概要
主に1950年生まれ〜1964年生まれを指す。
学生運動の迎えた顛末(特に赤軍派や革共同などが起こした各種テロ・内ゲバ事件)を反面教師として、団塊の世代に比べて政治的無関心(あるいは政治や社会行動に対する恐怖と不信。下手をすると嫌政感や政治そのものへの敵視、政治参加が容易な民主主義体制への反発に至っている人もいる)の気風と個人主義の雰囲気が強く「しらけた」を連発していたことに由来する。
この世代の幼少期となる1960年代には鉄腕アトムテレビアニメ第1作が登場した。そのため、ある意味では「初めて日本国産テレビアニメに触れた、日本の子ども世代」とも言える。以降、様々なモノクロテレビアニメが公共の電波に乗った。その意味では「横山光輝世代」(鉄人サリーちゃん世代)「藤子不二雄世代」(怪ハッパー世代)「赤塚不二夫世代」(おそ松ア太郎世代)の「第1期」(あるいは「原点」ないしは「第0期」)とも言える。
これを踏まえた上で、この世代の青春期(1960年代末~1970年代)は「第1次SFブーム(怪獣ブーム・変身/怪人ブームなど)」の時代であり、「四畳半フォーク」の最盛期。この世代の後期は「おたく第一世代」に重なる。
しかし、この年代の後期においてはニクソンショックとオイルショックのダブル影響で物価の乱高下が巻き起こり高度経済成長期が終わりを告げ、日本は戦後初のマイナス成長へと転じている。そのためこの世代の中期以降が社会に出る頃になると就職戦線は(当時の基準において)困難なものとなった。(のちの就職氷河期からは比べようもないくらいに軽いものだが)
その一方で直後にバブル景気が到来した事から第2新卒として、なんとかリカバリーを果たした者が多かった。(とはいえ、その生涯における稼ぎや生活水準は前後の世代と比してしまうと決して良いものとも言い難い部分もそれなりに見受けられる)
しらけ世代の子供世代
しらけ世代の子どもは氷河期世代からキレる17歳世代に相当する。
この子どもたちの陥った苦境に対しては、上述した自分達の経験が仇となった。自分達が、なまじっか「不況からのバブルによる復活」を経験していただけに、のちに「失われた10年」(のち20年、30年とも言われるようになった)とまで言われる平成大不況も「自分たちと同じようなもの、数年待てばなんとかなる」「日本スゴイから大丈夫」と考えてしまい、その対応は個人レベルでも団体レベルでも遅きに失し、気付いた時には手遅れとなり、取り返しのつかない事態を招いた。
関連項目
団塊の世代:前世代
新人類:次世代
Z世代(ジェネレーションZ)/α世代:孫世代