イベントの内容
主人公のクレス・アルベインと彼の親友チェスター・バークライトは今日も元気に南の森まで狩りに出かける。猪を狩って村へ戻ろうとした二人は村の半鐘の音を耳にする。急いで村に戻る二人だったが…。
村へ戻ったとき、二人が目にしたのはさっきまで平和だった村が焼かれる姿、そして何者かの手で犠牲になった村人達の姿だった。クレスとチェスターはそれぞれの家で無残にも殺された家族の姿を目の当たりにする。
涙ながらに両親の最期を看取ったクレスはチェスターの元へと向かい叔父の家へと逃げることを提案する。だが『みんなを弔う』と聞かないチェスターに必ず二人で仇を討つことを誓い、クレスは母にいわれた通り、ユークリッドの叔父の家へと身を寄せるが…
このイベントは今さっきまで平和で明るい村だった主人公たちの村が、プレイからわずか数十分足らずで滅びてしまい、更にはBGMも突然一気に暗いものへと変わるのでゲーム開始から早々プレイヤーに衝撃を与えた。
続編のなりきりダンジョン、そのリメイク版のなりきりダンジョンXでは悲劇の雨曜日やトーティスの惨劇として記録されており、チェスターは妹のアミィ・バークライトを守れなかったという心に深い傷を負った。
全てが終わった後はクレス、ミント、チェスターの3名がトーティス村の復興作業を開始する場面で本編が締め括られる。おそらく50年後の未来通りに時が進むのならば村は『ミゲールの町』として生まれ変わると思われる。
何故襲撃されたか?
この襲撃の犯人は、ユークリッド独立騎士団の黒騎士団であり団長のマルス・ウルドール。
彼は襲撃に際して盗賊の本拠地の村だと団員に説明していた。
しかし実際はミゲール・アルベインとマリア・アルベインが隠していたペンダントが狙いであった。
これについては、封印されていた魔王ダオスが復活するためにマルスをマインドコントロールしたのが真相であり、ペンダントはダオスの封印を解く鍵であった。
マルスは復活したダオスに用済みとして殺されたが、残された妻はどこかに引っ越して子孫は悪魔に魂を売った大悪党と罵られた。(外伝作品の魔剣忍法帖ではマルスの孫である処刑人のアーレスが登場している)
ナイツサーベル
襲撃されたトーティス村、クレスの家の2階に一振りの剣が残されている。
「僕の物でも父さんの物でもない」剣、ユークリッド黒鎧騎士団が使用しているナイツサーベルである。
現代編で市販されている武器より遥かに強力な武器で、地下墓地クリアまではクレスの最強武器として活躍してくれる。
その後ユークリッドでマルス達に捕まった際、SFC・GBA版では所持している武器は奪い取られ二度と戻ってこないため、トーティスが襲撃された時点で取ってしまうと奪い取られるか、売ってガルドの足しにするかしかできなくなってしまう。
その為トーティス襲撃時点でナイツサーベルを取らず、地下水路脱出後にトーティスに戻って取る事が勧められる。
PS版(及びPS版準拠リメイク)では地下水路を脱出した時点でマルスに捕まった際に奪われた武器も取り返せるので、トーティス襲撃時点で取ってしまって構わない。
むしろSFC版経験者程、「手に入れても奪われて戻ってこない」と早合点して店で売ってしまう事が多かった。
関連項目
クレス・アルベイン チェスター・バークライト:この事件の被害者。
アミィ・バークライト:チェスターの妹で、この事件で亡くなった。
ハーメルの町の壊滅:アセリア歴4202年の世界でクレス達が遭遇する町の壊滅。唯一の生き残りだというリアと対面した際にトーティス村の壊滅の情景が浮かぶ事から、他人事とは思えなかったのだろう。
アクゼリュス崩落:テイルズオブジアビスにおける『町の壊滅』及び『鬱そのものなトラウマイベント』繋がり。更に当事者であるメインキャラクターの心に深い傷を負わせる極めて辛い出来事になった点も共通している。