プロフィール
概要
『テイルズオブファンタジア』の主人公。
トーティス村にある道場の一人息子で、性格は礼儀正しくも熱血漢で好青年。
ミントの母は既に故人だった事を彼女に伏せている事からも(彼女は気づいていたが、彼女のことを思って隠していたクレスの優しさに感謝している)、気遣いも出来る優しさを見せている。PS版から追加されたイベントでは、すずの両親を助けられなかったことを悔やんでいる(敗北した場合)。
しかし性格に反してバックボーンが非常に暗く、故郷のトーティス村をダオスに滅ぼされ、家族も親戚も親しかった人々も皆殺しにされ、そのためダオス関係になると周囲の意見を聞き入れないほど強く憎んでいる(この事件の実行犯はダオス解放を計画したマルスとその部下だが、実際は彼らもダオスに洗脳されて利用されたクチであり、復活したダオスに一瞬で葬られている。このこともクレスの憎しみを後押ししていると思われる)。
だが、最後にダオスがデリス・カーラーン10億人の民のために戦っていたことを知った際には「これじゃあ…まるで僕達の方が…」と苦悩の表情を見せていた。
対してクラースは「ダオスは多くの人間を殺している」とクレスに諭しているように、救う為に手段を選ばず、多くの人間を殺したダオスにも問題がないとは言えない。クレス側にもダオス側にもお互いに譲れないものがあったということだろう。
加えて小説版では、人間との話し合いを望んでいたダオスが愛する者を失い、人間に絶望して魔王となる経緯が描かれている。
チャットでは唐突にダジャレを言ってオンリーで非常に寒く、パーティメンバーは誰もが呆れている。
親友のチェスターも同レベルで、仲間のアーチェは面と向かって二人を馬鹿にする。ミントは苦笑い。
恋愛に関しては非常に鈍感で最初期に仲間になって以来ほぼずっとパーティにいるミントの淡い気持ちに気づかないままストーリーは終了してしまう(ただしナンシーとエルヴィンの結婚式後にアーチェの冗談混じりのプロポーズ返答の選択肢に『ミント、結婚しよう』という言葉がある、小説版でアーチェに『だって二人は付き合ってるんでしょ?』と言われて赤面する、終盤のスキットで『お嫁さんをもらって道場を建てようかな』という言葉に反応して照れているミントを見て慌てるなどの点から意識していないわけではない)。
本シリーズの多くの主人公の一人称は「俺」だが、クレスは「僕」と言っている数少ないキャラクター。
他には『テイルズオブイノセンス』のルカ・ミルダ、『テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士』のエミル・キャスタニエ、『テイルズオブエクシリア』のジュード・マティスがいる。
何かしら尖った性格や特徴を持っている主人公が多いが、「ファンタジア」の発売時期が90年代と言う事もあるのか、クレスは正統派となっている。
当初はトリスタン師匠から「大器晩成(今はまだ未熟)」と評され、ヴァルキリーからも「分不相応な者がグーングニル(神の槍)を持つものではない」と言われている。しかし潜在能力は高く、歴史を駆け抜け激戦を乗り越えたことで成長を果たしていく。終盤では過去に父親が一度見せた奥義を使いこなしたり、グーングニル本来の所有者であるオーディーンとの一騎討ちに打ち勝ち、オーディーンとヴァルキリーの双方から正式に使い手として認められている。だがクレスに慢心や増長はなく、チャットではチェスターから「もう親父さんを超えたんじゃないか?」と聞かれてもまだまだ父には及ばないと答えている。
戦闘スタイル
この作品では、貴重な前衛タイプのキャラクターで同じ物理攻撃主体のキャラであるチェスターとすずの正式参戦が遅いというのもありプレイヤーはほぼ必然的に彼を操作することになるだろう。
主人公らしくバランスが整っており、扱いやすい。彼が覚える技「魔神剣」「飛燕連脚」「虎牙破斬」などは、今後のシリーズの主人公も多く習得しているが、カイル・デュナミス(デスティニー2)、シング・メテオライト(ハーツ)、ユーリ・ローウェル(ヴェスペリア)のように一部の技を覚えないキャラクターも少なからずいるほか、フレン・シーフォ(ヴェスペリア)のように主人公ではないキャラクターが多く習得しているケースもある。
余談だが、彼が扱うアルベイン流はあくまでも剣術の一流派に過ぎないにもかかわらず、何故か、敵が燃えたり、雷を纏ったり、投げた剣が爆発した後に修復したり、魔方陣から光を立ち昇らせたり、そもそも魔術でしかダメージを与えられないはずのダオスを斬れたりと物議を醸すことがある。
過去編では、彼以外のパーティメンバーが回復役と攻撃術主体のキャラしかいないために戦闘中におけるクレス死亡=全滅の危機といっても良い。
他のシリーズでの出演
初代主人公だけあって、『マイソロジーシリーズ』や『VS』、『ツインブレイヴ』などのお祭りゲーにはすべての作品に参戦している。…と思いきや『レディアントマイソロジー』(初作)には出ていない。近年では、作品が3Dになったことで、原作から少しアレンジを加えられている部分も見られる。ほとんどの作品で安定した活躍ができるのも特徴。
秘奥義は出演している全作品を通して「冥空斬翔剣」を使用している。「負けるものか!」という力強いセリフと共に、闘気をまとった剣で切りつけ、最後に多段ヒットする強力な切り上げで止めをさすというもの。
『なりダンX』では、秘奥義に「殺劇舞荒剣」が追加されている、また「冥空斬翔剣」である操作をすると台詞がファンタジア仕様になる。
さらに『クロスエディション』では『エターニア』で使用したエターナルブレードと「緋王絶炎衝」が追加されるなどかなり強くなった。
『テイルズオブファンタジアなりきりダンジョン』
続編であるなりきりダンジョンGBC版で時空転移する先はファンタジアエンディングの2年後。クレスはチェスターやミントと共にトーティスに住んでいて剣術道場を開いている。クレスはディオとメルに出会った際にダオスとの戦いで感じた事を話す。ここでのクレスの善悪逆転のセリフはなりダンGBC版の大きなテーマのひとつであり、ファンタジアPS版で言いかけた言葉を最後まで語っている。なお、このゲームのシナリオはクレミン度がかなり高く、終盤の魔鏡イベントではミントへのプロポーズともとれる発言をする。
『テイルズオブデスティニー』
物語終盤にある村でアーチェと共に登場。ファンタジア(SFC版)に関するクイズを出してくるので全問正解するとご褒美をくれる。戦闘にはならない。
『テイルズオブエターニア』
闘技場の隠しボスとして登場。難易度を「マニア」にしていると、加えてアーチェも登場する。クレスに勝つと武器の中でも最強の性能を誇る「エターナルソード」を入手できる(アーチェを倒すと「アーチェのリボン」を入手できる)。
リッドが間合いの外に居ると「魔神剣」を連発してジリジリとHPを削ぎ落とし、何とかそれをかいくぐって間合いに入ったとしても「虎牙破斬」や「次元斬」で撃ち落とす・・・という、ファンタジアでの善人っぷりを疑ってしまうようなえげつないにも程がある戦法を取ってくる。
更に、特定の行動を起こすと、『エターナルブレイド』という技で反撃してくる。
『テイルズオブファンダム』
チェスターやアミィとの出会いを描いた幼少期のクレスが登場する。
またこの作品の表紙では、ルーティとファラに挟まれて気取ったポーズを取るなど意外な一面を見せている。
PS3版『ヴェスペリア』
パーティメンバーであるフレン用のコスチュームDLCとしてクレスの服装が有料配信されている。また、『レディアントマイソロジー3』のスキットでクレスとフレンは衣装の交換をしている。
『テイルズオブエクシリア』
では、初回封入特典でジュード用としてクレスの衣装と髪型、「ロングソード」のアタッチメントを入手できた。
『テイルズオブエクシリア2』
闘技場で再び登場。パーティモードEXランクの最後にミント、スタン、ルーティと共に現れる。
今作ではスタンと共に「殺劇舞荒剣」を共鳴秘奥義として使用してくる。
『テイルズオブアスタリア』
第1章「星のカケラ」編の主人公の1人として登場。
『テイルズオブザレイズ』
メインシナリオ第11章に親友のチェスターと共に参戦。
2021年11月のファンタジア単独イベントでは、ミッドガルズ空中戦で使用した槍を武器とする姿「戦槍クレス」にフォームチェンジ可能。その際の術技は、魔神槍、凍牙槍、集気法、破空沙雨、襲槍鋼斬、閃氷裂破、魔神千裂破、戦神一閃波(魔神千裂破の技変化)。
本作で、荒・獅子吼破斬(獅子吼破斬の技変化)、真・虚空蒼破斬(虚空蒼破斬の技変化)、転翔次元斬(空間翔転移の技変化)、回転斬り、魔神剣・永牙、時空ハリケーン(回転斬りの技変化)、猛・魔神双破斬(魔神双破斬の技変化)、魔神永閃破(魔神剣・永牙)の技変化を新術技として習得。
魔鏡技は「時空蒼破斬」「蒼臥虚空閃」「冥空想翔波」「氷震空破斬」「蒼空翔破剣」「時空ブル・スラスト」「真空衝破斬」「パラレルエターナル」、アルフェンとのクロスオーバー魔鏡技で「襲爪雷斬」。戦槍クレス時は「槍技・真空氷斬」「戦槍グーングニル」。
「蒼空翔破剣」は精霊装をレアリティ3まで強化すると使用可能になる。
サービス開始当初から土属性のSSRキャラとして実装。
メインストーリーには第1章から登場し主人公カナタ・ヒューガに剣術指南を行う師匠。
外伝ストーリー・クレス編では主人公を務める。
他コンテンツへの出演
『アナザーエデン』
コラボシナリオにて「光陰の尾四天の星々」にてユーリ、ミラ、ベルベットと共に参戦。他にNPCとしてのみだがアーチェ、ミントも参加。常設かつ配布なので取り逃す心配はない。
☆4・Lv30で加入するが、シナリオクリア後の試練をクリアすることで☆5に昇格できる。
特筆すべきは配布キャラで2人目となる「陣」使いであり、クレスはフロントに出ると「斬属性」の威力が上がり、それ以外の威力が下がる「煌斬陣」を展開する。
火属性攻撃のサポートもできるが、自身は無属性の斬攻撃が得意でどの属性パーティーに組んでも活躍できる。
ただし、主力技である「魔神双破斬」は使うたびに自身のHPを削り、低HPになると使える「冥空斬翔剣」が暴発するとアナザーフォースに支障を来たしてしまう(冥空斬翔剣が弱いわけではない)。
与えたダメージの一部を吸収するダメージ古代八妖武器「翠晶の剣」を持たせるか、グラスタ「吸収の力<剣>」をつけよう。
専用武器も入手できるが、外典で入手できる剣(量産可)の下位互換に甘んじているのが残念なところ。
関連イラスト
関連タグ
テイルズ テイルズオブファンタジア TOP ミント・アドネード
チェスター・バークライト クラース・F・レスター アーチェ・クライン
カップリングタグ
テイルズオブシリーズの主人公
クレス・アルベイン→スタン・エルロン
関連キャラクター・人物
ベルベット・クラウ:後の同じテイルズオブシリーズの主人公の一人。「ラスボスに故郷と親しい人々を滅ぼされ、復讐のために旅立つ」というバックボーンが共通している。こちらはクレスに比べかなり複雑な諸事情があったりするが。
アドル・クリスティン:初期の中の人繋がり。剣を得物とする等何かと共通点も多い。
未来トランクス:中の人繋がり。未来から歴史を変えに来て、未熟だが成長を重ね、仇討ちも果たすなど境遇がよく似ている。アニメ版では雨の中で孫悟飯の死を嘆き悲しむなど、故郷を滅ぼされたクレスを思わせるシーンがある。
ルキナ:同じく歴史改変のため行動する人物。生真面目なようで実は残念なところがある、父親を尊敬している(ファザコン気味)など類似点がある。なお、こちらにもマルスがおり、彼は王国の王子である。
ドロロ兵長:中の人繋がりで、寒いギャグを言うキャラ繋がり。テイルズ監修の「ケロロRPG」では彼がクレスの技を覚えており、予約特典で実際に会っている。
アーク・エダ・リコルヌ:アークザラッドシリーズの登場人物で、初代アークザラッドの主人公。シリーズ第1作の主人公、頭の赤いハチマキ、剣が得意、など共通項が複数ある。ただしこちらは剣技ではなく精霊魔法を駆使して戦う(別名・回復勇者)。