概要
2000年前後に17歳だった少年凶悪犯を指す流行語。当時(1999年〜2003年)、17歳だった少年、少女の凶行が世間の注目を浴びたためである。「キレる17歳世代」は現在も使われている呼称だが、青年になるにつれて名所が「プレッシャー世代」、「ミニマムライフ世代」に変わる。
2001年には少女漫画『問題提起シリーズ』を原案とし、このキレる17歳をメインテーマとしたテレビドラマ「R-17」が放送された。
1990年代後半〜2000年初頭に家庭用ゲームが多数発売された時期でもあり、外で遊ぶより家に閉じこもってゲームばかりしてる子供が多くなったことで、ゲームと現実の区別が分からなく、人をいじめたり、殺人をしてもまたゲームのように復活するという感覚で問題を起こした恐るべき若者が相次いで登場したことを受け、マスコミの報道は加熱。1998年頃に『キレる若者(少年少女)』、『キレる17歳』が一般化してしまう。
文化
セラムン世代
少女向けでは『美少女戦士セーラームーン』の社会現象が巻き起こった事から『なかよし』黄金期世代でもある。
コギャル世代(アムラー世代・第1次たまごっち世代/プリクラ世代)
DCブランドの隆盛が子ども服業界へと影響を与えて派生しジュニアファッションの最初の勃興へと至り、恩恵を受ける事となった。
結果、この世代から子ども(女児)のファッションに対する意識が劇的に向上した。
小・中学時代においてはたまごっちがブームを起こした事から第1次たまごっち世代と呼ばれる。また同時期にはアムラーが隆盛を極めコギャルも登場した事から安室(アムラー)世代、コギャル世代(第1次ギャル世代)の異名も取る。
プリント倶楽部の登場によってプリクラ文化を作り上げたのもこの世代。ゆえに(第1次)プリクラ世代とも呼ばれる。
らんま世代・GTO世代
ジャンプ黄金期の一方で『少年サンデー』『少年マガジン』も、この世代の読者を主軸に健闘した時代であった。サンデー側は『らんま1/2』『うしおととら』『GS美神』『行け!!南国アイスホッケー部』『名探偵コナン』など後に続く作品を多く送り出した。またマガジン側もこの頃に『金田一少年の事件簿』『GTO』など後世に続くコンテンツを生み出している。
プレッシャー世代、ミニマムライフ世代
プレッシャー世代とは、氷河期世代とゆとり世代の間の1982年4月2日から1987年4月1日に生まれた世代のことを一般的に指す。バブル崩壊による不景気などが色濃く残る世のなかで、さまざまな苦難に耐えながら成長してきたプレッシャーに強い世代。
1990年代前半のバブル崩壊や、1995年の阪神淡路大震災など、幼少期に社会の変化を目の当たりにしてきた世代。経済が低迷するなど、子どもの頃から多くの変化を経験してきたため、以下のような特徴がある。
・プレッシャーに強い→世代を示す名前のとおり、プレッシャーに強い特徴。自分だけでは防ぎようがないような不景気や災害など、不測の事態に見舞われた経験をしている人が多いため、現実のプレッシャーを耐え抜く力が備わっている。
・現実的な思考をしている→現実的な思考をする人が多い特徴。バブル崩壊後の不況や就職難、1995年の阪神淡路大震災や2001年の世界同時多発テロなどの歴史的な事件も経験しているため、現実の厳しさを理解していることが背景にあると考えられている。
・忍耐力がある→プレッシャーを受けてきたことは、耐え抜いて成長してきた為、忍耐強い。
・冷静な判断力がある→物事を冷静に受け止めて、最適な答えを探す判断力。不況や就職難などの困難な状況を乗り切るために、自分を客観視して状況を見定め、感情をコントロールする力を養ってきているため、冷静な判断力が身についている。
・柔軟性がある→自分の身の回りで起こる変化に対しても柔軟な対応ができる特徴。パソコンやインターネットの普及などの変化が著しく、都度変化を受け入れてきた経験が柔軟な思考力の発達につながっている。
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