演:竹島由夏
概要
『仮面ライダークウガ』の登場人物。14歳の女子中学生。長野県在住。
第1話で父の夏目幸吉を第0号に殺されており、彼女が夏目教授の葬儀で涙を流していたのを見て、五代雄介はクウガとなってグロンギを倒すことを決意した。
その後しばらく登場していなかったが、メ集団の最初のゲゲルが開始された第7話で再登場。現場のグロンギばかりに目が行き、0号の捜査が遅れている警察に対し苛立ちを募らせ、人間不信に陥って一時は自殺すら考えるまでに思い詰める。
その後父との思い出の場所である富津海岸に一人赴き、どうすればいいのか思い悩んでいたものの、駆けつけた雄介(実加は父との思い出の品として鞄に桜貝の飾りを付けており、雄介はその貝殻が拾える場所から、実加の行方に目星をつけていた)に「君にもいつか、なんかやるときが来ると思う。お父さんもきっと、それを楽しみに見守ってくれてるよ」と勇気づけられ気持ちの整理をつける。
この際、雄介はメ・バヂス・バに狙撃されそうになるものの逆にクウガに変身して返り討ちにしたため、実加は彼の正体を知ることとなった。
そして戦闘終了時間後、一条薫の「無事でよかった」との言葉に、緊張の糸が解けたのか涙を流して謝罪した。
その後第11話にて父の分まで尽力すべく、ジャンの九郎ヶ岳遺跡発掘チームに加わった。それ以降は定期的に東京の面々にも手紙を送っており、第29・30話ではゴウラムを見るために再度上京した。
さらに第42・43話にも登場。生前の父に勧められて始めたフルートのコンクールに出場するために東京(会場自体は幕張)にやってきており、応援のために駆けつけてくれた一条と親交を深めた(雄介はそれより前にあった保育園に行く約束を果たしてから駆けつけることになっていた)。
この際、研究面ではあまり大したことができなかったと自らを振り返っており、父のために何ができるかを考えた結果、フルートに懸命に取り組むことにした旨を明かしている。(演じる竹島女史もフルートを特技としている)
しかしその会場で起きた人質事件で、犯人を険しい表情で抑え込む一条を目撃してしまい、(先刻までとの穏やかな表情との差もあって)一条に恐れの感情を覚えて避けるようになってしまう。最後には遅れて駆けつけた雄介の説得で考えを改めるが、結局一条には会えずじまいとなってしまった。
最終回では手紙の中の写真で登場、高校に進学した事が語られている。
「小説仮面ライダークウガ」
父の敵である0号が死んでから13年の月日が経った『小説仮面ライダークウガ』では警察官として登場し、一条と共に、復活したグロンギの事件を解明するため東奔西走する。テレビ本編では準レギュラーに近い扱いであったが、本作では実質的なヒロインとしての登場である。
27歳ではあるが、以前とあまり変わらない顔をしているらしい(完全に余談だが、演者であった竹島由夏氏は20年経った今でも当時と比べてあまり顔が変わっていないようだ)。
また、13年という月日を得て多少なりとも心の傷が癒えたらしく、以前よりも明るくなっている。意外と飲兵衛な一面も…。
杉田守道がとっておきの助っ人と評しただけあり、頭の回転が速いだけではなく、勘が鋭いこともあり、僅かな文章から敵の企みを看破した事もある。
正義感も強く、時には一条が驚くほどの熱意も見せる事もある彼女であるが、実は彼女にはある秘密が隠されていた…。
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小説版ネタバレ
実は小説の中盤から終盤にかけて登場するクウガは雄介が変身したクウガではなく、彼女が変身したクウガ=クウガ・プロトタイプである。
父である夏目教授が生前に残した研究ノートに九郎ヶ岳以外の遺跡の存在がある可能性を示唆した部分があり、未確認生命体=グロンギの残党がいるかもしれないと危惧した彼女は、ある日、九郎ヶ岳遺跡付近に大雨が降った真夜中に山岳パトロールを買って出てその付近の調査を開始する。
そしてその危惧通りに第2のグロンギたちが封印された遺跡を発見し(少なくともそれより4年以上前には既にバルバにより封印が解かれていたが)、内部を調査した彼女は『プロトタイプアークル』を発見。クウガ・プロトタイプへの変身能力を手にすることになったのだった。
最終決戦では多くの人々を騙し、殺し、挙句の果てには父の死ですら「よかったじゃないですか」と言ってのけたゴ・ライオ・ダへの憎しみから「凄まじき戦士」となり、「怒りの塔」で周囲の人々ごとライオを殺そうとしたが、事件を知って駆け付けた雄介の決死の説得により、無事に元の姿へと戻る事ができた。
その後の彼女の動向は不明だが、小説後もアークルは未だ体内にあると思われる。