略歴
「限りなく透明に近いブルー」で、芥川賞を受賞し、ポスト団塊の世代の若き才能として一躍注目される。
他の主要な作品として「コインロッカー・ベイビーズ」「五分後の世界」「半島を出よ」などがある。
本業の小説家以外にも映画監督、コメンテーター、評論家(主にスポーツ、政治経済、社会)などとしても盛んに活動している。
ペンネームについて
本名は村上龍之助。
同時代の代表的な作家として村上春樹がおりよく比較されるが、もとより姻戚関係はなく作風の類似も特にない。しかし村上春樹が出てきた時、村上龍と角川春樹にあやかったペンネームだと勘違いされることが多かったという(村上春樹の方は正真正銘の本名である)。
作品
小説
- 限りなく透明に近いブルー(1976年)※作者本人により映画化
- 海の向こうで戦争が始まる(1977年)
- コインロッカー・ベイビーズ(1980年)※ラジオドラマおよび舞台化
- だいじょうぶマイ・フレンド(1983年)※作者本人により映画化
- 悲しき熱帯(1984年)
- POST ポップアートのある部屋(1986年)
- 走れ!タカハシ(1986年)※大森一樹監督で『走れ!イチロー』として映画化
- ニューヨーク・シティ・マラソン(1986年)
- 愛と幻想のファシズム(1987年)
- 69 sixty nine(1987年)※李相日監督で映画化
- トパーズ(1988年)※作者本人により映画化
- 村上龍料理小説集(1988年)
- ラッフルズホテル(1989年)※作者本人により映画化
- コックサッカーブルース(1991年)
- 超電導ナイトクラブ(1991年)
- 恋はいつも未知なもの(1991年)
- イビサ(1992年)
- 長崎オランダ村(1992年)
- エクスタシー(1993年)
- フィジーの小人(1993年)
- 368Y Par4 第2打(1993年)
- 音楽の海岸(1993年)
- 昭和歌謡大全集(1994年)※装画小林源文 篠原哲雄監督で映画化
- 五分後の世界(1994年)※ゲーム化
- ピアッシング(1994年)※ニコラス・ペッシェ監督で映画化
- KYOKO(1995年)※作者本人により映画化
- 村上龍映画小説集(1995年)
- ヒュウガ・ウイルス 五分後の世界Ⅱ(1996年)
- メランコリア(1996年)
- ラブ&ポップ トパーズⅡ(1996年)※庵野秀明監督で映画化
- はじめての夜 二度目の夜 最後の夜(1996年)
- モニカ-音楽家の夢・小説家の物語(1996年)
- オーディション(1997年)※三池崇史監督で映画化
- ストレンジ・デイズ(1997年)
- イン ザ・ミソスープ(1997年)
- 白鳥(1997年)
- ライン(1998年)
- ワイン一杯だけの真実(1998年)
- 共生虫(2000年)
- 希望の国のエクソダス(2001年)
- タナトス(2001年)
- THE MASK CLUB(2001年)
- 最後の家族(2001年)※TVドラマ化
- 悪魔のパス天使のゴール(2001年)
- 2days 4girls 2日間で4人の女とセックスする方法(2002年)
- とおくはなれてそばにいて(2003年)
- どこにでもある場所どこにもいないわたし(2003年)
- 半島を出よ(2005年)
- 特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集(2007年)
- 歌うクジラ(2010年)
- 心はあなたのもとに(2011)
- 55歳からのハローライフ(2012年)※TVドラマ化
- オールド・テロリスト(2015年)※2011年5月~2014年9月まで『文藝春秋』で連載
- MISSING 失われているもの(2020年)
- ユーチューバー(2023年)
絵本
- 絵本 だいじょうぶマイ・フレンド(1983年)※絵:吉田カツ
- 友達のラ リ ル レ ロ(1989年)※絵:安井須磨子
- すてきなジェニファー(1996年)絵:山本容子
- あの金で何が買えたか バブル・ファンタジー(1999年)※絵:はまのゆか
- ストレイト・ストーリー(2000年)※絵:はまのゆか デヴィッド・リンチの映画の絵本化
- おじいさんは山へ金儲けに 時として、投資は希望を生む(2001年)※絵:はまのゆか
- 13歳のハローワーク(2003年)※絵:はまのゆか
- ポストマン(2003年)※絵:はまのゆか
- シールド(盾)(2006年)※絵:はまのゆか
- 新 13歳のハローワーク(2010年)※絵:はまのゆか