばかり行う人間に絶望し、自らの力で平和を齎すべく、晶化現象をはじめとする行為を起こすようになった。
『結晶の大地と導きの光』編ラストでスレイ達は晶化現象の阻止に失敗し、世界は全ての人間の記憶が改竄されたラザリスの世界エンテレスティアに改変される。しかし、スレイとミクリオの神依によって天帝の御座が破壊寸前まで追い込まれていたためか改変は完全なものではなく、ふとしたきっかけから元の世界の記憶を取り戻す人間や元の世界の記憶を湛えた特異点がエンテレスティアに発生することになる。そのため天帝としてのラザリスは記憶を取り戻した人間を咎人として隔離し、エンテレスティアに存在する特異点を全て消滅させる事を目的に活動していた。
決戦では「世界の掟(ワールド・ルール)」によってスレイとミクリオの神依を封印。ベルベット達の決め手を欠かせる事によってついに特異点を全て消滅させエンテレスティアの存在を完全なるものにしたが、その隙を突かれヴァンに致命傷を負わされる。ヴァンの真の狙い(エンテレスティアの存在を確立させた後に神を排除する事)と自分がかすかに人間の可能性を信じていた事にようやく気付き、自分を道連れに彼を結晶化。世界を見届ける事ができない事を悲しみ、ベルベット達に後を託して消滅した。
エンテレスティアも彼女の意思で存在を破棄され、世界は元の姿に戻る事となる。
テイルズオブザレイズ
2019年9月のマイソロ攻略戦イベント「攻略戦 ラザリス」で登場・加入。
カノンノ達と異なり、RM3クリア前の時間軸から具現化されている。
最終的には、イクスとカノンノ達に敗れて、ジルディアがティル・ナ・ノーグに馴染むまでの間、「根源の世界樹」ことオリジナル・カノンノによって封印される。
本作でシャドウエッジ、カオスレイ、リバースヒール、謀略のアジテート、吸血のピティエ、ディスクレイトセイバー、インブレイスブラック、ディスクレイトエンド(ディスクレイトセイバーの技変化)、インブレイスアビス(インブレイスブラックの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は「渇望のイデアル」「世界の掟」、グラスバレーとのクロスオーバー魔鏡技で「アンチェインド・リゾネイト」。