概要
荒川弘の漫画『鋼の錬金術師』に登場する異次元への扉のようなものである。
ようこそ、身の程知らずのバカ野郎
人体錬成など、禁忌とされる強大な錬成を成すことで出現する『扉のような物体』。
見た目は石などの鉱物でできた一枚の壁で、モノリスを彷彿とさせる奇怪な雰囲気を放つ。普段は真理と呼ばれる存在とともに、無限に続く白亜の空間にぽつりと存在している。
真理曰く「"扉"はすべての人間の内に存在する」らしく、その門の彫刻も人物によって千差万別である。
03年アニメ版では、扉のデザインが原作と異なり、門構えがある。扉が開くテンポも後のFA版と違い、早くなっている。
劇場版「シャンバラを征く者」では、錬金術世界のアメストリスと現実世界のドイツを結ぶ扉の入口と出口が錬成された。
真理を見せてやるよ
この門が開くと、そこから巨大な眼が覗いており、さらにその中から無数の手が触手のように這い出てくる。その手に引きずり込まれれば最後、いかなる抵抗も通じず呑まれるしかない。
そしてその正体は"真理世界"と"現実世界"を隔てる扉であり、ここをくぐることで"真理"を垣間見、理解することができる。また現実世界との扉でもあるため、エドワードがグラトニーに呑まれた際に、脱出手段として用いたこともあった。
その一方で真理を垣間見た場合には通行料も発生し、それを見た後には何かしらを『持っていかれる』ことになる…。
その結果として、エドワードは左脚、弟・アルフォンスは全身を『持っていかれた』。
バカだな、また来たのか
タグとしては本項で紹介したもの、もしくそれに類似したものに付くが、別の意味で「真理を覗いてしまった」と感じた際に付くタグとしての一面もある。
それがこの世の真実なのか、あるいはなにかの性癖なのかは当事者にしか理解できないであろう…。
図柄
真理の扉の図柄は各人によって異なる。その人物の生き方が反映されるらしい。
エドワード・エルリック
図柄は『生命の樹』。
別名称は『セフィロト・ツリー』。
アルフォンス・エルリック
17世紀に写本が作られたジョージ・リプリー著『錬金術の骨髄』に収録されている図。
ロイ・マスタング
図柄は『サラマンダー』。
別名称は『火トカゲ』。
お父様(フラスコの中の小人)、星(世界)
図柄は『空白』。
何も描かれておらず、無地。
ネタとしての心理の扉
DVD「鋼の錬金術師PREMIUM COLLECTION」に収録さているオリジナルショートストーリー「実写編」では、
なぜか日本にいる鎧姿のアルが、とあるアニメ制作会社の入り口を「心理の扉」と勘違いして入ろうとするが、鎧の頭を扉(ドア)の上にぶつけてしまい「つっかえちゃった…」とつぶやき、そのまま幕を閉じる。