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ミレニアル世代

みれにあるせだい

1980年代から1990年代半ばに生まれた世代のこと。アメリカ合衆国発祥の呼称であり別名は「Y世代」。
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概要編集

「ミレニアル世代(Y世代)」はミレニアルズ(英: Millennials)の日本語訳で、1980年代から1990年代後半に生まれた世代のことである。Millennium(千年紀)を迎える2000年以降に成人社会人になったことに由来する。X世代の後続の世代として「Y世代」と呼ぶ事もある。

アメリカでは1965年頃生まれを起点にX世代(the generation X)からY、Z...と概ね10年〜15年刻みで世代を考える。1981年生まれから1995年生まれをミレニアル世代(Y世代)と呼ぶことが一般的である。


欧米におけるミレニアル世代編集

インターネットの普及とともに成長した世代であり、パソコンでインターネットを利用した「デジタルネイティブ第1世代」。「デジタルネイティブ第2世代」のiGen(iジェネレーション、スマホ世代)との過渡期にあたる。


結婚出産家の購入といったライフステージイベントを先延ばしにしがちとされる。「結婚適齢期」の概念が崩壊したことなどが、先進各国における少子化に繋がっている。


一般的に上の世代よりも多様性への寛容性・柔軟性があるとされる。X世代と同様「自分は自分、人は人」という個人主義的な考えが強いが、X世代が社会問題に対し冷笑的なスタンスをとる傾向があるのに対し、ミレニアル世代は格差社会による貧困の顕在化や、気候変動による自然災害の急増を背景に、社会問題や環境問題への意識が高くなっている。個人を尊重する考えから困った相手には手を差し伸べようとする傾向が強く、LGBTにも解像度が高いとされる。


日本におけるミレニアル世代編集

ざっくり言えば昭和の終わりから平成が始まった頃に生まれた世代で、経済成長を経験していない。「氷河期世代」の末期(ポスト団塊ジュニアの後期)「ゆとり世代」「ミニマムライフ世代」「プレッシャー世代」「狭間世代」「さとり世代」「失われた30年」などと重複している。


2000年代前半に社会に出た1980年代初頭生まれの大卒者と、1980年代中盤までに生まれた高卒者は就職氷河期の直撃を受けているものの、団塊の世代の退職期に当たる2000年代後半に「第二新卒」としてリカバリーを果たした者もいる。


2000年代後半には就職難民は激減するが、長く続く就職氷河期により従業員を使い捨てする風潮と、最低限の人数で回す過重労働が多くの職場に定着してしまっており、十分な教育を受けられず放置される、過大な仕事を押し付けられるなどして精神を病み、短期間で離職に追い込まれる者も少なくはなかった。そして、2008年のリーマンショックにより再び就職戦線が悪化する。氷河期世代よりははるかにマシではあるが、1980年代中盤以降に生まれた世代も就職氷河期の影響からは無縁ではなかったのである。


他方で、大企業では就職氷河期世代の従業員が極端に少ない・いないため、実力あるこの世代の若者は、早いうちから責任ある仕事を任され、中堅スタッフとして職場の主力を担っている。しかし、上述の企業や社会に蔓延した傾向を実感していた(自分達が早くから中堅になれる=先輩世代が極端に少ないのは、不景気を理由とした企業の都合であり、つまりは景気次第で自分達も将来は切り捨てられる可能性は十分ある、という事が実感できた)こともあり職場への所属意識や忠誠心は比較的薄く、スキルアップや待遇の改善を求めて転職を繰り返す者が増えた。仕事第一ではなくワーク・ライフ・バランスを重んじるようになった。


氷河期世代末期に対してゆとり世代側は義務教育期間で完全週休二日制に移行した最初の世代でもある。PISAショックの影響で学力崩壊論が広まり、小学生の時点でネガティブイメージが先行した。


一方、この世代ではデジタルネイティブといわれるほどIT特にインターネットが身近な存在となり、テレビを中心とする文化圏からの離脱が徐々に起きていった。オタク文化の普及もその過程で発生した。


インターネットに基盤を置いたこの世代の若者文化はテレビ・マスコミ的にあまり注目されることが多くなく、さらに2010年代からは消費の中心が外国人観光客と目されたため、若者叩き以外の文脈で注目されることは少なかった。そのため2010年代は中年世代が盛んに若者論を語る一方、当の10代20代はSNSなどの内輪で完結するコミュニティを中心とする状況がみられた。


携帯電話ではガラケー最盛期に育ち、スマートフォン普及は大学生・専門学校・社会人で触れた人が多い。


日本では1990年代にバブル崩壊があるためミレニアル世代の区分はあまり適当でないところもあるが、氷河期世代・ゆとり世代の呼称があまりにも中傷用語として広まってしまったためか、この区分が使われることが増えている。


区分編集

ジェネレーションX(the generation X):1965年~1980年生まれ。主にバブル世代氷河期世代が該当するがその価値観は前半と後半で大幅に異なっている。また氷河期世代は下の世代と同じくずっと不況で就職難にも苦しんだため就職難とは縁遠く一時的ながらも若い頃は好景気に恵まれたバブル世代と大きな隔たりがある。


ジェネレーションY(the generation Y):1981年~1995年生まれ(Windows95発売の年)。狭義では1987年度~1995年度生まれを「ゆとり世代」と定義している。幼少期~少年期はインターネットが本格的に普及する時期で、多感な時期にデジタル技術の変革を見届けているパソコンネイティブ世代。


ジェネレーションZ(the generation Z)は、1996年~2012年生まれの世代を指す。1987年度から2004年度生まれを「ゆとり世代」と定義することもあり、この世代は「さとり世代」や、ゆとり世代後半にあたる「脱ゆとり世代」(1996年から2004年生まれ)とも重複する。また、1998年度から2001年度生まれの人は大学生の時期に、2002年度から2015年度生まれの人は小学生から高校生の時期にコロナ禍の影響を受けたため、「コロナ世代」とも表現される。Y世代との大きな違いは、物心がつく前からスマートフォンやSNSが存在していた点である。2019年度からは文部科学省主導の「GIGAスクール構想」として小中学校にタブレットPCの本格導入も始まった。なお、1993年から1998年前後に生まれた人は、ミレニアム世代とZ世代の中間に位置する「ジレニアル世代」とも呼ばれる。


X世代との相違点編集

マーケティング的には、ブランドなどの見栄(モノ消費、ブランド消費)よりも、商品やサービスを通しての経験(コト消費)を重視する点がしばしば挙げられる。「必要最低限のものがあればいい」というミニマリズム思考の人がいる一方で「共感できるもの」や「自分だけの特別なこだわり」を好む「推し活」の先駆け的な部分もあり、心を動かされるものには一切の費用を惜しまない人も多く存在している。


Z世代との相違点編集

ミレニアル世代(Y世代)は「モノ消費からコト消費」「推し活」が定着する過渡期の世代であり、Z世代に比べると世間の知名度や人気を気にするブランド志向の人もまだまだ多いとされる。


ミレニアル世代(Y世代)はネット検索を駆使するのに対し、Z世代の情報収集はSNS中心。「インフルエンサーの投稿を見て商品を購入する」という傾向が強い。


関連する世代編集

アメリカ合衆国編集

ベビーブーマー:1946年から1964年に生まれた世代。ミレニアル世代(Y世代)の親世代。

X世代(ジェネレーションX):1965年~1980年に生まれたミレニアル世代(Y世代)の前世代。

Z世代(ジェネレーションZ):1996年~2012年に生まれたミレニアル世代(Y世代)の次世代。X世代の子供に当たる。


日本編集

ジェネレーションX(the generation X):1965年~1980年生まれ。

ジェネレーションY(the generation Y):1981年~1995年生まれ(Windows95発売の年)。

ジェネレーションZ(the generation Z):1996年〜2012年生まれ。

氷河期世代:前世代だが、末期はミレニアル世代と重なる。

さとり世代ゆとり世代:重なる世代

しらけ世代新人類世代、バブル世代:親世代

ワンダフル世代:1994年生まれのスポーツ黄金世代

黄金世代:1989年~1995年生まれは著名な芸能人を数多く輩出しているためそう呼ばれる事がある。

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